「人事関係業務処理システムの人事評価機能改修他 一部機能改善に

「人事関係業務処理システムの人事評価機能改修他
一部機能改善に係る請負業務」仕様書
平成28年9月12日(月)
独立行政法人 中小企業基盤整備機構
人事グループ 人事課
目次
1
業務の概要
1.1
調達の目的
1.2
用語の定義
1.3
業務の概要
1.4
導入スケジュール
1.5
業務期間
1.6
調達前提事項概要
2
現行システム概要
2.1
3
人事関係業務処理システムの業務概要およびシステム構成
システム要件
3.1
本調達の範囲
3.2
基本要件
3.3
機能改修・追加要件
3.4
情報セキュリティ要件
4
作業内容
4.1
前提事項
4.2
作業の内容
4.3
再委託
5
納入成果物
5.1
前提事項
5.2
納入成果物一覧
5.3
納入期日
6
特記事項
6.1
遵守すべき文書
6.2
関連資料の貸与
6.3
機密保持
6.4
個人情報の取扱
6.5
著作権等
1
業務の概要
1.1
調達の目的
人事関係業務処理システム(以下、「人事システム」)は、平成19年度より㈱NTTデータビジ
ネスシステムズが、同社の人事管理システム SCAW(現在の名称は「FutureStage」)、NTTグ
ループ内企業の申請システムイントラマートおよび就業管理システム JobcubicTime 等のパッケ
ージを基に開発を実施し、平成20年度から本格的に稼動したシステムであり、独立行政法人
中小企業基盤整備機構(以下、「中小機構」)の人事管理、旅費・謝金等の申請、就業管理お
よび給与計算などの人事関係業務を統合的に処理するシステムである。
平成 27 年度に稼働した人事評価に関するものを含めた以下4点につき、必要性が高い課題
として SPAT-P の機能改修を行うものである。
(1)人事評価システムの機能改修
システム運用初年度の実施状況を踏まえ、改修の必要性が見受けられた項目について、
改修を行うもの。
(2)支払調書CSV出力機能(マイナンバー対応)
中小機構独自の機能である支払調書の CSV 出力機能について、平成 28 年末までにマ
イナンバー取扱いに対応した機能に改修する必要があるもの。
(3)旅費・謝金承認画面の遷移順変更機能
SPAT-P 上での承認作業の迅速化に対応するもの。
(4)給与計算式の変更
給与規程改正に伴う、給与計算式の一部変更(エリア限定職認定者の加算給与月額
計算について)についてのシステム対応。
1.2 用語の定義
本仕様書で仕様する用語の定義について、表 1 に示す。
【表 1】
No
1
用語
解説
中小機構
中小機構の組織内の基幹ネットワークシステムを構築するシステム。
WAN システム
サブシステムとして構築される個別情報システム、業務用パーソナル
コンピュータおよび複合機等との接続を行い、サービス提供を行う。人
事関係業務処理は、中小機構 WAN 上で稼働している。
2
個別情報システム
中小機構の各部門が独自に調達するシステムであり、ハードウェアを
始めとして全て各部門で調達・構築し、中小機構 WAN システムに接
続して利用する場合がある。人事関係業務処理システム(人事システ
ム)は個別情報システムとなる。
3
関連事業者
人事関係業務処理システム(人事システム)の設計・開発・導入担当
事業者、人事関係業務処理システム(人事システム)の運用保守担
1 / 13
当事業者、中小機構 WAN 担当事業者等を指す。
4
SPAT
中小機構財務会計・人事関係業務処理システム(人事システム)の
中小機構内での呼称。SPAT-A:財務会計システム、SPAT-P:人事
関係業務処理システム(人事システム)。
・SMRJ(中小機構:Organization for Small & Medium Enterprises
and Regional Innovation, JAPAN)
・Personnel Affairs(人事)
・Accounting(会計)
・Total Management System(統合管理システム)
1.3
業務の概要
本調達における受注者の業務内容は、中小機構の人事関係業務を安定的に遂行させること
を最終目的として、人事関係業務の要件確認、人事システム上必要となる機能を追加改修お
よび改修後の安定稼働を実現することである。
本調達の履行にあたっては、中小機構、人事システムの運用・保守担当事業者等の関連事
業者と十分に協議の上、実施すること。
受注者の主な作業を以下に示す。作業の内容については、本仕様書の「4 作業内容」につい
ても確認すること。
(1)プロジェクト体制の立ち上げ
(2)プロジェクト管理
(3)業務要件の確認
(4)SPAT-P の仕様(カスタマイズ部分を含む)の確認
(5)概要・詳細設計
(6)開発
(7)各種テストの実施
(8)実装
(9)改修機能に係わる運用支援(必要な説明資料作成を含む)
(10)運用・保守担当事業者への引き継ぎ
1.4
導入スケジュール
支払調書CSV出力機能(マイナンバー対応)については、2016 年(平成 28 年)12 月末まで
に作業を完了する。
また、最終的に運用支援やドキュメント類作成を含め、2017 年(平成 29 年)3 月 31 日には
全ての作業を完了するよう実施するものとする。
なお、具体的な開発スケジュールについては、今後、中小機構および人事システムの運用・
保守担当事業者と調整の上で決定すること。
2 / 13
1.5
業務期間
2016 年(平成 28 年)10 月 3 日から 2017 年(平成 29 年)3 月 31 日までとする。
1.6
調達前提事項概要
仕様書の内容を実現するための費用一切は受注者が負担すること。
また、本調達に関し、業務要件や業務運用に関する必要な情報は、中小機構、および人事
システムの運用・保守担当事業者等の関連事業者に適宜確認すること。
中小機構および関連事業者(人事システム運用保守担当事業者等)との打ち合わせに要す
る費用についても本調達に含めること。
2
現行システム概要
2.1
人事関係業務処理システムの業務概要およびシステム構成
人事システムは、NTT グループ((NTT データシステムズ、NTT データカスタマサービス、NTT
データセキスイシステムズ社)の人事管理システムのアプリケーションパッケージである「SCAW
人事管理システム(現在の名称は「FutureStage」)」、「SCAWFrontizm」、「イントラマート」、「め
いさい王」、「JobCubicTime」を基に、㈱NTT データビジネスシステムズが開発し、2008 年 4 月 1
日より稼働を開始しているシステムであり、中小機構の人事管理、旅費・謝金等の申請、就業
管理および給与明細の配信等の人事関係業務を統合的に処理するシステムである。
また、中小機構では、人事システムとは別途、財務会計システムが稼働しており、人事システ
ムと財務会計システムは、両システム間にて一部データの連携を行っており、基盤となるハード
ウェア、ソフトウェア等については、共通のものも利用している。
財務会計システムは、SAP 社のアプリケーションパッケージである「SAP ERP6.0」を基に㈱日
立システムズが開発し、2008 年 4 月 1 日より稼働を開始しているシステムであり、中小機構の
財務会計業務、調達管理業務、予算管理業務、固定資産管理業務等を統合的に処理するシ
ステムである。
図 1 に人事システムおよび財務会計システムの概要、図 2 に人事システムの機能概要を示
す。
3 / 13
【図 1】
【図 2】
人事システムの主な動作環境は以下のとおりである。
・OS
Microsoft Windows Server 2008 R2 Enterprise x64 Edition SP2、
Microsoft Windows Server 2008 Enterprise Edition SP2
4 / 13
・データベース
Oracle 10gR2、Microsoft SQL Server 2008 R2
・パッケージ
FutureStage、
SCAW Frontizm/Intra-mart ver7.2、
JobCubic Time for SCAW、
めいさい王
3
システム要件
3.1
本調達の範囲
本業務において改修対象となるアプリケーションパッケージは以下の2つとなる。
(1) SCAW 人事管理システム(現在の名称は「FutureStage」)
(2) SCAW Frontizm/Intra-mart ver7.2
なお、人事システムは、中小機構独自の業務要件を充足するよう、数多くの追加開発を行っ
ている。受注者は、追加開発を行った機能についても、現状とおり安定的に稼働するに必要な
要件を全て満たした上で正常に動作する状態で提供すること。
改修機能については、3.3を確認のこと。
3.2
基本要件
(1) 受注者は、機能改修後の財務会計システムが人事システムとのデータ連携も含め、現
状とおり安定的に稼働するに必要な要件を全て満たした上で正常に動作する状態で提
供すること。
(2) 機能改修後の稼動環境を担保するために必要な動作検証作業、テスト等は、すべて本
業務の範囲内とする。
(3) 開発を実施する場所およびハードウェアやソフトウェアなど開発に必要な環境の整備につ
いては全て受注者の負担で、受注者が準備を行うこと。また、これらについては3.4情
報セキュリティ要件を満たすこと。
3.3
機能改修要件
以下の内容の機能改修を予定している。
(1) 人事評価システムの機能改修
・管理者用ステータス変更機能の追加
・目標の期中修正機能の追加
・人事評価管理者の承認画面への一時保存機能の追加
・人事評価管理者用メモ欄の追加
5 / 13
・組織の達成度評価の入力制御変更
・引戻し機能の追加
・申請承認時のメール送信機能の追加
・被評価者である部門長の評価参照制限機能
・進捗情報の出力機能追加
・管理者用フィードバック出力機能追加
・能力勤務評価の帳票出力機能追加
・相対評価公開の制御変更
・評価シート一覧のチェック処理変更
・フィードバックの登録文字数変更
・帳票の見やすさを改善
・評価対象外の部門所属者の非表示制御
・組織目標の登録権限制御変更
・評価シート一覧文言変更
・組織目標PDFの文言変更
・被評価者一覧画面の文言変更
(2) 支払調書CSV出力機能(マイナンバー対応)
・支払調書CSV出力機能へのマイナンバー対応機能の追加
(3) 旅費・謝金承認画面の遷移順変更機能
・旅費・謝金承認画面の遷移順変更機能の追加
(4) 給与計算式の変更
・エリア限定職認定者の加算給与月額計算式の変更
3.4
情報セキュリティ要件
本調達に係る業務において発生し得るセキュリティリスクについて、受注者において万全の
情報セキュリティ対策を実施すること。事前にセキュリティ対策の考え方について、中小機構
へ説明を行うこと。
政府機関の情報セキュリティのための統一基準の他、中小機構の定める「独立行政法人
中小企業基盤整備機構情報セキュリティ基本方針」、「独立行政法人中小企業基盤整備機
構セキュリティ管理規程」、「独立行政法人中小企業基盤整備機構個別情報システム運用・
管理規程」および「独立行政法人中小企業基盤整備機構情報取扱要領」を遵守すること。
受注者は、開発実施場所については、十分な情報セキュリティ対策と実施した環境を準備
すること。また、実施場所については、事前に中小機構の許可を得ること。
受注者は、プロジェクト参画メンバーの自社内の開発環境および中小機構への入退室の管
理、取り扱うドキュメント・データ類の管理等についても徹底すること。
受注者は、本件業務の遂行において「行政手続における特定の個人を識別するための番
頭の利用等に関する法律」に定める個人番号および特定個人情報について、機構から開示
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を受け、閲覧又は取得し若しくは管理するなど、特定個人情報を一切取り扱ってはならない。
なお、中小機構へ提示する電子ファイル等については、事前にウイルスチェック等を行い、
悪意のあるソフトウェア等が混入していないことを確認すること。
4
作業内容
4.1
前提事項
(1) 本調達の履行にあたっては、中小機構及び各関連事業者と必要に応じて打合せを行い、
本調達の実施スケジュール、システムの運用・保守、人事システムの仕様、財務会計シ
ステムとのデータ連携等に関する各種確認、調整を行うこと。
(2) 本調達に関して、受注者は情報処理技術に関する専門的な知識と経験に基づき善良な
管理者の注意をもって提案および助言などの支援業務を行い、中小機構が提示する要
件より優れた提案がある場合は、これを提案し、機構と協議すること。
(3) 機能改修作業を実施するにあたっては、人事システム、財務会計システムの稼働、およ
び中小機構の業務運用に影響のないように作業を実施すること。
(4) 人事システムの機能改修にあたっては、業務所管部署や運用保守担当事業者等と調
整し、中小機構の業務を踏まえた上で、改修機能に関連する中小機構の業務シナリオ
に則した運用テストを行うこと。
(5) 中小機構で準備した環境以外に、作業のために別途必要なハードウェア、ソフトウェア、
ライセンス等が発生した場合は、受注者の責任と負担により用意するものとする。
(6) 作業の過程で想定していない事態が発生した場合は、中小機構や各関連事業者と相談
の上、業務完了に向けて誠実に対応すること。
4.2
作業の内容
受託者は、以下に示す作業を実施の上、人事システムが必要な要件を全て満たした上で
正常に動作する状態で提供すること。
(1) プロジェクト体制の立ち上げ
・契約後、受注者は、プロジェクト体制図および開発スケジュールについて作成し、提出する
こと。
・体制を設けるにあたっては、本調達を要件とおり遂行するに足る経験およびスキルを保持
した適切な要員を配置すること。また、プロジェクト責任者を配置すること。
・体制を変更する必要が生じた場合には、事前に中小機構へ報告すること。また、作業遅
延等の発生等、本調達の業務履行に適切でないと判断した場合に中小機構が要員の交
代を要求する場合があるが、その際はこれに従うこと。
・受注者は、本調達により改修される人事システムの機能が問題なく稼働開始するまで体
制を維持すること。また、本調達の完了後においても、障害発生時等において、会議への
出席を中小機構から求められた場合はこれに対応すること。
7 / 13
・必要に応じて追加の会議への出席を中小機構から求められた場合はこれに対応するこ
と。
(2) プロジェクト管理
・本調達に係るスケジュール、課題、進捗等のプロジェクト管理を行うこと。
・適切なプロジェクト課題管理と中小機構への定期的な進捗報告を行い、作業を進めるこ
と。
・作業実施に関して発生した問題については、速やかに中小機構へ報告を行った上で、対
応すること。
・各工程において作成した設計書等の各種ドキュメントは、工程ごとに中小機構および関連
事業者とレビューを行い、了承を得て進めること。
(3) 業務要件の確認
・中小機構と調整を行い、業務要件、業務運用、システム運用・保守に関する事項等、人
事システムの機能改修にあたって必要な情報を確認すること。
(4) 人事関係業務処理システムの仕様の確認
・機能改修にあたって必要となる人事システムの仕様の確認を行うこと。確認対象には、標
準機能に加え、中小機構の要件に基づき独自に追加開発された機能、財務会計システ
ムとのデータ連携機能を含むものとする。
・財務会計システムとのデータ連携機能は、関連事業者と調整の上、調査を行うこと。
(5) 概要・詳細設計
・業務要件の確認結果、および人事システムの仕様の確認結果に基づき、人事システムの
改修後のシステム仕様を策定する。また、概要設計に基づき、詳細設計を行う。
・必要に応じ、設計書類および、業務所管部署担当者(ユーザ)向けの説明用に、ユーザ
に分かり易い資料を追加作成すること。
(6) 開発
・概要設計、詳細設計に基づき、開発を行う。
・作業実施にあたっては、中小機構、人事システムの運用・保守担当事業者へシステム運
用について十分な事前確認、調整を行うこと。
・作業実施にあたって中小機構人事システムの開発環境以外の環境等が必要となる場合
は受注者が準備し、中小機構の環境を使用する場合に追加で必要となるライセンス等に
ついても、受注者の責任と負担により準備をすること。
・開発にあたっては、将来の仕様変更発生に対する拡張性を考慮し、機能・性能の拡張が
将来的に可能な柔軟性を持った開発技法を採用すること。
8 / 13
・将来的に発生する OS やミドルウェアのバージョンアップへの対応が不可能な開発技法を
採用しないこと。
・開発に採用する技法が受注者のみが知り得る情報に基づいておらず、運用・保守や将来
の機能拡張・変更を他の事業者が実施できるような標準的な技法を用いること。
・作業実施前のバックアップの取得を適宜行い、障害復旧に対する可用性を高めること。
・中小機構側でのバックアップ取得、人事システムの運用・保守担当事業者の待機等、作
業を安全に行うために中小機構側で調整が必要な準備事項がある場合は事前に調整す
ること。
(7) 各種テストの実施
・本調達の要件を満たし、正常に稼働すること、既存機能の動作に影響を与えないことを確
認するため必要な各種の動作検証テストを行うこと。
・必要に応じ、財務会計システムとの連携部分や中小機構の業務シナリオに則した運用テ
ストを行うこと。
・中小機構が行うユーザテストの支援(手順書等の作成、問合せ対応など)を行うこと
・動作検証テスト後、正常に動作しないプログラムは、プログラム修正および再テストを実施
すること。
・各種テストにあたって、中小機構人事システムの開発環境及び検証環境以外に環境等
が必要となる場合は受注者の責任と負担によりこれを準備し、中小機構の環境を使用す
る場合に追加で必要となるライセンス等についても、受注者の責任と負担により準備をす
ること。また、テストに必要なデータは受注者が準備をすること。
・中小機構内環境の使用にあたっては、事前に中小機構及び関連事業者と調整し、システ
ム運用手順に従って使用すること。
・テストの実施にあたっては、進捗状況を定期的に中小機構および関連事業者へ報告する
こと
・テスト完了後はテスト実施報告書を作成すること。
(8)実装
・改修した機能の本番環境への実装および必要なパラメータ修正、データ移行を行うこと。
・作業は、中小機構と調整し、人事システムのシステム運用手順に準じた方法で実施する
こと。
・中小機構または関連事業者の作業が発生する場合は、必要に応じ手順書など作成の上
で説明を行うこと。
・機器やツールの追加が必要となる場合は受注者の責任と負担によりこれを準備し、使用
について事前に中小機構に調整し、承認を得ること。
・実装が正常に行われたことを確認し、中小機構へ報告を行うこと。
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(9) 改修機能に係わる運用支援(必要な説明資料作成を含む)
・改修機能を使用する中小機構のシステム運用担当部門のユーザに対し、内容の説明お
よび操作方法の指導等を実施すること。また、必要に応じ説明資料等を準備すること。
・改修機能の利用方法等に関する問い合わせについて、必要な回答を行うこと。
・契約期間終了後であっても、検収後 1 年以内、受注者は瑕疵担保責任に基づき、納入
成果物に不備、または瑕疵の疑いが生じた場合には、速やかに不備の内容に関して調査
を行い、原因が不備または瑕疵であった場合受注者の責任および負担において速やかに
修正を行うこと。
・問い合わせおよび障害への対応状況および対応結果を、中小機構および関連事業者へ
速やかに報告すること。
(10)運用・保守担当事業者への引き継ぎ
・人事システムの運用保守担当者等の関連事業者および中小機構職員向けに、その後の
運用・保守に必要な手順の説明を行い、十分な技術移管を行うこと。
・受注者の引き継ぎが不十分であったために運用・保守上の問題が発生した場合は、契約
期間終了後であっても、検収後 1 年以内、受注者は中小機構または関連事業者からの
問合せへの対応を行うこと。
4.3
再委託
受注者は、本調達の契約により生ずる権利または義務を第三者に譲渡し、または、継承さ
せてはならない。
5
納入成果物
5.1
前提事項
納入成果物作成にあたっては、以下の点を前提とすること。
(1) 納入成果物については、適宜、中小機構に進捗状況の報告を行うとともに、レビューを
受けること。
(2) 本仕様記載の納入成果物以外にも、必要に応じて納入を求めることがあるので、本調達
に係り作成した資料は常に管理し、常に最新の状態を保っておくこと。
(3) 文書類は、原則的に日本語表記とする。
(4) 作成する電子ファイルは、Microsoft Office2013 にて閲覧可能な形式または PDF 形式
とし、文書は原則的に Word にて、また図表は原則的に Excel 又は PowerPoint にて作成
すること。ただし、中小機構が他の形式による提出を求めた場合は、これに応じること。
(5) 受注者側で他の形式を用いて提出したいファイルがある場合は、協議に応じるものとす
る。
10 / 13
5.2
納入成果物一覧
本調達に係る納入成果物を以下に記載する(( )内は納品形式を示す)。
(1) プロジェクト体制図、スケジュール表(書面または電子ファイル)
(2) 会議関連資料(書面または電子ファイル)・・・必要に応じて作成
(3) 進捗管理、課題管理資料(書面または電子ファイル)・・・必要に応じて作成
(4) 設計書類一式(書面または電子ファイル)
(5) 各種テスト実施報告書一式(書面または電子ファイル)
(6) プログラム一式(実装)
(7) 作業完了報告書(書面または電子ファイル)
5.3
納入期日
1.4 記載の導入スケジュールに間に合うよう、必要な納入成果物を納品すること。
最終的に 2017 年(平成 29 年)3 月 31 日までにすべての納入成果物を納品すること。
6
特記事項
6.1
遵守すべき文書
本作業の実施に当たっては、法令等に定める各種基準、ガイドライン、方針等に準拠するこ
と。また、中小機構の定める次の文書に記載された事項を遵守すること。
(1) 「独立行政法人中小企業基盤整備機構情報セキュリティ基本方針」
(2) 「独立行政法人中小企業基盤整備機構セキュリティ管理規程」
(3) 「独立行政法人中小企業基盤整備機構個別情報システム運用・管理規程」
(4) 「独立行政法人中小企業基盤整備機構情報取扱要領」
(5) 「独立行政法人中小企業基盤整備機構個人情報保護管理規程(規定 16 第 62 号)」
6.2
関連資料の貸与
中小機構は、本調達の履行において必要な関連資料を随時貸与する。ただし、セキュリテ
ィ上、著作権上および調達手続き上の問題等により、貸与対象外とする資料もある。
受注者は、貸与された資料に関して情報の漏洩が起こらないよう善良な管理者の注意をも
って保管するとともに、本作業の終了時または中小機構からの請求があった場合には責任を
持って中小機構に返却すること。
なお、受注者は、貸与された資料を本作業以外の目的に使用してはならない。
6.3
機密保持
機密保持について、以下に記載する。なお、機密保持については、契約期間終了後につい
ても保持されるものとする。
(1) 本調達に係り知り得た情報は、本作業の目的以外には使用せず、守秘義務を遵守する
ものとし、中小機構の許可なく第三者に開示または漏洩してはならない。
11 / 13
但し、秘密情報のうち法令の定めに基づき開示すべき情報を、当該法令の定めに基づく
開示先に対して開示することが出来るものとする。その場合、受注者は事前に中小機構
に報告するものとする。
(2) 受注者は、機密保持のために必要な措置を講ずること。
(3) 本調達の履行において作成または出力した資料および帳票等を、中小機構の承認を得
ることなく、中小機構が承諾した作業所から持ち出ししてはならない。
(4) 中小機構の承諾を得た上で再委託を行う場合は、再委託先についても同様の守秘義務
を遵守させる契約を締結し、受注者の責任において管理・監督すること。
(5) 機密情報は、本調達の履行のために知る必要のある自社の役員、従業員および弁護士
に限り開示するものとし、機密情報の開示を受けた当該役員、従業員および弁護士につ
いても、退職後を含め、本調達仕様書に定める事項に基づき受注者が負担する機密保
持義務と同様の義務を遵守させることとし、受注者の責任において管理・監督すること。
(6) 本調達に従事する者は原則として受注者の役員および従業員であることとし、それ以外
の者が従事する場合は、受注者が身元を保証すると共に、身元を明らかにする書面を
中小機構に提出し、承認を得るものとする。
6.4
個人情報の取扱
本調達に係り個人情報を取り扱う場合には、「独立行政法人等の保有する個人情報の保
護に関する法律(平成 15 年 5 月 30 日法律第 59 号)」および「独立行政法人中小企業基
盤整備機構個人情報保護管理規程(規定 16 第 62 号)」に則り、適切な取り扱いをすること。
なお、「独立行政法人中小企業基盤整備機構個人情報保護管理規程(規定 16 第 62 号)」
は、契約後、受注者に提示するものとする。
6.5
著作権等
(1) 本調達に係り作成・修正される資料およびプログラム等(以下「納入著作物」という。)の
著作権(著作権法第 21 条から第 28 条に定めるすべての権利を含む)は、第三者が権
利を有する著作物(以下、「既存著作物」という。受注者は、既存著作物とそれ以外の成
果物を容易に区別できるように、当該既存著作物が含まれる場合には、該当する資料
等にその旨を明示する等の措置を講ずること。)が含まれる場合の当該著作物に係る部
分を除き、そのすべての権利が中小機構に帰属するものとする。受注者は、中小機構に
対し一切の著作者人格権を行使しないこととし、また第三者をして行使させないものとす
る。
(2) 受注者は、納入成果物が第三者の知的財産権等の権利を侵害していないことを保証す
ること。本調達に係り、納入成果物が第三者の知的財産権等の権利を侵害しているとし
て中小機構やその関係者に対し、クレーム、訴訟提起等の紛争が生じた場合、当該紛
争の原因が専ら中小機構の責めに帰する場合を除き、受注者は、受注者の責任および
負担によりこれを解決し、すべての損害を補償する。
12 / 13
(3) 本調達に係り作成・修正される資料およびプログラム等に第三者が権利を有する既存著
作物が含まれる場合には、当該既存著作物の使用に必要な費用の負担および使用許
諾契約等の一切の手続きを受注者が行うこと。この場合、受注者は、事前に中小機構
の承諾を得ることとし、中小機構は既存著作物について許諾条件の範囲内で使用させ
るものとする。
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