SAMPLE スパが与えたもの スパ・フランコルシャン 24 時間レースは、ニュルブルクリンク24 時間レースと同様 重要な地域文化行事として受け入れられており また、近年では GT カー、ツーリングカーの試練の場として知られている。 オールージュだけでなく、ダウンヒルのブレーキやストレートエンドのヘアピンは クルマに相当のストレスを与え、 しかも突然の降雨も珍しくない。 今年初挑戦した高星明誠にとっても、強烈な印象だったはずだ。 彼はここで何を得たのか。 鈴鹿 1000kmで見せた、あの鮮やかな走りがそれを示している。 SAMPLE 72 4 S U P E R G T 2 0 16 S E R I E S - G T 5 0 0 C L A S S 四車四様の中盤戦 12 Interview with Masahiko Kondo 14 S U P E R G T 2 0 16 S E R I E S - G T 3 0 0 C L A S S 17 GT REVIEW from TEAM DIRECTOR 18 BR ANCPAIN GT SERIES 20 2 0 16 J A P A N E S E F O R M U L A 3 C H A M P I O N S H I P 22 S U P E R T A I K Y U S E R I E S 2 0 16 23 J A PA NE SE R A L LY C H A MP IONSHIP 24 N I S S A N G T- R N I S M O G T 3 C u s t o m e r R a c i n g 28 MOTORSPORTS 30 NISMO PERFORMANCE CENTER NPC 東京ドライビングレッスン サーキットエクスペリエンスを2 カ所で開催 ! 33 NISMO PRODUCT NISSAN GT-R 2017年モデル用 NISMOスポーツリセッティング登場 34 NISMO OWNER’S VOICE 35 N I S S A N G T- R N I S M O 2 0 1 7 36 SUPPORTER’S PADDOCK ピットツアー参戦記 Club NISMO プレミアムミーティング2016 会員特典のご案内/読者プレゼント SUPER GTの頂点を目指して 後半戦の躍進へ 鈴木豊監督が教える「ここでしか言えない話」 チームマネジャーが語る舞台裏 NDDP 勢、 Round 6以降負けなしの7連勝! GT- R 勢、好調を維持して終盤戦へ マーチNISMO S の走りを支えるメカニックたち SAMPLE 強さの秘訣はレースサポートグループにあり PADDOCK TOPICS 巧の技術とパフォーマンスを満喫しています 究極のパフォーマンスを求めて 3 SUPER GT 2016 SERIES - GT500 CLASS MOTUL AUTECH GT-R Rd.1 Rd.2 1 1 I ★★ I Rd.5 CALSONIC IMPUL GT-R I ★1 I I 1 POS: POS: 7 I 100kg WH: WH: SAMPLE 56kg Rd.4 Forum Engineering ADVAN GT-R I★I Rd.1 S Road CRAFTSPORTS GT-R 4 1 9 I WH: 8 I WH: POS: Rd.6 I ★3 ★3 I POS: 44kg 56kg 四車四様の中盤戦 開幕 2 連勝を達成した勢いに乗り 第 4戦、第5 戦もNISSAN GT-R NISMO GT500が連勝! 日本の自動車メーカー 3 社が鎬を削るSUPER GT GT500クラスにおいて 現在の GT-Rが最も力をもっていることは5 戦4 勝という結果が証明している しかしそれぞれの勝利にはそれぞれの物語があり、 「GT-R 強し」のひと言では括れないドラマがある 第6 戦までを終えた2016 年シーズンの中盤戦を振り返る Tex t by Makoto Ogushi SAMPLE 5 赤旗が振られ 、全車ホームストレート上にマシンを整列 。そしてドライバーの降車が認められた。サーキットの全員が状況を見守るなか、レース終了が アナウンスされた。勝利を手にして柳田と抱き合う佐々木 。Q1落ち 9 番手スタートという状況からの逆転劇にサーキットは大いに沸いた。 思い切った作戦が 功を奏し24 号車が優勝 戦に出ようとしていた。81 周のレースを1セットの タイヤで走り切るタイヤ無交換作戦である。 ドライバー交代と給油のためにピットインし 7月24日午後 、2016 年シーズンの SUPER GT た際 、タイヤ交換にかかる時間を短縮すれば一 第 4 戦「SUGO GT 300km RACE」の決勝レース 気に順位を上げられる。タイヤを交換せずにレー がスポーツランド SUGO(宮城県)で行なわれた。 スを走り切れるかどうかのシミュレーションはこ GT500 クラスのスターティンググリッド 9 番手 れまでしたことがなかった。しかしライバルと同 には #24 フォーラムエンジニアリング ADVAN じ作戦を採っていてはせっかくの速さをレース GT-Rに乗る柳田真孝がいた。前日の公式予選 結果につなげられなくなる。 で Q1を担当した柳田は、 タイムアタックのタイミン チームにはこれまでのテストで 積み重ねた グでセッションが赤旗中断となったため 、タイム データから、無交換でも走り切れるだろうという を縮められず、 Q2 進出を逃がしていたのだ。 見通しはあったが 、ある意味冒険だった。タイヤ スポーツランド SUGO での速さには自信が を供給している横浜ゴムにタイヤ無交換作戦を あった#24 GT-R は、決勝レースで思い切った作 申し出たところ、それまでのデータを確認して最 SAMPLE SUPER GT 2016 SERIES - GT500 CLASS 終的な GO サインが出た。ピットインの際にタイ ヤエンジニアがタイヤの状況をチェックし 、そこ で最終判断を下す条件だ。 #24 GT-R は柳田のドライブで 9 番手からス タートした。不安含みの冒険的作戦を、決勝日の 運命が後押しした。真夏の太陽が照りつけられ ると思われた日曜日は、雲が出て予想したよりも 気温 、路面温度が上がらなかったのだ。チーム は、タイヤサプライヤーとともに、低温時のテスト を積み重ねていた。また、26 周目にコース上で発 生したアクシデントのためセーフティカーが導入 されたことも有利に働いた。スロー走行とリス タートでタイヤへの負担は減るからだ。 セーフティカー明けにピットストップを行うか どうかで各チームの 作 戦は分 かれたが 、#24 GT-R は早めにピットへ入り、給油を済ませ佐々 木大樹がコックピットに滑り込むと、タイヤは交 換せずにいち早くコースへ復帰した。コースに 暫定 9 位までポジションを上げた安田裕信から交替した J.P.デ・オリベイラはスピンした GT300 マシンを避けようとしてコースアウトしリタイアを喫す。 6 戻った佐々木の前にはピットインのタイミングを
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