大北森林組合補助金不正問題の徹底解明を求める 日本と信州の明日をひらく県民懇話会 (略称 長野県革新懇) 長野県革新懇は過日、県政の現状を広く知るために県政シンポジウムを開催しました。 シンポジウムでは今、多くの県民が関心を寄せている大北森林組合の補助金不正問題につ いて中心的な報告があり、会場からは真相解明がきわめて不十分であり、このまま曖昧に してはならないという意見が相次ぎました。 県が設置した「検証委員会」の報告では、「責任は組合にある」としていますが、2007 年から林務部長が 5 人も代っているもとで不正問題が 7 年も継続されていたということは 組織的な関与があったことを疑わせるものです。担当職員の間では「闇繰り越し」として 暗黙の了解が引き継がれていたとのことであり、さらに北安の担当職員が書いたという「顛 末書」によれば「組合が整備したと申請した森林作業道はすでに別の道が開いており補助 金対象外」と上司に相談したが、 「補助金に穴をあけるつもりか」と容認を強要されたとの ことです。また、先の長野地裁での担当職員の証言によれば、林務部から強く予算消化を 求められたとのことです。 裁判の経過の中で中村元専務は約 2 億円を着服したと告白していますが、残りはどこに どう使われたのか明らかになっていません。県民が一番知りたがっているのはいったい 15 億円がどこに消えたのかということです。しかし、その解明はほとんどされていません。 ましてや国からは本来負担する必要のない制裁金が課せられています。知事と議会は、貴 重な税金の使われ方がどうなっているのか納税者の立場で徹底解明し、県民に明らかにす る責任があります。 知事は、 「刑事事件の部分、職員の処分の部分、補助金の返還の部分」とそれぞれ法的な 観点から取り組んでいるといいつつ、「1 件、1 件精査し、県と組合の間で明らかにすべき 点は十分解明できた」 「これ以上のことは刑事事件の中で明らかにしてもらう」と述べてい ますが、刑事責任の追及だけでなく、県として、林務部を含めた組織的・構造的関与の問 題を徹底的に明らかにすることが求められています。 そのために県として再度、検証機関を設置し、徹底した解明を行うこと、ならびに議会 も百条委員会を設置し、独自の検証を行うことを強く求めます。 長野県革新懇は、2 度と同様の不正を起こさないために引き続き監視を強めるとともに、 真相の徹底究明を求めていくものです。 2016 年 9 月 26 日 大北森林組合の補助金不正問題の徹底解明を求める署名 長 野 県 知 事 阿部 守一 様 長野県議会議長 向山 公人 様 多くの県民が今、大北森林組合の補助金不正問題について大きな関心を寄せています。このことにつ いては、2007 年頃から担当職員の間では「闇繰り越し」として暗黙の了解が引き継がれていたとのこ とであり、さらに北安曇地方事務所の担当職員が書いたという「顛末書」によれば「組合が整備したと 申請した森林作業道はすでに別の道が開いており補助金対象外」と上司に相談したが、「補助金に穴を あけるつもりか」と容認を強要されたとのことです。また、先の長野地裁での担当職員の証言によれば、 林務部から強く予算消化を求められたとのことです。 県民が一番知りたがっているのはいったい 15 億円がどこに消えたのかということです。しかし、そ の解明はほとんどされていません。知事ならびに議会は、貴重な税金の使われ方がどうなっているのか 納税者の立場で徹底解明し、県民に明らかにする責任があります。 以上の見地に立ち、下記について責任ある対応をされることを強く要請します。 要請事項 1.知事は、長野県ならびに林務部の関与を含め、事件の徹底解明を行って下さい。 2.議会は、百条委員会を設置し、独自に事件の徹底解明を行って下さい。 氏 名 住 所 大北森林組合の補助金不正問題の徹底解明を求める会 事務局 〒380-0828 長野市県町 593 長野県革新懇 ☎026-234-1231 fax026-234-2219
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