膨張弁

感温筒封入方式
封入方式は装置冷媒の種類、使用蒸発温度、デフロストによる熱影響、取付部の周囲温度等により最適な選択が必要です。
膨張弁
1.0
絶対圧力
(MPa
(abs)
)
0.9
0.8
ガス封入式(G)
ガス封入式の場合のM.O.P.
装置の使用冷媒と同種類の冷媒を封入したもので、一定の温度の上昇で封入液
R22冷媒飽和蒸気
感温筒内圧力
が過熱ガスになるポイントがあります。
このポイントを Maximum Operating Pressure(M.O.P.)
と呼んでいます。
弁閉方向の圧力
0.7
・主に冷房装置用
0.6
M.O.P. の規制の結果、始動時の液戻り防止、圧縮機モータの過負荷防止が可能。
P3
0.5
0.3
7゜
液封入式(L)
P1
P2
0.4
5゜
ガス封入式と同等の圧力特性で、常に封入液が感温筒に存在するようにしたも
4゜
スーパヒート
のです。
0
10
20
温度
(℃)
・主に冷房装置用
※感温筒温度と本体周囲温度の高低に関係なく正しく制御できる。但し、
G及びL封入特性
耐熱温度に注意が必要。
M.O.P.
1.0
絶対圧力
(MPa
(abs)
)
0.9
0.8
特殊封入式(S)
(SA)
(SL)
R22冷媒飽和蒸気
異種ガスを混合して封入したもので、(G)、(L)封入に比べて運転過熱度を
感温筒内圧力
弁閉方向の圧力
0.7
小さくでき、M.O.P. を規制することもできます。
・適用蒸発温度範囲と M.O.P. の違いによって記号を変えています。
P3
・主に冷房装置(施設園芸)、ヒートポンプ装置、低温装置用
0.6
P3
0.5
P2 P 1
0.4
0.3
2.5゜
3゜
スーパヒート
0
スーパヒート
10
20
温度
(℃)
S封入特性
特殊封入式(C)
(CL)
(CY)
R22冷媒飽和蒸気
絶対圧力
(MPa
(abs)
)
0.6
吸着材と特殊ガスを封入したものです。高温脱着、低温吸着による圧力変化
感温筒内圧力
を利用、低温で運転過熱度を小さくすることができます。また感温筒温度と
0.5
弁閉方向の圧力
P3
本体周囲温度の高低に関係なく正しく制御できます。M.O.P. 規制は有りませ
0.4
んが、過負荷防止効果が期待できます。
P1
0.3
・適用蒸発温度範囲の違いによって記号を変えています。
P1
P2
・主に低温装置、極低温装置用
0.2
P2
5゜
0゜
0.1
スーパヒート
−20
スーパヒート
−10
0
温度
(℃)
C封入特性
( )付の封入方式については、特殊な封入方式になります。
対象装置
封入方式
TS と TB の関係
TB
TS
TS とはエレメント部温度
TB とは感温筒温度(制御温度)
G
L
S
(SA) (SL)
C
TS>TB TS TB TS≧TB TS≧TB TS≧TB TSTB
M.O.P. 規制(過負荷防止)運転
○
冷房装置への適用
○
低温装置への適用
※1
極低温装置への適用
※1
ヒートポンプ装置への適用
(CL) (CY)
TSTB
TSTB
○
△
△
△
※2
○
○
○
○
※2
○
○
○
○
○
○
※2
○
○
※2
○
△
※1はAEX形のみ使用可能です。
※2はM.O.P.の設定によって使用可否が異なります。
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