「中堅・中小企業海外安全対策ネットワーク」第1回本会合 小田原外務

「中堅・中小企業海外安全対策ネットワーク」第1回本会合
小田原外務大臣政務官挨拶
ご多用の中,多くの関係者の方々にお集まりいただき,感謝申し上げる。
本日立ち上げた「中堅・中小企業海外安全対策ネットワーク」は,ダッカ
襲撃テロ事件以降,外務省として強化を図っている海外における日本企業の
安全確保の取組の中核をなすもの。
日本経済の活力の維持,また更なる強化のため,日本企業,特にその大部
分を構成する中堅・中小企業の国内外での活躍は極めて重要。外務省として
は,岸田大臣の下,「日本経済の成長を後押しする経済外交の推進」を「日
米同盟の強化」,「近隣諸国との関係推進」と並ぶ日本外交の3本柱のひと
つに掲げている。
海外における事業展開に際しては,テロをはじめとする様々な脅威が存在
する。この現実を前に,我々には,企業の海外展開を後押しするにあたって,
安全対策についてもしっかりと周知していく責務があると考える。そのため
には,より多くの方に海外情勢と安全対策の必要性について正しく認識して
いただくことが重要であり,様々な機会を通じて企業に対して適切な情報提
供や注意喚起を行うことが必要。また,企業側にも,トップのリーダーシッ
プをもって,安全対策に取り組んでいただきたいと考えている。
このネットワークには,全国の企業と様々な関係を有する組織・機関の皆
様に参加いただいており,外務省とともに,企業の安全対策を強力にバック
アップしていっていただけることを期待している。具体的には,この場を使
い皆様を通じて,海外に進出する全国の中堅・中小企業の安全対策を強化す
るため,以下3つの協力を進めたい。
 第一に,外務省が有する海外安全情報や海外旅行登録制度であるたび
レジなどの様々なツールを,企業が一層活用できるように促すこと。
 第二に,安全対策に関するノウハウやグッドプラクティスを作成・収
集の上,企業の間で共有すること。
 第三に,企業側が抱える安全対策上の懸念や問題点を把握し,解決策
を見いだしていくこと。
これらのために皆様の知恵と協力を得られることを切望する。
本ネットワークに先立ち,外務省と日本商工会議所との間では「海外安全
対策タスクフォース」立ち上げた。タスクフォースの成果はお手元に配布さ
せていただいた資料のとおり。詳しい説明は時間の都合上割愛するが,「中
堅・中小企業の海外安全対策」を今後の重点目標の一つとして取り上げてい
ただくこと,日本商工会議所が有する各種枠組を活用した企業の安全対策支
援,日本商工会議所のネットワークを通じた外務省の様々な取組やツールの
利用促進等が柱となっている。また,各地の商工会議所やJETRO国内事
務所には,外務省から海外安全パンフレット・資料を送付し,配布をお願い
している。さらには,経団連経済外交委員会,日商国際経済委員会,各種団
体主催の海外進出企業向けセミナー等に領事局から講師を積極的に派遣する
こととした。新たに実施することとした安全対策に関する講演はダッカ襲撃
テロ事件以来3ヶ月で10回にのぼり,今後も鋭意実施していく。これらを
モデルケースとして,今後皆様との連携を強化していきたい。
この「中堅・中小企業海外安全対策ネットワーク」が,企業の海外進出を
強力に後押しする場となり,ひいては日本経済の更なる発展につながること
を祈念して,挨拶に代えさせていただく。