第 4 回狩猟サミット開催要項 ~「狩猟」という手法を、 「狩猟」という手法で、次世代へつなげる〜 地方では過疎高齢化が進む中、増えすぎたシカ、イノシシなどによる農林業・生態系被害が社会問題に なっています。高度成長期以後、狩猟者は減少してきましたが、最近は狩猟への関心が高まっています。 一過性の「狩猟ブーム」に終わらせず、狩猟を里地里山の暮らしに根付かせるために、2013 年に初めて 岐阜で、その後静岡、京都で行われた狩猟サミットが、今年は北海道で開催されることになりました。狩 猟をとりまく問題や狩猟を通じた自給的なライフスタイルについて、全国から集い、徹底的に語り合い ます。 1. ねらい 1) 自然を活用した営みや生業(ナリワイ)を、狩猟する視点から考える。 2) 自給的な暮らし方・生き方をしている、またはしたいと思っている人のネットワークをつくるこ とで、循環型社会の構築と生物多様性の保全について考える。 3) 獣害問題について情報交換し、連携した対策を目指す。 2. 理由/背景 1) 暮らし方の手段の一つに「狩猟」が見直されつつある。 その結果、狩猟免許を取得するまたは、取得したい人の数が徐々にではあるが増加している。 2) 「狩猟」を軸にした自給的な暮らし方の全国的な実践事例や活躍している他の実践者や研究者 と知識や技術、利活用等に関する情報交換を行う場がない。 3) シカ・イノシシをはじめとした獣害が社会問題となっており、人と獣とのかかわり方の見直しが 求められている。 3. 概要 1) 日程:2016 年 10 月 21 日(金)~23 日(日) 2) 場所:国立日高青少年自然の家(メイン会場) 3) 対象:狩猟の実践者や里地里山の保護管理に関わっている方、自給的な暮らしに関心のある方 150 名 4) 参加費:25000 円(学生 18000 円) 5) 内容: 10 月 21 日(金) 13:00~受付(チェックイン・荷物移動) 14:00~開会式 14:30~オープニングトーク: 趣旨説明-北海道の狩猟を取り巻く状況- 伊吾田宏正(酪農学園大学) 10 分 北海道の取り組み報告「子供たちにシカ肉給食を」太田晶(置戸町こども園) 30 分 北海道の取り組み報告「猟区ビジネス」伊吾田順平(西興部村猟区)30 分 15:40~アイスブレイク・オリエンテーション 17:30~夕食 18:30~交流会/情報交換会/ AO’s café(青山則靖;Kitchen Support 青) *入浴は利用時間内に適宜 10 月 22 日(土) 9:00~基調講演『羆撃ち』著者:久保俊治「狩猟の魅力」120 分 テーマ:アメリカのハンティングスクールや北海道の羆撃ちの経験談 司会(インタビュアー) :松浦友紀子(森林総研) 対談:久保俊治×千松信也(わな猟師、 「ぼくは猟師になった」著者) ×瀬戸祐介(猪鹿庁) ×藤原誉(田歌舎) 11:00~分科会公開ブリーフィング:分科会の方向性について情報共有 60 分 担当:実行委員会 12:00~13:30 昼食 13:30~分科会 150 分 テーマ①「北海道的狩猟ライフのススメ」 アイヌの狩猟方法や雪山での忍び猟、北海道ならではの大物・小物猟の経験談を通して、狩猟の 魅力を考える スピーカー: 門別徳司(ハンター) ;アイヌの狩猟文化と文化の継承 浦田剛(占冠村猟区) ;とにかく忍び猟が好き 服部薫(TWIN) ;エゾライチョウ、ヒヨドリ、時々トド ファシリテーター:伊吾田宏正、寺部千絵(南十勝長期宿泊体験交流協議会) コメンテーター:久保俊治 キーワード:駆除とは異なる狩猟の魅力・北海道ならではの狩猟 テーマ②「狩猟と狩猟鳥獣を通して伝えたいこと/知りたいこと」 狩猟や狩猟鳥獣をキーワードにした環境教育やエコツアーの現状や課題を共有し、狩猟者とイ ンタープリターをつなぐ場としつつ、ビジネスとしての発展性も考える。 スピーカー: 下畑浩二(エゾシカ団仕掛け人);新たな北海道ヒーロー誕生!―エゾシカ団― 安田大介(猪鹿庁) ;狩猟体験ツアーで伝えたいこと/伝わること 尾崎未歩(元地域おこし協力隊);狩猟ツアーに参加してみて―もっと知りたい!― 山口高広(高校教師) ;高校教師の狩猟教室 ファシリテーター:荒井一洋(大雪山自然学校) 、井田芙美子(株式会社いただきますカンパニ ー) キーワード:○○を通じて何を伝えたいか・狩猟をテーマにしようとしたきっかけ・インタープ リターが狩猟者に望むこと・ツアー参加者が期待すること *関連展示;シカ環境教育用トランクキット(酪農学園大学狩猟管理学研究室) テーマ③「狩猟鳥獣の消費的価値を知る」 狩猟鳥獣から直接的に得られる、肉、角、皮、骨、脂、毛といった資源の価値と活用方法につい て共有し、新たな魅力を発見する。 スピーカー: 岡本匡代(釧路短期大学) ;シカ肉の価値再認識 井戸直樹(森のたね) ;シカの恵みを 100%使い尽くす! 林真理(アイディア研究舎/愛 deer 料理教室) ;野獣脂の活用法としかぽてち開発 ファシリテーター:長谷川理(エコネットワーク) キーワード:趣味と実益・良質ならお金になる テーマ④「若手が考える猟友会のミライ」 新たな狩猟者を増やし、若手狩猟者を育成する取り組みについて共有し、その中で人材育成にお ける猟友会の役割から、理想の猟友会について考える。 スピーカー: 中西将尚(猟友会斜里分会);猟友会若手分会長の取り組み イノシカアリサ(ハンター);OL ハンター生活―猟友会で良かった!― 佐藤喜和(酪農学園大学) ;ヒグマ対策技術者の人材育成 浅子智昭(ホールアース) ;猟友会と連携した狩猟学校-現状と課題- ファシリテーター:亀山明子(ランズ計画研究所) キーワード:理想の猟友会モデル・報奨金でもめないためには・ベテランの思い込みと新人の悩 み・楽しい猟友会作り 16:00~野獣肉取り扱い勉強会-その1西興部村猟区管理協会、猪鹿庁、田歌舎 17:00~夕食 18:00~野獣肉取り扱い勉強会-その2狩猟女子カフェ(TWIN) *入浴は利用時間内に適宜 10 月 23 日(日) 9:00~全体会 ・各ワークショップの報告 ・アイデアの共有 ・参加者それぞれのアクションプラン作成、今後の活動を考える 11:45~閉会式 12:00 終了 6) 主催:第 4 回狩猟サミット実行委員会 委員長 伊吾田宏正(酪農学園大学) 後援:北海道、北海道森林管理局、北海道地方環境事務所、国立日高青少年自然の家、一般財団 法人日本森林林業振興会札幌支部、北海道森林整備事業協議会、日高町、北海道猟友会(予定) 協力: (一社)エゾシカ協会、酪農学園大学、女性のハンティングネットワーク TWIN 4. 本件の連絡先 サミット実行委員会 担当 上田融(いぶり自然学校) *アクセス 札幌から約 2 時間(約 120 ㎞) <自動車> 新千歳空港から約 1 時間 40 分(約 100 ㎞) ※ この時期、路面凍結の恐れがありますので、お車での移動をお考えの方は、十分にご注意ください。 <チャーターバス>※台風 10 号の影響のため札幌~帯広間の JR が当面運休しているため、 臨時 チャーターバスをご用意します(要申込、先着順 50 名まで)。 スケジュール の家到着 幌駅到着 10/21(金)9:30 JR 札幌駅発 → 10:30 新千歳空港経由 → 12:30 国立日高青少年自然 10/23(日)12:30 国立日高青少年自然の家出発 → 14:30 新千歳空港経由 → 15:30 JR 札
© Copyright 2024 ExpyDoc