熊本地震に関連する相談について

熊本県消費生活センターに寄せられた
「平成28年熊本地震」に関連した相談について
平成28年10月
熊本県消費生活課
【1】 相談件数(速報値)
地震発生直後の4月15日から9月末日までの、地震関連とそれ以外を合わせた消費生活等
に関する相談件数は4,176件で、昨年度同時期と比較すると約1.5倍に増加しています。
そのうち地震に関連する相談は1,942件と約46%を占めており、少しずつ減少してい
るものの、9月になっても100件を超える相談が寄せられています。
4500
4月15日~9月30日の相談件数
4000
合計 4176
前年比148%
3500
1942
3000
2500
地震関係
2000
それ以外
1500
2824
2234
1000
500
0
平成27年度
平成28年度
地震関連相談件数の推移
900
800
700
600
500
400
300
200
100
0
789
349
296
4月
250
5月
6月
7月
143
115
8月
9月
※相談件数は、10月4日現在の PIO-NET1に登録されたデータを基に集計しています。
1
PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワークシステム)とは、国民生活センターと全国の消費
生活センター等をオンラインネットワークで結び、消費生活に関する相談情報を蓄積しているデータベースの
ことです。
【2】地震関連相談の当事者の居住地別相談件数
※不明を除く
人口が多く、広範囲で被害を受けた熊本市が相談件数の65%を占め、次いで、特に被害が
大きかった益城町が7%となっています。その他、阿蘇郡や上益城郡など被害の大きい地域か
ら多くの相談が寄せられています。
市町村名
相談件数
割合
熊
本
市
1,056
65.9%
益
城
町
119
7.4%
大
津
町
51
3.2%
宇
城
市
41
2.6%
菊
陽
町
41
2.6%
宇
土
市
34
2.1%
御
船
町
33
2.1%
合
志
市
28
1.7%
阿
蘇
市
26
1.6%
西
原
村
24
1.5%
村
19
1.2%
南
阿
蘇
嘉
島
町
19
1.2%
八
代
市
18
1.1%
そ
の
他
66
4.1%
県
外
27
1.7%
合
計
1,602
-
【3】地震関連相談の商品・役務別の相談内容件数
商品・役務別相談内容件数・割合(4 月 15 日~9 月 30 日)
その他, 512件
26%
住宅・住宅設
備等の工事、
補修サービス,
436件23%
空調・冷暖
房・給湯設備,
54件3%
損害保険,
65件 3%
不動産賃貸借
関係, 377件
19%
屋外装備品
(墓など),
71件 4%
融資サービス,
88件5%
相隣関係,
137件 7%
他の行政サー
ビス, 202件
10%
前期(4月15日~6月30日)と後期(7月1日~9月30日)の傾向
4月15日~6月30日
順位
商品・役務(サービス)名
7月1日~9月30日
件 数
構成比 順位
商品・役務(サービス)名
1 不動産賃貸借関係
327
23.5%
1 住宅・住宅設備等の工事、補修サービス
2 住宅・住宅設備等の工事、補修サービス
229
16.5%
3 他の行政サービス
148
10.6%
4 相隣関係
96
5 融資サービス
件 数
構成比
207
37.6%
2 他の行政サービス
54
9.8%
3 不動産賃貸借関係
50
9.1%
6.9%
4 相隣関係
41
7.4%
78
5.6%
5 屋外装備品(墓など)
22
4.0%
6 屋外装備品(墓など)
49
3.5%
6 損害保険
21
3.8%
7 損害保険
44
3.2%
7 空調・冷暖房・給湯設備
11
2.0%
8 空調・冷暖房・給湯設備
43
3.1%
8 融資サービス
10
1.8%
135
24.5%
377
その他
総計
1,391
27.1% その他
-
総計
551
-
「住宅・住宅設備の工事、補修サービス」、
「不動産賃貸借関係」と住まいに関する相談が合わせ
て4割以上を占めています。前期は「不動産賃貸借関係」の割合が1位でしたが、後期になると、
「住
宅・住宅設備の工事、補修サービス」の割合が増えてきています。家屋に被害を受けた人が多く、
施工業者の不足等により未だ再建が進んでいない状況がうかがえます。
「他の行政サービス」は主に被災者支援策に関するもので、前期後期ともに1割程度を占めてい
ます。