②舞台から演目まで、全てが手作り! ①2 ヶ月もの長い間、楽しめる

西塩子の回り舞台の特徴♪~ここが違うんです(^ω^)~
①2 ヶ月もの長い間、楽しめる!
通常、お祭りやイベントは、会場で楽しめるのは数日くらいですが、西塩子の回り舞台は、舞台を作るところから始ま
ります。
今回の公演は、10 月 15 日ですが、舞台の組み立ては 8 月 27 日から始まっています。回り舞台の公演の 1 週間後にも、郷
土民俗芸能の集いやウダーべ音楽祭といったイベントが回り舞台を使って行われます♪その後、10 月末に舞台が解体され
るまでの約 2 ヶ月の間、塩田公民館のグラウンドでは、舞台で何かしらの作業が行われています。なので、公演日にいら
っしゃれない方でも、「西塩子の回り舞台」がどのようなものかを見る事ができちゃうんです。何もないグラウンドから
舞台が組み立てられる様子は圧巻ですよ!
②舞台から演目まで、全てが手作り!
西塩子の回り舞台では、人形浄瑠璃や歌舞伎が上演されました。
歌舞伎は、17 世紀初頭に京都で始まり、地方に広まっていきました。地方都市で興行される歌舞伎を待ちきれなくなっ
た農民が、
“村の祭りに、自分たちで舞台を作って歌舞伎を演じよう!”と始めたのが地芝居と呼ばれる農村歌舞伎のお
こりです。プロの役者ではないけれども、皆で一から作る事で楽しみたいと昔の人たちは思ったのかもしれませんね。
そういった舞台作りから役者まで住民の方たちで行う「西塩子の回り舞台」、現代にもそんな昔の人たちの思いが受け継
がれています。
③組み立て式舞台の中では、現存最古!
西塩子の回り舞台には、今から約 200 年前、文政 3 年(1820)の大幕が残っています。
これは、現在判明している組み立て式舞台の道具としては、最古のものといわれています。西塩子の回り舞台は、
昭和 20 年(1945)を最後として、地元での本格的な組み立ては途絶えてしまいました。しかし、平成 9 年(1997)に、
西塩子の回り舞台保存会の努力によって、復活を遂げました。この催事は 3 年に 1 度程度しか行われません。なの
で、次回は 3 年後(?)になります。回り舞台が公演される、この時期にしか見られない、この光景を是非お楽しみ
下さい。
制作者:常陸大宮市地域おこし協力隊
岩崎
文香