大野 24 号橋橋梁補修設計業務委託

大野 24 号橋橋梁補修設計業務委託
特記仕様書
加古川市
建設部 道路保全課
第1章
総 則
第1条(適用範囲)
本仕様書は、加古川市(以下「発注者」という。)が実施する「大野24号橋橋梁補修設
計業務委託」(以下「本業務」という。)について必要な事項を定めるものとする。
第2条(目的)
本業務は、発注者が管理する大野24号橋について橋梁点検、詳細調査を実施して得られ
た損傷状況に鑑み、最適となる整備方針について検討を行い今後の基礎資料の作成を行う
ものとする。
第3条(準拠する法令等)
本業務は本仕様書による他、「土木設計業務等共通仕様書 兵庫県(平成22年9月)」の
他、以下に掲げる法令及び規定等に準拠して実施するものとする。
1)道路橋示方書・同解説Ⅰ∼Ⅴ(日本道路協会)
2)道路橋補修・補強事例集(日本道路協会)
3)道路橋床版・防水便覧(日本道路協会)
4)道路橋支承便覧(日本道路協会)
5)道路土工-仮設構造物工指針(日本道路協会)
6)コンクリート標準示方書(日本コンクリート工学協会)
7)土木工事数量算出要領(案)
(兵庫県県土整備部 平成27年10月)
8)道路橋マネジメントの手引き (海洋架橋・橋梁調査会 平成16年8月)
9)橋梁点検・補修の手引き【近畿地方整備局版】
(道路保全技術センター 平成13年7月)
10)その他、監督員の指示するもの
第4条(提出書類)
本業務の着手に先立ち、受注者は速やかに次の書類を発注者に提出し、その承認を得る
ものとする。また、それらの変更についても同様とする。
1)業務着手届
2)業務実施計画書
3)業務工程表
4)管理技術者の選任届(業務経歴書および資格証明書添付)
5)照査技術者の選任届(業務経歴書および資格証明書添付)
6)その他、発注者が指示する関係書類
第 5 条(業務実績データの登録について)
受注者は、受注時又は変更時において業務委託料が100万円以上の業務について、
測量調査設計業務実績情報サービス(テクリス)に基づき、受注・変更・完成・訂正時
に業務実績情報として「業務実績データ」を作成し、監督員の確認を受けたうえ、受注
時は契約後、土曜日、日曜日、祝日等を除き10日以内に、登録内容の変更時は変更が
あった日から土曜日、日曜日、祝日等を除き10日以内に、完了時は業務完了後10日
以内に、訂正時は適宜登録しなければならない。
また、「業務実績データ」の登録後、登録機関発行の「登録内容確認書」を直ちに監
督員に提出しなければならない。なお、変更時と完了時の間が10日間に満たない場合
は、変更時の提出を省略できるものとする。
【問い合わせ先】
〒107−8416
東京都港区赤坂7丁目10番20号 アカサカセブンスアベニュ−ビル4階
一般財団法人日本建設情報総合センター(JACIC)
コリンズ・テクリスセンター テクリス担当
TEL:03-3505-0440 FAX:03-3505-2665
第6条(対象橋梁)
本業務の対象橋梁の概要は以下の通りとする。
番号
橋名
橋長(m)
幅員(m)
架設年次
路下条件
1
大野24号橋
3.6
3.6
不明
河川
第7条(疑義)
諸規程及び本仕様書に明示されていない事項について疑義が生じた場合は、その都度発
注者、受注者協議の上、受注者は発注者の指示に従い業務を遂行するものとする。
第8条(権利・義務の譲渡・守秘義務)
受注者は、契約から生じる一切の権利・義務を第三者に譲渡又は貸与してはならない。
また業務で知り得た内容を第三者に漏洩してはならず、業務完了後も同様とする。なお、
業務で使用する各種資料・データに含まれる個人情報、行政機密等の取扱については紛失、
漏洩のないようにしなければならない。
第9条(個人情報の保護)
受注者は、本業務遂行にあたり、加古川市個人情報保護条例施行規則について遵守する
ものとする。
第10条(事故等の処理、損害賠償)
受注者は、業務遂行中に事故等が生じた場合は、直ちに発注者に報告しその指示を受け
なければならない。なお、受注者の行為に起因して発注者及び第三者に損害を与えた場合
及び紛糾が生じた場合は、受注者の責任において解決し、損害賠償については、受注者が
負うものとする。
第11条(成果品の帰属)
本業務における成果品は、発注者に帰属するものとし、受注者は発注者の許可なく使用
または流用してはならない。
第12条(貸与品の管理)
受注者は発注者より貸与品借用する際は、発注者に借用書を提出し、受注者は貸与され
た資料は善良なる管理者の注意をもって、破損、紛失等のないように取り扱い、業務完了
時には発注者の確認を受けて貸与品をすべて返却するものとする。
第13条(成果品の瑕疵)
納品の後、成果品に「瑕疵」が発見された場合は、発注者の指示に従い必要な処置を受
注者の負担において行うものとする。
第14条(完了及び検査)
受注者は、本業務を完了したときは、完了届・成果品納入書とともに成果品を提出しな
ければならない。受注者は、本業務が検査に合格しないときは、直ちに補修して発注者の
再検査を受けなければならない。この場合においては、補修の検査合格をもって本業務の
完了とする。
第15条(履行期限)
本業務の履行期限は、平成29年3月15日までとする。
第2章 業 務 概 要
第16条(業務概要)
本業務における業務概要は、下記の通りとする。
① 測量業務
4 級 基 準 点 測 量
:2点
4 級 水 準 測 量
:1.6km
現 地 測 量 (平面測量)
:1式(625㎡)
三 次 元 現 況 測 量
:3箇所
② 地質調査
機械ボーリング(礫混じり土砂):20m (2箇所)
標準貫入試験(礫混じり土砂) :20回(2箇所)
③架替検討
大野24号橋架替検討
:1式
設計協議
:1式
第3章 業 務 内 容
第17条(計画準備)
本業務の目的及び内容を把握し、検討に必要な設計図書、地質調査資料、補修履歴等の
収集と整理を行い、業務の手順及び遂行に必要な事項を整理した上で業務実施方針、業務
工程表、打合せ計画などを記載した業務計画書を作成するものとする。
第18条(現地踏査)
現地踏査を行い、設計図書、特記仕様書に基づいた設計範囲及び貸与資料と現地との整
合性を確認するとともに主な損傷状況を把握する。また、地形・地質等の自然状況、河川・
沿道・交差・用地条件等の周辺状況を把握し、併せて工事用道路・施行ヤード等の施工性
の判断に必要な基礎的な現地状況を把握するものとする。
第19条(橋梁点検・詳細調査)
既設橋の損傷箇所、損傷の種類および程度を把握するため、すべての部材について近接
目視点検を行う。既存資料より既設橋の構造寸法が不明な箇所については計測調査を行な
い、既設橋の橋梁一般図を作成するものとする。
また、既設橋の健全度、耐荷力を把握するため、以下の詳細調査を実施する。
・コア採取(上部工 2 箇所、下部工 1 箇所)
・圧縮強度試験(上部工 2 箇所、下部工 1 箇所)
・中性化試験(上部工 2 箇所、下部工 1 箇所)
・はつり調査(上部工 2 箇所)
・電磁波レーダー探査(上部工 2 箇所、下部工 1 箇所)
・板厚調査(鋼部材 3 箇所)
なお、橋梁点検結果等を踏まえて、上記試験数量に変更が生じる場合は監督員と協議す
るものとする。
第20条(設計基本条件の整理)
橋梁点検結果及び詳細調査結果をもとに損傷原因の分析及び健全性の診断を行う。また
補修工法及び架け替え案の検討に必要となる基礎資料及び設計条件について収集、整理を
行うものとする。
第21条(架け替え工法の予備検討)
架橋地点での水路条件、既設橋の橋梁諸元及び測量・地質調査結果を踏まえて構造物延
長、幅員、基礎工形状等の検討を行い、架け替え基本計画を行う。また、橋梁点検・詳細
調査結果を基に、補修案と架け替え案との比較検討を行い、架け替えの必要性について検
討を行う。なお、架け替え案については、拡幅部のみ架け替える部分架け替え案について
も検討するとともに、箱型管渠により架け替える案についても検討する。
次に、架け替え構造として考えられる構造形式を3案程度抽出し、経済性(LCC)、施工
性、構造性、維持管理性等を比較検討した上で、架け替え構造としてふさわしい最適案を
選定するものとする。なお、施工性の検討に際しては比較案の架設・施工計画に加えて既
設橋の撤去工法の検討および架け替えに伴う迂回路に関する検討についても行うものとす
る。
第22条(道路構造物詳細設計)
上記、設計条件の整理および架け替え工法の予備検討結果に基づき、工事に必要な詳細
構造を経済的かつ合理的に設計し、工事発注に必要となる設計計算書、設計図面、数量計
算書を作成する。
第23条(仮設構造物設計)
測量・地質調査結果を基に、道路構造物を施工するにあたって必要となる土留工の詳細
設計を行う。
第24条(報告書作成)
業務の成果として報告書を作成する。また、整備案のとりまとめとして概要版の作成を
行うものとする。
第25条(測量業務)
整備方針検討に必要となる測量を以下の通り行うものとする。
4 級 基 準 点 測 量
4 級 水 準 測 量
:2点
:1.6km
現 地 測 量(平面測量)
:1式(625㎡)
三 次 元 現 況 測 量
:3箇所
なお、三次元現況測量に際しては 3 次元レーザスキャナ(FARO Focus3D X330 同等以上)を
用いて三次元計測を実施し検討資料及び協議用となる基礎データを取得するものとする。
三次元レーザスキャナでの計測に際しては 3 箇所より橋梁周辺状況について可能な限り
同時取得出来るよう計測を行うものとする。なお、取得するカラー点群データについては、
詳細設計時に景観シミュレーションとして活用できるものとする。
第26条(地質調査業務)
架替検討に必要となる土質条件設定を目的とした地質調査を行なうものとする。調査内
容は以下を想定しているが調査内容に変更が生じた場合には監督員と協議の上、設計変更
の対象とするものとする。
①【地質調査】
機械ボーリング(礫混じり土砂):20m (2箇所)
標準貫入試験(礫混じり土砂) :20回 (2箇所)
第27条(設計協議)
設計協議は、初回・中間・成果納入時とするが、疑義が生じた場合は適宜実施するもの
とし、監督員より求められた場合は速やかに打合せを実施するものとする。
協議の際には、打合せ事項を記録簿に取りまとめ、監督員に提出し相互に確認を行い保
管するものとする。
第4章 成 果 品
第28条(成果品)
本業務の成果品は以下のとおりとする。
(1) 報告書、設計図面(A4 版ファイル綴じ製本)
2 部
(2)電子媒体(CD 等データファイル)
2 部
(3)その他、発注者・受注者の協議で必要とされるもの
1 式