16.09.12 ファンドレポート「ニッセイ・オーストラリア・リート・オープン 豪州

2016年9月12日
ニッセイ・オーストラリア・リート・オープン(毎月決算型)/(年2回決算型)
追加型投信/海外/不動産投信/特化型
豪州準備銀行は政策金利を1.50%で据え置き
 豪州準備銀行(RBA)は政策金利の据え置きを決定。スティーブンス総裁は声明文で政策の様子見姿勢を示す。
 今後の金融政策は景気動向次第の展開に。次回のRBA理事会からはロウ新総裁のもとで金融政策運営が図られる。
 2016年の豪ドル相場はRBAの利下げ後も底堅い推移が続いている。RBAの豪ドル高への警戒も足元では限定的。
インドが追加利下げ
今年4回目
 海外投資家による資金流入が豪ドル相場の下支え要因に。海外投資家の株式投資や直接投資の流入が続く。
豪州準備銀行は政策金利の据え置きを決定
豪州準備銀行(RBA)は9月6日の金融政策理事会において、
大 方 の 市 場予 想 通 り 、政 策 金利 を1.50 %で 据 え置 く 決 定を
下しました(図1)。
図1:豪州準備銀行(RBA)の政策金利とインフレ率
5.0
4.5
スティーブンスRBA総裁の声明文では、「5月と8月の金融緩和
4.0
を受けて、政策姿勢の維持が持続的な経済成長とインフレ目標
3.5
の達成と整合的である」との言及がなされ、政策の様子見姿勢
が示されました。
4-6月期の実質GDPは緩やかな成長となる公算
足元の豪州の経済指標は強弱まちまちながらも、豪州景気は
(%)
豪州準備銀行の政策金利
(キャッシュ・レート)
3.0
2.5
2.0
緩やかな成長が続いている模様です。足元の雇用環境は、
1.5
正規雇用の回復はなお限定的に留まっているものの、全体
1.0
インフレ目標
レンジ(2~3%)
09
としては緩やかな雇用増傾向が続いています(図2)。9月7日に
10
11
基調インフレ率
(前年比)
12
13
14
1.50%
1.5%
15
16
(年)
(出所)豪州準備銀行(RBA)、豪州政府統計局(ABS)
公表予定の豪州の2016年4-6月期実質GDPは、前期比+0.6% (期間)基調インフレ率:2009年1-3月期~2016年4-6月期(四半期毎)政策金利:
2009年1月1日~2016年9月6日(日次)
(前年比+3.3%)の緩やかな成長が見込まれています(市場予想)。 (注)基調インフレ率は消費者物価指数(CPI)のトリム平均値(平均値を算出する際、
データの最大値と最小値付近の値を計算から除外)と加重中央値の平均に
より算出。
RBAは景気動向を注視し、当面政策を据え置きへ
今回のRBA理事会の声明文では、先行きの金融政策に関する
方針が示されなかったことから、今後の金融政策は景気動向
次第の展開となりそうです。
ブルームバーグ集計の市場コンセンサスでは、RBAの政策
金利は2016年末まで据え置きの見方が大勢となっており、当面
はRBAによる政策の様子見姿勢が続く可能性が高いと考えられ
ます。
図2:豪州の雇用者数増減の推移
50
(千人)
40
雇用者数増減
(前月比、3ヵ月移動平均)
30
20
10
次回の理事会からはフィリップ・ロウ新総裁体制に
なお、今回がスティーブンス総裁の最後のRBA理事会となり
ました。次回10月4日の理事会以降は、フィリップ・ロウ新総裁の
0
-10
もとでの金融政策運営が図られることになります。ロウ新総裁の
就任は副総裁からの昇格人事であるため、RBAの金融政策の
継続性は今後も保たれるとみられます。
1/5
-20
14年1月
正規雇用
15年1月
(出所)ABS (期間)2014年1月~2016年7月(月次)
●当資料に記載されている投資リスク、ファンドの費用等を必ずご覧ください。
<H28-MA183>
パートタイム雇用
16年1月
図3:豪州の政策金利と豪ドル相場の推移
RBAの利下げ後も豪ドルは底堅い推移が続く
2016年の豪ドル相場は、RBAによる5月と8月の利下げにも
かかわらず、対米ドルで比較的底堅い推移が続いています
(図3)。足元の豪ドル相場は対米ドルでは1豪ドル=0.75米ドル
前後、対円では1豪ドル=79円前後の推移となっています。
RBAの豪ドル高への警戒も足元では限定的
1豪ドル=0.75米ドル前後の豪ドル相場の水準では、RBAに
(米ドル)
1.20
(%)
7
豪ドルの対米ドル相場(右軸)
5
豪ドル安
1.10
1.00
4
0.90
3
0.80
2
0.70
よる豪ドル高への警戒も限定的となっています。2014年以降の
RBA理事会での豪ドル相場への言及の変遷を見ると、過去は
豪ドル高
6
豪州準備銀行 政策金利(左軸)
1
10
1豪ドル=0.75~0.80米ドルの為替水準で、RBAは「豪ドル相場
12
11
13
14
15
16
0.60
(年)
は一段と下落する公算」や「豪ドル相場はファンダメンタルズ (出所)ブルームバーグ (期間)2010年1月1日~2016年9月6日(日次)
価格の多くの推定値を上回っている」などの言及を声明文に
盛り込み、豪ドル高への警戒姿勢を示す傾向がみられました
図4:RBA理事会での豪ドル相場への言及の変遷
1.00
(図4)。
し か し 、 2016 年 4 月 以 降 の RBA 理 事 会 で は 、 豪 ド ル 相 場 が
1豪ドル=0.75米ドル前後で推移する中、「豪ドル高は経済の
調整を複雑にする可能性」とのソフトな言及に留まっています。
0.85
足元の鉄鉱石価格の回復などによる豪州の交易条件の改善が、 0.80
RBAの豪ドル高への警戒姿勢の緩和要因となっている可能性 0.75
0.70
海外投資家の資金流入が豪ドルの下支え要因に
海外投資家による豪州への投資フローの改善も足元の豪ドル
「 豪ドル相場は歴史的基準からみて依然として高い」
0.95
0.90
があると考えられます。
(米ドル)
「 豪ドル相場はファンダメンタルズ価格の
多くの推定値を上回っている」
「豪ドル高は経済の調整を
複雑にする可能性」
「 豪ドル相場は一段と下落する公算
( 下落の必要性ある)」
「 豪ドルは資源価格の大幅下落に適応している)」
0.65
0.60
2014年1月
豪ドル相場 (対米ドル)
「 豪ドルは経済見通しの変化に適応している」
2015年1月
2016年1月
相場の下支え要因となっている模様です(図5)。国際収支統計 (出所)ブルームバーグ、RBA (期間)2014年1月1日~2016年9月6日(日次)
によれば、海外投資家の豪州への投資フロー(直接投資・証券
投資・その他投資の合計)は2016年4-6月期に+374億豪ドル
(約3.0兆円*)へ資金流入が拡大しました(1-3月期の資金流入
は+44億豪ドル)。
図5:海外投資家による豪州への投資フロー
80
(10億豪ドル)
豪州への資金流入
60
投資は2015年1-3月期以降、6四半期連続での資金流入となり
その他投資
債券投資
証券投資の中でも、足元は長期金利低下などにより債券投資
の流入が鈍っているものの、海外投資家による豪州株式への
海外投資家の資金フロー
40
20
ました。
また、海外企業による買収や事業への投資を表す直接投資も
0
豪州への安定的な流入を支える要因となっています。豪州では -20
資源開発ブームが一巡する中、内需の拡大が直接投資流入の
2/5
1Q
2Q
3Q
14
けん引役となると期待されています。
(*)換算レート:1豪ドル=80円
豪州からの
資金流出
株式投資
4Q
1Q
直接投資
2Q
3Q
4Q
15
(出所)ABS (期間)2014年1-3月期~2016年4-6月期(四半期毎)
(注)その他投資は現預金への投資や貸出などの金融取引。
●当資料に記載されている投資リスク、ファンドの費用等を必ずご覧ください。
1Q
2Q
16 (年)
ファンドの特色
①オーストラリアのリート(不動産投資信託)を実質的な主要投資対象とします。
②「毎月決算型」と「年2回決算型」の2つのファンドから選択いただけます。
投資リスク
※ご購入に際しては、投資信託説明書(交付目論見書)の内容を十分にお読みください。
基準価額の変動要因
●ファンド(指定投資信託証券を含みます)は、値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクもあります)
に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、投資元本を割込むことがあります。
●ファンドは、預貯金とは異なり、投資元本および利回りの保証はありません。運用成果(損益)はすべて投資者の皆様
のものとなりますので、ファンドのリスクを十分にご認識ください。
主な変動要因
不動産
投資信託
(リート)
投資リスク
保有不動産に
関するリスク
リートの価格は、リートが保有する不動産の価値および賃貸料収入の増減等、また
不動産市況や景気動向等の影響を受け変動します。
リートが保有する不動産の賃貸料や稼働率の低下、また自然災害等によって保有す
る不動産に損害等が生じた場合、リートの価格が下落することがあります。
金利変動
リスク
リートは、金利が上昇する場合、他の債券の利回り等との比較から売却され、価格が
下落することがあります。
また、金融機関等から借入れを行うリートは、金利上昇時には金利負担の増加により
収益性が悪化し、リートの価格が下落することがあります。
信用リスク
リートは一般の法人と同様に倒産のリスクがあり、リートの経営や財務状況が悪化した
場合、リートの価格が下落することがあります。
リートおよび不動産等の
法制度に関するリスク
リートおよび不動産等に関する法制度(税制・建築規制等)の変更により不動産の価
値および収益性が低下する場合、リートの価格が下落することおよび分配金が減少
することがあります。
為替変動リスク
流動性リスク
原則として対円での為替ヘッジを行わないため、外貨建資産については、為替変動
の影響を直接的に受けます。一般に円高局面ではファンドの資産価値が減少します。
市場規模が小さいまたは取引量が少ない場合、市場実勢から予期される時期また
は価格で取引が行えず、損失を被る可能性があります。
その他の留意点
ファンドが実質的な主要投資対象とするオーストラリアのリートには、一般社団法人投資信託協会規則に定める寄与度が
10%を超える、または超える可能性の高い支配的な銘柄が存在するため、ファンドは特定の銘柄に投資が集中することが
あります。このため、当該銘柄に経営破綻や経営・財務状況の悪化が生じた場合には、大きな損失が発生することがあります。
ご留意いただきたい事項
●投資信託はリスクを含む商品であり、運用実績は市場環境等により変動し、運用成果(損益)はすべて投資者の皆様のものとなりま
す。投資元本および利回りが保証された商品ではありません。
●当資料はニッセイアセットマネジメントが作成したものです。ご購入に際しては、販売会社よりお渡しする投資信託説明書(交付目論
見書)、契約締結前交付書面等(目論見書補完書面を含む)の内容を十分にお読みになり、ご自身でご判断ください。
●投資信託は保険契約や金融機関の預金ではなく、保険契約者保護機構、預金保険の対象とはなりません。証券会社以外の金融
機関で購入された投資信託は、投資者保護基金の支払対象にはなりません。
●当資料のいかなる内容も将来の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません。また、資金動向、市況動向等によっては
方針通りの運用ができない場合があります。
●当資料は信頼できると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。
3/5
●当資料に記載されている投資リスク、ファンドの費用等を必ずご覧ください。
分配金に関する留意事項
 分配金は、預貯金の利息とは異なり、ファンドの信託財産から支払われますので、分配金が支払われると、
その金額相当分、基準価額は下がります。
分配金
ファンドで分配金が
支払われるイメージ
ファンドの信託財産
 分配金は、計算期間中に発生した収益(経費控除後の配当等収益および評価益を含む売買益)を超えて
支払われる場合があります。その場合、当期決算日の基準価額は前期決算日と比べて下落することになり
ます。また、分配金の水準は、必ずしも計算期間におけるファンドの収益率を示すものではありません。
計算期間中に発生した収益を超えて支払われる場合
前期決算日から基準価額が下落した場合
前期決算日から基準価額が上昇した場合
10,550円
期中収益
(①+②)50円 分配金
10,500円
*50円
10,450円
*500円
(③+④)
前期決算日
*分配対象額
500円
10,500円
100円
*450円
(③+④)
当期決算日分配前 当期決算日分配後
*50円を取崩し
*分配対象額
450円
10,400円
配当等収益
①
20円
*500円
(③+④)
*80円
前期決算日
*分配対象額
500円
分配金
100円
10,300円
*420円
(③+④)
当期決算日分配前 当期決算日分配後
*80円を取崩し
*分配対象額
420円
※分配対象額は、①経費控除後の配当等収益および②経費控除後の評価益を含む売買益ならびに③分配準備積立金および④収益調整金
です。分配金は、収益分配方針に基づき、分配対象額から支払われます。
分配準備積立金:期中収益(①および②)のうち、当期の分配金として支払われず信託財産に留保された金額をいい、次期以降の分配金の
支払いにあてることができます。
収益調整金:追加型株式投資信託において追加設定が行われることによって、既存の受益者の分配対象額が減らないようにするために
設けられた勘定です。
※上記はイメージ図であり、実際の分配金額や基準価額を示唆するものではありませんのでご留意ください。
 受益者のファンドの購入価額によっては、支払われる分配金の一部または全部が実質的に元本の一部払
戻しに相当する場合があります。ファンド購入後の運用状況により、分配金額より基準価額の値上がりが
小さかった場合も同様です。
分配金の一部が元本の一部払戻しに相当する場合
分配金の全部が元本の一部払戻しに相当する場合
普通分配金
受益者の購入価額
分配前の
個別元本
元本払戻金 *
(特別分配金)
分配後の基準価額
分配後の
個別元本
受益者の購入価額
分配前の
個別元本
元本払戻金 *
(特別分配金)
分配後の基準価額
分配後の
個別元本
*実質的に元本の
一部払戻しに相当
する元本払戻金
(特別分配金)が
支払われると、そ
の金額だけ個別
元本が減少します。
また、元本払戻金
(特別分配金)部
分は非課税扱いと
なります。
普通分配金:個別元本(受益者のファンドの購入価額)を上回る部分からの分配金です。
元本払戻金(特別分配金):個別元本を下回る部分からの分配金です。分配後の受益者の個別元本は、元本払戻金(特別分配金)の額だけ減少します。
※普通分配金に対する課税については、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
4/5
●当資料に記載されている投資リスク、ファンドの費用等を必ずご覧ください。
ファンドの費用
投資者が直接的に負担する費用
購入時
購入時手数料
(1万口当り)
換金時
信託財産留保額
購入申込受付日の翌営業日の基準価額に3.24%(税抜3.0%)を上限として販売会社が独自に定める率を
かけた額とします。
※ 料率は変更となる場合があります。詳しくは販売会社にお問合せください。
ありません。
投資者が信託財産で間接的に負担する費用
ファンドの純資産総額に年率1.107%(税抜1.025%)をかけた額とし、ファンドからご負担いただきます。
毎 日
運用管理費用
(信 託 報 酬)
LM・豪州リート・ファンド(適格機関投資家専用)
投資対象とする
指定投資信託証券 ニッセイマネーマーケットマザーファンド
実質的な負担
随 時
年率0.594%(税抜0.55%)
ありません。
ファンドの純資産総額に年率1.701%(税抜1.575%)程度をかけた額となります。
監査費用
ファンドの純資産総額に年率0.0108%(税抜0.01%)をかけた額を上限とし、ファンドからご負担いただきます。
その他の費用・
手数料
組入有価証券の売買委託手数料、信託事務の諸費用および借入金の利息等はファンドからご負担いただき
ます。これらの費用は運用状況等により変動するため、事前に料率・上限額等を記載することはできません。
また、ファンドが投資対象とするLM・豪州リート・ファンド(適格機関投資家専用)において、実質的に投資する
リートには運用報酬等の費用がかかりますが、銘柄等が固定されていないため、事前に料率・上限額等を記載
することはできません。
!
当該費用の合計額、その上限額および計算方法は、運用状況および受益者の保有期間等により異なるため、事前に記載することはできません。なお、「ファンドの
費用」に記載の消費税等相当額を付加した各種料率は、消費税率に応じて変更となる場合があります。
!
詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
取扱販売会社一覧
※販売会社は今後変更となる場合があります。また、販売会社によっては、新規のお申込みを停止している場合もあります。
詳しくは、販売会社または委託会社の照会先までお問合せください。
取扱販売会社名
金融商品
取引業者
登録金融
機関
日本証券業
協会
登録番号
株式会社SBI証券
○
関東財務局長(金商)第44号
○
野村證券株式会社
○
関東財務局長(金商)第142号
○
ふくおか証券株式会社
○
福岡財務支局長(金商)第5号
○
丸三証券株式会社
○
関東財務局長(金商)第167号
○
楽天証券株式会社
○
関東財務局長(金商)第195号
○
委託会社【ファンドの運用の指図を行います】
ニッセイアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者登録番号 関東財務局長(金商)第369号
加入協会:一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
受託会社【ファンドの財産の保管および管理を行います】
三菱UFJ信託銀行株式会社
5/5
●当資料に記載されている投資リスク、ファンドの費用等を必ずご覧ください。
一般社団法人
金融先物
取引業協会
一般社団法人
第二種金融
商品取引業
協会
○
○
○
○
○
○
○
○
一般社団法人
日本投資
顧問業協会
ファンドに関するお問合せ先
ニッセイアセットマネジメント株式会社
コールセンター:0120-762-506
(午前9時~午後5時 土、日、祝祭日は除きます)
ホームページ: http://www.nam.co.jp/