大学が地域と連携する意義

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4.大学が地域と連携する意義、
地域が大学と連携する意義
~ コーディネーターの視点から ~
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地(知)の拠点への地域の期待と連携の意義
域学連携から の
発想
・大学生と大学教員が地域の現場に入り、地域の住民やNPO等とともに、地域の課題解決や地
域づくりに継続的に取り組み、地域の活性化や人材育成に資する活動。
・地域のメリット:大学に集積する知識や情報やノウハウが活かされる、地域で不足する若い人材
力を活用、地域の活性化
・大学のメリット:・学生や地域住民の人材育成、実践の場が得られる、教育・研究活動への
フィードバック
短期的成 果への
期待 ・
声
・学生のアイデア・考えを生かした製品開発・販売手法を創りたい。
・地域イベントや地域活動などへの参加者を増やしたい。
・学生の若さ・活力で地域に刺激を与えて欲しい。
・地域づくりに学生の発想・新しい発想を生かしたい。
・地域課題の調査研究で解決の糸口を見つけたい。
中長期的成果への強い期待へ
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地(知)の拠点への地域の期待と連携の意義
中長期的
成果への期待
円卓フォーラム地域・市町コメント、市町・地域アンケート抜粋
・地域を理解し、地域に役立つ人材を育てたい
・地域を応援・支援してくれる人材を育てたい
・地域の中核として活躍する人材を育てたい
・地方創生を牽引する地域人材を育てたい
中長期的成果への強い期待、域学連携よりも地域の意識が高い
域学連携のメリットで説明できない地域の深い思い
地域が、大学生、教職員、大学を育む
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地(知)の拠点 円卓フォーラム
市町・地域と学生・大学の連携や取組を
年々強化するための情報共有・改善の仕組み
円卓フォーラムの実質的機能
⇒自己点検、外部評価
⇒オープンな改善の場・仕組み
4市3町(行政)
広島県
広大学生・院生
10地域・組織
地元企業・団体
広大教職員・大学
⇒円卓フォーラム共同宣言で、共通目標の設定なども
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学生、地域、自治体、大学による円卓フォーラムの開催
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2014広島大学・地(知)の拠点事業
円卓フォーラム共同宣言(共通目標)
(参考)
1.
広島大学は、中山間地域・島しょ部とともにあり続け、現場主義に
基づいた、地域志向型の教育研究活動に努めます。
2.
中山間地域・島しょ部は、広島大学の地域に根差した教育研究
活動を支援し、地域の視点、農林水産業の活性化の視点から、
提案を行います。
3.
地方行政は、中山間地域・島しょ部と大学との交流連携を、地域
振興の有効な手段の一つとして位置づけ、これを支援します。
4.
中山間地域・島しょ部、地方行政、広島大学の三者は、このよう
な活動を通じて、次代を担う若い世代にエールを送ります。
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第2回円卓フォーラム
地方創生の原動力
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市町・地域の中に大学との交流・連携をどう位置づけるか
どんな地域の姿が目標なのかを共有する
-量か質か、物か人か、短期か中長期かの優先度は!-
地域・市町と学生・大学の 質の高い
組織的交流連携から成長につなげる
持続的な地方創生と成長
学生・若者が地域社会の支援で成長し
地域はその人材で持続的成長を遂げる
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連携市町(行政)の視点・意見から
【自治体と大学連携の農林水産分野の基本形:連携自治体からの一提案】
各種体験・体験授業⇒関係機関等との意見交換・勉強会⇒
⇒ゼミ単位で課題等整理・仮説の設定⇒課題解決試行
⇒成果の発表と行政・地域・集落へのフィードバック
・解決に向けた仮説を立て、実行、検証といったPDCAサイクルによる取組へ発展
・学生自身が自らの将来に向けて有意義とか地域社会に貢献すると感じ大学の魅力向
上にもつながる
・ 地域や行政が持っていない「専門家の大学の目」、「若者・よそ者の学生の目」で分
析・企画することは地域・行政とも新たな魅力・課題を認識できる貴重な機会
・ 市職員が学生や教員等と一緒に仮説を立てて実行すれば、市職員の養成にも効果
的だと思われる
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連携市町(行政)の視点・意見から
地方創生人材育成ノウハウの蓄積
・大学と行政等でノウハウを蓄積し、効果的なカリキュラムや仕組みを
年々構築、その過程で学生が主体的に活動・提案できる取り組みへ発展
地方創生人材育成の持続的仕組みづくり
 行政は、教育活動の一環という長期的視点を持ち、創意工夫・地域貢献
のモデル事業等として連携・支援し、地方創生に向けた種まきの仕組みへ
⇒例:東広島市では地方版総合戦略の中で大学支援を位置づける計画
地方創生人材育成の国等の支援強化
地元に根差した教育・研究対応した学生には、地元の教育、研究、行政機
関等で、その強みを生かした就職ができる受入れ体制を国でも支援・強化
文部科学省+総務省・農林水産省・経済産業省等の連携、実質的な一体型施策
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地方創生の人材育成へのステップ
学生(人)が自立的
に地域と取り組む
地域の創生
大学が地域と
組織的に取組む
人と地域の創生
自治体・地域の
目標を
大学と学生も共有
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(参考)
地方議会から見たCOC
宮城県議会 地方創生調査特別委員会と広島大学とのワークショップ 「委員の意見は!」
・本年5月、宮城県議会からの視察
目的:地(知)の拠点整備事業における中山
間地や島しょ部の課題解決に向けた地域連
携による人材育成について、COC関係者か
ら聴取、意見交換を行う
中山間地域・島しょ部対策の活動紹介
学生・院生・教職員に加え、3町の職員、地元企業、新聞記者を含めた、県議とのワーク
ショップ 「地方創成において,大学に何を期待するか―農水産業と農山漁村の場合―」
TAとして活動に参加する大学院生がファシリテーターを務め、2グループに分かれてワー
クショップ形式で活発に議論
COC関係者と学生は、なぜ今、地方議会が大学の活動に関心を寄せるか、その背景を
理解。地方創生との関わりで、大学による人材育成の成果が問われていることを実感
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(参考)
地方議会から見たCOC
宮城県議会 地方創生調査特別委員会と広島大学とのワークショップ 「委員の意見は!」
地方創生調査特別委員会からの説明
・ハードな部分でテコ入れしたが人口減少が止まらず流出は加速
・農漁業の振興、第1次産業従事者の魅力を訴えることが大切
・地元の人たち、役場の協力が必要
・短期的に、若い人が来ることで地域が元気になる
連携市町、協力企業から
の助言
相沢県議の
発言の様子
・単発で終わってしまうことが地域としては残念
・中長期的に結果を出す仕組みが必要
・長い繋がりで、定住する学生が出る(100人に一人でも成功と考える)
・長期的に知識を得て学生が就業すれば地域が活性化する
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