はじめに 地球温暖化は、海水面の上昇や異常気象の増加をはじめとする世界的な影響や被 害が発生するだけでなく、区内に活動する私たちにとっても、その多くの輸入に依存 する食糧生産の危機や巨大化した台風の襲来が増加するなど、身近なところにも甚 大な影響が及ぶことが心配されています。 平成 27 年 11 月の COP21 では、2020 年以降の新たな国際的枠組みとなる「パリ協 定」が採択され、今後世界全体の温室効果ガス排出量を今世紀後半に実質ゼロにす るという将来像のもと、世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べて 2 度より十分 低く保つとともに、1.5 度に抑えるという努力目標が盛り込まれました。 本年 5 月、政府は COP21 で採択されたパリ協定などを踏まえ、我が国の地球温暖 化対策を総合的かつ計画的に推進するための計画である「地球温暖化対策計画」を 閣議決定しました。計画では、温室効果ガス排出量を 2030 年度に 2013 年度比で 26%削減するとの中期目標について、各主体が取り組むべき対策や国の施策を明ら かにし、削減目標達成への道筋を付けるとともに、長期的目標として 2050 年までに 80%の温室効果ガスの排出削減を目指すことが位置付けられました。 しかしながらこの目標を達成するためには、今後もなお業務分野や家庭分野で約 4 割の削減が必要という試算もあり、業務においても、家庭においても、今後はさらに、 低炭素な「製品」「サービス」「ライフスタイル」等の”賢い選択”と”行動”が必要となりま す。 地球温暖化の進行を少しでも食い止めるため、皆様がより一層、環境保全への取り 組みを実施していただくことを心からお願い申し上げます。 板橋区資源環境部環境戦略担当課 板 橋 環 境 管 理 研 究 会
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