食中毒事件概要

食中毒事件概要
1 発生概要
(1)発生月日
(2)原因施設
①屋号
②所在地
③営業者
(3)摂食者数
(4)発症者数
(5)原因食品
(6)原因物質
(7)主症状
(8)摂食時間
(9)発症時間
記 者 発 表 資 料
平成28年9月12日
(担当)健康福祉局生活衛生課
(内線)700-3263
(直通)214-8205
9月9日(金)
うまいものあり 孝太郎(うまいものあり こうたろう)
泉区泉中央一丁目18-2
(有)エム・アイ・ケー 代表取締役 可児 孝太郎(かに・こうたろう)
8名
2名(女2名(50代1名、60代1名)
)うち通院者1名(女1名(60代1名)
)
さんまハンバーグ定食(推定)
ヒスタミン(推定)
顔面紅潮、じんましん
9月9日(金)13時頃~
9月9日(金)13時30分~
2 発生の探知および調査の概要
(1)9月9日(金)15時半頃、青葉区内の医療機関から泉区保健福祉センターに「泉区内の飲食店を
利用した1名がヒスタミン食中毒様の症状を呈しており、他にも同様の症状の人がいるらしい」旨の
連絡があった。
(2)直ちに、泉区保健福祉センターで調査を開始したところ、当該グループは9月9日(金)13時頃
から5名で上記飲食店を利用しており、2名が顔面紅潮、じんましん等の症状を呈していることが判
明した。
(3)市保健所では次のことが判明したため、当該飲食店が提供した食事を原因とする食中毒と断定した。
①発症者に共通する食品は、当該飲食店の食事のみであること
②発症者の症状および発症までの時間がヒスタミンによるものと一致したこと
③患者を診察した医師から、9月12日(月)に食中毒の届け出があったこと
3 提供食品
さんまハンバーグ定食(さんまハンバーグ、大根おろし、ひじき、きゅうりの漬物、あら汁、ごはん、
メンチカツ、サラダ)
4 行政処分(仙台市保健所)
営業停止処分
9月12日(月)から13日(火)まで2日間
※当該飲食店では、9月9日(金)夜と10日(土)は、さんまハンバーグ定食の提供を自粛。
9月11日(日)は休業している
(参考)食中毒発生状況【宮城県内( )内仙台市分再掲】*今回の発表は含まない
発生件数
患者数
死亡者
本年1月から9月12日まで
21(10) 178(91)
1(0)
昨年同期
11(6)
362(97)
0(0)
(参考)原因物質別発生件数【宮城県内( )内仙台市分再掲】*今回の発表は含まない
原因物質
本年1月から
9月12日まで
ノロウイ
ルス
カンピロ
バクター
アニサキス
自然毒
化学物質
(ヒスタミ
ン、洗剤)
その他
(原因不
明等)
6(5)
4(2)
2(1)
4(0)
2(2)
3(0)
裏面につづく
ヒスタミンによる食中毒について
1 ヒスタミンによる食中毒とは
アミノ酸の一種であるヒスチジンを多く含む魚を常温に放置する等、不適切な管理が行われた結
果、細菌(ヒスタミン生成菌)が増殖し、この細菌の酵素によりヒスチジンからヒスタミンが生成
される。ヒスタミンが蓄積された魚やその加工品を食べることにより発症するアレルギー様の食中
毒である。
2 症状
通常、食後30分程度で、顔面、時に口のまわりや耳たぶが紅潮し、頭痛、じんま麻疹、発熱な
どの症状を呈する。重症となることは少なく、たいてい6~10時間で回復する。
3 原因食品
マグロ、カツオ、サバ、アジ、イワシ、サンマ等、一般にヒスチジンを豊富に含む赤身の魚やそ
の加工品が原因となる。
4 予防方法
○魚を保存する場合は、速やかに冷蔵・冷凍し、常温での放置時間を最小限とする衛生管理を徹底
しましょう。
○ひとたび蓄積されたヒスタミンは加熱をしても分解されないため、鮮度が低下した恐れのある魚
は食べずに処分しましょう。
○ヒスタミンは、高濃度に蓄積されている食品を口に入れたときに、唇や舌先に通常と異なる刺激
を感じる場合があります。その場合は食べずに処分しましょう。
5 参考
○仙台市HP「くらしの安全・安心」
http://www.city.sendai.jp/kurashi/eisei/chudoku/0120.html