エゴマの高付加価値化による田村市の魅力創生加速化事業 コーディネート委託業務委託仕様書 1.業務の目的 田村市においては、東日本大震災に伴う原発事故等の影響により人口の減少が続き、少子高齢化も進 んでいる。 中でも、田村市を支えてきた農業をはじめとした第 1 次産業従事者の減少が著しく、高齢化や担い手 が深刻化し、耕作放棄地も増加していることから、農業は存続の危機的状況となっている。 農業が低迷している中、田村市の特産品のエゴマにおいては、含有成分の健康への効果が評価された ことで、生産品の需要が高まり、需要が供給を上回っている。さらに、福島さくら農業協同組合が増産 に力を入れており、新規栽培者を受け入れる余地が大きいことから、この機を逃さず、エゴマの価値を 高め、エゴマを軸とした農業振興と新規栽培者獲得につなげるための戦略を検討する。 また、エゴマが持つポテンシャルを活かし、市外から田村市への人の流れをつくるシティプロモーシ ョンを行うとともに、移住・定住等につなげるための戦略を検討する。 2.業務内容 2.1. エゴマの高付加価値化に向けた優位性の顕在化 (1)エゴマの活用事例整理 近年の健康志向のブームから、知名度とニーズが高まっているなか、市内外及び海外におけるエゴ マを取り巻く動きを調査し、 「田村のエゴマ」の独自性や高付加価値化、活用戦略の検討につなげる ためのエゴマの活用事例(手法等も含む)を整理する。 (2)生産状況・体制・課題等の整理 本市におけるエゴマの生産状況(収穫量、従事者の状況(年齢・給与等)等) 、生産体制を整理し、 エゴマ生産の安定化・量産化等、生産に係る実態や課題を明らかにする。 (3)田村のエゴマの独自性の整理 (1)及び(2)を踏まえ、 「田村のエゴマ」の独自性を明らかにする。その際、エゴマの品質の独自性 も把握するため、成分分析を実施することとする。 (4)田村のエゴマの高付加価値化に向けた検討 (1)∼(3)を踏まえ、 「田村のエゴマ」のクオリティ維持や高付加価値化に向けた手法(地域ブラン ド化検討、商標登録検討、6次産業化商品・グルメ検討、その他あらたな活用方法等) 、課題等を検 討・整理する。 (5)田村のエゴマ活用戦略づくり (1)∼(4)の整理を踏まえ、 「田村のエゴマ」の地産地商、地産外商(全国展開、海外展開)を想定 した「田村のエゴマ」活用に向けた戦略を整理する。 また、実効性のある戦略とするため、RESAS(地域経済分析システム)等を活用したKPIの設 定を行う。 1 2.2.情報発信基盤の整備 (1)情報発信に向けた企画・方針検討 人口減少・少子高齢化への対応、東日本大震災による風評被害等の打開、観光等による本市への人 の流れづくり、移住・定住促進、産業振興等、本市が抱えている課題解決に向け、 「田村のエゴマ」 を活かした本市のシティプロモーションの企画・実施方針・手法等を検討する。 (2)WEBサイトのデザイン・コンテンツの検討 本市の知名度を高め、本市への人の流れづくりに向けた情報発信ツールとして、本市の魅力を伝え るWEBサイトを作成する。また、作成したWEBサイトの公開方法や保守、維持管理方法について 検討する。 (3)プロモーション作成 上記の(2)の他、多様な媒体、手法で本市の魅力を伝えるため、プロモーションリーフレット・ポ スター、プロモーションビデオを企画し、作製する。 2.3.移住先として選ばれるためのマーケティング調査 (1)田村市のイメージ調査 本市への来訪意向、移住・定住意向、魅力、物品購入意欲(田村のエゴマなど)、風評被害状況、口 コミ等を調査し、本市に対して抱いているイメージを明らかにする。 (2)移住・定住意向調査 本市への転入者(UIJターン者)や市外の居住者(転出者) 、若年層等に対して、定住意向、移 住意向、転出要因等を調査する。 (3)田村市への移住に向けた課題整理及び戦略検討 (1)∼(2)を踏まえ、本市への移住につなげるための課題等を整理し、今後の戦略を検討する。 また、実効性のある戦略とするため、RESAS(地域経済分析システム)等を活用したKPIの設 定を行う。 2.4.エゴマフォーラムの実施 (1)エゴマフォーラムの開催企画・調整・実施 「田村のエゴマ」を広く知ってもらい、エゴマネットワークを構築するとともに、本市の知名度向 上やイメージづくりに向けたプロモーションとして、 「エゴマフォーラム」の開催企画・調整・実施 を行う。 (2)開催PR検討及び実施 「エゴマフォーラム」の実施に向けて、田村グリーン・ツーリズム連絡協議会などの様々な媒体を 活用した開催PRの方法を検討し、首都圏を視野に入れた有効的な情報発信を行う。 2 3.その他特記事項 本業務を進めるにあたっては、別途立ち上げ予定の「 (仮称)エゴマ生産振興協議会」と連携を図 ることとする。 (仮称)エゴマ生産振興協議会は、農業関連、6次産業化関連、広報関連等の組織ま たは個人での構成を想定している。 4.成果品 (1)田村のエゴマ活用戦略計画書 --------------------------------------- 100 部 (2)プロモーションポスター(A1版 フルカラー) --------------------- 200 部 (3)プロモーションリーフレット(A5版 24 ページ フルカラー) -------- 3,000 部 (4)プロモーションビデオ --------------------------------------------- 1 式 (5)WEBサイトデータ等 --------------------------------------------- 1 式 (6)エゴマフォーラム周知チラシ(A4版 フルカラー) ------------------ 20,000 部 (7)その他業務報告書 ------------------------------------------------- 5 部 5.事業実施のスケジュール 別紙のとおり。 3
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