第1部 1 総説 計画のねらい 本県では、平成23年度に策定した第9次宮崎県職業能力開発計画(計画期 間 平成23~27年度)に基づき、 ① 成長が見込まれる分野・ものづくり分野における人材育成の推進 1) ② 2) 非正規労働者等に対する雇用のセーフティネットとしての能力開発の強 化 ③ 特別な支援を必要とする者に対する職業能力開発の推進 ④ 技能の振興と職業キャリア形成の支援 3) 4) ⑤ 県立産業技術専門校の機能強化 ⑥ 職業能力開発推進のための関係機関との連携強化 の視点から施策を推進してきました。 この期間内において、我が国の経済は緩やかな回復基調が続き、本県でも、 5) 平成27年5月の有効求人倍率が1.01倍と23年3か月ぶりに1倍を超え るなど、雇用情勢は着実に改善が進んでいます。 一方、本格的な少子高齢・人口減少を迎え、働く世代の人口が減ることによ り労働力の確保が大きな課題となっています。また、産業構造の変化や経済の 6) グローバル化が一層進んでおり、そのため、一人ひとりの能力を高めることに よって生産性を向上させていくことが重要となっています。また、本県では高 校卒業者の県外就職率が高いことなどを背景とした若年者の県外流出や若年層 の早期離職率の高さにみられる若者の就職支援における課題や若者の技能離れ などの問題もあります。 7) 本計画は、上記のような状況を踏まえ、職業能力開発促進法第7条第1項の 規定により、国の第10次職業能力開発基本計画や県の総合計画「未来みやざ き創造プラン」(平成27年改定版)及び平成28年3月に策定された「みや ざき産業振興戦略」等との整合性を図りつつ、本県における職業能力開発にか かる課題や基本的な考え方を明確にし、職業能力開発施策の推進を通じて、労 働者の職業の安定や社会的な評価の向上等を図るものです。 - 1 - なお、計画期間中に、経済・雇用情勢の変動等に伴い、短期的な観点から新 たな施策が必要となる場合には、本計画の趣旨を踏まえて適宜適切に対応して いきます。 2 計画の期間 本計画の期間は、平成28年度から平成32年度までの5年間とします。 - 2 -
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