別 紙 3 麻しんとその予防 新潟県福祉保健部健康対策課 1 流行状況 麻しんについては、平成 27 年3月 27 日付けで、世界保健機関西太平洋地域事務局により、 日本が麻しんの排除状態にあると認定されたところです。その後、県内での患者発生はあり ませんが、全国的には、渡航歴のある患者や、その接触者からの患者の集団発生事例が散見 されており、第 33 週からは首都圏および関西で患者が増加傾向にあります。 全国 新潟県 平成 26 年(総数) 462 2 平成 27 年(総数) 35 0 平成 28 年 115 0 ※平成 28 年9月 18 日現在(全国は平成 28 年9月 14 日現在) ※各年の報告数は今後の追加や修正により変わる可能性があります。 2 症状 麻しんは、 「はしか」とも呼ばれ、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染 症です。高熱や発疹といった主たる症状のほか、肺炎や中耳炎等の合併症を起こす場合や、 入院治療が必要となることも少なくなく、時に死亡することもあります。 患者が咳やくしゃみをすると、麻しんウイルスを含むしぶきが飛び散り、しばらく空気中 を漂い、この空気を吸った人に感染する恐れがあります。 ワクチン接種前のお子様には、できるだけ人混みを避けるようにさせましょう。また、成 人でも集団感染事例が報告されており、注意が必要です。 疑わしい症状がある場合は、必ず事前に医療機関に連絡をし、その指示に従って受診して ください。 3 予防接種を受けましょう 麻しんは予防接種で防げる病気で、ワクチンの接種は個人でできる有効な予防方法です。 ワクチンを接種し、免疫をあらかじめ獲得しておくことが重要です。このため、麻しんは、 予防接種法の対象疾患とされており、市町村が予防接種を実施しています。 定期予防接種対象者(1歳児、小学校就学前1年間の幼児)は、接種歴を確認し、未接種 の場合は確実に予防接種を受けましょう。 図1 週別麻しん報告数 2016 年 第 1〜36 週 図2 都道府県別病型別麻しん累積報告数 2016 年 第 1〜36 週 図1、2: 「国立感染症研究所感染症疫学センター」ホームページから
© Copyright 2024 ExpyDoc