大規模防災訓練の実施結果について

大規模防災訓練の実施結果について
平
京
電
京
電
成 28 年 9 月 8 日
都 府 災 害 対 策 課
話 075-414-4472
都 府 原 子 力 防 災 課
話 075-414-5614
京都府では、大規模地震や豪雨災害、原子力災害等を想定した防災訓練を毎年実施しており、本
年8月下旬から9月上旬にかけて2回の大規模訓練を実施しましたので、その結果についてお知ら
せします。
特に、8月27日(土)には、初めて内閣府及び3府県(京都府、福井県、滋賀県)及び関西広
域連合が合同で訓練を実施し、住民や防災業務従事者など約9,000人が参加しました。
訓練実施の結果、悪天候時の避難経路や検査会場の混雑など、課題も見受けられましたので、今
後、国及び関係市町とも連携して対策を進めるとともに、国の検証結果に基づく広域的な課題につ
いても速やかに対応し、避難計画の更なる実効性の確保を図ることとします。
内閣府・3府県及び関西広域連合合同原子力防災訓練
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<平成 28 年 8 月 27 日(土)実施>
京都府内の主な訓練内容
(1)
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(8)
原子力災害対策本部等運用訓練(京都府庁、高浜オフサイトセンター)
避難退域時検査・除染訓練(丹波自然運動公園)
緊急時モニタリング訓練(舞鶴・綾部市域での走行サーベイ)
住民への安定ヨウ素剤緊急配布訓練、住民避難訓練(丹波自然運動公園へ)
広域避難訓練(丹波自然運動公園→八幡市民体育館)
避難行動要支援者避難訓練(舞鶴市内、府災害時要配慮者避難支援センター)
放射線防護対策設備稼働訓練(舞鶴市・綾部市・伊根町内施設)
京都府原子力防災専門委員による講習会(丹波自然運動公園)
2 訓練参加者数
区
約9,000人
分
京都府
避 難
住民参加者
(行政機関等約150機関を含む。)
屋内退避
約 400 人
福井県
滋賀県
内閣府
関西広域
約 800 人
約 2,900 人 約 2,900 人
小計
約 3,300 人 約 3,700 人
防災業務従事者
約 500 人 約 1,300 人
約 125 人
約 35 人
約 70 人
約 3,800 人 約 5,000 人
約 125 人
約 35 人
約 70 人
計
<訓練での課題>
■ 悪天候により船舶避難ができなかったことから、複数の避難方法や避難経路を設定することが
必要。
■ 避難退域時検査場所が、丹波自然運動公園1カ所であったことから、避難バス車両が一時的に集中し、
車両除染や避難者の除染等に時間を要した。検査会場のスペース確保や避難車両の受入体制強化、
必要な資機材の確保などを検証することが必要。
■ 安定ヨウ素剤の配布に際して一部地域で配布時の説明に時間を要した。訓練を重ねることや
広報紙等により住民への周知が必要。
■ 広域避難先市町における受入体制について引き続き検証。
<今後の方針>
~ 京 都 府 報 道 発 表 資 料 ~
京都府広報監
まゆまろ
国は、半年後を目途に訓練の評価結果を避難計画に反映させたいとしている。京都府としては、
今回の課題を踏まえ、国及び関係市町とも連携して対策を進めるとともに、広域避難やスクリーニ
ングなど広域的な課題についても速やかに対応できるよう、更なる実効性の確保を図ることとす
る。
平成 28 年度京都府総合防災訓練
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(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
<平成 28 年 9 月 4 日(日)実施>
主な訓練内容
災害対策本部会議(京都府庁)
地震・水害対応訓練(園部公園スポーツ広場・陸上競技場ほか)
原子力災害対応訓練(丹波自然運動公園、南丹市内)
広域防災活動拠点運用訓練(丹波自然運動公園)
地域防災訓練(南丹市、亀岡市、京丹波町)
2 訓練参加者数
約1,000人 (行政機関等約70機関を含む)
○地震、水害及び原子力の複合災害の発生を想定した訓練を一体的に実施
○関東・東北豪雨時の災害対応を教訓にヘリコプターによる偵察、救出・救助訓練等を実施
○本年8月から京都府が導入した無人航空機(ドローン)を府職員が飛行操作し、タブレット端末に
情報伝達を行う訓練を実施
○熊本地震から得た教訓を踏まえ要配慮者、女性、外国人及びペット同行に対応した避難所運営訓練
を実施
<訓練での課題>
■ 複合災害について様々な想定とシミュレーションを行うことが重要。
■ 土砂災害や水害などでは、人命救助のための初動体制が重要であり、市町村や地元消防団との連携が
重要。
■ 避難所において、要配慮者、女性、外国人、ペット同行などきめ細やかな受け入れができるよう
更に検証が必要。
<今後の方針>
初動で大きな役割を果たす市町村や地元消防団とともに、自衛隊や警察など関係機関と連携した訓練
を重ね、対応が難しい複合災害などあらゆる事態に備える。
タブレット端末を使用した情報伝達の有用性が実証できたことから、リアルタイムでの情報共有によ
る迅速な意思決定を行うため、引き続き積極的な活用を行うこととする。
避難所運営について、きめ細やかな受け入れができるよう、市町村や関係機関と連携しながら検証を
進めることとする。