万代栄嗣牧師コメント

年
間500回ほどのメッセージを語らせていただく身として
は、説教の中身と共に、それに伴う例話を探すのにも、そ
れなりの気を使うことになります。とにかく、たくさんの
例話が欲しいので、いつも四苦八苦しているのが正直なところです。
そこで、最近、読んだ本から仕入れたお話は、北極のシロクマに関するも
の。シロクマは確かに白いのですが、体毛の下の地肌は、艶消しっぽい黒色なの
だそうです。白い毛の下には、黒い身体か…。なるほど、と思って、さて、どんな話の流れの中で使えるか、
と考えてみました。皆さんが説教者なら、どういう風に用いますか? ちょっと考えてみてください。
たとえば、外面は白くて綺麗なのに、毛をそってみれば中は黒いということですから、外見は綺麗に見え
ても、隠れている深い部分は、実は黒く汚れていませんか、などという展開が可能です。そういう風に私た
ち人間の見栄や見掛け倒し、
自分を偽っている、
などという例話にも使えるかと思ってみたり…。
はたまた、
全く逆の方向で、私たち人間はもともと黒く汚い存在ですが、主イエス様の救いを受け入れることによって、
罪人でありながらも義の衣を着せられて、神様の目には聖い者とされる…実際は汚い色をしている北極圏の
クマなのに、神様のご配慮でシロクマと呼ばれるようにしてくださる…という流れも可能かと思います。
今日は聖餐式の日曜日ですので、
どちらかというと、
後の話の方が使いやすいかもしれません。
となると、
さらに話が広がっていきます。
このシロクマの体毛、
実は白というより、
本当は透明に近いものだそうです。
それが、北極圏の太陽の日に当たって、キラキラ輝いて、私たちの目には“白く”見えるので、シロクマだ、
ということになります。さらに、この体毛は実際には筒状で中に空気が溜められるようになっているので、
厳寒の冬でもシロクマは体温を保てるのだ、とのこと。ただし、この毛の空洞に汚れが溜まったりすると、
体毛の透明感がなくなり、シロクマではなく、何となく薄汚れた感のあるキグマになってしまうのだとか。
それは、いけない!
さあ、今日は聖餐式。あなたが主キリストの十字架の贖いによって与えられた義の衣は、ちゃんと白く、
聖く輝いていますか? それとも、自分はクリスチャンだと言っている割には、最近、信仰による手入れが
不足していて、薄汚れて、変に黄ばんでいないでしょうか? さあ、主の御前に、素直で正直な心で立ち、
信仰の姿勢を整えられましょう。主キリストによる罪からの贖いを感謝しましょう。
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