(資料 3) 第 66 回滋賀県統計グラフコンクール特選作品の講評 <第1部> 「しがらきは本とうにたぬきの町?」 甲賀市立信楽小学校 2年 古川 璃人 自 分 の 家 に も あ る 身 近 な た ぬ き の 置 物 に 注 目 し 、甲 賀 市 信 楽 町 と 草 津 市を調べることで自分の住んでいる町が本当にたぬきの町なのかを分 か り や す く グ ラ フ に ま と め る こ と が で き て い ま す 。 ど ち ら の 場 所 も 100 軒 も の 家 を 調 べ て い る こ と が す ば ら し い で す 。た ぬ き の 目 の 部 分 を 円 グ ラ フ に 表 し た り 、イ ラ ス ト を う ま く 使 っ て 1 位 か ら 3 位 の 置 物 が 何 な の か が す ぐ に 分 か る よ う に 工 夫 で き て い ま す 。こ の 調 査 で 、甲 賀 市 信 楽 町 が本当にたぬきの町だということが見た人によく分かる作品になって います。 <第2部> 「感動をありがとう リオオリンピック」 甲賀市立甲南第一小学校 4年 田中 緋音 2016年 の 夏 、世 界 が 熱 く な っ た リ オ オ リ ン ピ ッ ク 。み ん な が ど の よ う な 種 目 に 興 味 を 持 ち 、ど の 選 手 が 心 に 残 っ た の か に つ い て は 、過 ぎ 去 っ た 夏 を 思 い 出 し な が ら 楽 し く 見 ま し た 。東 京 オ リ ン ピ ッ ク で 追 加 さ れ る 種 目 へ の 興 味 や 、ど の 競 技 に 出 場 し て み た い か な ど 、4 年 後 へ の 期 待 の 高 さ も 感 じ ら れ ま し た 。画 面 の 様 々 な 所 に 、ブ ラ ジ ル ら し さ や 、オ リ ン ピックらしさが見られ、統一感のある仕上がりになっています。また、 変形したグラフを取り入れるなどデザイン面でもアイデアがあふれて います。細部まで手をぬかずていねいに仕上げることができました。 <第3部> 「知っていますか?びわ湖にやさしい「環境こだわり農産物」」 甲賀市立甲南第一小学校 6年 大田原 亮介 全体的に優しい色づかいで統一されており、見出しや質問項目など、たいへん見 やすく工夫されています。グラフも棒グラフを中心にわかりやすく表現されていま す。また、「環境こだわり農産物」についてのアンケート結果は、スイカやブドウ などの農産物を用いるなどの工夫が光っています。最後に示されている「食べるこ とでびわ湖を守る」。この調査を終えて感じたメッセージが力強く表現されており、 琵琶湖や滋賀を大切に思う気持ちが伝わってきます。 -1- <第4部> 「働くママは大変!」 滋賀大学教育学部附属中学校 3年 石田 早侑梨 独身女性の理想とするライフコースの推移から、働きたい女性が増えている傾向 がうかがえます。その一方で、仕事と家事・育児の両立がまだまだ難しいことが、 育児休業を取得できない理由や意識と実際のギャップなどのグラフからよくわか ります。諸外国との比較で示された、労働時間の軽減や男女が協力して家事・子育 てを担うことを解決の糸口として、大きなバッグとフライパンを手にしたママの大 変さを少しでも軽減したい気持ちになりました。どのイラストやグラフも工夫され ていて、完成度の高い作品です。 <パソコン統計グラフの部>「ネットで視力が落ちる?」 滋賀大学教育学部附属中学校 2年 西村 拓真 まず初めの、1979 年以降の校種別の視力の推移を示す図の中に、ファミコン登場 の 1983 年とスマートフォン登場の 2010 年にさりげなく線が引かれています。その 下に目をやると、1997 年に 9.2%だったインターネット普及率が 2014 年には 83.0% に一気に跳ねあがっているのがわかります。この二つを比較すると、いかに、ネッ ト世代の中高生の視力がネットによって低下しているかがわかります。さらにこの 作品では中高生のネットに費やす時間も示されています。作者の世代に最も関係の 深い事柄を、わかりやすく、問題にかかわる的確な統計資料で示した点が素晴らし いです。 -2-
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