別紙1 多賀城市市税等納付勧奨・収納業務委託 1 仕様書 委託業務名 多賀城市市税等納付勧奨・収納業務 2 業 務 の 履 行 期間 平成29年4月1日から平成34年3月31日まで 3 業務の基本的な考え方 (1) 本委託業務は、委託業務を受託することとなった民間事業者(以下「受託事業 者」という。)の創意工夫を最大限活用し、次に掲げる市税等(以下単に「市税 等」という。)を納付期限内に納付しない者(本市が強制徴収手続を行う者を除 く。以下「市税等滞納者」という。)すべてに対して、文書、電話及び戸別訪問 による納付勧奨等、市税等滞納者の特性に合わせた様々な手法を用い、市税等の 各制度の意義、役割、納付義務等に係る理解の促進を図ることにより、滞納市税 等の納付のみならず、将来にわたる自主的な納付に結びつけ、市税等の収納向上 を図る。 ア 市県民税 イ 軽自動車税 ウ エ 固定資産税・都市計画税 国民健康保険税 オ 介護保険料 カ 後期高齢者医療保険料 キ ク 保育料 延長保育利用料 ケ 放課後児童クラブ使用料 (2) 受託事業者の創意工夫を最大限活用する観点から、本委託業務の具体的な遂行 の在り方や実現の手法は、受託事業者の提案をもとに本市との協議により決める ものとし、その業務の成果を評価し、対価の支払等を行う。 4 業務に関する事項 (1) 業務の内容 市税等 の納付 義務 を負 う者の うち、 市税 等滞 納者に 対する 納付 勧奨 ・収納業 務に関し、次のアからエまでの業務を包括的に委託する。 なお、 業務を 実施 する に当た り、そ の 手 段・ 手法に ついて は、 受託 事業者の 提案を最大限考慮する。 ア 市税等滞納者に対する納付勧奨業務 市税等滞納 者に対 して 、市税等が 納付期 限ま でに納付さ れてい ない 事実の 通知、納付されていない理由の確認並びに市税等の納付の勧奨及び請求に 関 する業務を行う。ただし、公平の観点から、本市から提供された市税等滞 納 -1- 者のすべてに対して納付勧奨を行うことを基本とし、単に滞納市税等の収 納 のみならず、将来にわたる自主的な納付に結びつけるよう、各制度に対す る 理解や口座振替の促進を図る。 なお、「提供した市税等滞納者の全て に対して納付勧奨を行うこと」とは、 接触率100%を求めるものではなく、提供した市税等滞納者の 全てに対 し て、戸別訪問などにより納付勧奨を行った事実を、 実績等により明らかに す ることを求めるものとする。 イ 市税等滞納者の実態把握等業務 市税等滞納者に対して、市税等が納付期限までに納付されていない理由 を 確認した結果、災害や事業の休廃止、失業、病気等の特別な理由がある場 合 は、その状況を記録し市に報告するとともに、市税等滞納者に対し各制度 に ついて丁寧に説明し、分割納付の申請手続等の勧奨に関する業務を行う。 ウ 市税等滞納者の委託に基づく市税等の納付受託業務 市税等滞納 者から 市税 等の納付の 申出を 受け た場合に、 地方自 治法 施行令 (昭和22年政令第16号) 第158条第1項及び第158条の2 第1項 、 児童福祉法(昭和22年法律第164号)第56条第4項、介護保険法( 平 成9年法律第123号)第144条の2並びに高齢者の医療の確保に関す る 法律(昭和57年法律第80号)第114条 の規定に基づく市税等の納付 受 託に関する業務を行う。 エ 事業報告書の作成業務 本市が行う業務との連携を確保する観点から、以下の事項についてとりま とめ、市へ報告する。 (ア) 日次報告 訪問件数、納付状況(収納件数、収納金額)についての日報を提出する。 また、市税等の納付の請求に当たって 、納付書の再交付が必要となった 市税等滞納者の住所、氏名、生年月日及び納付書の作成対象期間について、 速やかに報告する。 (イ) 月次報告 次の内容について、当該月分を取りまとめて、翌月10日(当該日 が土・ 日曜日又は祝日の場合は翌平日)までに報告する。 ① 市税等の納付の請求に対して拒絶した市税等滞納者の住所、氏名、生 年月日等 ② 市税等滞納者ごとに市税等の納付の勧奨及び請求に関する業務を行っ た実績並びに納期内納付又は分割納付計画どおりの納付がなされていな い理由 (ウ) 年次報告 次の内容について、当該年度分をとりまとめて、報告する。 ① 全科目年度対比報告書 ② 国民健康保険税分年度対比報告書 ③ 当該年度科目別実績報告書 (2) 準備期間 契約締結日から業務開始日の前日までの期間。ただし、この期間に関する経費 -2- は、受託事業者の負担とする。 (3) 対象地域 業務の対象地域 は、別紙2のとおり (4) 業務実施に関して確保されるべき業務の質 業務実施に関して質の確保及び向上を図るため、上記 4の(1)ア及びウに定め る「市税等滞納者に対する納付勧奨業務」及び「市税等滞納者の委託に基づく市 税等の納付受託業務」について、受託事業者に対して事業の達成目標としての要 求水準(以下「要求水準」という。)を設定する。 ア 要求水準の設定 本市が目標として定める収納率を達成するために、市税等滞納者からの収納 額及び戸別訪問件数を設定し、これを要求水準とする。(別紙3参照) なお、要求水準については、市税等滞納者 数の増減や税制改正等により、設 定を見直すことができるものとする。 イ なお、特別な事情がない限りこれに伴う委託料の変更は行わない。 業務改善指示 本市は、要求水準を下回った場合又は下回ることが明らかになったと判断し た場合には、受託事業者に対して業務改善指示を行うことができる。 (5) 経費の負担区分 業務の実施に伴う経費の負担区分は、別紙 4のとおり (6) 委託料 ア 委託料の算定 委託料は、基本委託料、訪問件数委託料、収納金額委託料 (督促手数料及び 延滞金を除く。)及び口座振替勧奨報酬の額を合計した額に消費税及び地方消 費税の額を加算した額とする。 なお、委託料算定に係る単価については、本市と受託事業者との協議により 決定するものとする。 イ 委託料の支払 委託料は、月末締めの翌月支払とする。 なお、委託料は、特別な事情がない限り要求水準の見直しに伴う変更を行わ ない。ただし、要求水準を大幅に下回る場合は本市と 受託事業者との協議によ り、委託料の見直しを行うことができる。 ウ 口座振替勧奨報酬 市税等滞納者に対して、口座振替等の勧奨を行った上で新規に口座振替等と なった件数1件につき、受託事業者の提案を踏まえた一定の額を成功報酬とし て委託料に加算するものとする。 (7) 受託事業者に提供する情報等 ア 市税等滞納者の情報 市税等滞納者に係る情報は、磁気媒体等により受託事業者に対して提供す る。提供する情報の範囲は、以下に示す(ア)から(ウ)までのとおりとする。 (ア) 市税等滞納者の基本情報(住所、氏名、生年月日など) (イ) 市税等滞納者の納付記録等(納付状況、国民健康保険加入状況等) (ウ) 市税等滞納者に対する納付勧奨の実績 -3- なお、新規滞納者の発生情報及び市税等納付情報については、随時提供する。 併せて、業務に必要な範囲内で滞納管理システムの 臨戸徴収支援システムハ ンディターミナルの使用を認めることにより、当該情報の提供を行う。 (8) 多賀城市との連携・協力 本市は、受託事業者が行う納付勧奨スケジュールに合せて、参考となる各種情 報等について受託事業者が提供を希望する場合は、受託事業者からの申出に基づ き、事業に必要な範囲で提供する。 また、受託事業者は、本市が行う納税相談週間や強制徴収の取組等のスケジュ ールに合せて市税等滞納者の情報の一括提供を行うなど、双方が連携した取組を 実施できるよう情報の提供を行う。 こうした情報提供を軸に、本市と受託事業者の連携を図るとともに、市におい て受託事業者の業務実施状況の把握と分析を行い、必要に応じて助言・提案を行 うなど、双方が協力して市税等の納付状況の改善・向上に取り組む体制を構築す る。 5 受託事業者に使用させることができる市有財産 (1) 受託事業者が、本委託業務を行うために市税等滞納者の納付状況を確認する場 合 及 び 市 税 等 滞 納 者の個 人 情 報 を 携 行 す る場合 に は 、 受 託 事 業 者の要 請 に 基 づ き、滞納管理システムの臨戸徴収支援システムハンディターミナルを無償で貸与 するものとする。 (2) 受託事業者は、前項の物品の貸与を希望する場合は、その旨を書面にて申し出 て、本市の承認を得なければならない。 (3) 受託事業者は、前項の規定により使用を認められた物品については、善良な管 理者の注意をもって使用するとともに、これを目的外に使用してはならない。 (4) 受託事業者は、貸与された物品について、受託事業者の責による理由により、 破損、故障、紛失等による損害が生じた場合においては、これを賠償するものと する。 6 その他業務の実施に関する注意事項 法令及び契約に基づき受託事業者が講ずべき措置 (1) 禁止行為等 受託事業者において、本委託業務に従事する者は、次の事項に該当する行為を してはならない。 ア 人を威圧し又はその私生活若しくは業務の平穏を害するような言動により、 その者を困惑させる行為 イ 偽りその他不正の手段を用いる行為 ウ 市税等滞納者以外の者から、市税等の納付を受託し、又はこれを請求する行 為 エ 市税等滞納者に対して、貸金業者等から金銭の借入れ等による資金調達の要 求を行う行為 オ 本委託業務以外の業務に使用するために市税等滞納者の個人情報を収集し、 又は使用する行為 -4- カ 市税等滞納者に対して、本委託業務の内容を構成しない商品その他サービス の利用を勧誘し又は金品若しくは役務の提供を要求する行為 キ 市 税 等滞 納 者か ら報 酬 を 受け 又 は 市税 等滞 納 者 に対 し て 金品 等を 与 え る 行 為 ク 市税等滞納者に対して、本委託業務以外の他の事業活動を行う行為 (2) 従事者の報告等 受託事業者は、本市から最終受託候補者の結果の通知を受けたときは、速やか に本委託業務に従事する者について、氏名、住所及び市税等の滞納がないことを 証する書類等を、通知を受けた日から1週間以内に 本市に提出し、承諾を得た上 で業務に従事させるものとする。 (3) 業 務 の開始及び中止 ア 受託事業者は、締結された契約に定められた業務開始日に、確実に本 委託業 務を開始しなければならない。 イ 受託事業者は、やむを得ない事由により、本 委託業務を中止しようとすると きは、その中止しようとする日の3か月前 までに本市に届け出なければならな い。 (4) 権利の譲渡等 ア 受託事業者は、委託契約に基づいて生じた権利の全部又は一部を第三者に譲 渡してはならない。 イ 受託事業者は、本委託業務の実施が第三者の特許権、著作権その他の権利と 抵触するときは、その責任において必要な措置を講じなければならない。 ウ 受託事業者は、本委託業務の実施状況を公表しようとするときは、あらかじ め本市の承認を受けなければならない。 (5) 再委託 ア 受託事業者は、本委託業務の実施に当たり、その全部を一括して再委託を行 ってはならない。 イ 受託事業者は、本委託業務の実施に当たり、その一部について再委託を行う 場合には、原則としてあらかじめ業務提案書において、再委託先に委託する業 務の範囲、再委託を行うことの合理性及び必要性、再委託先の履行能力並びに 報告徴収、個人情報の管理その他運営管理の方法について、記載するものとす る。 ウ 受託事業者は、委託契約締結後にやむを得ない事情により再委託を行う場合 には、再委託先を明らかにした上で再委託先に委託する業務の範囲、再委託を 行うことの合理性及び必要性、再委託先の履行能力並びに報告徴収、個人情報 の管理その他運営管理の方法について、本市の承認を得るものとする。 -5-
© Copyright 2024 ExpyDoc