平成 28 年度我が国の現代美術の海外発信事業

平成 28 年度我が国の現代美術の海外発信事業
「我が国の現代美術の海外発信を促進するためのシンポジウムの企画・運営」
仕様書
1.事業の趣旨
文化庁では、我が国の現代美術のプレゼンスの向上を目指し、国際発信力のある新進芸術家や
キュレーターの育成を図るとともに優れた現代美術作品の海外発信の推進に取り組んでいる。現
在我が国の現代美術作品は海外で展示されるなど、世界のアートシーンにおいて一定の評価を得
てはいるが、その海外発信の体制は十分とは言えず、今後も整備を推進する必要がある。
本事業では、海外発信の体制を整える上で、重要な要素である「人材育成」、
「アーカイブ」と
いう二点をテーマに国内外から有識者を招いたシンポジウムを行い、その場に我が国の近現代美
術の関係者の参加を得て、国内の体制整備の必要性を共有するともに今後の展開について議論す
る機会とすることで、我が国の現代美術の戦略的な海外発信、アートシーンにおけるプレゼンス
の向上を図ることを目的とする。
2.シンポジウムの概要
【日
【時
程】平成29年1月13日(金)14日(土)(2日間)
間】1日目:13時~18時
2日目:10時~17時
【会 場】1日目:国立新美術館3階講堂(約350㎡、300人程度収容)
2日目:東京23区内(200~300人程度収容可能な施設を想定)
※ 1日目の会場は文化庁で調整を行うため、会場費の計上は不要。
本事業の実施者は2日目の会場について手配を行うこと。
【テーマ】1日目:「人材育成」
新進芸術家等の支援の在り方を検証し、今後の展開を考察するため国内外の有識
者を招き各国の事例を共有しながら、海外の若手作家の現状について議論を行う。
2日目:「アーカイブ」
国内でアーカイブ構築に取り組んでいる組織の先行事例を共有しながら、我が国現
代美術作品の海外発信を推進する上で喫緊の課題となる日本の戦後芸術のアーカイ
ブ構築について議論を行う。
3.事業の内容
以下の(1)~(5)の要件を満たす企画について公募を行う。
開催日程、場所、テーマについては、上記「2.シンポジウムの概要」を参照すること。
なお、業務内容に対して、どのような対応を行うのかを企画提案書の事業計画書に記載するこ
と。(例えば、広報関係については、どのようなところに対して広報を行うのか、レポート作成
者については、どういった者に依頼を行うのか等)
また、各業務内容に係る費用については、1日目の会場借り上げを除き全て受託者の支出とな
るため、企画提案書の事業計画において、漏れなく計上すること。
(1)シンポジウムの企画、出演者の提案
① シンポジウムの構成及びテーマに沿った出演者の提案
②
(出演者は、コーディネータ2名の他、国内外の登壇者8名を想定)
シンポジウム2日目の会場の手配
(東京23区内、200~300人程度収容可能な施設を想定)
(2)事務局の設置・シンポジウムの広報
① 本シンポジウムに係る質問対応や参加者の公募・受付等を行う事務局の設置
② 広報及び参加者受付を行うためのウェブサイトの作成及び運営
③ 上記②以外に、本シンポジウムの参加者を集めるために必要な業務の実施
(3)出演者の招へいに係る事務(移動手段、宿泊先の確保、旅費・謝金の支給等)の実施
(4)会議当日の運営
① 参加者、出演者等の対応を行う受付の設置
② パソコンを用いたプレゼンテーションが可能な設備の調整
③ 英語⇔日本語の通訳の設置
④ 上記①~③以外に当日の運営として必要な業務の実施
(5)本シンポジウムの全ての内容を掲載した記録集の作成
記録集については、500 部作成し、日本の近現代美術関係美術館や研究者、その他美術関
係者に送付すること。また、記録集については、製本したものを 50 部及びウェブサイトに
おいて掲載可能な電子データを CD-ROM 等で納品すること。なお、記録集は、文化庁ウ
ェブサイトにおいて、公開する予定である。
なお、送付先については文化庁と協議の上決定すること。
4.その他
(1)本事業の実施にあたり入手した個人情報については、善良なる管理者の注意をもって取
り扱うこと。
(2)本事業で作成された記録集は、文化庁WEBサイトを通じて、その内容を公表すること
を想定しているため、掲載する素材等の著作権等については、問題が生じないように処理を
行うこと。
(3)レポートや記録集等の検収は文化庁が行い、提出後に受託機関の責任による誤り等が判
明した場合には、文化庁の指定する日時までに指示内容を提示修正するものとする。
(4)提出した記録集の記述に関し、即時説明できる体制を整えること。
(5)委託代金の支払にあたっては、証憑書類の提出を求めることから、厳格な経理処理を行
える体制を構築すること。
(6)仕様書に定めのない事項がある場合、または疑義が生じた場合には、文化庁担当官と協
議し、その指示に従うこと。