平成28年度長島町バイオマスエネルギー 利用促進事業委託 募集要項 長島町総務課地方創生室 平成28年10月 平成28年度長島町バイオマスエネルギー 利用促進事業委託募集要項 長島町は、平成28年度長島町バイオマスエネルギー利用促進事業の実施者 (長島町から委託を受け、事業を実施する団体「以下、受託者」)を募集します。 平成28年10月5日 長島町長 1 川 添 健 事業実施の趣旨 本町では、平成27年度総務省分散型エネルギーインフラプロジェク トマスタープラン策定事業を経て、長島大陸の農・漁業パワーを活かす バイオガス事業の実現に向けた取り組みを進めている。 メタン発酵バイオガス事業を事業として成立させるためには、発酵後 の消化液処理費用を可能な限り低コストに抑えることが重要である。有 効な処理方法のひとつとして、消化液を液肥として農地に還元する方法 が考えられる。 そこで、ジャガイモを始め農業が基幹産業である本町において、当該 消化液を液肥として有効利用できるかについて、実際に液肥を施肥し作 物を栽培する実証実験を行うと伴に、栽培技術の検討会を開催する。 2 事業の概要 バイオガス事業を進めていくうえで、消化液を有効利用できるかどう かが最重要課題のひとつであり、消化液を液肥として利用できない場合 には、消化液処理装置を併設しなければならず、初期投資が増加する。 さらに、排水処理にはエネルギーや薬品を必要とするため、維持管理コ ストも増大し、バイオガス事業の採算性を悪化させる。一方、液肥とし て農地に還元できる場合には、処理費用の削減だけではなく、農家にお ける化成肥料の購入削減にもつながり、域内での資金循環や資源循環型 農法による農作物の付加価値上昇といったメリットも発生する。 しかし、国内においては、メタン発酵消化液の農地還元の例は、北海 道などに多くあるが、豚糞尿を主原料とするプラントでの活用例や、畑 作地への活用例は少ない。 そこで本事業では、豚糞尿由来の液肥を町内の農地に散布し、化成肥 料と同等の効果が得られるかどうかの検証を行う。今年度は初年度のた め、データ収集に力点を置くが、将来的には、メタン発酵消化液を液肥 として用いて農業経営の経費削減につなげることを目的に、栽培技術の 検討会を行う。 3 事業の内容 ● 液肥を用いた栽培試験 メタン発酵消化液の農地還元への理解を得るためには、実際に本町の畑 を用いて実験することが非常に有用である。そこで本事業では、本町が計 画している豚糞尿を原料としたメタン発酵バイオガスプラントから排出さ れる消化液を手配し、町内の農家の協力を得て栽培試験を行う。 また、栽培試験を行う作物としては、ジャガイモ、甘藷、水稲、牧草など が考えられるが、もっとも作付面積が多く、液肥散布先となるであろう馬 鈴薯畑を試験対象とする。栽培試験の概要を以下に示す。 (1) 栽培試験の準備 栽培試験の準備として、協力農家への依頼、液肥利用関係部会による 試験計画の作成、液肥の手配を行う。 (2) 液肥の散布 作物が必要とする肥料成分と試験に用いる液肥の成分から施肥量を決 定し施肥を行う。化成肥料との配合比率などの条件を変え複数の条件 で栽培試験を行う。 (3) データ収集 それぞれの栽培条件において、収量、食味、見た目、大きさ、施肥量、 土壌中の各肥料成分濃度といったデータを収集する。 (4) 実験結果の検証 収集したデータから、可能な範囲で液肥を用いた栽培結果と慣行農法 の栽培結果を比較し、化学肥料と比較したときの液肥の有用性を検証 する。 ● 液肥利用関係部会の開催 栽培試験の方法・進捗についての意見交換や、液肥利用についての議 論の場として随時検討会を開催する。開催の目安としては、事業の初期 段階、液肥散布後、年度末の 3 回を予定しているが、必要に応じて追加 で実施するものとする。検討会では、栽培試験の計画作成についての意 見交換のほか、散布方法、病気対策、液肥散布による近隣への臭気の影 響などの議論も行う。 4 契約期間 契約の期間は、契約締結日から平成29年2月28日までとする。 5 業務を実施するに当たっての注意事項 (1)公の委託事業であることを常に念頭に置いて公平な業務を行うこととし、 特定の個人・団体の有利、あるいは不利になるようなことを行わないこ と。 (2)個人情報の保護を徹底すること。 6 業務委託上限金額 300万円 *上記金額は、あくまでも上限を示したものであり、上記金額が契約金額と なるわけではありません。 7 募集 (1)公募及び選定スケジュール ① 募集開始 平成28年10月5日(水) ② 参加表明書及び申請書の受付期間 平成28年10月5日(水)〜10月14日(金)午後5時まで ③ 受託者の決定及び選定結果の通知 平成28年10月19日(水) ④ 受託者との事業委託協定書締結 平成28年10月20日(木) (2)応募要件 以下の要件を満たす法人その他団体であること。 ① 栽培試験を行う農地は長島町内とし、町内に栽培試験が可能な畑を 有していること又は貸借等による農地を確保できていること。 ② 自然災害等不測の事態が発生した場合、町及び試験圃場等関係者と 密に連絡を取れる状態にあること。状況に応じて現場での緊急対応 が可能であること。 ③ 地方自治法施行令第167条の4の規定に該当しないこと。 ④ 申請時に長島町から指名停止措置を受けていないこと。 ⑤ 団体及び個人が税(国税、県民税及び町民税等)を滞納していない こと。 ⑥ 会社更正法、民事再生法等に基づく再生または再生手続きを行って いないこと。 ⑦ その他町長が認めるもの。 (3)公募参加表明書 今回募集する「長島町内におけるメタン発酵消化液の有効利用」実証 調査事業の実施者に応募予定の団体等は、必ず参加表明書を提出するこ と。 ① 提出書類 「公募参加表明書」様式2 ② 提出期限 平成28年10月14日(金)午後5時まで ③ 提出先 長島町役場 総務課地方創生室(郵送又は持参) (4) 「長島町内におけるメタン発酵消化液の有効利用」実証調査事業実施者提 出書類(指定様式のないものは書式自由) ① 事業実施者の申請書(様式1) ② 別紙仕様書に即した事業内容提案書 ③ 応募者の現在の業務内容及び過去3年間の業務実績(決算を含み書 式自由) ④ 申請者の人的能力を説明する書類(業務経歴書も可とする) ⑤ 定款、寄付行為、規約またはこれらに類する書類 ⑥ 法人にあっては当該法人の登記簿謄本 ⑦ 法人及び団体の代表者の税滞納(国・県・町)がない証明 ⑧ その他町長が必要と認める書類(必要が生じた場合別途依頼する) (5)申請書等提出方法 ① 提出方法 下記提出先まで持参又は郵送してください。 ② 提出先 出水郡長島町鷹巣1875-1 長島町役場 総務課地方創生室 TEL 0996-86-1111(代表) ③ 提出部数 正1部 副1部、控1部(複写可) ④ 提出期間 平成28年10月5日(水)〜 平成28年10月14日(金)午後5時まで(郵 送または持参) (6)留意事項 ① 町が必要と認める場合は、追加資料の提出を求めることがあります。 ② 提出された書類は、原則返却しません。 ③ 申請に必要な経費はすべて申請者の負担とします。 ④ 申請後辞退する場合は、辞退届けを提出してください(様式は自由)。 ⑤ 各種提出書類については、役場の開庁日に提出してください。
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