TVM(Tension-free vaginal mesh)手術 2000 年にフランスで開発された、骨盤臓器脱に対し経膣的におこなう低侵襲手術です。当院では 2007 年よ り導入し、現在までに約 150 例の患者さんにこの手術を行っております。 この手術は、弱った膣壁の代わりにポリプロピレン製のメッシュ(ポリフォーム)を用いて弱った支持組織をお きかえる手術法です。メッシュ自体で骨盤底にハンモックを再建するため手術後の再発がきわめて少ない (5%)という利点を持ち、原則として子宮を温存する手術法です。今まで治療が難しかった子宮摘出後の膣 断端脱に対しても治療が可能です。 しかし、2011 年に米国 FDA(Food and Drug Administration;日本でいう厚労省の下部組織)よりTVM手術 に対する警告が出されました。日本では、手術術式が違うこともあり継続されていますが、メッシュを小さくし たり、穿刺を減らしたりと手術の工夫をしながら継続している状況です。
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