インドネシア:石炭価格の動向 長期的には悲観論も 2016 年 9 月 15 日掲載 9 月 6 日付けの地元報道によると、中国は、環境分野での合意を満たすために、石炭生産量の縮小を図 っており、石炭生産量が低下し、石炭の輸入需要が増加している。その結果、石炭価格が上昇している。 世界第 2 位の経済大国(米国に次ぐ世界第 2 位の温室効果ガス排出国)である中国は、構造的な過剰生 産能力を削減するため、炭鉱の年間法定労働日数を 330 日から 276 日へ削減した。一方では、冬の暖房シ ーズンには、電力需要が高まり、石炭需要が急騰する。 しかし、長期では、世界的には石炭は供給過剰であり、石炭価格の動向については多くの悲観論がある。 中国は現在、石炭供給過剰に対処しようとしているが、炭鉱事業者の利益率が改善し続けている時期に、 石炭生産量を制限することは、ますます困難な事態になっていく。更に、世界中の国々は、ますます CO2 排出量の削減に取り組み、石炭火力発電所は削減され、代替として、環境に優しいエネルギー源に注目が 集まっている。 (石炭開発部 辻 誠) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確 な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとら れた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の 図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願 い申し上げます。
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