2016年9月15日 (No.2,555) 〈マーケットレポートNo.5,007〉 最近の指標から見るブラジル経済(2016年9月) 景気底入れの兆し、経済改革に期待 実質GDPは▲3.8% 9四半期連続のマイナス成長 ■16年4-6月期のブラジルの実質GDPは、消費や 投資が低迷し、前年同期比▲3.8%となりました。 マイナス成長は9四半期連続です。ただし、15年 10-12月期(同▲5.9%)を底に下落幅が縮 小しており、最悪期は脱しつつあると見られます。 6.0 【実質GDP】 (%) (四半期、前年同期比) 4.0 2.0 0.0 ▲2.0 ▲4.0 ▲6.0 ▲8.0 12/1-3 景気底入れの兆しも ■ブラジルの景気は、オリンピックの反動減による影 響が見込まれますが、消費者や企業のマインドの 改善や資源価格の持ち直しなどを背景に、経済 の縮小ペースは弱まっていくと見られ、底入れが期 待されます。 テメル政権の改革に期待 (%) 15/1-3 16/1-3 【小売売上高と消費者信頼感指数】 15 (ポイント) 150 小売売上高 (前年同月比、左軸) 0 100 消費者信頼感指数(右軸) ▲15 13/8 14/8 15/8 50 16/8 (年/月) (注)小売売上高は2013年8月~2016年7月。 消費者信頼感指数は2013年8月~2016年8月。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 【ブラジルレアル】 (円/レアル) 55 (レアル/米ドル) レアル高 対米ドル(右軸) 48 ■ブラジル政府は13日、空港の運営や電力供給、 石油・天然ガス生産など国営事業の大規模な民 営化計画を公表しました。テメル大統領が進めよ うとしている経済改革がいよいよ動き出しました。 為替市場では、テメル政権の改革推進への期待 や景気底入れへの期待が今後もレアル相場を支 えそうです。 14/1-3 (年/月期) 消費者信頼感が改善基調 ■8月の消費者信頼感指数は79.3と、テメル暫定 政権が発足した5月以降改善しています。消費 者心理の改善が消費の回復につながるかが注目 されます。 13/1-3 (注)データは2012年1-3月期~2016年4-6月期。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 2.8 レアル安 41 34 27 15/4 15/7 3.6 4.4 対円(左軸) 15/1 2.0 15/10 16/1 16/4 5.2 16/7(年/月) (注)データは2015年1月1日~2016年9月14日。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 2016年 9月14日 最近の指標から見る中国経済(2016年9月) 2016年 9月 1日 ブラジルの金融政策(2016年8月) ■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘 するものではありません。■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。■当資料の内容は作成基準日現在のもので あり、将来予告なく変更されることがあります。■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、 今後の市場環境等を保証するものではありません。■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を 保証するものではありません。■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾 者に帰属します。■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
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