パンフレット 「サイロテクノロジー」運用 モデルの意味 「サイロテクノロジー」機能アセスメント概要 P2 パンフレット トランスフォーメーションの概要 最適化とトランスフォーメーション の違い 最適化とトランスフォーメーションに は、どのような違いがあるのでしょう か。IT アセットの購入 / 更新 / プロビ ジョニングのみを実施する取り組みは、 最適化に該当します。しかし、テクノ ロジーに起因する IT 問題や非効率性は わずか 15% のため、最適化だけでは十 分な成果を得られません。残りの問題 や非効率性には、リソースの使用方法 やサービスデリバリ戦略などの要素が 関係しています。それらを修正するに は、IT 運用モデルを根本的に変更する 必要があります。これがトランスフォー メーションです(たとえば、最近ある お 客 様 に 対 し て、IT イ ン フ ラ ス ト ラ クチャの最適化によって運用コストを 7% 削減可能だが、トランスフォーメー ションならば 25% 削減できることを説 明しました。このお客様はどちらの方 法を選択したでしょうか)。 トランスフォーメーションがどれほど 広範囲にわたる場合でも、HPE はあら ゆる要素を検討して、お客様が投資か ら最大の成果を得られるようにします。 簡単なアンケート調査の回答から、お客様がサイロテクノロジー運用モデルを保持し ており、各テクノロジー領域(サーバー、ストレージ、ネットワーキングなど)を異 なるサイロで個別に管理していることがわかりました。この IT 運用モデルは多くの 企業で使用されています。IT 組織が事業部門からプロジェクトを課され、そのプロジェ クト専用にアセットを取得してチームを構築した結果として、このような運用モデル になります。ただし、リソースが十分に活用されず、IT がテクノロジーに重点を置き すぎて顧客のニーズに十分に対応していない場合には、課題が生じることがあります。 HPE は長年にわたり、さまざまな業種や規模の数千社のお客様にサービスを提供して きました。その経験から、IT トランスフォーメーションを成功させるには、テクノロ ジーのあらゆる側面に取り組むことに加えて、それ以外の領域にも対処する必要があ ると認識しています。つまり、現状を客観的に評価して、現状と IT トランスフォーメー ションの目標とを比較する必要があります。その後で、コアテクノロジー、コンポー ザブル IT、プライベート / パブリッククラウドを適切に組み合わせるための実装を計 画します。 この IT 機能アセスメント概要は、ヒューレット・パッカード エンタープライズ (HPE) のトランスフォーメーションストラテジストがお客様向けに作成したものです。この 概要は、複数の大規模な機能アセスメントから得たデータとインサイトに基づいてい ます。HPE テクノロジーコンサルティングが提供する集中的な HPE IT 機能アセスメン トについて、内容の一部をご確認いただけます。完全な機能アセスメントでは、HPE が開発した独自のフレームワークを活用します。「ユニファイドトランスフォーメー ションフレームワーク」と呼ばれ、さまざまな企業に関する定量的 / 定性的な幅広い 情報を組み込んで、お客様の現在の機能を包括的かつ詳細に把握します。また、この 完全なアセスメントによって、お客様が目標の運用モデルを達成するために必要な要 素が明らかになります。同時に、迅速な成果の実現も目指します。 HPE IT 機能アセスメント ̶ 実績あるプロセス HPE IT 機能アセスメントでは、IT サービスデリバリや可用性に関する需要、供給、 経済性に影響する次のような要素を綿密に検討します。また、それらに対応する態勢 が整っているかも検討します。 • 市場と法規制の変化 • ビジネス、機能、技術、実装に関する考慮事項 • 組織全体でのデジタル化の取り組み • 現在と将来の運用モデル • サービスデリバリ手法 また、このアセスメントでは、お客様の機能のすべてを綿密にレビューします。HPE はこのようなインサイトを使用することで、目標とする IT 運用モデルを達成するた めに必要な変更内容を特定して計画できます。 P3 パンフレット 企業の現状 • 企業の 90% は、テクノロジー に対して過剰に投資しており、 他の領域(プロセスなど)への 投資が不十分になっている。 • 80% は、クラウド環境のいくつ かの側面だけを「つまみ食い」 して、包括的なクラウドモデル を実装していない。 • 強固なサービスデリバリモデ ルを構築している割合は 25% 未満にとどまる。 トランスフォーメーションの 7 つの機能領域 一般的に、IT とはアセットの寄せ集めだと考えられています。そのため、HPE のお 客様は、トランスフォーメーションを成功させるには IT 運用のあらゆる側面(テク ノロジーからポリシー、スタッフまで)を検討する必要があると知って驚かれる場合 が少なくありません。HPE は自らの経験から、IT トランスフォーメーションには 7 つの主要領域があることを突き止めました。 HPE が得た教訓の 1 つは、ほとんどのトランスフォーメーションにおいて、目的の 成果を達成するにはすべての領域を変更して改善する必要があるということです。し かし、多くの領域が見落とされている場合が少なくありません。現状と目標に応じて、 領域ごとに異なるレベルの対応が必要になります。 1. 技術インフラストラクチャ/ アーキテクチャー : ほとんどのアンケート回答者は、エンター プライズインフラストラクチャアーキテクチャーを導入済みと回答しました。サイロテクノ ロジー環境では、IT 部門は明確に定義されたプロジェクトをサポートする役割を果たし ます。このようなプロジェクトは、 (テクノロジーおよびスタッフの両方において)個別に 予算編成および準備されます。結果として、インフラストラクチャが統一性のない方法 で管理されるようになります。また、ほとんどの組織には、効率的な運用に必要なビジ ネスインテリジェンスソリューションがありません。HPE は、この環境で効率性を実現 することは難しいものの、不可能ではないことを知っています。 2. IT 管理フレームワーク : ほとんどの回答者は、エンタープライズ IT 管理フレームワーク を所有していると回答しました。HPE は、サイロ環境の IT 管理フレームワークは個々に 資金を割り当てられた管理ツールと基本管理機能の寄せ集めであり、対応範囲は使用 できる予算やプロジェクトの重要性によって変わることを理解しています。そのような状 況では、IT を全社で一元管理することは難しい場合があります。 3. 財務 : ほとんどの回答者は、年単位の IT 予算サイクルで作業すると回答しました。確か に、ビジネスプロジェクトの予算が事前に合意されていると、各サイロ内の明確さと予 測可能性に対してメリットがあります。ただし、財務管理が複雑になり、柔軟性に欠け る場合があります。また、予算は複数のサイロで大幅に異なることがあります。さらに、 リスクを嫌うことで、新規投資の承認サイクルが長くなる可能性があります。 4. 文化 / スタッフ : ほとんどの組織は、各テクノロジー領域に割り当てられたエキスパート チームがあると回答しました。一般的に、人件費は IT 部門全体の OPEX 予算の 50 ∼ 75% に相当するため、この領域を無視してトランスフォーメーションを成功させることは 困難です。サイロテクノロジー IT モデルでは、文化の変革が難しくなる可能性がありま す。各サイロはそれぞれの部門として運用され、専門のエキスパートチームや高い能力を 持つスタッフが っている場合が多いからです。また、各部門の機能を管理して、一元 的にプロジェクトや事業部門を支援することも難しくなります。 5. プロセス : ほとんどの回答者は、Information Technology Infrastructure Library (ITIL®) への投資を過去 2 年間に実施しています。しかし、各サイロは性質がまったく異 なっているため、全社的な ITIL イニシアチブには適していません(各サイロ内で課された プロセスは「シェルフウェア」になる場合が少なくありません)。ただし、複数のサイロ にわたって、変革のベストプラクティスを導入できるチャンスはあります。たとえば、複 数の機能をある程度同期させることは可能です。また、スタッフに依存した非公式な方 法で実施されてきたデータ統合やレポート作成について、ツールを利用してプロセスを 自動化することもできます。プロセスが改善されると顧客満足度が向上する傾向がある ため、これに労力を費やす価値があります。 パンフレット 企業の現状 「一般的に、お客様は企業 文化の変更、プロセスの 再設計、ガバナンスの変 更などの領域に十分投資 していません。これらの 領域は(テクノロジーと 同様に)極めて重要です」 ̶ Craig Partridge ワールドワイドディレクター HPEデータセンタープラット フォームコンサルティング 6. サービスポートフォリオ管理 : ほとんどの組織は、テクノロジーに基づいたサービスレベ ル契約 (SLA) を設定していると回答しました。 サービスではなくテクノロジーに基づいて SLA を設定すると、IT 部門とサービスを提供するユーザーとの距離が広がってしまいま す。その結果、IT 部門はイベントの発生を予測して計画を立てることができず、イベン トが発生してから対処するという循環に陥り、コストが高くなります。それにもかかわら ず、IT 部門が事前に割り当てられた予算と全体的なサービスコミットメントを満たし続 ける限り、顧客は一貫性のないレベルのサービスを受け入れることがよくあります。 7. アプリケーション管理 : ほとんどの組織は、アプリケーション管理については事業部門よ りも IT 部門に多くの制御権があると回答しました。 サイロテクノロジー運用モデルでは、 予算を超過せず、パフォーマンスに関する最小限の期待に応える範囲内でのみ、IT 部門 がアプリケーション管理を制御します。 HPE テクノロジーコンサルティングは、お客様に包括的な HPE IT 機能アセスメント を提供します。この包括的なアセスメントでは、各領域を詳細に検討し、目標とする 運用モデルを実現するための改善策を提案します。 トランスフォーメーションエキスパートへの連絡 トランスフォーメーションのプロセスを明確化する作業について、HPE のトランス フォーメーションストラテジストがどのように支援できるかをお問い合わせくださ い。HPE は、お客様が IT サービスデリバリを最適に組み合わせ、ROI を迅速に実現し、 競合他社よりも速いスピードで進化できるようにサポートします。 詳細情報 hpe.com/services/hybridIT メールニュース配信登録 © Copyright 2016 Hewlett Packard Enterprise Development LP. 本書の内容は、将来予告なく変更されること があります。 ヒューレット・パッカード エンタープライズ製品およびサービスに対する保証については、当該製品およ びサービスの保証規定書に記載されています。本書のいかなる内容も、新たな保証を追加するものではありません。 本書の内容につきましては万全を期しておりますが、本書中の技術的あるいは校正上の誤り、省略に対しては責任 を負いかねますのでご了承ください。 ITILは、AXELOS Limitedの登録商標です。 4AA6-5467JPN、2016年7月、Rev. 2
© Copyright 2024 ExpyDoc