世界・広域:Caterpillar 社 ベルギー工場閉鎖 労働者 2,000 名解雇 2016 年 9 月 29 日掲載 9 月 2 日付けの報道によると、Caterpillar 社は、世界一の重機製造会社だが、2015 年に発表された経 費抑制策に基づき、ベルギーの Gosselies 工場を閉鎖し、労働者 2,000 名以上を解雇する。 ベルギー公営放送によると、この会社発表には、直ぐに反応があり、約 60 名の労働者がブルドーザを 差し押さえ、工場入り口を封鎖した。政治的な動きもあり、首相は、既に、野党から十分なる支援がなさ れていないと非難されている。工場閉鎖は、9 月に発表された世界的な事業再構築計画の一部であり、計 画では Caterpillar 社は、2017 年には 10,000 名を解雇する。 ベルギー野党社会党党首は、Caterpillar 社の閉鎖は大災難だとし、Gosselies 工場は、最近、政府から 多くの支援を受けているが、工場の労働者は、工場存続の犠牲になったとした。 Caterpillar 社は、ベルギーの Gosselies 工場にて現在建設機械を製造しているが、その生産は、フラン スの Grenoble と欧州以外の他の国へ移転するとした。また、事業再構築の一環として、北アイルランド 工場の閉鎖も考えており、その閉鎖では 250 名が解雇される。 重機製造会社は、鉱山とエネルギー分野での販売量が、未だ落ち込み苦しんでいる。Caterpillar 社は、 世界の不確かさ(英国の EU からの離脱投票等)、特に欧州にて危険性が高まっているとした。 (石炭開発部 辻 誠) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確 な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとら れた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の 図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願 い申し上げます。
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