第2節 交通ネットワークの充実 [PDFファイル/386KB]

第2節
交通ネットワークの充実
① 広域交流を支える道路網の形成
∼より快適に、より便利に、より確実に∼
平成27年度の主な取組状況
●高速道路や国道等の整備
主要都市間の所要時間短縮を図り、地域の産業や経済を支えるため、高速道路や地域高規格道路、国道
等の整備を推進しています。
現在、高速交通ネットワークを補完する地域高規格道路(中九州横断道路及び中津日田道路など)の整
備を進めており、平成27年度からは、新たに中津日田道路の日田∼山国間に事業着手しています。
【東九州自動車道・中津日田道路 中津IC付近】
(中津港∼中津市定留間
H27.3.22開通)
(中津市伊藤田∼中津市三光間 H27.2.28開通)
【東九州自動車道 蒲江IC付近】
(佐伯∼蒲江間 H27.3.21開通)
【中九州横断道路 朝地IC付近】
(大野∼朝地間 H27.2.15開通)
【中津日田道路 開通後の状況(三光下秣IC付近)】
目標指標の達成状況
H16年度
(計画時)
大分市中心部まで概ね60
分で到達できる地域(面積)
の割合
目標値a
実績値b
達成率b/a
高速道路ICに概ね30分で
到達できる地域(面積)の割
合
目標値a
実績値b
達成率b/a
−
57%
−
−
58%
−
H25年度
H26年度
H27年度
68%
68%
100.0%
78%
78%
100.0%
70%
69%
98.6%
84%
83%
98.8%
70%
69%
98.6%
84%
83%
98.8%
(目標値)
業績評価
概ね達成
H27年度は開通による割合の向上はないが、東九州自動車道等の広域交通網の整備
促進が図られたため、目標値を概ね達成した。
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第2節 交通ネットワークの充実
② 地域を支える道路網の充実
平成27年度の主な取組状況
● 国・県道の整備
国・県道の整備を推進し、日常生活の中心となる都市まで30分で移動できる地域(面積)の割合を高めるなど、
旧町村部の利便性向上や地域間連携の支援に努めています。
平成27年度は、国道502号三重原拡幅Ⅱや主要地方道別府挾間線浜脇2工区などの道路整備により、地域
を支える道路網の充実に寄与しました。
県道写真
【国道502号三重原拡幅Ⅱ(豊後大野市三重町)】
【主要地方道別府挾間線浜脇2工区(別府市浜脇)】
延長820mの道路整備により、幅員狭小区間の解
消や歩道の新設により、走行性・安全性の向上が
図られました。
延長1,270mの道路整備により、由布市との連携
強化で、広域観光や救急医療体制の充実に寄与
します。
● 観光を支援する道路整備
観光と地域づくりを一体のものとして進める「ツーリズム」の振興を支援するため、地域と一体となった道路整備
や道路景観の改善を進めています。
平成27年度は、絶景スポットで写真を撮れるパーキング「とるぱ」を国東半島地域で設置したほか、一般県道
宝珠山日田線殿町工区の部分供用など主要な観光地を結ぶ道路整備を推進しました。
【国道213号羽田海岸(国東市国東町)】
天気のいい日には、伊予灘越しに本州と四国が
眺望できます。
【一般県道宝珠山日田線 殿町工区(日田市小野)】
沿線には小鹿田焼で有名な『おんたの里』があり、
観光振興をはじめとした地域活性化に寄与します。
目標指標の達成状況
各市町村の中心部まで概ね30分到
達できる地域(面積)の割合
救命救急センターまで概ね60分で到
達できる地域(面積)の割合
小規模集落から幹線道路へのアクセ
スを改善した集落数
目標値a
実績値b
達成率b/a
目標値a
実績値b
達成率b/a
目標値a
実績値b
達成率b/a
H16年度 H25年度 H26年度 H27年度
(計画時)
(目標値)
−
76%
77%
77%
74%
76%
77%
77%
−
100.0%
100.0%
100.0%
−
77%
82%
82%
64%
77%
80%
80%
−
100.0%
97.6%
97.6%
−
63
73
88
−
63
82
88
−
100.0%
112.3%
100.0%
業績評価
概ね達成
東九州自動車道等をはじめとした広域交通ネットワークや隣接地域間の連
携・交流を支える国県道の整備が進められたため、目標値を概ね達成し
た。
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第2節
交通ネットワークの充実
③ 海上輸送拠点の充実
∼産業経済を支え、地域の発展をめざして∼
平成27年度の主な取組状況
●海上輸送拠点の整備
【津久見港堅浦地区】
・近年、砂利・砂を取り扱う船舶が大型化しており、既存公共ふ頭の利用に際しては、水深不足のため、喫水調
整を行い入港しています。そのため船舶の大型化に対応する新たな埠頭を整備し、貨物の輸送効率化を通じて
地域産業の活性化に寄与します。
【臼杵港下り松地区】
・現在、港内にフェリー・造船所・魚市場が混在し、大型船入港時は小型船の航行が危険な状態となっていま
す。また、フェリー埠頭は平成元年に造られ老朽化が進んでいるため、現在の港の外側にフェリー埠頭の整備を
行っています。
津久見港【堅浦地区】
臼杵港【下り松地区】
現在のフェリ−埠頭
新フェリ−埠頭
岸壁(-5.5m)
緑地
耐震強化岸壁
新しい埠頭
中津港取扱貨物量の推移
● 港湾の利用状況
5000
中津高田線
中津日田道路(供用中)
臨港道路 1号線(整備中)
臨港道路 中津港線
臨港道路 2号線
中津港供用開始
(H16)
完成自動車
輸出開始
4500
4000
3500
貨物量(千フレート・トン)
海上輸送を利用することは、物流コストやCO2排出量削減対策等
に効果があります。中津港では、自動車関連産業を中心に港湾が有
効に活用されています。今後は、道路網(高速交通体系)の整備に伴
う背後圏の拡大や、また、関税法上の開港に指定されたことにより、
貿易船の直接入港が可能になったことなどから、更なる取扱貨物量
の増加が見込まれます。
3000
2500
2000
1500
1000
自動車工場
500
複合一貫輸送ターミナル(-8m)
0
H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27
国際物流ターミナル(-11m)
中津港【田尻地区】
目標指標の達成状況
港湾の貨物取扱量
(百万フレートトン)
目標値a
実績値b
達成率b/a
H16年度
(計画時)
−
119
−
平成16年のターミナル供用開始以来、中津港におけ
る貨物の取扱いは急増しました。しかし、世界的な景
気減退により平成20、21年は前年と比較すると減少
しました。
H25年度
H26年度
130.5
122.2
93.6%
131.7
121
91.9%
H27年度
(目標値)
133
119
89.5%
業績評価
達成不十分
リーマンショック等の影響に伴う景気後退により、貨物量は景気の回復基調に伴い平
成21年を底として増加しましたが、平成27年は消費税増税に伴う駆け込み需要の反
動や中国経済の影響から達成不十分となりました。
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