柏市客引き行為等の禁止等に関する条例(案)について 1 提案理由 道路,公園,広場その他の公共の場所における客引き行為等を防止するこ とにより,市民生活の平穏を保持し,安全で安心な地域社会を実現するため, 柏市客引き行為等の禁止等に関する条例を制定したいので提案する。 2 提案の内容 (1) 目的(第1条) 道路,公園,広場その他の公共の場所における客引き行為等を防止する ことにより,市民生活の平穏を保持し,安全で安心な地域社会の実現を目 指す (2) 定義(第2条) ア 客引き行為等の定義 (ア) 酒類を伴う飲食をさせる行為の提供について,客引きをすること (イ) 店舗型性風俗特殊営業(風営法第2条第6項)無店舗型性風俗特殊 営業(同条第7項)に規定する行為に関し,客引きをすること (ウ) 人の性的好奇心に応じて人に接する役務や専ら異性に対する接待を して酒類を伴う飲食をさせる役務に従事するように勧誘すること (エ) 上記に掲げる行為をする目的で,それらの行為の相手方となるべき 者を待つこと イ 市民の定義 柏市在住,在勤,通学者及び市内において活動をする者 ウ 事業者の定義 市内で事業活動を行う法人その他の団体及び個人 エ 飲食店等 (ア) 酒類を伴う飲食をさせる行為を提供する営業 (イ) 法第2条第6項に規定する店舗型性風俗特殊営業及び同条第7項に 規定する無店舗型性風俗特殊営業 (3) 運用上の注意(第3条) 条例の運用に当たっては,市民及び事業者の権利を不当に侵害しない (4) 本市の責務(第4条) 千葉県警察本部,柏警察署,町会,自治会,商店会及び防犯関係団体と 連携し,客引き行為等の防止に関する意識の啓発,その他条例の目的を達 成するために必要な施策を推進 1 (5) 市民及び事業者の責務(第5条) 市民及び事業者は,市長が実施する施策に協力するよう努める (6) 特定地区における地域団体の責務(第6条) 特定地区を活動の範囲に含む地域団体(町会,自治会,商店会及び防犯 関係団体を想定)は,巡回,啓発その他の客引き行為等を行わせないため の取組を自主的に推進するよう努める (7) 公共の場所における客引き行為等の禁止(第7条) ア 何人も,公共の場所において,客引き行為等をしてはならない イ 何人も,金銭その他の財産上の利益を供与し,又はその供与を約束し て,他人に公共の場所における客引き行為等をさせてはならない (8) 客引き行為等を用いた営業の禁止等(第8条) ア 飲食店等を営む者は,条例の客引き行為の規定に違反する行為をした 者,その他の者から紹介を受けて,客引き行為等を受けた者を客として 当該営業所内に立ち入らせてはならない イ 飲食店等を営む者は,公共の場所における客引き行為等の防止に関し, 従業員への指導,監督その他必要な措置を講ずるよう努める ウ 飲食店等を営む者は,客引き行為等の禁止等に違反する行為をしない ことを約する旨の申出を行うことができる エ 市は,前項の規定による申出があったときは,当該申出をした飲食店 等を営む者に対し,必要な支援を行うことができる (9) 客引き行為等防止特定地区の指定等(第9条) ア 市は,特に必要があると認める区域を,客引き行為等防止特定地区と して指定することができる イ 市は,特定地区を指定したときは,当該特定地区の区域その他必要と 認める事項を告示する ウ 市は,必要と認めたときは,その指定した特定地区の区域を変更し, 又はその指定を解除することができる (10) 指導(第10条) ア 市は,特定地区において,客引き行為及び客引き行為等を用いた営業 に違反する行為をしていると認める者に対し,当該行為を中止するよう 必要な指導をする イ 市は,前項の指導をあらかじめ指定する者に行わせることができる ウ 何人も,指導に対して前項の規定による指定を受けた者を威迫し,当 該者につきまとい,その他当該者に不安を覚えさせるような方法で,妨 害してはならない 2 (11) 警告(第11条) 市は,指導を受けた者が更に当該違反行為をしていると認めるときは, その者に対し,当該違反行為を中止するよう警告をすることができる (12) 勧告(第12条) 市は,警告を受けた者が更に当該違反行為をしていると認めるときは, その者に対し,当該違反行為を中止するよう勧告をすることができる (13) 立ち入り調査等(第13条) ア 市は,指導に規定する措置を行うため必要があると認めるときは,そ の職員に,客引き行為及び客引き行為等を用いた営業に違反する行為の 規定に違反する行為をした者の事務所,営業所その他の場所に立ち入ら せ,必要な事項を調査させ,又は関係者に対し,当該違反した者の氏名, 住所その他必要事項について質問をさせ,若しくは文書の提示その他の 協力を求めることができる イ 立入調査をする職員は,その身分を示す証明書を携帯し,関係者に提 示する ウ 立入調査又は質問の権限は,犯罪捜査のために認められたものと解釈 しない (14) 公表(第14条) ア 市は,勧告を受けた者が正当な理由なく当該勧告に従わなかったとき は,当該勧告の内容その他柏市規則で定める事項を公表することができ る イ 市は,前項の規定による公表をしようとするときは,あらかじめ,当 該公表に係る者にその理由を通知し,意見を述べる機会を与えなければ ならない (15) 店舗場所の提供者への通知(第15条) 市は,上記の事項を公表をしたときは,当該公表に係る者にその営業 その他の業務の用に供するための場所を提供する土地又は建物の所有者 又は管理者に対し,当該公表に係る事項を通知することができる (16) 店舗場所の提供者の措置(第16条) 市内に所在する土地又は建物を他人に提供する者(転貸する者を含む) は,次に掲げる措置を講ずるよう留意しなければならない ア 当該提供に係る契約(その更新の契約を含む)の締結に際し,その相 手方が当該契約に係る建物を飲食店等の用に供する場合は,客引き行為 等の規定に違反する行為をしない旨を約させること イ 当該提供に係る契約において,当該契約に係る建物が飲食店等の用に 供され,客引き行為等の規定に違反する行為が行われた場合に当該契約 3 を解除することができる旨を定めること (17) 契約の解除等(第17条) 特定地区に所在する建物を他人に提供する者は,当該契約の解除に掲 げる措置を講じている場合において,店舗場所の提供者の措置による通 知を受けたときは,当該提供に係る契約を解除し,当該建物の明渡しの 申入れをするよう努めるものとする (18) 過料(第18条) 次の各号のいずれかに該当する者は,5万円以下の過料に処する ア 勧告を受けた後に,特定地区において客引き行為等の規定に違反する 行為をした者 イ 立入調査を拒み,妨げ,若しくは忌避し,又は同項の質問に対し陳述 せず,若しくは虚偽の陳述をした者 (19) 両罰規定(第19条) 法人の代表者又は法人若しくは人の代理人,使用人その他の従業者が, その法人又は人の業務に関し,前条の違反行為をしたときは,その行為 者を罰するほか,その法人又は人に対しても,前条の過料を科する (20) 規則への委任(第20条) この条例に定めるもののほか,この条例の施行に関し必要な事項は, 規則で定める 3 施行期日(予定) 平成29年4月1日。ただし,第14条,第18条及び第19条の規定は, 同年10月1日から施行する 4 担当 柏市役所 総務部 防災安全課 TEL 04-7167-1115 FAX 04-7163-2188 4
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