第4章 電脳搭載! 小さな電子部品が 考えながら動く Wi−Fi インジケータ Wi−Fi スイッチャ Wi−Fi レコーダ Wi−Fi LCD 国野 亘 IoT 製作 ⑥,⑦, ⑧,⑨ Wataru Kunino ESPモジュール SW2 ファーム ウェア書き 換えボタン SSIDとパスワードを変更する SW1 リセット・ ボタン LED 写真 1 製作した Wi−Fi インジケータ スケッチ cqpub_esp を ESP 実験ボード上の ESP モジュールに書き込 んで,LED を Wi−Fi 通信によって制御してみる ESP−WROOM−02 が IoT デバイスと呼ばれてい るのは,ユーザが作ったオリジナルのプログラムを 書き込むことができるからです.本章では,Wi−Fi 機能を利用したプログラミング後,実際にプログラ ムを ESP モジュールに書き込み,スイッチやセン サなどの情報を Wi−Fi 経由で通信させ,IoT デバイ スとしての機能を試します. IoT 製作⑥ Wi−Fi インジケータ ● TCP パケットを受信すると LED が点灯 / 消灯する 子機となる ESP モジュール側のハードウェア構成 は, 第 3 章の「L チカ」 (LED の点滅制御)と同じです(写 真 1).ESP モジュールの IO 13(5 番ピン)へ接続した LED を,親機となるパソコンやラズベリー・パイか ら TCP パケットで制御します. ソフトウェアは,前章でダウンロードしたフォルダ に含まれている cqpub_esp を使用します. Arduino IDE の[ファイル]メニュー内の[スケッ 70 図 1 SSID とパスワードを変更してから書き込みを行う スケッチ cqpub_esp を ESP モジュールに書き込む前に,使用する無線 LAN の SSID とパスワードに変更してから書き込まないと ESP モジュ ールがアクセス・ポイントに接続できないので注意すること チブック]から[cqpub_esp]を選択し第 3 章の図 7, 項目「2_example」を選択すると,サンプル・スケ ッ チ の リ ス ト が 表 示 さ れ ま す. そ の 中 か ら, 「example01_led」を選択すると,図 1 のような画 面 が 開 き ま す. こ の ス ケ ッ チ の 内 容 を リ ス ト 1 example01_led に示します. スケッチの始めのほうにある SSID と PASS (②の部 分)を,各自の無線 LAN アクセス・ポイントに合わせ て変更してください.その際,両端の「 」(ダブル・ クォーテーション)は削除しないでください.以降の スケッチも,SSID と PASS の変更が必要です. ESP モジュールを書き込みモードに変更するには, ブ レ ッ ド ボ ー ド 上 の フ ァ ー ム 書 き 換 え ボ タ ン SW2 (IO0)を押したまま,リセット・ボタン SW(RST) を 1 押し,SW1 を離してから SW2 を離します.その後, Aduino IDE の右矢印ボタンをマウスでクリックする と,スケッチのコンパイルと ESP モジュールへの書 き込みが実行されます. ESP モ ジ ュ ー ル に ス ケ ッ チ を 書 き 込 ん だ ら, Arduino IDE の右上にある虫眼鏡のアイコンをクリッ 2016 年 9 月号
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