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(別添2)
平成 28 年度資源効率のための G7 アライアンスワークショップ等開催業務
仕様書
1. 業務の目的
循環型社会形成推進基本法(以下「循環基本法」という。)第 15 条第1項において定めるとされ
ている循環型社会形成推進基本計画(以下「循環基本計画」という。)の第三次計画(平成 25 年5
月閣議決定)においては、廃棄物等の発生の抑制と循環利用等を通じた埋立量の削減に加え、天然資
源の投入量の一層の抑制とそれに伴う環境負荷の低減、有用金属のリサイクルによる資源確保、循
環資源・バイオマス資源のエネルギー利用、安全・安心の確保など循環の質にも着目した取組の促
進とともに、アジアをはじめとする途上国において循環型社会を形成するための取組や、地球規模で
の循環型社会を形成するための国際的取組を積極的に推進していくこととしている。
また、近年、欧州を中心に資源効率性(RE)に関する国際的な議論が活発となっている。特に、平
成 27 年6月 G7 エルマウ・サミットで合意された首脳宣言においては、資源効率性のための G7 アラ
イアンスの設立や、「議長国の主導により、少なくとも年1回は資源効率のための G7 アライアンス・
ワークショップを開催する」といった、資源効率性に係る文言が盛り込まれ、平成 27 年にはドイツ
が3回のワークショップ(英国との共催を含む。)を開催するなど、資源効率性という側面から資源
循環を推進することが、国際的に注目されてきている。
我が国としても、平成 28 年の G7 の議長国を務め、また、同年5月には伊勢志摩サミット及び富山
環境大臣会合を開催することから、上記国内外の状況等を踏まえ、先ず、本年 2 月 22 日に国際協力
をテーマとした資源効率のための G7 アライアンスを開催したところである。
あわせて、昨年に行われた G7エルマウ・サミットの首脳宣言において作成が招請された UNEP-国
際資源パネル(以下「UNEP-IRP」という。)による「資源効率に関する潜在力・解決策についての統
合レポート」及び経済協力開発機構(以下「OECD」という。)による UNEP-IRP の統合レポートを補
完する「政策ガイダンス」の作成について、それぞれ作業が進められている。資源効率性の向上のた
めには、これらの統合レポート及び政策ガイダンスについて市民や事業者、学識者等に広く知っても
らう機会を提供し、資源効率性に関する取組を促進させる必要がある。
このため、議長国たる我が国において、UNEP-IRP 及び OECD による統合報告書及び政策ガイダンス
に関する一般公開ワークショップを開催するとともに、同ワークショップや5月に開催された G7 サ
ミット及び環境大臣会合を踏まえた G7 アライアンス・ワークショップを開催する。
以上を踏まえ、本業務ではこれらワークショップの開催に係る企画・運営を行う。
2. 業務の内容
下記のワークショップの開催に係る企画・運営を行う。日程は平成 28 年 12 月頃の 2 日間、場所は
東京都内の民間会議場(180 名程度収容可能な会議室)を想定している。
(1 日目)UNEP-IRP 及び OECD による統合レポート及び政策ガイダンスに関する公開ワークショップ
UNEP-IRP 及び OECD が作成する報告書の発信及びその成果について議論を行う。参加者としては、
計 180 名程度(UNEP-IRP メンバー(約 10 名程度)、OECD、国内有識者、その他一般聴衆等(160 名程度))
を想定。
(2 日目)資源効率のための G7 アライアンス・ワークショップ
世界規模の資源効率をより一層向上させるための G7 アライアンス・ワークショップの企画・運営
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を行う。参加者としては、計 180 名程度(G7 国(日、独、英、米、仏、伊、加)
、欧州委員会(EC)
、
非 G7国(G20 国、アジア諸国を中心に、大陸のバランスを考慮するものとする。
)
、国内有識者、
その他一般聴衆等(160 名程度)
)を想定している。
ワークショップの開催に向け、具体的には以下の業務を行う。
ア.ワークショップの計画書と案内リーフレットの作成
ワークショップを実施するに当たり、詳細なプログラムや、出席者管理、招聘者宿泊場所、フラ
イト、準備機材等のワークショップ準備手順を含めた計画書(A4 版、5~10 頁程度)を環境省担
当官の指示に従い作成する。また、プログラムや参加者リスト、会場場所、ワークショップの背
景等を記載したワークショップの案内リーフレット(日本語・英語の各言語版、各日 A4 版・合計
3頁程度(180 部程度)、基本的に文字のみで構成、カラー複写でも可。)も作成する。案内文に
ついては環境省担当官と協議の上決定する。
イ.ワークショップ用資料の作成と配布
事前に発表者や環境省担当官と調整の上、必要に応じ、ワークショップ当日にワークショップ用
資料を参加者に配布する(日本語・英語の各言語版、A4 版、合計6頁程度、180 部程度カラー複
写でも可)。
ウ.ワークショップ発表者情報の取りまとめ及び参加者との連絡調整
ワークショップの参加者に対する出席案内などの連絡調整、発表者から事前の提出物・意見収集
等の調整、参加者リストの管理等、参加者の関連情報の取りまとめ等を行う。
エ.会場及び機材の確保と設置
ワークショップ会場(180 名程度 1 室、2日間程度を想定)、及びレセプション会場(60 名程度
1室を想定。)を確保し、会場の使用料を負担すること。また、会場のレイアウトは、最終的に、
環境省担当官と調整して決定すること。また、機材等確保と設置を行う。各会議設備については、
一般的な国際会議で提供される設備と同程度とし、会場案内、会場受付、参加者用ネームカード、
ネームプレート(紙製印刷可)、マイク 4 本程度、スクリーン1台程度(見えにくい場所が出来
る場合には、代わりのモニター設置を検討すること。)、プロジェクター1台程度、ノートパソ
コン1台程度、レーザーポインター1個程度、リクエストマイク 30 台程度、パソコン用電源 30
口程度、WiFi 設備(参加者がアクセスしても十分な速度を提供できること。)を想定する。
オ.料飲手配
ワークショップ前・休憩中にミネラルウォーターを参加者席に用意すること(2回/1日)。コ
ーヒーブレイクにはコーヒー・紅茶および軽食(2回/日、180 人分程度)、昼食時にはランチコ
ーヒー(1回/日、180 人分程度)を提供すること。招聘者には昼食(1 人当たり 1,900 円程度)
を各日提供すること。レセプション(1 日目夕食を想定)には、60 人分(1人当たり 7,600 円程
度)、飲み物(フリードリンク)60 人分を手配する。
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カ.旅行手配・ビザ取得手続き支援
招聘者(「キ.旅費・謝金の支払い」参照)の航空券、ホテル手配、謝金支払、交通・ホテル情
報等の送付を行い、また、途上国からの参加者等については、ビザ取得手続きの支援を行うこと。
キ.旅費・謝金の支払い
招聘者は1日目、2日目を通して下記のとおりとし、「国家公務員等の旅費に関する法律」に従
って支給するものとする。
<招聘者>
・UNEP-IRP 10名程度(ロンドン、ジュネーブ、ナイロビ、ワシントンより各2名程度、
ブラジリア、キャンベラより各1名程度 2泊4日を想定)
、
・OECD 2名程度(パリより2名程度 2泊4日を想定)
・非G7国 3名程度 (ハノイ、ブラジリア、ヨハネスブルグより各1名程度、3泊5日を想定)
・国内 2名程度(京都より2名程度、2泊3日を想定)
また、プレゼンや議事進行を行うなど会議に貢献した者(30 名程度を想定)に対して、謝金を
支給するものとする。謝金は1人、会議1日当たり 17,700 円を支給するものとする。
なお、支払に当たっては、招聘者と連絡・調整の上、支払うこととする。
また、招聘者の最終的な決定については、請負者の提案を基に、環境省担当官が確認の上、行う。
ク.同時通訳の手配
ワークショップは、日英同時通訳による進行を想定し、機材については、同時通訳システム及び
受信機(参加者が利用可能な台数を用意すること。180 台程度を想定。)を適宜手配し、必要な同
時通訳者等(通訳3名/日を想定、過去に環境分野の国際会議で通訳実績がある者であることが望
ましい。また、同時通訳オペレーター(チーフエンジニア)及び補助員(アシスタントエンジニ
ア)各1名を想定)を手配する。
ケ.議事録の作成及び写真の撮影
ワークショップの議事録(A4 版、20 頁程度)を作成し、ワークショップ終了後速やかに環境省担
当官へ提出する。また、ワークショップでの報告・発表内容の本業務報告書への掲載、参加者間
での共有・公表の可否を発表者等に確認し、掲載・共有に係る調整を行う。
請負者は、各発表等のワークショップの記録写真を撮影する。撮影した写真データは、会議終了
後速やかに、環境省担当官に提出する。
コ.会合準備等
請負者は、必要な人数の職員(各回5名程度、都内を想定)を会場に派遣し、必要な会合開催及
び準備を行い、ワークショップが滞りなく進むようにする。
3.業務履行期限
平成 29 年3月 31 日
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4.成果物
紙媒体:報告書 12 部(A4版、100 頁程度、背表紙に事業名記載、くるみ綴じ)
電子媒体:報告書の電子データを収納した DVD-R 2式
報告書等(業務上発生するパンフレット・冊子等の印刷物を含む。
)及びその電子データの仕様及び
記載事項は別添によること。
提出場所 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課循環型社会推進室
5.著作権等の扱い
(1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所有権(以下「著作権等」
という。
)は、環境省が保有するものとする。
(2)請負者は、自ら制作・作成した著作物に対し、いかなる場合も著作者人格権を行使しないものと
する。
(3)成果物の中に請負者が権利を有する著作物等(以下「既存著作物」という。
)が含まれている場合、
その著作権は請負者に留保されるが、可能な限り、環境省が第三者に二次利用することを許諾する
ことを含めて、無償で既存著作物の利用を許諾する。
(4)成果物の中に第三者の著作物が含まれている場合、その著作権は第三者に留保されるが、請負者
は可能な限り、環境省が第三者に二次利用することを許諾することを含めて、第三者から利用許諾
を取得する。
(5)成果物納品の際には、第三者が二次利用できる箇所とできない箇所の区別がつくように留意する
ものとする。
(6)納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、請負者が当該既存著作物の使用に必要な
費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行うものとする。
6.情報セキュリティの確保
請負者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。
(1)請負者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策とその実施方法及び管理
体制について環境省担当官に書面で提出すること。
(2)請負者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情報の機密性の格付けに応
じて適切に取り扱うための措置を講ずること。
また、請負業務において請負者が作成する情報については、環境省担当官からの指示に応じて適
切に取り扱うこと。
(3)請負者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリティ対策の履行が不十分と
見なされるとき又は請負者において請負業務に係る情報セキュリティ事故が発生したときは、必要
に応じて環境省担当官の行う情報セキュリティ対策に関する監査を受け入れること。
(4)請負者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により不要になった場合には、
確実に返却し又は廃棄すること。
また、請負業務において請負者が作成した情報についても、環境省担当官からの指示に応じて適切
に廃棄すること。
(5)請負者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を報告すること。
(参考)環境省情報セキュリティポリシー
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf
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7.その他
(1)請負者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じたとき、あるいは本仕
様書に記載のない細部については、環境省担当官と速やかに協議しその指示に従うこと。
(2)会議運営を含む業務
会議運営を含む業務にあっては、
「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」
(平成 28 年2月2
日閣議決定)の「会議運営」の判断の基準を満たすこと。
(3)本業務を行うに当たって、入札参加希望者は、必要に応じて『平成 27 年度資源効率のための G7
アライアンスワークショップの開催に係る調査等業務』に係る資料を、所定の手続きを経て環境省
内で閲覧することを可能とする。
資料閲覧を希望する者は、以下の連絡先に予め連絡の上、訪問日時及び閲覧希望資料を調整するこ
と。ただし、コピーや写真撮影等の行為は禁止する。また、閲覧を希望する資料であっても、
『平成
27 年度資源効率のための G7 アライアンスワークショップの開催に係る調査等業務』における情報セ
キュリティ保護等の観点から、提示できない場合がある。
連絡先:環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課循環型社会推進室(TEL:03-5521-8336)
(4)本業務に関する過年度の報告書は、環境省図書館において閲覧可能である。
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(別添)
1.報告書等の仕様及び記載事項
報告書等の仕様は、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 28 年2月2日閣議決定。以
下「基本方針」という。)の「印刷」の判断の基準を満たすこと。
なお、「資材確認票」(基本方針 204 頁、表3参照)及び「オフセット印刷又はデジタル印刷の工程
における環境配慮チェックリスト」(基本方針 205 頁、表4参照)を提出するとともに、印刷物にリサ
イクル適性を表示する必要がある場合は、以下の表示例を参考に、裏表紙等に表示すること。
リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます
この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判断の基準にしたがい、
印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]のみを用いて作製しています。
なお、リサイクル適性が上記と異なる場合は環境省担当官と協議の上、基本方針
(http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)を参考に適切な表示を行うこ
と。
英語サマリーについては、以下により作成すること。
(1) 以下の対訳集等を参考に、ネイティブチェックを経ること。
① 環境用語和英対訳集(EIC ネット http://www.eic.or.jp/library/dic/)
② 法令用語については、日本法令外国語訳データベースシステムの標準対訳辞書
(http://www.japaneselawtranslation.go.jp/)
(2)海外で参照されることを念頭に入力は半角で行い、全角文字や全角スペースは使用しないこと。
特に以下に注意すること。
・丸数字は使用不可。「℃」→「degrees C」又は「degrees centigrade」
・記号はすべて半角。例:「“ ”」→「" "」、「`」「’」→「'」、「-」→「-」
・化学物質は英文名+化学記号(半角の英数字)。1/4 文字にしない。二度目以降は化学記号のみで
も可。例:carbon dioxide (CO2)
・環境省の略称は「MOE」(大文字)
2.電子データの仕様
(1)Microsoft 社 Windows7 SP1 上で表示可能なものとする。
(2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。
・文章;ワープロソフト Justsystem 社一太郎(ファイル形式は一太郎 2011 以下)、又は Microsoft
社 Word(ファイル形式は Word2010 以下)
・計算表;表計算ソフト Microsoft 社 Excel(ファイル形式は Excel2010 以下)
・画像;BMP 形式又は JPEG 形式
( 3 ) ( 2 ) に よ る 成 果 物 に 加 え 、 「 PDF ファイル形式」による成果物を作成すること。
(4)以上の成果物の格納媒体は DVD-R 等とする。事業年度及び事業名称等を収納ケース及び DVD-R 等
に必ずラベルにより付記すること。
(5)文字ポイント等、統一的な事項に関しては環境省担当官の指示に従うこと。
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3.成果物の二次利用
(1)納品する成果物(研究・調査等の報告書)は、オープンデータ(二次利用可能な状態)として
公開されることを前提とし、環境省以外の第三者の知的財産権が関与する内容を成果物に盛り込
む場合は、①事前に当該権利保有者の了承を得、②報告書内に出典を明記し、③当該権利保有者
に二次利用の了承を得ること。
第三者の知的財産権が関与する内容の一部または全部について、二次利用の了承を得ることが
困難な場合等は、当該箇所や当該権利保有者等の情報を、以下のURLからダウンロード出来る
様式に必要事項を記入し提出すること。
(2)環境省が保有するオープンデータの情報を政府が運用するオープンデータのポータルサイト「デ
ータカタログサイト DATA.GO.JP(http://www.data.go.jp/)」に掲載及び更新情報を反映させる
ためのデータに関する説明(メタデータ)について、成果物と併せて以下の URL からダウンロー
ド出来る様式に必要事項を記入し提出すること。
http://www,env.go.jp/kanbo/koho/opendata.html
4.その他
成果物納入後に請負者側の責めによる不備が発見された場合には、請負者は無償で速やかに必要
な措置を講ずること。
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