強混合と滞留時間制御に立脚した 単分散ナノ粒子の流通式製造技術

化学工学会関西支部 第4回技術シーズフォーラム
2016.10.7 同志社大学 室町キャンパス
-攪拌、混合、流動、伝熱- ~マイクロミキシグからヒートインテグレーションまで~
強混合と滞留時間制御に立脚した
単分散ナノ粒子の流通式製造技術
京都大学大学院化学工学専攻
渡邉 哲,宮原 稔
研究目的:バッチからフロー式へ 単分散ニッケルナノ粒子の合成
バッチ式合成法
①N2H4
②NaOH
NiCl2 + CTAB
マイクロリアクタを用いたフロー合成
NaOH
CTAB+NiCl2
マイクロリアクタ
N2H4
ニッケル-ヒドラジン錯体の形成
Wu et al.,Chem. Lett., 2004
バラツキ大
短い滞留時間で中間体をトラップ!
1/3
主要な成果:
精密な滞留時間制御で
単分散ニッケルナノ粒子の合成に成功
滞留時間:
滞留時間:
2.1 秒
多孔性錯体微粒子(MOF)への適用
20 nm
70
4.6±1.5 nm
50
60
Frequency [%]
Frequency [%]
60
20 nm
0.053 秒
20 nm
70
プラチナナノ粒子
40
30
20
10
0
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
Diameter [nm]
ELM-12
ZIF-8
500 nm
微粒子複合化も可能
5 µm
シリカコア­金パッチ シリカコア­金パッチ
3.8±0.57 nm
50
40
30
50nm
20
25nm
金コア­シリカシェル
10
0
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
Diameter [nm]
50 nm
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結論:
1)
単分散ニッケルナノ粒子をフロー式で合成!
2)
反応中間体との反応で均一な核生成!!
3)
精密な滞留時間制御が
渡邉ら,粉体工学会誌,50, 478 (2013)
渡邉ら,粉体工学会誌,52, 382 (2015)
大崎ら,粉体工学会誌,52, 707 (2015)
Watanabe et al., Part. Part. Syst. Charact., 32, 234 (2015)
Watanabe et al., Adv. Powder Technol. (2016)
!!!
今後の展開、応用への展開:
粒子サイズ・形状の った粒子の合成には反応速度に
応じた適切な条件設定が必要です。
「速い」反応はマイクロリアクタの得意な領域ですが
「ゆっくり」した反応でもその性能を活かした合成が可能です。
ノウハウもありますので
ご興味ありましたら是非お話しさせてください
3/3