秋田市津波警報サイレン音達調査業務 委託仕様書

秋田市津波警報サイレン音達調査業務
委託仕様書
平成28年9月
秋田市
目
次
第1章
業務概要 .................................................... - 1 -
第2章
業務仕様 .................................................... - 3 -
第3章
提出書類等 .................................................. - 7 -
秋田市津波警報サイレン音達調査業務 仕様書
第1章
1
業務概要
適用範囲
本 仕 様 書 は 、秋 田 市( 以 下「 甲 」と い う 。)が 受 注 者( 以 下「 乙 」と い う 。)
に 委 託 す る 「 秋 田 市 津 波 警 報 サ イ レ ン 音 達 調 査 業 務 」( 以 下 「 本 業 務 」 と い
う 。) に つ い て 、 必 要 な 事 項 を 定 め る も の で あ る 。
2
業務の目的
現 在 運 用 し て い る 秋 田 市 津 波 警 報 サ イ レ ン に つ い て 、確 実 に 情 報 伝 達 が 行
え る よ う 、音 達 状 況 の 調 査 を 行 い 、現 状 を 把 握 す る と と も に 、音 達 不 感 部 を
解消するための対策検討を行うものである。
3
履行場所
秋田市山王一丁目1番1号ほか
4
業務の期間
契約締結日から平成28年12月16日までとする。
5
準拠する法令等
乙は、本業務の実施にあたり、次の法令および規格によるものとする。
(1) 秋 田 市 地 域 防 災 計 画
(2) 秋 田 県 津 波 浸 水 想 定 ( 平 成 2 8 年 3 月 公 表 )
(3) 電 波 法 令 お よ び 同 法 関 連 諸 規 則
(4) 建 築 基 準 法 お よ び 同 法 関 連 諸 規 則
(5) 消 防 法 お よ び 同 法 関 連 諸 規 則
(6) 道 路 交 通 法 お よ び 同 法 関 連 諸 規 則
(7) 電 気 通 信 事 業 法 お よ び 関 連 規 則 、 告 示
(8) 電 気 設 備 技 術 基 準 等 の 経 済 産 業 省 令 等
(9) そ の 他 関 係 法 令 お よ び 諸 規 則 等
6
一般事項
(1) 乙 は 、本 業 務 の 受 託 期 間 中 、甲 の 監 督 員 と の 連 絡 を 密 に し 、業 務 に あ た
らなければならない。
-1-
(2) 乙 は 、本 業 務 に お い て 、官 公 庁 等 に 関 す る 手 続 き お よ び 協 議 が 必 要 と な
っ た 場 合 、適 宜 、甲 と 協 議 し て 手 続 き お よ び 協 議 を 行 う と と も に 、必 要 な
経費を負担するものとする。
(3) 乙 は 、本 業 務 の 遂 行 に あ た り 常 に 安 全 管 理 に 必 要 な 処 置 を 講 じ る と と も
に、労働災害の防止に努めなければならない。
(4) 乙 は 、業 務 の 遂 行 に あ た り 他 人 の 施 設 又 は 土 地 へ の 立 入 り 、立 木 伐 採 等
の 必 要 性 が 生 じ た 場 合 は 、事 前 に 関 係 者 の 了 解 を 取 る も の と し 、そ の 旨 を
甲に届け出るものとする。
(5) 乙 は 、業 務 の 一 部 を 第 三 者 に 再 委 託 又 は 再 委 任 す る と き は 、す み や か に
書 面 に よ り 甲 に 届 け て 許 可 を 得 な け れ ば な ら な い 。業 務 の 全 部 を 第 三 者 に
再委託又は再委任することはできない。
(6) 本 業 務 の 実 施 過 程 で 知 り 得 た 情 報 に つ い て 、甲 の 承 諾 無 く 第 三 者 に 漏 ら
してはならない。
(7) 本 仕 様 書 に 明 記 さ れ て い な い 事 項 で あ っ て も 、委 託 業 務 上 当 然 行 わ れ な
け れ ば な ら な い 事 項 と 認 め ら れ る も の に つ い て は 、乙 に お い て 補 足 又 は 補
填するものとする。
(8) 乙 は 、本 業 務 完 了 後 と い え ど も 、本 仕 様 書 に 示 す 作 業 の 範 囲 で 不 備 が 発
見 さ れ た 場 合 は 、速 や か に 成 果 品 の 訂 正 を し な け れ ば な ら な い 。こ れ に 要
する経費は乙の負担とする。
(9) 本 仕 様 書 に 定 め の な い 事 項 お よ び 疑 義 が 生 じ た 場 合 は 、甲 と 乙 が 協 議 の
う え 、甲 の 指 示 に 従 い 、乙 は 誠 意 を も っ て 対 応 す る も の と す る 。こ れ に 要
する経費は乙の負担とする。
7
貸与資料
秋田市防災行政無線移動系通信システム整備工事に関係する図書一式
-2-
第2章
1
業務仕様
管理技術者等の資格要件
業 務 の 実 施 に あ た っ て は 、次 の 資 格 要 件 を 有 す る 技 術 者 を 適 切 に 配 置 し た
体制とする。
な お 、「 管 理 技 術 者 等 」 と は 、 管 理 技 術 者 お よ び 担 当 技 術 者 を 総 称 し て い
う。
(1) 管 理 技 術 者
業 務 の 実 施 に あ た り 、業 務 に 精 通 し た 管 理 技 術 者 を 選 任 す る こ と 。管
理 技 術 者 は 技 術 士 ( 電 気 ・ 電 子 部 門 )、 R C C M ( 電 気 電 子 部 門 ) の い
ずれかの資格保有者であること。
(2) 担 当 技 術 者
業務の実施にあたり、業務に精通した担当技術者を配置すること。
2
業務内容
本業務内容は、次のとおりとする。
(1) 計 画 準 備
本 業 務 で 貸 与 す る 資 料 と 打 合 せ 協 議 の 内 容 を も と に 、机 上 に お い て 既 設
津 波 警 報 サ イ レ ン の 音 達 範 囲 を 想 定 し 、測 定 ポ イ ン ト の 検 討 を 行 い 、業 務
実施計画書と実施工程表を作成するものとする。
(2) 音 達 調 査
ア
調査の概要
既 設 津 波 警 報 サ イ レ ン よ り サ イ レ ン 吹 鳴 を 行 う 。音 達 測 定 員 は あ ら か
じ め 指 定 し た 地 点 に お い て 騒 音 計 に よ る 音 圧 測 定 と 聴 感 に よ る 判 定 (メ
リ ッ ト 調 査 )を 行 い 、測 定 地 点 の 位 置 、周 囲 状 況 の コ メ ン ト を 記 録 す る 。
イ
対象設備設置箇所
音 達 調 査 を 行 う 対 象 設 備 の 設 置 箇 所 に つ い て は 、次 の 表 1 に 示 す と お
りとする。
-3-
表1
津波警報サイレン設置箇所一覧
設置場所
秋田マリーナ
出力・種別
ストレート型スピーカー
モーターサイレン
飯島穀丁
3.7kW
ホーンアレイ型スピーカー
モーターサイレン
土崎港相染町
土崎消防署
秋田市汚泥再生処理センター
モーターサイレン
7.5kW
秋田市役所
モーターサイレン
7.5kW
秋田防災ステーション
ストレート型スピーカー
雄物川左岸
境川街区公園
下浜長浜公民館
50W×4
50W×4
3.7kW
ホーンアレイ型スピーカー
モーターサイレン
50W×4
7.5kW
ストレート型スピーカー
モーターサイレン
30W×8
2.2kW
ホーンアレイ型スピーカー
モーターサイレン
30W×8
3.7kW
ストレート型スピーカー
モーターサイレン
50W×4
3.7kW
ストレート型スピーカー
モーターサイレン
50W×4
3.7kW
ストレート型スピーカー
モーターサイレン
30W×8
50W×4
7.5kW
はねかわ保育所
ストレート型スピーカー
30W×4
下浜羽川公民館
ストレート型スピーカー
30W×4
ウ
測定項目
(ア) 音 圧 測 定 (騒 音 計 を 用 い 測 定 )
a
周 囲 騒 音 (暗 騒 音 )
b
サイレン音
c
音声放送音
(イ) 聴 感 に よ る 音 声 放 送 の 判 定
(ウ) 聴 感 に よ る サ イ レ ン 音 の 判 定
(エ) 天 候 、 気 温 、 風 向 、 風 速 (サ イ レ ン 設 備 の 場 所 に て 測 定 )
-4-
聴 感 に よ る 判 定 は 以 下 の 基 準 に よ る( 6 段 階 評 価 )。聴 取 可 能 範 囲 は 、
次の表2の判定3以上とする。
表2
判定
聴感による判定の基準
明瞭度による判定
聴感による判定
(音 声 放 送 音 )
(サ イ レ ン 音 )
0
放送の内容が全くわからない
警報音が全く聞こえない
1
放送の内容が注意していればわかる
警報音が注意していれば聞こえる
2
放送の内容が聴きづらいがわかる
警報音が小さいが聞こえる
3
放送の内容が普通にわかる
警報音が普通に聞こえる
4
放送の内容が良くわかる
警報音が良く聞こえる
5
放 送 の 内 容 が 良 く わ か る (山 び こ な し )
警報音が非常に良く聞こえる
エ
調査方法
(ア) 音 声 放 送
既設スピーカーを使用して、直接マイクロホンに向かって音声で放
送を行うとともに、レコーダー等に録音した音声を放送する。
(イ) サ イ レ ン 吹 鳴
サイレン吹鳴は、下記の吹鳴形式で吹鳴する。
オ
吹鳴
休止
吹鳴
休止
吹鳴
50秒
10秒
50秒
10秒
50秒
実施手順
サ イ レ ン の 音 達 試 験 は 地 域 住 民 に 与 え る 影 響 が 大 き い た め 、次 の 手 順
に従い慎重に実施する。
(ア) 試 験 開 始
音圧測定員はあらかじめ指定した地点へ移動し、準備完了を連絡す
る。吹鳴装置操作員は測定員の準備完了を確認し、機器の操作を開始
する。
放送による呼びかけは、
「 こ ち ら は 、秋 田 市 で す 。た だ 今 か ら 津 波 警
報のテストを行います。このテストは、津波警報のサイレンおよびス
ピ ー カ ー の 音 の 伝 わ り 方 を 調 べ る テ ス ト で す 。 」( 以 上 2 回 繰 り 返 し )
-5-
(イ) 音 声 放 送
放送内容は、
「 た だ 今 、津 波 警 報 の 音 の 伝 わ り 方 の テ ス ト を 行 っ て お
り ま す 。 た だ 今 、 試 験 中 。 た だ 今 、 試 験 中 。」 こ の 後 に 、「 本 日 は 晴 天
な り 」 の 試 験 用 語 を 放 送 し ま す 。( 以 上 2 回 繰 り 返 し )
(ウ) サ イ レ ン 吹 鳴
サイレン吹鳴前に事前放送を行う。
放送内容は、
「 た だ 今 よ り 、サ イ レ ン を 鳴 ら し ま す 。こ れ は テ ス ト で
す 。」( 以 上 2 回 繰 り 返 し )
上記の吹鳴形式でサイレン吹鳴を行う。サイレン吹鳴終了後、音圧
測定員は次の指定地点へ移動する。指定地点到着後、再度周囲騒音、
放送音、サイレン音の測定を行う。必要であれば再度繰り返し実施す
る。
(エ) 試 験 終 了 放 送
試験終了の放送を行う。
放送内容は、
「 以 上 で 、津 波 警 報 の テ ス ト を 終 了 い た し ま す 。ご 協 力
あ り が と う ご ざ い ま し た 。」
(オ) 試 験 終 了
音圧測定員は吹鳴地点に戻り測定結果を報告する。
(3) 調 査 結 果 の 整 理
各 箇 所 で 測 定 し た 結 果 を 整 理 し 、平 面 図 上 で 音 達 範 囲 を 図 示 す る 。こ れ
を基に報告書を作成する。
-6-
第3章
提出書類等
成果品の内容、部数は以下のとおりとする。電子データの形式については、
P D F 形 式 と し 、電 子 媒 体 は C D - R 又 は D V D - R と す る 。な お 、成 果 品 は
すべて甲に帰属するものとする。
1
2
3
業務実施計画書・実施工程表
A4版簡易製本
1部
電子媒体
1部
業務報告書
A4版簡易製本
1部
電子媒体
1部
その他監督員が指示するもの
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