小林伸行 議員 発 言 通 告 書 発言者氏名 小林伸行 発言の会議 平成28年 9月21日 発言の種類 質 疑、一般質問、緊急質問、討 論、その他 質疑等の方式 一 括、一問一答 答弁を求める者 市 長、教育委員会委員長 本会議 【件名及び発言の要旨】 1 「三浦論」について (1) 「日本書紀」692 年の記録として初めて「御浦郡」が登場し、 律令制度で形づくられた相模国御浦郡は、現在の三浦半島の範 囲にほぼ相当するのが定説である。鎌倉時代には三浦一族が衣 笠城を築き、安土桃山時代には、徳川家康が浦賀に拠点を置き、 江戸時代になると奉行所も置かれた。明治には、横須賀村が急 激に発展し、明治 11 年には郡役所が現在の汐入駅付近に置かれ た。衣笠から浦賀、浦賀から横須賀という変遷こそあれ、現在 の横須賀市の市域こそが三浦郡・三浦半島の中心であり続けた。 三浦郡の大部分の面積を占めていたのも現横須賀市である。一 方、三浦市は平安時代に三浦という名称から外れた過去もある ようで、昭和 30 年の合併時には三崎町は「三崎市」を主張して いた。つまり、三浦市はあくまで三浦郡の傍流でしかなく、横 須賀市こそが三浦半島の嫡流であり、 「三浦」を名乗るのに最も ふさわしいまちであることを理解いただけるか。 (2) 現在の横須賀市の市域のほとんどは、もともと「横須賀」で はなく、古代から現在に至るまで「三浦」であり続けてきた。 こうした歴史やJAよこすか葉山の「三浦野菜としてのブラン ドを確立しています。」との認識を踏まえれば、せっかくの「三 -1- 小林伸行 議員 浦野菜」を、 「横須賀野菜」などと看板のかけかえをする必要は ない。「横須賀野菜ブランド化事業」自体は認めるが、「横須賀 野菜」という名称にこだわらずに横須賀市の野菜をブランド化 すべきではないか。 (3) 横須賀市にはいくつもの地域ブランドがあるが、横須賀ブラ ンドは、旧横須賀村周辺に絞って、観光集客だけで訴求すべき である。一方、定住促進と観光振興においては、「三浦」「三浦 半島」ブランドを横須賀市と三浦市等が共同で使えばよい。こ うした地域ブランドの使い分けによるブランド・マネジメント について、市長の考えを伺う。 2 中学校3校における「畳の上の水練」の解消について 2013 年 11 月の一般質問において、鷹取中、公郷中、北下浦中で は水泳実技を教えておらず、座学をしている問題を指摘し、その後 3年近く経過したが、1校たりとも解消していない。問題点は水難 事故防止の観点、公平性の観点、都市イメージの観点の3点があり、 早急に解消されなければならなかったが、結論から言えば、3校の 歴代校長が放置したことになる。 (1) 学校教育をつかさどる教育委員会のトップである教育委員会 委員長は、この問題を早急に解決すべき課題だと認識している か。 (2) この3年間に3校の校長に対して具体的にどのようなやりと りをしてきたのか。 (3) いつまでにこの問題を解消するのか。達成期限だけをお答え いただきたい。 3 指導力不足教員への対処について (1) 現在、本市は「学力向上プロジェクト」を進めているが、指 導力不足教員という大きい穴があちこちにあいていて、こぼれ 落ちる生徒がたくさんいる状況である。学力向上どころか義務 教育すらしっかりと果たせていない。これは、個々人の教師の -2- 小林伸行 議員 質の問題ではなく教育品質のマネジメントの問題である。指導 力の不足した教員に再研修を施すなど品質管理をすべきであり、 その意志と能力を欠いた校長と教育委員会に責任があると考え る。教育委員会としての考え方を伺う。 (2) 指導力不足教員については、神奈川県教育委員会が「指導が 不適切な教員」と名称変更し、定義を定め、判定して認定し、 毎年、県教育委員会会議の中で報告がなされている。当該教員 に対しては、文部科学省が定める「指導が不適切な教員に対す る人事管理システムのガイドライン」に基づく指導改善研修後、 復帰や分限免職の措置がなされるが、本市に「指導が不適切な 教員」はおらず、県の定義では実効性がない。 ア 県の定義にかかわらず、教育品質について基準を定め、教員 を定量的・定性的に評価し、基準に達しない教員には担任を受 け持たせず研修させる、いわば「教育品質マネジメントシステ ム」を構築して運用すべきではないか。 イ 同じような問題意識を持って、議員時代に質疑をされていた 市長においては、ぜひ総合教育会議の議題として取り上げて対 応いただきたいが、本件の認識を伺う。 4 養育費の支払い責任から逃れさせない方策について 日本においては、離婚した後で養育費を払わない親があまりにも 多く、社会問題となっている。そして、市が生活保護やひとり親世 帯の支援など、財政出動を余儀なくされている。本来負担すべきコ ストを行政へと外部化するフリーライダーを放置することは、不公 平感につながり、扶助費の増大で財政を圧迫する大きな要因となっ ている。主要先進国では、養育費の義務化、行政による代行徴収、 滞納時の立てかえ払い、不払い時の強制執行、滞納者の運転免許証 停止などの罰則制度を設けているが、日本は無策である。 (1) 市の独自対策が必要と考えるが、現在はどのような対策を行 っているのか。 (2) 先進的として知られる明石市では、 「こども養育専門相談」を 実施している。また、養育費の額や支払期間などを記入する「養 -3- 小林伸行 議員 育合意書」の書式を独自に作成し、作成の手引きとあわせて、 相談時や離婚届と一緒に手渡しているなど、さまざまな取り組 みを行っており、「明石モデル」が全国に広がりを見せている。 本市でも「明石モデル」を踏襲すればよいのではないか。 5 施設配置適正化計画の改定時期と方法について (1) (2) 施設配置適正化計画の改定の前倒しを命じていただけないか。 改定にあたっては、市民代表である議会の意向を鏡のように 反映するよう、指示していただけないか。 -4-
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