こんにちは255

赤旗読者ニュース
No.255
9月 18 日号
藤本ともこ事務所発行
℡268-3868
9月議会の一般質問より
三重県において、県内を8つの医療圏に分けて、2025年
に必要となる医療需要、必要病床数を策定する医療構想策定の
ための調整会議が昨年から開かれています。
会議は、医師会会長をはじめ、三重大学病院、中央医療セン
ター、一志病院等々市内の病院長、民生委員会長、津市の医療
担当理事も出席して開催されています。
会議では、津市内に現在3669床ある病院のベッド数を2025年には3071床に減らす
資料が示されました。2013年に医療を必要とした人は3944名のところ、2025年には
4695名に増えると見込みながら、必要病床数を現在よりも600床も減らす計画です。
算定にあたって、療養病床に入院している医療区分1の方70%が在宅(施設も含む)に移る
ことを見込んでいます。
会議の場でも、病院長の方々からは、
「70%が在宅に移る見込みが本当にあるのか?」
「往診
するにも、利便性効率性のいい都会と過疎化している地域では条件が異なる」等の意見がたくさ
ん出されていました。全体として、批判的な意見が医療関係者からは出されていました。
こうした会議を受けて、津市として、受け皿のないまま県の医療構想を容認すべきでない!医
療難民を生み出さない手だてを講じるよう県にモノ言うべきだ!と求めました。
県は津市の医療の課題として、「救急搬送における病院選定時間が県内で
最も長い区域であることから、その短縮を図る必要もある」としながら、よ
り困難をきたす方向に導こうとしています。こんな無責任な話はありません。
市長は、県から説明を受ける中で、地域医療構想が地域医療を破壊しようとしているのではな
いかという疑念がいまだに消えない。地域医療が守られるかどうか、わからない状態で、これで
いいとは言いにくい。県にモノ申していかなければならないと思っている。等々の答弁でした。
市役所職員のみなさんの時間外勤務は、平成27年度は33万876
2時間(対象者2132名)にのぼり、時間外勤務手当も7億7711
万円になっています。
職員のみなさんが心身ともに健康で生き生き働いていただくことが、
市民サービス向上に欠かせないという立場で、長時間労働の是正を求め
ました。
月80時間もの時間外は「過労死ライン」とされており、80時間を超え
る時間外勤務者には産業医の受診が義務付けられています。
平成25年度には124名、26年度144名、27年度194名、今年
度7月末で51名という状況で、増加しています。
時間外労働の限度に関する基準36協定において定める労働時間の延長の限度等に関する基
準では1か月45時間を限度としています。
月平均45時間を超えた時間外勤務をした職員は平成25年度89名、26年度91名、27
年度108名。確実に増えています。
1年間360時間以内という制限もありますが、月45時間を超えている職員のみなさんは、
当然こちらの制限時間も超えており、27年度に最も多い時間外勤務を行った職員は1292時
間です。
市役所職員は36協定の締結対象ではありませんが、「違法行為」というべき時間外勤務の是
正が早急に求められます。
主幹級以上の職員は「時間外労働」の対象ではありませんので、主幹級以上の管理職を含む労
働時間が把握されていません。
全ての職員の労働時間の把握に努め、業務改善や職員体制の見直しに努めるよう求めました。
消防職員については『消防力整備指針』という基準があります。津の実態は、341名で79.
6%の充足率です。基準を満たすには、約80名の不足となっています。救急救命士が救急車に
乗車している割合も93%という状況で、増員が求められています。
生活保護のケースワーカーは、80世帯に1人の配置が望ましいという指針があり、そのため
には3名不足しているのが実態です。
配置基準のある職種に対しては、基準に向けて取り組む必要があります。
27年度に有給休暇取得ゼロの部署(部署別の平均、最大、最少を調査
し、最少でゼロと答えた部署)が25部署あります。メンタルヘルスチェックで高いストレスを
感じると答えた職員は 9.6%に上っています。適切な休暇と勤務時間の保障が不可欠です。