石 いし 田 優 希

だ
ゆ
き
最優秀賞
平成 年度 新潟県少年の主張大会
村上・岩船地区大会
いし
平林中学校3年生
日本国憲法第 条、基本的人権の享有には、「国民は、すべての基本的人
権 の 享 有 を 妨 げ ら れ な い。 こ の 憲 法 が 国 民 に 保 障 す る 基 本 的 人 権 は、 侵 す
の で す。 生 物 学 的 な 研 究 で は、 実 に
パ ー セ ン ト も の 割 合 で、 同 性 を 好 き
妹 は と て も 無 邪 気 に そ う 話 し て く れ ま し た。 幼 い そ の 言 葉 に は、 偏 見 の
で一緒に住むの。」
最 近、 小 学 校 2 年 生 の 私 の 妹 が、 仲 の い い 女 の 子 と、 将 来 結 婚 し た い と
言ってきました。「海外に一緒に行って、結婚式を挙げるの。そして、そこ
ないと思うのです。
そこから外れた人たちだから、大切にしなくてもいいということにはなら
好きになることが主流であることは間違いないでしょう。だからといって、
然 な こ と で は な い の で す。 確 か に、 種 を 存 続 す る と い う 観 点 か ら、 異 性 を
に な る と い う 結 果 が 認 め ら れ て い ま す。 こ う し た こ と か ら も、 決 し て 不 自
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男性が女性を、そして女性が男性を好きになることが普通とされてきま
し た。 し か し、 私 た ち が 思 っ て い る 以 上 に、 同 性 を 好 き に な る 割 合 は 多 い
るのでしょうか。
私 は、 同 性 に よ る 恋 愛 に 対 す る 偏 見 や 差 別 を 疑 問 に 思 い ま す。 な ぜ、 同
性 を 恋 愛 対 象 と し て 見 る こ と に、 多 く の 人 が 嫌 悪 感 を 抱 き、 そ し て 差 別 す
のでしょうか。
と あ り ま す。 し か し 今、 私 た ち の 国 で、 そ の「 人 権 」 は 大 切 に さ れ て い る
こ と の で き な い 永 久 の 権 利 と し て、 現 在 お よ び 将 来 の 国 民 に 与 へ ら れ る。
」
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を尊重するということになります。
日本は民主主義の国です。民主主義の大前提として、「国民一人一人を尊
重 す る 」 と い う 考 え 方 が あ り ま す。 そ れ は、 言 い 換 え れ ば 一 人 一 人 の 人 権
くもりのない目で
石田 優
 希
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「これから先、世間体を気にしたり、
偏見を持ったりすることなく生きていきたい」
かけらもありませんでした。私がそのことを母に話すと、母は、「本
当 に そ の 時 が 来 て、 あ の 子 が そ う 願 う な ら い い と 思 う よ。 誰 か を
傷 つ け る わ け で は な い ん だ し、 あ の 子 が 幸 せ で い ら れ る な ら、 そ
れでいいと思うよ。」と言いました。
誰 に だ っ て 言 え る こ と で す が、 こ の 先 同 性 に 惹 か れ る こ と が、
な い と は 限 り ま せ ん。 も し か し た ら、 私 も そ う な る か も し れ な い
の で す。 将 来、 一 生 こ の 人 と 一 緒 に 過 ご し た い と 願 う 人 が 現 れ た
と き、 そ の 人 が ど ん な 人 で あ っ て も、 娘 の 幸 せ を 最 優 先 に 考 え て
くれる母がいることを知り、嬉しくなりました。
2 0 1 5 年 4 月 1 日、 東 京 都 渋 谷 区 で、 全 国 初 の 同 性 婚 を 認 め
る 決 定 が な さ れ ま し た。 パ ー ト ナ ー シ ッ プ 証 明 書 を 受 け 取 っ た 方
た ち は、 心 か ら 喜 ん で い る よ う に 感 じ ら れ ま し た。 簡 単 な 道 の り
で は な か っ た の で し ょ う。 人 と は 違 う 自 分 を、
「間違っていない」
と 肯 定 す る ま で、 家 族 に 認 め て も ら う ま で、 そ し て こ う し て 市 民
権 を 得 る ま で ……。 自 分 の 生 き 方 を 貫 く 姿 や、 困 難 な 壁 を、 共 に
支 え 合 っ て 乗 り 越 え よ う と す る そ の 姿 を、 私 は と て も 素 敵 に 思 い
ま し た。 渋 谷 区 の 決 定 を き っ か け に、 こ の よ う な 動 き が 広 が っ て
いってほしいと思います。
人 を 好 き に な る と い う こ と は、 素 敵 な こ と だ と 思 い ま す。 そ の
人 を 心 の 支 え に 感 じ、 そ の 人 の た め に 何 か を し て あ げ た い と 思 え
る こ と は、 本 当 に 幸 せ な こ と で す。 種 を 残 し た い と 願 う の は 私 た
ち の 本 能 で す か ら、 同 性 を 好 き に な っ た 人 た ち も、 き っ と 子 供 が
ほ し い と 願 う で し ょ う。 何 ら か の 事 情 で 両 親 を 知 ら な い ま ま 育 つ
子 供 も 多 い と 思 い ま す。 そ ん な 子 供 を 引 き 取 っ て、 愛 情 い っ ぱ い
に育てることができたなら、どんなに素晴らしいことでしょう。
英国のウィリアム王子が、ある雑誌の表紙を飾り、こんなことを
言っていました。「誰であろうと、性的マイノリティであることを
理由に、いじめられたり苦しんだりすることがあってはならない。
」
王子の勇気ある行動に、私はとても感銘を受けました。好きだと
いう感情を恥じることはない、そう言っているように感じました。
こ れ か ら 先、 私 は た く さ ん の 人 と 出 会 い、 関 わ り を も っ て い く
で し ょ う。 そ の 中 で、 世 間 体 を 気 に し た り、 偏 見 を も っ た り す る
こ と な く 生 き て い き た い で す。 本 当 に 大 切 な も の は 何 な の か を、
しっかりと見つめて。
市報むらかみ 2016.10.1 10
さ とう
佐藤
み ゆき
さや か
美  幸
なか やま
彩  華
はるか
こ だま
まな か
の
児玉 愛
 佳
か
奨励賞
成
年度新潟県少年の主
村上・岩船地区大会が、8月
張大会~わたしの主張~
私が見た「福島」
郡市内各中学校の代表 人
が、日常生活を送る中での感じ
日㈯に教育情報センターで開催
されました。
奨励賞
たことや考え、感銘を受けた経
験を通した自分の主張を堂々と
発表。審査時間中のアトラクシ
ョンでは、荒川中学校の吹奏楽
部が、すばらしい演奏を披露し
てくれました。
審査委員長を務めた鈴木正美
さん(村上市岩船郡校長会副会
長)は「中学生らしく、立派に
感謝すること感謝されること
が多い内容でした」と講評。
わり、私たち大人も学ぶべき点
の主張も前向きに生きていこう
自分の考えを主張していた。ど
部活動を通じて、身近な人への感謝
の気持ちを持つことが、自分が生きて
岩船中学校2年生
いく上でいかに大切なことなのかを知
という強い訴えで、本気度が伝
った。
村上市が魅力ある観光地になるため
には「思いやりの心」が必要だ。行動
魅力ある観光地を目指すには
村上東中学校3年生
奨励賞
最優秀賞に選ばれた石田優希
さんは、9月 日㈰に長岡市で
と
いだろうか。
きる意味や価値を知ることなのではな
叔父の死をきっかけに考えた生きる
意 味 や 価 値。「 学 ぶ 」 こ と が 自 分 の 生
生きる意味、生きる価値
村上中等教育学校3年生
奨励賞
験をたくさんの人に伝えたい。
た。一日も早い復興のために、この経
学校の福島訪問を通じて、被災地の
現状と住人の温かさを知ることができ
村上第一中学校3年生
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優秀賞
山北中学校3年生
夢と目標
たか はし
髙橋
な
郁
 乃
ま
い
20
11
何 か を す る 度 に「 無 理 」 と 言 っ
て い た 私 が、 あ る 先 生 の お か げ で
さまざなことに積極的に挑戦でき
る よ う に な っ た。 お か げ で 夢 や 目
標は日々の原動力になっている。
優秀賞
神納中学校1年生
私の弟
発 達 障 が い の 弟 は、 自 分 の で き
る こ と を 一 所 懸 命 頑 張 っ て い る。
そ の 姿 を み て、 私 は 挑 戦 す る 気 持
わた なべ
ま
ち が 大 切 な の だ と 知 っ た。 多 く の
渡邉 茉
  夏斗
障がい者の力になりたい。
奨励賞
荒川中学校3年生
お がた
小形 真
 唯
平
開催された新潟県大会に、
村上・
岩船地区の代表として出場しま
した。
全員の主張は、県ホームペー
ジで公開しています。
(村上保健所内)
☎ ‐8361
●問い合わせ
村上地域振興局健康福祉部
11 2016.10.1 市報むらかみ
絵を描くこと
絵には言葉と同様に気持ちを伝える
力がある。これからさまざまな作品に触
れ、その伝わった気持ちを原動力に、さ
らに大好きな絵を描いていきたい。
奨励賞
朝日中学校3年生
を起こして、みんなの意識を変えてい
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中山
にい の
新野 遥
 
くま くら
熊倉
ミ ハイ
ポジティブの定義~次は大丈夫〜
だ さ く ら
きたい。
お
3
市 外( 岩 船 郡 ) の 代 表 で 小 田 桜 生 さ ん( 関 川 中 学 校 年 生 )
しらいし ま さ き
と白石優希さん(粟島浦中学校 年生)が奨励賞を受賞しました。
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人見知りの意識をなくしてみようと
人と関わったことで、とても楽しく過
ご す こ と が で き た。 皆 さ ん も こ の 楽 し
さに気付いてほしい。
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