運命の作品を、最高の花道に 北翔海莉、渾身のラストステージ!

星組
ほく しょう か い
り
北翔海莉さん
現 在 、宝 塚 大 劇 場で上 演 中の星 組 公 演
『桜華に舞え』
『ロマンス!!』。星組トップコン
ビの退団公演とあって、観客の心を揺さぶ
けい こ
る熱い舞台が繰り広げられています。稽古
中だった7月、最後まで高みを目指し続ける
トップスター・北翔海莉さんに、公演の見ど
ころや組への思いなどを伺いました。
ショーの見どころは?
作・演出の岡田先生らしく美しい色彩の場面はもち
ろん、私ならではのものを…ということで、
プレスリー
の曲を英語で歌うシーンなども盛り込まれていま
す。後半は、組子たちとの友情を描く場面や妃海
とのデュエットダンスを壮大な曲でお届けします。
カンツォーネの名曲
“イル・モンド”
も歌わせていた
運命の作品を、最高の花道に─
北翔海莉、
渾身のラストステージ!
こん
『桜華に舞え』への印象や意気込みをお願いします。
まさに「これがやりたかった!」
と感じた作品です。愛する者のために命をか
だきますので、
どうぞお楽しみに!
これまでの宝塚人生、
そして星組への思いをお聞かせください。
出会うべき人に出会い、学ぶべきことを学べた日々だったと思います。専
科から星組に組替えし、受け入れてもらえるか不安もありましたが、本当
に力強く支えてもらいました。組の皆が、私のパフォーマンスから何かを
ける忠誠心、敵を恐れず立ち向かう勇気など、人間としての
“義”
が描かれ
感じ取ってくれればうれしいですね。後を引き継いでくれる紅ゆずるは、中心
ていて…。この物語に出合うために宝塚歌劇団に入ったのではと思える
に立つ準備ができている人。組としても日々成長しているので、安心して
ほど共感できる部分が多く、命の大切さについても考えさせられましたね。
バトンタッチできるなと…。今はとにかく、宝塚人生を全うしたい。それから
また今回、桐野利秋ゆかりの地・鹿児島で剣術の稽古を付けていただき、
次の扉を開いていければと思っています。
地元の方々の温かく広い心に触れてきました。ただ敵を斬るだけでなく、相
手を受け入れ敬意を表する情の深さを、舞台でも表現したいなと。妃海 風
演じる大谷吹優とは、数奇な運命のもと、互いの心でつながりを深めて
いく間柄。彼女にしかできない芝居を、私もしっかりと受け止めたいです。
北翔海莉さん
千葉県出身。1998年『シトラスの風』
で初舞
台。2015年5月、星組トップスターに就任。
愛称は
“みっちゃん”。