差別解消法学習会 第1回 主催: 埼玉障害者自立生活協会 ー権利保障&差別を渡り歩く!ー 差別解消法と私たちの生活 資料代200円 9月17日(土)13時半~ 熊谷文化創造館(さくらめいと) 第1会議室 〒360-0846 熊谷市拾六間111-1 TEL 048-532-0002(代) 権利保障&差別を渡り歩く! 差別解消法と私たちの生活 この4月から障害者差別解消法が施行され、県でも共生社会づくり条例と手話言語条例が施 行されました。 この前提となった障害者権利条約では「障害に基づく差別」が「障害に基づくあらゆる区別、排 除または制限であって…他の者との平等を基礎として…」と定義されています。しかし、障害者差 別解消法では、「個別の事案において特定の行為が差別に該当するか否かは、それぞれの事 案に応じて個別具体的に判断されるもの」として、差別の定義を規定していません。「障害に基 づくあらゆる区別」も含めるとなると、当然、分けられた教育、労働、福祉の諸制度も差別にあた らないか、批判的検討の対象に加えざるを得ません。それを避けた結果です。 国は「対応要領や対応指針において具体的事例等を示すとともに、具体的な相談事例や裁判例 を積み上げていく中で」差別に関する認識を共有していくとしています。 以上をうけて、私たちはどう行動すべきでしょうか。 1)このように二重三重の「逃げ」が組み込まれたままでは、せっかくの法・条例が、むしろ差別を おおいかくす仕組みになりかねません。地域で共に学び、共に働き、共に暮らしている体験の 中から、どんどん「具体的な相談事例」を提起してゆく必要があります。 2)また、「不当な差別的取り扱い」に該当しない「正当な理由」や、「合理的配慮」に関する「過重 な負担」が乱発され、差別が合理化されるおそれもあります。実際、県西部の某市のパンフ レットがそうした誤解を招きかねない内容であったため、回収された例もあります。 3)さらに、国の対応要領等では、パブコメで出された意見を容れて、明確な意思表示がなくとも 「建設的対話」の働きかけを行うべきことや、合理的配慮についても「代替措置の検討」を行う べきことが明示されました。それらが実際にどう行われたかについても、具体的事例を集めて ゆく必要があります。 県内各地、各団体、各個人が、たくさんの具体的事例を持ち寄り、私たち自身の具体的な差別 事例のデータをまとめましょう。その上で、次の段階として、行政や議会、地域団体・企業等へ具 体的な提案を行ってゆきましょう。
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