科教研報 Vol.24 No.2 理科カリキュラムの連続性に注目した授業実践研究4-つながりを導く理科の授業要素- A study of lessons for realizing the continuance of science curriculum 4 - The elements of science lesson making the linkage between science contents – 渡 邉 重 義 WATANABE, Shigeyoshi 熊本大学教育学部 Faculty of Education, Kumamoto University [要約] 幼稚園,小・中学校の保育,生活および理科授業を分析した結果,理科カリキュラム の連続性を保障するための授業要素として,①自然体験活動などにおける体験の言語化,②観 察・実験などに関する体験の共有化,③学習者の活動や発言に対する教師の応答,④観察実験な どのスキル,⑤用語と表現方法を抽出した。それぞれの要素について,カリキュラム構想,教 材研究,授業構想の観点から考察し,教師の具体的な活動に反映させる方法について検討した 結果,言語化の段階を意識した授業展開,体験の共有化における教師の役割と教具の利用,教 師の応答力を向上させるための教員養成・教員研修の方策,各教育内容で用いられている用語と 表現の整理の必要性を見出すことができた。 [キーワード] 理科カリキュラム,カリキュラムの連続性,授業研究,授業構想,用語・表現 (1970)などが提示された。しかし,問題解決や 1.はじめに 理科教育内容の一貫性の重視は,新学習指導要 探究など学習プロセスに焦点を当てたカリキュ 領(2008)における小・中学校「理科」改訂のポ ラム研究とは異なり,教育内容の関連づけによる イントの一つである。理科カリキュラムにおける 理科カリキュラム構造の研究では,授業実践レベ 一貫性の具体化として,小・中学校の学習指導要 ルに焦点を当てて分析されることがほとんどな 領解説理科編(2008)は,科学の基本的な見方や かった。つまり,理科教育内容の系統化に関する 概念を柱とした表で系統性を重視した内容構成 カリキュラム研究は理科授業実践研究と結び付 を提示した。また,基礎的・基本的な知識・技能 いていなかったと考えられる。 の定着のために,中学校学習指導要領解説の「指 そこで,筆者は教育方法,幼児教育を専門とす 導計画の作成と内容の取り扱い」の「指導計画の る研究者および附属小・中学校の教員と共同で研 作成」には,「その際,各分野間及び各項目間の 究を行い,幼稚園の保育,小学校生活,小・中学 関連を十分考慮して,各分野の特徴的な見方や考 校理科の保育・授業の分析から,理科カリキュラ え方が互いに補い合って育成されるようにする ムの連続性に影響を及ぼす授業要素を抽出する こと」(p.97)と記述されている。すなわち,つ ことを試みた(渡邉 2008a,2008b,2009,渡邉 ながりを重視した教材構成が提示され,授業構想 ら 2009)。その結果,①自然体験活動などにおけ においても内容の関連性を重視するような指示 る体験の言語化,②観察・実験などに関する体験 がなされた訳だが,具体的にどのような理科授業 の共有化,③学習者の活動や発言に対する教師の 実践を行えばよいのであろうか。 応答,④観察実験などのスキル,⑤用語と表現方 理科教育内容の構造化は,1970 年代の理科教育 法が理科カリキュラムにおける連続性を保障す の現代化運動のときに注目され,小学校理科では る授業の要素として抽出された。本報告では,そ スパイラル型の教材配列(木村 1986),中学校理 れぞれの要素をカリキュラム構想,教材研究,授 科では科学的な基本概念を核とした関連図 業構想の観点から考察し,教師の具体的な活動に 17 録を伴う言語化の活動を取り入れたり,児童間の 反映させるための方法について検討した。 伝え合いがうまく行われるような場をコーディ ネートしたりするような役割が求められる。以上 2.自然体験活動における体験の言語化 のことから,自然体験活動が単なる繰り返しでは 学習者が身の回りの自然環境とかかわり合う 体験活動は,幼稚園の保育,小学校生活・理科で なく,発達段階に応じた積み重ねになるためには, 繰り返し行われている。活動内容の位置付けは異 保育・学習活動における体験の言語化の段階を重 なるものの,保育・授業を行う教師のレベルでは, 視した実践が鍵になると考えられる。 活動内容が類似していることに注目しがちであ 図1は自然体験活動における言語化の観点が り,「同じ活動を繰り返しているだけで違いがわ 保育,生活,理科のカリキュラムが進行するにつ からない」という感想も聞かれる。渡邉ら(2009) れて,どのように変化するのかを示したものであ による分析では,昆虫採集と飼育,植物の木の実 る。子どもの発達段階に個人差があるため,学校 を使った活動などで活動の類似性が指摘された。 段階と観点を一致させることは適当ではないが, その一方で,幼稚園,小学校低学年および中学年 教師が自然体験の言語化を意図したときに,図1 の保育・学習における言語活動に注目すると,自 のような流れを意識すると,カリキュラムの連続 然体験活動における違いや学習の深化が明らか 性が見えてくるのではないかと考えられる。この になることがわかった。 ような言語化の流れは,理科の観察・実験にも共 言語活動の視点から,自然体験活動における教 通すると考えられるが,身の回りの自然という広 師-子ども-自然の相互作用をみると,幼稚園で 範な対象と子どもが対峙する自然体験活動にお は,子どもは体験しながら見たこと感じたことを いて,特に該当するであろう。 言葉にする傾向があり,その場に居合わせた子ど もの間で体験が共有される。言語の発達には個人 差があり,体験を言葉でうまく表現できない子ど 言語化の段階 言語・表現の種類 教師の指導・支援 自発的な言語化 個性的な言語・表現 言語化の導き もいる。したがって,幼稚園の教員は,まず体験 言語化による 交流の場の設定 を言語化することを促すことが多い。小学校生活 多様な言語化 的確な言語・表現 では,グループ内で発表したり,クラス全体に対 伝え合いの コーディネート して発表したりするような言語表現の機会が多 適切な言語化 くなる。つまり,他者を意識した体験の言語化が 求められる。理科に比べると個人単位の活動が多 図1 科学的な用語・表現 言語・表現の評価 自然体験活動における言語化 く,その点では幼稚園の活動に近いかも知れない ので,言語の対象となる自然体験は個人レベルの 3.観察・実験などに関する体験の共有化 エピソードが基本になる。学習者間で共通の体験 理科の学習プロセスでは,観察・実験前の仮説 がない場合もあるので,教員は子どもの表現を補 や予想の設定場面,観察・実験の活動中,観察・実 ったり,複数の子どもの表現を集約したりするこ 験後の結果のまとめや考察の場面などにおいて, とで,個人が言語化した体験をクラスの他者へと 学習者間の話し合いが見られる。このような学習 伝えるような支援を行う必要が出てくる。小学校 者間の交流活動は,授業実践において繰り返し行 理科では,生活に比べると自然体験の対象が絞ら われるため,カリキュラムの連続性を意識付ける れ,活動は観察中心になり,言語化に関しては子 場面としてうまく活用できる可能性がある。 どもが互いの気づきや考えをやり取りする話し グループ実験の場合,同じグループに属する数 合いの機会が増える。したがって,教師には,児 名の学習者が観察・実験を通して共通の体験をす 童間の交流活動を見越したうえで記述などの記 る。しかし,学習者によって先行経験,既有の知 18 識,見方や考え方が同じではないので,体験の捉 きに助言したりする必要が生じる。発表の方法の え方に違い生じることもある。また,観察するポ 工夫として,実験器具等の提示や操作を伴った発 ジションや観察・実験への携わり方も違うであろ 表が小・中学校の理科学習で見られることもある。 う。さらに観察・実験を通して得た情報,その解 実験器具等の利用は,言語による説明の不十分さ 釈,結果と考察の表現も個人によって異なるはず を補うだけでなく,説明の言語が示す具体物や現 である。このような個による違いを基本として話 象を明らかにし,他者の体験をより具象的に受け し合いなどの交流活動が行われるならば,体験の 取ることを可能にする。そこで,実験教具等を利 共有化において個人の体験のすり合わせが行わ 用した発表において,過去の学習を想起させるよ れ,協同的な学びが生まれる。グループ間での交 うな教具を併せて準備しておけば,学習内容の関 流ならば,同じ材料と方法で実験を行っても操作 連づけを導けるであろう。前述した「電流の働き」 的な違いなどでさらに違いが生じ,その違いは学 の授業では,電磁石と一緒に棒磁石を準備するだ 習者間が意見交換をするきっかけと,違いの原因 けで,過去の学習の想起や類似点と相違点の指摘 や反対に類似点を探そうとするような思考を導 が行われ,それらに関する発表と話し合いが行わ くであろう。つまり,学習者個人の体験とそれに れるかも知れない。 関する思考を尊重することが,共有化の鍵になる。 渡邉ら(2009)は,小学校理科5年「電流の働 4.学習者の活動や発言に対する教師の応答 き」の授業を分析し,実験方法を考える場面や実 渡邉ら(2009)は,中学校2年「刺激と反応」 験後の結果の考察における児童の発言中に,小学 の授業プロトコルを調査して,教師が課題に関す 校3年の「磁石」の学習を振り返ったり,比べた る生徒の予想を中学校1年「音の世界」の学習に りする表現があったことを指摘した。発言した学 結び付ける発言を抽出した。この事例の優れてい 習者は,学習内容間の関連性に気づいたことで, る点は,結果的には妥当でない予想を消極的に取 理解を深められるであろうが,その学習者の発言 り扱うのではなく,その予想の根拠となった知識 にスポットを当てて他の児童の体験にフィード が「音」の学習に由来することを積極的に評価し バックするような話し合いが実施できれば,学習 ていることである。この事例が示すもう一つの重 者集団が教育内容の関連性を意識化した理科授 要なポイントは,生徒の発言に対して教師が臨機 業になると考えられる。 応変に対応し,その結果,理科カリキュラムの内 協同的な学習が注目されるようになり,理科の 容構成の表(文部科学省 2008)では示されてい 授業実践においても学習者の表現方法に関する ない分野を越えた内容間のつながりを導いたこ 工夫が多くみられるようになった。渡邉(2009) とである。 が分析した中学校理科授業では,各グループの生 前述した体験の言語化や共有化においても,学 徒が発表者と聞く側に分かれて,聞く側の生徒は 習者の発言を受けたあとの教師の応答は重要に 他のグループの発表を聞きに回るというローテ なる。理科カリキュラムの連続性を学習者に意識 ーション方式の話し合いが行われていた。このよ させるための方策には,教師による発問や教材の うなタイプの話し合いでは,学習者と学習者が伝 提示として学習指導案に記載可能な場合もある え合う頻度が高くなり,交換し合う情報量は多く が,学習者の発言を受けて教師がそれを教育内容 なるが,学習内容の連続性に関連した発言が注目 のつながりへと結び付けるような応答は事前に されるかどうかは学習者次第である。したがって, 計画することが容易でない。臨機応変な対応には, 交流活動の進行が学習者に委ねられる場合,普段 理科カリキュラムに関する知識や学習者の発言 から教師がカリキュラムの連続性に関連した学 を評価する技術に関する教師の高い力量が要求 習者の発言を意図的に強調したり,机間指導のと される。したがって,この観点から理科カリキュ 19 ラムの実効性を高めるためには,教師が授業実践 想に焦点を当てて理科カリキュラムの研修を行 の経験を重ねて熟練するのを待つだけでなく,理 う場合は,授業で取り上げるキーワードから単語 科カリキュラムに焦点を当てた教員養成および 連想法で関連する内容・項目を列記したり,それ 教員研修の改善と推進が必要になるであろう。 らの単語間の関連をコンセプト・マップやウェッ ブ・マップに表したりするとよいであろう。 理科カリキュラムに関した研修を行う場合,幼 稚園から高等学校までの科学教育全体を解釈す ることから始めるのではなく,教師による具体的 5.観察実験などのスキル な手立てがイメージしやすい授業計画,単元計画 観察・実験を通した理科学習では,観察・実験か から,理科カリキュラム全体を見通すようなアプ ら得られる結果や考察が学習内容の関連づけに ローチが適していると考えられる。単元構想は従 関係するだけでなく,教材・教具や観察・実験中の 来の授業研究における学習指導要領の作成でも 身体的な操作が媒介となって,内容間の結び付き 行われているが,単元内の学習内容の順序や小単 が生じることもある。教材・教具では,磁石,温 元の枠組みなどが研究の対象になっていて,単元 度計,顕微鏡,石灰水,ヨウ素液などが理科カリ 計画の多くは小単元や教材を列記する方式で学 キュラムの中で繰り返し用いられるので内容を 習展開を表現している。そこで,理科カリキュラ 結び付ける媒介物になる。例えば,ヨウ素液の使 ムの連続性を保障するための授業研究では,図2 用は,小学校理科の「発芽と成長」 「光合成」 「だ のように学習内容間の関連と,関連づけるための 液によるデンプンの分解」を結び付け,さらに中 要素を図で示すことを提唱したい。このような単 学校理科の「光合成」「だ液によるデンプンの分 元構想を教員養成や教員研修で行うことで,教師 解」「分解者の働き」につながる。試薬を用いた は内容の関連性に関するイメージを描くことが 検出方法としてヨウ素デンプン反応が認識され できるようになるのではないだろうか。そして, れば,石灰水,ベネジクト液,硝酸銀水溶液など 他者の単元構想と比較することで,多様な結び付 を用いた実験と関連づけることもできる。教材・ きがあることを学ぶことができる。このような準 教具の使用に関しては,演示実験で教材・教具を 備があって,授業中の柔軟な応答が可能になるで 見せられるより,実際に学習者が使用した方が体 あろう。 験として記憶に残るであろう。その意味では,身 体的な実験操作が教材の連続性の媒介になり,さ らに観察・実験そのもののつながりを導くことに なる。 筆者は,電気回路をつくって実験する授業を複 数回観察し,その一部については分析を行った (渡邉ら 2009)。分析した授業では,個別実験, グループ実験のいずれの場合でも,電池と導線の つなぎ方,プラスとマイナスの極の確認,導線(エ ナメル線)の取り扱いなど一見すると単純な操作 に戸惑う児童を見かけた。また,回路の応用と言 図2 える小学校4年「電流のはたらき」におけるモー 中学校理科「植物の世界」の単元構想例(渡邉 2006) ターカーの製作では,授業後に教師から,回路の 単元レベルの内容の構造化は,一方で単元間の 接続などに失敗するだけでなく,タイヤの軸が調 内容の関連づけに展開でき,もう一方で授業構想 整できないなど回路とは直接関係ない部分での における具体的な方策の立案に結び付く。授業構 ミスもあり,教員に支援を求める児童が多いとい 20 う指摘があった。失敗から学ぶこともあり,試行 の連続性を導くためには,授業中に用いられる用 錯誤的な実験やものづくりも教育的な意味をも 語・表現のレベルで内容を吟味して整理する必要 つが,操作的なミスが原因で実験結果が得らなか った場合,学習内容間の関連づけを行う前段階で があることがわかった。用語と表現の問題は,地 ... 学の天文領域における「見かけの動き」などにも 学習が終わってしまうことになる。したがって, 見られるため,物理領域に限らずすべての領域で 観察・実験における身体的な操作のスキル・アッ 検証しなければならないであろう。 プは,学習内容の関連づけの基礎として一層重視 <小学校> されなければないであろう。森川(1973)は,各 主語は「力」を加える重りなど 「もののかさと力」 学習内容に含まれるプロセス・スキルの観点から 押しちぢめられた空気の押しかえす力 生物教育内容の整理を行っている。プロセス・ス 「てこのはたらき」 キルは理科の学習活動と直接結び付くものであ てこをかたむけるはたらき り,理科カリキュラムの連続性を保障する授業実 力を加ええる位置 おもりがぼうをかたむけるはたらき 践を行うためには,教育内容の系統的なつながり <中学校> と,それらの学習に含まれるプロセス・スキルに 「力」が主語になった表現 「身の回りの物理現象」 「力と運動」 よるつながりを融合させるような構造化が求め られる。 力がはたらき続けるとき 物体に重力がはたらき続けるために 6.用語と表現方法 図3 「力」の学習に関する教科書の表現例 理科の授業実践事例の分析から,特に物理領域 において,事象を表す用語や表現が教育内容の関 7.おわりに 連づけにおいてポイントになることがわかった。 理科カリキュラムの連続性に影響を及ぼすと 例えば,中学校3年「力と運動」の授業では, 「ボ 考えられる5つの授業要素について,カリキュラ ールに加えた力は,はたらき続けているだろう ム研究,教材研究,授業構想等の観点から考察し, か」という課題が掲げられた。それに対する生徒 教師の具体的な活動に反映させる方法について の反応をみると,「力がはたらき続ける」という 検討した結果,言語化の段階を意識した授業展開, 部分の解釈において混乱していたようで,「力が 体験の共有化における教師の役割と教具の利用, 加わり続けている」という意味と「最初に加えた 教師の応答力を向上させるための教員養成・教員 力の影響が続いている」という意味の解釈があっ 研修の方策,各教育内容で用いられている用語と たようである。このような解釈が生まれる原因の 表現の整理の必要性を見出すことができた。 一つとして,渡邉ら(2009)は「力」に関する教 本研究で分析した授業実践の多くが,近年の教 科書の表現が図3のように小学校と中学校で異 育課題である学習者間の交流活動や表現活動を なっていることを指摘した。「力」の学習におけ 重視していたため,教師-学習者-教材,あるい る用語・表現の問題は,中学校1年「浮力」の学 は学習者-学習者の相互作用に関連した授業要 習においても確認することができた。ばねばかり 素が,カリキュラムの連続性に影響を及ぼすもの を使った浮力の実験において,生徒は観察された として抽出される傾向にあった。しかし,本報で 結果を「浮く」 「沈む」という表現で示し, 「重い」 取り上げた授業要素は,理科カリキュラムの連続 「軽い」という表現でその理由を説明した。すで 性を保障するものの一部でしかないであろう。例 に重力に関する学習を終えていたが,「力」と言 えば,授業の導入における前時の振り返りや学習 う言葉を使った説明は出にくかったようである。 課題の導出の場面,あるいは授業の最後の学習内 このような実践例を踏まえると,物理領域の内容 容のまとめ・応用の場面などは,カリキュラムの 21 連続性との関係が深く,そこから本報で取り上げ 渡邉重義(2008a)理科カリキュラムの連続性に ていない授業要素を抽出することができるので 注目した授業実践研究,日本理科教育学会全国 はないかと考えている。そこで,今後は学習段階 大会発表論文集,6,189. や授業スタイルの異なる授業実践の分析事例を 渡邉重義(2008b)理科カリキュラムの連続性に 増やし,理科カリキュラムの連続性に関連した授 注目した授業実践研究2-教師の発問と応答 業要素を抽出し,さらにそれらの要素の整理・分 -,日本理科教育学会四国支部大会会報,26, 析を行って,教師のカリキュラム構想,教材研究, 19-20. 授業構想に生かせるような指針と方策を提示す 渡邉重義(2006)学習指導要領から創造的な理科 ることを試みたい。 教育課程の構築へ,理科の教育,55(11),15-18. 渡邉重義,青井倫子,平松義樹(2009)理科カリ 謝 辞 キュラムの連続性に注目した授業研究,愛媛大 本研究は,愛媛大学教育学部附属幼稚園,小学 学教育学部紀要,56,181-190. 校,中学校の先生方の保育・授業実践を分析対象 にした。ここに感謝の意を表する。 付 記 本研究は,文部科学省科学研究費補助金・平成 19-21 年度基盤研究(C)「幼・小・中の連携で導 く科学教育カリキュラム構築のための授業実践 研究」(研究代表者:渡邉重義)の助成を受けて 行った。 文 献 木村仁泰(1986)第4章 内容の特性と傾向,学 校理科研究会編,現代理科教育講座2巻,明治 図書,169-170. 森川久雄(1973)理科教育要論,東洋館出版,118. 文部科学省(2008)小学校学習指導要領,東京書 籍. 文部科学省(2008)中学校学習指導要領,東山書 房. 文部科学省(2008)小学校学習指導要領解説理科 編,大日本図書. 文部科学省(2008)中学校学習指導要領解説理科 編,大日本図書. 文部省(1970)中学校指導書理科編,大日本図書. 渡邉重義(2009)理科カリキュラムの連続性に注 目した授業実践研究3-学習者の表現活動と 理科カリキュラム-,日本科学教育学会年会論 文集,33,409-410. 22
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