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市長コラム ………………………………
もう す ぐ 任 期 満 了 を 迎 え る 私 だ が 、
振り返 れ ば 毎 日 が 「 改 革 改 善 」 へ の 挑
戦だっ た よ う な 。 印 象 に 残 る い く つ か
を紹介 し た い 。
就任 し て ま も な く 、 保 育 園 代 表 数 人
か ら「 子 ど も が 奪 わ れ る 。幼 稚 園 に
『 認 定 こ ど も 園』 を 認 め な い で く
れ!」 と 迫 ら れ た 。
これ に 私 は や ん わ り と 「 幼 稚 園 で 保
育がで き る 心 配 よ り 、 も っ と 怖 い 話 が
あ り ま す 。子 ど も が い な く な り ま す
よ。 代 ・ 代 の 若 い 人 が 古 河 市 か ら
出てい っ て い る ん で す 」 と 前 置 き し 、
「若者に選ばれるまちづくりを一緒に
しませ ん か ? 」 と 待 機 児 童 解 消 へ の 協
力を求 め た 。
30
年が 明 け て 1 月 。 友 人 宅 に 寄 っ た ら
「 去 年 、教 室 の ス ト ー ブ が 壊 れ て し
まった の 。 子 ど も た ち は ジ ャ ン パ ー を
か わいそう
脱がずに勉強しているのよ。可哀想だ
から早 く 直 し て ! 」 と 、 毎 朝 2 人 の 孫
▲子どもたちの輝く未来の
ために
こ んせ い
を送り出すおばあちゃんに懇請された。
ろう か
2月。学校を訪問すると、廊下です
れちがった先生から「もうすぐ教室の
ストーブが使えなくなります。灯油代
をください」と深刻な顔でにじり寄ら
れた。
すぐに、修繕費と灯油代を増額した
が、130億円の文化センターを建設
しようとした古河市が、なぜ?の思い
でいっぱいだった。
真夏。公立保育所(7施設)を訪問
したら、古いクーラーがカラカラと機
改革改善への挑戦
しな持論を語ってくれた。
議場もクーラーをガンガン効かせて
いるではないか。根性物語は過去のも
のだ。
消防団員の確保が容易でない。せめ
て家族の理解が得られるようにと「家
族手当・月5000円支給」案を議会
に上程。これに同派の別の議員が「他
と差がつく。認めない(古河市の消防
手 当 は 県 内 ト ッ プ レ ベ ル )」と し 、演
壇で「反対討論」を延々とやった(R
CCテレビで放映)
。
消防団員の意識は非常に高い。それ
ゆえに市民は安心して暮らせる。
夜中の火災・水防出動、訓練、行事、
見回り等がたびたびあっても、報酬は
わずか月額1万数千円ほど。命がけの
有償ボランティアなのだ。
改革改善を推進し、どこよりも魅力
ある古河市にするには、何よりもまず
「 政 治 家 の 意 識 改 革」が 必 要 と 思 え て
ならない。
古河市長
菅谷 憲一郎
広報古河 2016.10.1
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械音を鳴らして暑い空気をかき回して
いた。たくさんの乳幼児が昼寝中。足
あお
の踏み場がない。ウチワで必死に扇ぐ
先生も寝ている子どもも、どちらも汗
いっぱい。瞬時に「熱中症」の3文字
が浮かび、冷や汗が流れた。
即、古いクーラーを修繕し、新品も
増設した。
月 議 会 全 員 協 議 会 。学 校 へ の
「 ク ー ラ ー 設 置」案 に 、声 を 強 く し て
反 対 し た 議 員 が い る 。理 由 は 、「 体 温
調整ができなくなる。家庭と同じこと
をしては汗をかかなくなる」と、おか
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