こんにちは!前回の投稿から大分時間が空いてしまいましたが、第 2 号を

こんにちは!前回の投稿から大分時間が空いてしまいましたが、第 2 号を引き続き
エルサルバドルの山奥から(笑)お送りさせて頂きます!
今回は、現役の学生の方々から頂いた質問にお答えして参ります。この記事を読んだ
方の中で、もっと詳しく聞きたい!○○はどうなの?とさらにご質問等浮かびました
ら、ぜひお気軽にお問い合わせ頂ければうれしいです。
【現地エルサルバドルでは日本のニュースを見ることはありますか?日本の情報をど
うやって知るのでしょうか?在留邦人数が少ないと思うのですが、交流はあるのでし
ょうか?】
エルサルバドルでは、基本的には日本のニュースが流れることは少ないです。熊本
地震や原爆祈念式典についてはアメリカを中心とする全米 CNN のニュースで放映さ
れていましたが、都市部を除いて見るひとはそう多くないのが現実。南米で開催され
たリオオリンピックですら日本ほどの盛り上がりはありません。(日本選手が試合に出
場すると、「兄弟(姉妹)出ているよ!がんばれ!」とまるで全員が家族や親戚のよう
に応援されます。笑)
というのも、エルサルバドルの人々は基本的に地域に根付いて暮らしている方々が
ほとんど。海外旅行にいくどころか国内旅行をすることでさえ稀で、外の情報は多く
の住民の方々にとっては身近ではないように思えます。実際、任地の村落部ではニュ
ースを見ていても、エルサルバドル国内のニュースが多いです。わたしたち日本人に
とって、飛行機に乗って他の国々へ旅行する、ニュースや他メディアにより世界情勢
を知る等、グローバルという言葉が頻繁にいわれる現代ではありますが、世界全体で
見てみると、それは一部の国の状況に過ぎず、むしろ世界全体を見れば珍しいことな
のかもしれない、と感じるときもあります。したがって、日本の情報はもっぱらネッ
トから情報収集する日々です。
また、エルサルバドルは国土が小さいので、他地域にいる他のボランティアや JICA
職員の方々と会いやすく、直接会って
コミュニケーションすることで情報交
換することもあります。ちなみに、
JICA の公式的な会合は年 2 回ほどです
が、他ボランティア同士の交流も多々
あります。頻度はひとによりますが、
私の場合は現地人も日本人もここで出
会えたご縁を大切にしたい!との気持
ちが強く月 1 程度は交流があり、みな
1.日本文化紹介を開催した様子
さまとのご縁に感謝する日々です。
【在学中は何に打ち込んでいましたか?】
在学中は、ドイツ語にのめりこんでいました。(笑)というのも、わたしは昔から歴
史や遺産に興味があり、ヨーロッパに行くことは憧れでもあったのです。留学したら
できるだけ多くのひととコミュニケーション取れるように、ドイツ語(たまに英語)の
勉強にひたすら打ち込み、新しい単語や表現法を覚えてはそれをゼミの先生やクラス
で実際に話すことで実践を重ね、身に着けることに時間を費やしていました。それも
先生方のご支援と母校の環境があって、勉強を楽しいと感じることができたのでしょ
う。
実際留学した時も、ホームシック時以外は基本的に全力で楽しんでいたように思い
ます(笑)新しい言葉をひとつずつしっかり定着させることで、ネイティブスピーカー
に近いカタチでコミュニケーションを取れたな
ら。そう願っていたことが現実となったのが、
本当にうれしかったのです。もちろん、言葉だ
けではその国を理解することはできません。歴
史や社会、経済や環境など多角的な視野をもっ
て、その国がどんな国なのか、そこに住まう
2.ドイツ留学時代の筆者
人々がどういった人々なのか、言語も含めて視
野を広く自分なりに新しい世界を体験していったことが、学生時代に得た大切な経験
です。それがあったからこそ、協力隊になるための訓練でもスペイン語を楽しみなが
ら習得でき、またこちらでのコミュニケーションを通じて、エルサルバドルがどうい
う国なのか、ここの人々がどんな想いや考えを大切にしているのか、など現在も充実
した日々を過ごすことができているのだと自負しております。
ただひとつだけ、学生時代に一緒だった友達や先生方、その時にしか一緒に過ごせ
なかった人々と多くの時間や感情を共有しておけば、という想いもあります。留学を
目指していたからこそ費やした自己研磨の時間でしたが、ひととの出会いは一期一
会。特に、わたしのように海外に出ながら生活をする場合は、会いたいときに会いた
いひとに会える、というのはいつでもできることではありません。ドイツ留学中は現
地で出会った友達と多くの時間を共に過ごしましたが(去年の 3 月にメキシコ旅行した
際、留学中に知り合ったメキシコ人の友達と再会!)、それは日本にいて、母国を同じ
とする日本人と過ごす日々でも同じことだったと今になって思うことがあります。
大変長くなりましたが、現役学生のみなさんには、ぜひ、今熱中していることを心
から楽しみ、また、今一緒にいる周囲の方々との時間を有意義に過ごし、また大切に
過ごして頂ければと思います。出会えたご縁は一生ものですが、同じ時間は二度と戻
りませんから。
(プロフィール)
2011 年 3 月外国語学部ドイツ語学科卒業。幼少期
をタイで過ごし、学生時代はドイツ・ワイマールのバウ
ハウス大学とトリーア大学に留学する。卒業後は(株)浜
屋保険事業部にて営業職として約 3 年半保険代理店に勤
務。留学中にドイツ国際平和村を訪ねたことがきっかけ
となり、国際協力に興味を持つ。会社員時代に国際協力
の情報収集を続けた後、2015 年 3 月よりコミュニティ
開発としてエルサルバドルに赴任。