「平成十九年厚生労働省告示第五十三号(医療法施行規則別表第一の規定に基 づき、厚生労働大臣が定める事項を定める件)の一部を改正する告示(案)」に ついて 1.改正の趣旨 ○ 医療法(昭和 23 年法律第 205 号)第6条の3第1項の規定により、医療機能 情報提供制度(※)の報告事項については、医療法施行規則(昭和 23 年厚生 省令第 50 号。以下「規則」という。)別表第一に規定されている。さらに、 同表において、「厚生労働大臣が定めるもの」とされている項目については、 平成十九年厚生労働省告示第五十三号(以下「告示」という。 )において定め ている。 ※医療機能情報提供制度 患者の適切な医療機関の選択に資するため、医療機関に都道府県知事への医療機能 の報告を義務付け、報告を受けた都道府県知事はその情報を住民に提供する制度。 ○ 今般、平成 28 年度診療報酬改定による診療報酬の算定方法(平成 20 年厚 生労働省告示第 59 号)の改正等に伴い、告示について所要の改正を行う。 2.改正の内容 ○ 病院が保有する施設設備として厚生労働大臣が定めるものに、 「小児集中治 療室」を追加する(告示第9条関係)。 ○ 病院、診療所及び歯科診療所が対応することができる疾患又は治療の内容 として厚生労働大臣が定めるものについて、次の改正を行う(告示第 11 条関 係)。 ・ 神経・脳血管領域の「神経磁気診断」を「脳磁図」に改正する。 ・ リハビリ領域について、「廃用症候群リハビリテーション」、「がん患者リ ハビリテーション」及び「認知症患者リハビリテーション」を追加する。 ・ 放射線治療領域について、「粒子線治療」を追加する。 ・ 放射線治療領域の「ポジトロン断層撮影又はポジトロン断層・コンピュー ター断層複合撮影」を「ポジトロン断層撮影、ポジトロン断層・コンピュー ター断層複合撮影又はポジトロン断層・磁気共鳴コンピューター断層複合撮 影」に改正する。 ・ 歯科領域の「障害者の歯科治療」を「著しく歯科診療が困難な者の歯科治 療」に改正する。 ○ 病院及び診療所が対応することができる短期滞在手術として厚生労働大臣 が定めるものについて、次の改正を行う(告示第 12 条関係)。 ・ 日帰り手術について、 ✓ 「関節鏡下半月板切除術」及び「関節鏡下手根管開放手術」の追加 ✓ 「内視鏡的胃・十二指腸ポリープ・粘膜切除術」を「内視鏡的胃、十二 指腸ポリープ・粘膜切除術」に、「内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術」 を「内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術」に改正 ✓ 「ヘルニア手術」の削除 を行う。 ・ 一泊二日手術について、 ✓ 「関節鏡下関節鼠摘出手術」、 「関節鏡下半月板縫合術」、 「関節鏡下靱帯 断裂縫合手術」及び「顎下腺摘出術」の追加 ✓ 「胸腔鏡下交感神経節切除術」、「下肢静脈瘤手術」、「子宮頸部切除術」 及び「子宮鏡下子宮筋腫摘出術」の削除 を行う。 ・ また、四泊五日手術の項目を設け、 「腋臭症手術」、 「関節鏡下手根管開放 手術」、 「胸腔鏡下交感神経節切除術」、 「水晶体再建術」、 「乳腺腫瘍摘出術」、 「経皮的シャント拡張術・血栓除去術」、「下肢静脈瘤手術」、「ヘルニア手 術」、 「腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術」、 「内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術」、 「痔核手術(脱肛を含む。)」、「体外衝撃波腎・尿管結石破砕術」、「子宮頸 部(膣部)切除術」及び「子宮鏡下子宮筋腫摘出術」を規定する。 ○ 病院及び診療所が対応することができる予防接種として厚生労働大臣が定 めるものとして厚生労働大臣が定めるものに、 「破傷風の予防接種」及び「髄 膜炎菌感染症の予防接種」を追加する(告示第 13 条関係)。 ○ 病院、診療所及び歯科診療所が対応することができる在宅医療として厚生 労働大臣が定めるものについて、次の改正を行う(告示第 14 条関係)。 ・ 在宅医療について、 「施設入居時等医学総合管理」、 「同一建物居住者訪問 看護・指導」、「介護職員等喀痰吸引等指示」、「在宅患者連携指導」、「在宅 患者緊急時等カンファレンス」、「在宅患者共同診療」、「在宅患者訪問褥瘡 管理指導」、「訪問歯科衛生指導」、「歯科疾患在宅療養管理」、「在宅患者歯 科治療総合医療管理」及び「在宅患者訪問口腔リハビリテーション指導管 理」の追加を行う。 ・ 在宅療養指導について、 「在宅小児低血糖症患者指導管理」、 「在宅妊娠糖 尿病患者指導管理」、「在宅小児経管栄養法指導管理」、「在宅悪性腫瘍等患 者指導管理」、「在宅悪性腫瘍患者共同指導管理」、「在宅振戦等刺激装置治 療指導管理」、「在宅迷走神経電気刺激治療指導管理」、「在宅仙骨神経刺激 療法指導管理」、「在宅難治性皮膚疾患処置指導管理」及び「在宅植込型補 助人工心臓(非拍動流型)指導管理」を追加する。 ○ その他厚生労働大臣の定める事項として、病院、診療所及び歯科診療所が 対応することができる疾患又は治療の内容として厚生労働大臣が定めるもの に新たに追加した手術の件数を追加する(告示第 19 条関係)。 ○ その他所要の規定の整備を行う。 3.根拠条文 ○ 規則別表第 1 4.適用日等 告示日:平成 28 年 10 月上旬(予定) 適用日:公布日(予定)
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