(参考) 亜セレン酸ナトリウム 1.成分規格 亜セレン酸ナトリウム Sodium Selenite Na2SeO3・5H2O Disodium selenite pentahydrate 含 分子量 263.01 [26970-82-1] 量 本品は、亜セレン酸ナトリウム(Na2SeO3・5H2O)98.5~101.5% を含む。 性 状 本品は、白色の結晶性の粉末である。 確認試験 ⑴ 本品 0.05gに水 2.5ml 及び希塩酸 2.5ml を加えて溶かし、沸騰さ せる。これに L-アスコルビン酸 0.05gを加えるとき、赤色の沈殿を生じ、 これを数分間放置するとき、沈殿は赤褐~黒色に変わる。 ⑵ 本品 0.05gに水5ml 及び希塩酸1ml を加えて溶かし、塩化バリウム溶液 (3→50)1ml を加えるとき、沈殿を生じない。 ⑶ 本品は、ナトリウム塩の反応を呈する。 純度試験 ⑴ 溶状 無色、澄明(2.0g、二酸化炭素を含まない水 20ml) ⑵ 液性 pH9.8~10.8(2.0g、二酸化炭素を含まない水 20ml) ⑶ 塩化物 Cl として 0.005%以下 本品 2.0gを量り、ネスラー管に入れ、水約 30ml を加えて溶かし、硝酸4 ml を加えて混合し、試料液とする。比較液には 0.01mol/L塩酸 0.30ml を用 いる。 ⑷ 硫酸塩 SO 4 として 0.03%以下(0.8g、比較液 0.005mol/L硫酸 0.50ml) ⑸ 鉛 Pb として 2.0µg/g 以下 鉛標準原液2ml を正確に量り、硝酸(1→200)を加えて正確に 100ml と し、標準液とする。本品 1.00gを量り、メスフラスコに入れ、硝酸(1→ 200)を加えて溶かして 10ml とし、検液とする。同様に、本品 1.00gずつ を量り、3本のメスフラスコに入れ、標準液 0.5ml、1ml 及び2ml を正確 に加え、それぞれに硝酸(1→200)を加えて溶かして 10ml とし、標準検液 とする。検液及び3濃度の標準検液につき、誘導結合プラズマ発光強度測定 法により鉛の発光強度を測定する。横軸に検液及び各標準検液中の添加量 (µg)、縦軸に発光強度をとり、関係線を作成する。関係線の横軸との交点 と原点との距離から、試料中の鉛の量を求める。 ⑹ 鉄 Fe として 50µg/g以下 鉄標準原液5ml を正確に量り、硝酸(1→200)を加えて正確に 100ml と し、標準液とする。本品 1.00gを量り、メスフラスコに入れ、硝酸(1→200) を加えて溶かして 10ml とし、検液とする。同様に、本品 1.00gずつを量り、 3本のメスフラスコに入れ、標準液 0.5ml、1ml 及び2ml を正確に加え、そ れぞれに硝酸(1→200)を加えて溶かして 10ml とし、標準検液とする。検 液及び3濃度の標準検液につき、誘導結合プラズマ発光強度測定法により鉄 の発光強度を測定する。横軸に検液及び各標準検液中の添加量(µg)、縦軸 に発光強度をとり、関係線を作成する。関係線の横軸との交点と原点との距 離から、試料中の鉄の量を求める。 ⑺ ヒ素 As2O3として 4.0µg/g 以下 ヒ素標準原液(誘導結合プラズマ発光強度測定法用)3ml を正確に量り、 硝酸(1→200)を加えて正確に 100ml とし、標準液とする。本品 1.00gを 量り、メスフラスコに入れ、硝酸(1→200)を加えて溶かして 10ml とし、 検液とする。同様に、本品 1.00gずつを量り、3本のメスフラスコに入れ、 標準液 0.5ml、1ml 及び2ml を正確に加え、それぞれに硝酸(1→200)を 加えて溶かして 10ml とし、標準検液とする。検液及び3濃度の標準検液に つき、誘導結合プラズマ発光強度測定法によりヒ素の発光強度を測定する。 横軸に検液及び各標準検液中の添加量(µg)、縦軸に発光強度をとり、関係 線を作成する。関係線の横軸との交点と原点との距離から、試料中のヒ素の 量を求める。 定 量 法 本品約 0.1gを精密に量り、共栓フラスコに入れ、水 100ml を加えて 溶かし、ヨウ化カリウム3g及び塩酸(2→3)5ml を加え、直ちに密栓して 暗所に5分間放置した後、遊離したヨウ素を 0.1mol/Lチオ硫酸ナトリウム 溶液で滴定する(指示薬 デンプン試液3ml)。ただし、デンプン試液は、終 点近くで液が薄い黄赤色になったときに加え、終点は液の青色が消えるときと する。別に空試験を行い補正する。 0.1mol/Lチオ硫酸ナトリウム溶液1ml=6.575mg Na2SeO3・5H2O 2.試薬・試液 鉄標準原液 硫酸アンモニウム鉄(III)12水和物8.63gを正確に量り、硝酸(1 →3) 25ml及び水を加えて溶かして正確に1,000mlとする。本液1mlは、鉄(Fe) 1mgを含む。遮光して保存する。 ヒ素標準原液(誘導結合プラズマ発光強度測定法用) 三酸化ヒ素を微細な粉末 とし、105℃で4時間乾燥し、その0.10gを正確に量り、水酸化ナトリウム溶 液(1→10)6mlを加えて溶かす。水500mlを加え、塩酸(1→4)でpH3~ 5に調整し、水を加えて正確に1,000mlとする。本液1mlは、三酸化ヒ素(As O3)0.1mgを含む。 2 3.使用基準 亜セレン酸ナトリウムは、調製粉乳及び母乳代替食品(乳及び乳製品の成分規 格等に関する省令別表の二 乳等の成分規格並びに製造、調理及び保存の方法の 基準の部㈤ 乳等の成分又は製造若しくは保存の方法に関するその他の規格又 は基準の款⑹の規定による厚生労働大臣の承認を受けたものを除く。以下この目 において同じ。)以外の食品に使用してはならない。 亜セレン酸ナトリウムを母乳代替食品に使用する場合は、その 100 kcal につ き、セレンとして 5.5 μg を超える量を含有しないように使用しなければならない。 アスパラギナーゼ 1.成分規格(下線部:改正部分) アスパラギナーゼ Asparaginase 定 義 本品は,糸状菌(Aspergillus niger 及び Aspergillus oryzae に限る 。)が本来有するアスパラギナーゼ遺伝子を増幅させて生産性を向上させた糸 状菌(A. niger ASP-72 株及び A. oryzae NZYM-SP 株に限る。)より得られた ,アスパラギンをアスパラギン酸とアンモニアに加水分解する酵素である。本 品には,アスパラギナーゼ(A. niger ASP-72 株由来)及びアスパラギナーゼ (A. oryzae NZYM-SP 株由来)がある。グリセリン,デキストリン,マルトデ キストリン,食塩又は小麦粉を含むことがある。 アスパラギナーゼ(A. niger ASP-72 株由来) 酵素活性 本品は,1gあるいは1ml 当たり 2,375 単位以上の酵素活性を有する 。 性 状 本品は,黄~褐色の澄明な液体又はごくうすい灰色若しくはごくうす い黄色を帯びた白色の顆粒である。 確認試験 本品は,酵素活性測定法により試験を行うとき,活性を示す。 純度試験 ⑴ 鉛 Pb として 5.0µg/g以下 本品 0.8gを量り,白金製,石英製若しくは磁製のるつぼ又は石英製のビ ーカーに入れる。硫酸(1→4)を加えて試料全体を潤した後,徐々に温度 を上げ,試料が炭化し,硫酸の白煙が発生しなくなるまで加熱する。必要が あれば硫酸(1→4)を更に加え,試料がほとんど炭化するまで加熱する。 なお,液体試料及び炭化しにくい試料の場合には,硫酸(1→4)の代わり に硫酸を用いてもよい。試料が炭化した後,必要があれば容器に緩くふたを して電気炉に入れ,徐々に温度を上げて 450~600℃で強熱して灰化する。 炭化物が残る場合は,必要があればガラス棒で炭化物を砕き,硫酸(1→4) 1ml 及び硝酸1ml で潤し,白煙が発生しなくなるまで加熱した後,電気炉 で強熱して完全に灰化する。残留物に塩酸(1→4)10ml を入れ,水浴上 で加熱して蒸発乾固する。残留物に少量の硝酸(1→100)を加え,加温し て溶かし,冷後,更に硝酸(1→100)を加えて正確に 10ml とし,検液とす る。なお,500℃以下で灰化操作を行う場合には,耐熱ガラス製のビーカー を使用することができる。別に,鉛標準原液1ml を正確に量り,水を加え て正確に 100ml とする。この液4ml を正確に量り,硝酸(1→100)を加え て正確に 10ml とし,比較液とする。検液及び比較液につき,鉛試験法第1 法により試験を行う。 ⑵ ヒ素 As2O3として 4.0µg/g以下(0.50g,第3法,装置B) 微生物限度 微生物限度試験法により試験を行うとき,本品1gにつき,細菌数 は 50,000 以下である。また,大腸菌及びサルモネラは認めない。なお,サル モネラの試験は,「ナイシン」の微生物限度試験を準用する。 酵素活性測定法 ⑴ 基質溶液 L-アスパラギン1水和物 1.50gを量り,クエン酸・水酸化ナトリウム 緩衝液(pH5.0)を加え,かくはんして完全に溶かした後,更にクエン酸・ 水酸化ナトリウム緩衝液(pH5.0)を加えて正確に 100ml とする。用時調製 する。 ⑵ 試料溶液 本品約 2.5gを精密に量り,クエン酸・水酸化ナトリウム緩衝液(pH5.0 )20ml を加えて溶かし,更にクエン酸・水酸化ナトリウム緩衝液(pH5.0 )を加えて正確に 25ml とする。この液をクエン酸・水酸化ナトリウム緩衝 液(pH5.0)で希釈して,1ml 中に6単位を含む液を調製し,試料溶液と する。 ⑶ 比較原液 4,000 単位に対応する量の酵素活性測定用アスパラギナーゼ(A. niger 由来)を量り,クエン酸・水酸化ナトリウム緩衝液(pH5.0)20ml を加え て溶かし,更にクエン酸・水酸化ナトリウム緩衝液(pH5.0)を加えて正確 に 25ml とする。この液をクエン酸・水酸化ナトリウム緩衝液(pH5.0)で 希釈して,1ml 中に6単位を含む液を調製し,比較原液とする。 ⑷ 硫酸アンモニウム標準液 硫酸アンモニウム約 3.9gを精密に量り,クエン酸・水酸化ナトリウム 緩衝液(pH5.0)40ml を加えて 15 分間かくはんする。更にクエン酸・水酸 化ナトリウム緩衝液(pH5.0)を加えて 50ml とし,標準原液とする。標準 原液をクエン酸・水酸化ナトリウム緩衝液(pH5.0)で4倍,6倍,10 倍 ,30 倍及び 60 倍に希釈し,硫酸アンモニウム標準液とする。 ⑸ 操作法 2本の試験管に,基質溶液 2.0ml ずつを入れ,37℃で 10 分間加温する。 1本の試験管に試料溶液 0.100ml を,もう1本の試験管に比較原液 0.100m l を加えて混和する。これらの試験管を 37℃で正確に 30 分間加温した後, トリクロロ酢酸溶液(1→4)0.400ml を加えて混和し,更に水 2.5ml を 加えて混和する。2本の試験管からそれぞれ 0.100ml を量り,水 4.0ml に 加え,塩基性フェノール・ニトロプルシド試液 0.850ml を加えて混合し, アスパラギナーゼ(A. niger 由来)活性測定用次亜塩素酸ナトリウム・水 酸化ナトリウム試液 0.850ml を加えて 37℃で 10 分間放置した液を検液及 び比較液とする。検液及び比較液につき,水を対照として,波長 600nm に おける吸光度AT及びACを測定する。また,別の2本の試験管に,基質溶 液 2.0ml ずつを入れ,それぞれにトリクロロ酢酸溶液(1→4)0.400ml を 加えて混和し,試料溶液又は比較原液 0.100ml を加えて混和し,37℃で 30 分間加温した後,水 2.5ml を加えて混和する。これらの液それぞれ 0.100m l を量り,水 4.0ml に加え,塩基性フェノール・ニトロプルシド試液 0.85 0ml を加えて混合し,アスパラギナーゼ(A. niger 由来)活性測定用次亜 塩素酸ナトリウム・水酸化ナトリウム試液 0.850ml を加えて 37℃で 10 分 間放置した液をそれぞれ検液の対照液及び比較液の対照液とする。対照液 につき,水を対照として,波長 600nm における吸光度ABT及びABCを測定 する。別に,基質溶液 2.0ml ずつを量り,5本の試験管に入れ,37℃で 10 分間加温し,試料溶液の代わりに,それぞれの試験管に異なる濃度の硫酸 アンモニウム標準液 0.100ml ずつを加えて,以下検液の調製と同様に操作し て得られた液につき,水を対照として,波長 600nm における吸光度を測定 する。硫酸アンモニウム標準液の硫酸アンモニウムの濃度と得られた吸光 度により検量線を作成し,その傾きをa(ml/mg)とする。次式により, 酵素活性測定用アスパラギナーゼ(A. niger 由来)の酵素活性を求め,酵 素活性が表示量の 91~109%のとき,試料の酵素活性を求める。その酵素 活性の単位は,操作法の条件で試験するとき,L-アスパラギンから,1 分間にアンモニア1µmol を遊離させる酵素量を1単位とする。 A×Df×25×2×103 酵素活性(単位/g)= a×W×132.14×30 ただし,A :検液又は比較液の吸光度(AT又はAC)から対照液の吸 光度(ABT又はABC)を引いた値 Df :試料溶液又は比較原液の希釈係数 W :試料又は酵素活性測定用アスパラギナーゼ(A. niger 由 来)の採取量(g) アスパラギナーゼ(A. oryzae NZYM-SP 株由来) 酵素活性 本品は、1gあるいは1ml 当たり 3,500 単位以上の酵素活性を有する 。 性 状 本品は、淡褐色の液体又は白~灰白色の顆粒である。 確認試験 本品は、酵素活性測定法により試験を行うとき、活性を示す。 純度試験 ⑴ 鉛 Pb として 5.0µg/g以下 本品 0.8gを量り、以下「アスパラギナーゼ(A. niger ASP-72 株由来)」 の純度試験⑴を準用する。 ⑵ ヒ素 As2O3として 4.0µg/g以下(0.50g、第3法、装置B) 微生物限度 微生物限度試験法により試験を行うとき、本品1gにつき、細菌数 は 50,000 以下である。また、大腸菌及びサルモネラは認めない。なお、サル モネラの試験は、「ナイシン」の微生物限度試験を準用する。 酵素活性測定法 ⑴ 基質溶液 L-アスパラギン1水和物 0.25gを量り、MOPS緩衝液(0.1mol/L 、pH7.0)15ml を加え、かくはんして完全に溶かした後、遮光し、これをA 液とする。β-ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド二ナトリウム水和物 (還元型)0.011g、2-ケトグルタル酸二ナトリウム 0.063g及び 1,680 単位以上に対応する量のL-グルタミン酸デヒドロゲナーゼ(ウシ肝臓由来 )を量り、A液に加え、かくはんして溶かした後、MOPS緩衝液(0.1mol /L、pH7.0)を加えて正確に 25ml とする。用時調製する。 ⑵ 試料溶液 本品約 1.0gを精密に量り、酢酸緩衝液(0.1mol/L、pH5.0、ポリオキ シエチレン(23)ラウリルエーテル含有)を加えて溶かし、正確に 100ml と する。この溶液を酢酸緩衝液(0.1mol/L、pH5.0、ポリオキシエチレン(23) ラウリルエーテル含有)で希釈して、1ml 中に 0.6 単位を含む液を調製し、 試料溶液とする。 ⑶ 標準原液 775 単位に対応する量の酵素活性測定用アスパラギナーゼ(A. oryzae 由 来)を量り、酢酸緩衝液(0.1mol/L、pH5.0、ポリオキシエチレン(23) ラウリルエーテル含有)を加えて溶かし、正確に 100ml とする。この液を酢 酸緩衝液(0.1mol/L、pH5.0、ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテ ル含有)で8倍、10 倍、15 倍、20 倍及び 30 倍に希釈して、1ml 中に 0.9688 単位、0.7750 単位、0.5167 単位、0.3875 単位及び 0.2583 単位を含む5濃 度の液を調製し、標準原液とする。 ⑷ 操作法 試験管に基質溶液 4.6ml を量り、37.0±0.5℃で8分間加温した後、試料 溶液 0.400ml を加えてかくはんし、37.0±0.5℃で 90 秒間加温した液を検液 とする。検液につき、水を対照として、波長 340nm における吸光度Aを測定 する。別に、基質溶液 4.6ml ずつを量り、5本の試験管に入れ、37.0±0.5℃ で8分間加温し、試料溶液の代わりに、それぞれの試験管に異なる濃度の標 準原液 0.400ml ずつを加えて、以下検液の調製と同様に操作し、標準液とす る。標準液につき、水を対照として、波長 340nm における吸光度を測定する。 得られた吸光度と標準原液1ml 中の酵素活性(単位/ml)から検量線を作 成し、試料溶液中の酵素活性U(単位/ml)を検量線から求める。次式によ り、試料の酵素活性を求める。その酵素活性の単位は、操作法の条件で試験 するとき、L-アスパラギンから、1分間にアンモニア1µmol を遊離させ る酵素量を1単位とする。 酵素活性(単位/g)= U×D×100 試料の採取量(g) ただし、U:試料溶液中の酵素活性(単位/ml) D:試料溶液の希釈係数 2.試薬・試液 ア ス パ ラ ギ ナ ー ゼ ( A. niger 由 来 )、 酵 素 活 性 測 定 用 本品は,糸状菌 (Aspergillus niger に限る。)が本来有するアスパラギナーゼ遺伝子を増幅さ せて生産性を向上させた糸状菌(A. niger ASP-72 株に限る。)より得られた, 黄~褐色の澄明な液体又はごくうすい灰色もしくはごくうすい黄色を帯びた 白色の顆粒である。本品は,既知の酵素活性を有する。本品の1単位は,L- アスパラギンを基質として,pH5.0,37℃において1分間に1µmol のアンモニ アを遊離する酵素量とする。 ア スパラギ ナーゼ( A. oryzae 由来)、酵素 活性測定 用 本品は 、糸状菌 (Aspergillus oryzae に限る。)が本来有するアスパラギナーゼ遺伝子を増幅 させて生産性を向上させた糸状菌(A. oryzae NZYM-SP 株に限る。)より得られ た、淡褐色の液体又は白~灰白色の顆粒である。本品は、既知の酵素活性を有 する。本品の1単位は、L-アスパラギンを基質として、pH7.0、37℃におい て1分間に1µmol のアンモニアを遊離する酵素量とする。 アスパラギナーゼ(A. niger 由来)活性測定用次亜塩素酸ナトリウム・水酸化ナ トリウム試液 次亜塩素酸ナトリウム・水酸化ナトリウム試液、アスパラギナ ーゼ(A. niger 由来)活性測定用を見よ。 MOPS緩衝液(0.1mol/L、pH7.0) 3-(N-モルホリノ)プロパンスル ホン酸 21gを量り、水 900ml を加えて溶かし、適当な濃度の水酸化ナトリウム 溶液で pH7.0 に調整し、水を加えて正確に 1,000ml とする。 L-グルタミン酸デヒドロゲナーゼ(ウシ肝臓由来) 本品は、牛の肝臓から得 られた、L-グルタミン酸デヒドロゲナーゼである。本品は、既知の酵素活性 を有する。本品の1単位は、2-ケトグルタル酸を基質として、pH7.3、25℃ において1分間に1µmol のL-グルタミン酸を遊離する酵素量とする。 2-ケトグルタル酸二ナトリウム C5H4Na2O5 本品は、白色の粉末で、水に 溶ける。 酵素活性測定用アスパラギナーゼ(A. niger 由来) アスパラギナーゼ(A. niger 由来)、酵素活性測定用を見よ。 酵素活性測定用アスパラギナーゼ( A. oryzae 由来) アスパラギナーゼ( A. oryzae 由来)、酵素活性測定用を見よ。 酢酸緩衝液(1mol/L、pH5.0) 酢酸ナトリウム3水和物 88.8gを水 1,800ml に溶かし、酢酸で pH5.0 に調整した後水を加えて正確に 2,000ml とする。 酢酸緩衝液(0.1mol/L、pH5.0、ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル 含有) 酢酸緩衝液(1mol/L、pH5.0)500ml に水 3,500ml を加え、更にポ リオキシエチレン(23)ラウリルエーテル試液 7.5ml を加える。適当な濃度の 水酸化ナトリウム溶液で pH5.0 に調整した後水を加えて正確に 5,000ml とする。 次亜塩素酸ナトリウム・水酸化ナトリウム試液、アスパラギナーゼ(A. niger 由来)活性測定用 次亜塩素酸ナトリウム試液 2.5ml に水を加えて 10ml とす る。この液の採取量を3ml とし,以下「次亜塩素酸ナトリウム」の定量法に準 じて標定し,0.32~0.38mol/L次亜塩素酸ナトリウムになるように調製した 後,適当な濃度の水酸化ナトリウム溶液を用いて pH12.5 に調整する。この液 3ml に水 85ml を加え,適当な濃度の水酸化ナトリウム溶液を用いて pH12.5 に調整した後,水を加えて 100ml とする。冷暗所に保存する。 β-ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド二ナトリウム水和物(還元型) C H27N7Na2O14P2 本品は、白~淡黄色の粉末で、水に溶ける。 21 ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル試液 ポリオキシエチレン(23)ラ ウリルエーテル 15gを量り、水を加えて 100ml とする。 3-(N-モルホリノ)プロパンスルホン酸 C7H15NO4S 本品は、白色の 結晶性粉末で、水に溶けやすく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。 融点 275~280℃
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