仕様書 - 量子科学技術研究開発機構

ITER品質管理用通信回線の高速化作業
発注仕様書
平成28年8月
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
核融合エネルギー研究開発部門
ITERプロジェクト部
超伝導コイル試験グループ
1
一般仕様
1.1 件名
IT肌品質管理用通信回線の高速化作業
1.2 目的
現在、イーター計画により超伝導コイルの調達作業を進められている。製作を進めるに当
たっては、1T駅機構との調達取決めによる品質管理として、製作の各ステップで調達品の製
作要領や図面、品質検査データなどを ITER機構のデータベース(1TERDocument Management
(以下「1DM」という。))へ登録し、承認を受ける必要があり、製作工程を円滑に進めるため
には膨大なデータを短時間に送受信しなければならない。
今般、調達作業が本格化してきたことを受け、ゆMへのアクセスが急増し、ネットワーク通
信状態の負荷が増してきているため、大容量のデータ転送には多大な時間を要し、場合によ
つては送信中断などのトラブルが起きている。また、回線芯線数の違いにより、端末機器に
よっては接続不良も発生している。そのため本件、品質管理用通信回線の高速化作業を行い、
イーター超伝導コイルの調達作業を円滑に遂行することを目的とする。
3 作業実施場所
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(以下「量研機構」という。)
那珂核融合研究所第一工学試験棟居室棟
1.4 納期
平成 29年1月31日(火)
作業実施時期については、量研機構担当者と打合せの上、決定することとする。
1.5 作業内容及び範囲
①品質管理用通信回線の高速化作業
②試験・検査
③書類の作成
1.6 支給品
作業用電力
1.7 貸与品
なし
1.8 提出書類
書類名
作業工程表
施工要領書
試験・検査成績書
(配線図を含む。)
再委託承諾願
(量研機構指定様式)
提出時期
契約締結後速やかに
作業開始2週間前まで
部数
2部
確認
2部
要
納入時
2部
契約後速やかに
(下請負等がある場合に提出のこと。)
1式
(提出場所)
量研機構核融合エネルギー研究開発部門
ITERプロジェクト部超伝導コイル試験グル
要
1.9 検収条件
本仕様書の要求する内容を満足していること、及び提出書類の提出と内容の確認をもって検収
と,、る。
10 特記事項
①受注者は量研機構の規程等を遵守するとともに安全性に配慮し、業務を遂行し得る能力
を有する者を従事させること。
(2)受注者は業務を実施することにより取得した当該業務及び作業に関する各データ、技術
情報、成果その他の全ての資料及び情報を量研機構の施設外に持ち出して発表若しくは
公開すること、又は特定の第三者に対価を受けること、無償で提供することはできない。
ただし、あらかじめ書面により量研機構の承認を受けた場合はこの限りではない。
(3)作業に使用する材料、工具等必要なものは受注者が用意すること。
④受注者は、安全の確保を自己の責任において行い、作業に合った作業服保護具を着用す
ること。
(5)作業に当たり、周辺機器等の操作は量研機構担当者の指示に従い独断での操作は行わな
いこと。
(6)作業終了時は、整理整頓、清掃をすること。
(フ)受注者は、異常事態等が発生した場合、量研機構の指示に従い行動するものとする。
(8)受注者が量研機構設備機器等に破損及び故障等を生じさせた場合は、遅滞なくこれを報
告し、量研機構担当者の指示に従って無償にて速やかに原状復帰させること。
1.Ⅱかし担保責任
検収後1年以内にかしが発見された場合、無償にて速やかに修理又は交換を行うものとする。
1.12 グリーン購入法の推進
(1)本契約において、グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律)
に適用する環境物品(事務用品、OA機器等)が発生する場合は、これを採用するものと
する。
(2)本仕様に定める提出図書(納入印刷物)については、グリーン購入法の基本方針に定め
る除氏類」の基準を満たしたものであること。
2
技術仕様
2.1 概要
現有の品質管理用通信機器の伝送10Gb那に対して、配線されているLANケーブルはカテゴリ
3 の 10MbpS であり、その性能が活かされていない上、芯線数においても 4芯のものが施工され
ており、現有のカテゴリ5以上の機器(8芯)が使用することが出来ない。そこで下記2.2項の
作業を行い、1GbpS以上に対応する通信回線とし、品質管理を円滑に行えるようにする。
2.2 作業内容
(1)図2.2-1に現在のデータ通信全体系統図を示す。本件施工範囲は一点鎖線内の太線の部
分である。
(2)図 2.2-2 に示すAの位置に、図 2.2-3 に示す通信ラックを設置すること。通信ラックは
転倒防止措置を施し、メンテナンス作業を考慮して設置すること。なお、通信機器のマ
ウント位置は量研機構担当者と十分に協議した上で決定することとし、必要に応じ設定
変更を実施すること。
(3)各所にギガビット対応スイッチングハブ(8ポート)8台を設置すること。また、既存の機
器(ハブ8台とメディアコンバータ 1台)は、図2.2-3 の通信ラックへ移設し、光成端
箱1台を新たに設置すること。ただし、光成端箱1台とメディアコンバータ 1台につい
ては移設せず、図2.2-3 に示すBの位置に、図2.2-3 に示す収納BOXを設置し、収納
すること。収納BOXはメンテナンスを考慮した物を選定すること。
(2)図2.2-2 に示す位置に、通信ラックから各機器までLANケーブルを 1箇所につき 2本敷
設すること。なお、LANケーブノレは天井裏配線とし、露出するところはメタルモール等を
用いて保護すること。また、収納BOXの光成端箱と通信ラックの光成端箱は、光ケー
ブルにて接続すること。
(3)各所のL愈ケーブル終端は、情報コンセントとすること。既存の情報コンセントは目隠
しプレートへ交換すること。
④ LANケーブル及び情報コンセントには識別できるタグを取り付けること。
(5) LANケーブルは CAT5e (伝送速度:1Gbps)以上とする。また、既設の LAN ケーブルと識
別できるよう、色を変えること。
(6)情報コンセントから各機器へ接続する LA卜1ケーブル(5m) 64本を準備すること。
ITER機構
那珂研
10 基幹ルータ
Nakヨ基幹ルータ
Inteme
光ケーブル
伝送速度:10Gbps
\
ルータ
10GbpS対応
ルータ
光ケーブル
伝送速度・10Gb那
﹁.ー
10GbpS対応
光ケーブル
伝送速度'10Gbps
カテゴリ3
カテゴリ6a
伝送速度:10Gb那
伝送速座:10MbPお
カテゴリ6且、フ
ノ、ブ
伝送速度:10Gb那
10GbpS対応
ノ、ブ
超伝導居室
伝送速度:10Gbps
ボ
IGbpS対応
ゞ一
会議システ
PC:1 10Gb
MMD
カテゴリ6ヨ
、◇
§
IDM
§
ー.ー. L
データベース
、
カテゴリ3
伝送速度:10Mbps
10GbpS対応
、
ノ、ブ
10GbpS対応
PC:, 10G
第一工学試験棟、
ITER棟など
「頑二戻『
ITER機構
那珂研
10基幹ルータ
Naka 基幹ルータ
Internet
光ケーブル
伝送速度:10Gbps
\
ルータ
10GbpS対応
ルータ
光ケーブル
伝送速度:10Gbps
10GbpS対応
カテゴリ6ヨ
伝送速度:10Gbps
ノ、ブ
10GbP5対応
b.
図 2.2-1 データ通信全体系統図
伝送速度:10Gbps
ド
議
「五葉後刀
テ応.
ス対.
Ⅳ1一
超伝導居室
ゞ沌
今
PC:1 10Gb s 、ハー
MMD
カテゴリ6ヨ
、§
、
1
IDM
ス
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ワー^タ^
,速、
ミ\
§
江今
10GbpS対応
リ度以
テ送
力伝
ノ、ブ
上
S
伝送速度:10Gbps
以伽以仙
加橋
力送
り: b
,度ブG
テ速ノー
伝
カテゴリ68、フ
上以$
光ケーブル
伝送速度・10GbP5
PC:1
10G
第一工学試験棟、
ITER棟など
厄厄矛詞
斥石系詞
E:6 か所
C:2 か所
D:2 か所
A:通信機器ラック
H:8 か所
B:収納箱
図2.2-2 第一工学試験棟居室棟建屋配線略図
光成端箱
寺田電機F則00204相当品
光ケーブル2本延長
収納BOX
(日東工業「HD16565AC相当品)
光成,嵩箱"1台
新規光成端箱、1台
メディアコンバータ*1台
このハづのみ、光ケープル接キ売可能
各居室へ(新規スイ、yチングハづ)
計測システムLAN
各居室へ(新規スイ、ソチングハづ)
各居室へ(新規スイ、yチンケ'ハづ)
ハづ"8台
各居室へ(新規スイッチングハプ)
各居室へ(新規スイッチンゲハづ)
:光ケーブル
ーーー^
:1ANケーづル
各居室へ(新規スイ、ゴチングハづ)
各居室へ(新規スイ、yチングハづ)
各居室へ(新規スイ、ソチングハプ)
通信ラウク
(日東工業FS60-712EN(棚板、
コンセントなど機器設置部品
含む。)相当品)
●収納BOXに残す機器:
→光成端箱(1台)、メディアコンバータ(1台)
●通信ラックへ移設機器:
ヲメディアコンバータ(1台)、ハづ(8台)
→新規光成端箱(1台)※壁面取り付けも可とする
図 2.2-3 ラック配置図
2.3 試験・検査
2.2項の施工終了後、回線接続試験を実施し、性能 q云送速度
検査成績書にその結果を記載すること。
IGbpS 以上)の確認し、試験
2.4 施工上の注意
本作業の実施に当たっては、量研機構が定める規程、要領等に準拠し、以下の事項を遵守する
こと。
(1)他の機器や設備の破損汚損等ないように、養生を施すなどして、適切な方法で行うこと。
また、機器、部品の構造等を十分熟知した上で部品を調達し適切な方法により加工し、
設計思想を反映した責任ある作業を行うこと。
(2)感電のおそれがある箇所については、必ず充電されていないことを確認してから作業を
1テうこと。
(3)限られた期間で安全かつ迅速な作業を行う必要があるため、設備の構造、特徴などから
想定されるりスク等を十分検討した上で対応すること。
④作業開始前に危険源の特定、りスクの低減等必要な措置をとること。
(5)作業日は、危険予知(KY)活動を実施し、情報の共有を図ること。
2.5 協議
本仕様書に記載されている事項及び本仕様書に記載のない事項について議事が生じた場合は、
量研機構と協議の上、その決定に従うものとする。