パブリック・コメント資料 佐賀県個⼈番号の利⽤及び特定個⼈情報の 提供に関する条例の⼀部を改正する条例(案) 佐賀県 総務部 情報・業務改⾰課 1 検討している内容 現在、佐賀県では、番号法に規定されていない県が独⾃に⾏う事務(「独⾃利⽤ 事務」※詳細は次ページ参照)について、他団体との間で個⼈番号を利⽤した情報の連 携を可能とすることを検討しています。 今回、対象としている事務は以下のとおりです。 事務 担当課 佐賀県私⽴⾼等学校等就学⽀援⾦(学び直しへの⽀援)に関する事務 ① 佐賀県私⽴⾼等学校就学⽀援⾦に関する事務(※平成25年度以前に給付を受けた者が 対象) ② 佐賀県私⽴⾼校⽣等奨学給付⾦に関する事務 ③ ⽣活に困窮する外国⼈に対する⽣活保護の措置に関する事務 ④ ⼼⾝障害者扶養共済制度の掛⾦減免に関する事務 障害福祉課 ⑤ 肝炎に関する治療費助成に関する事務 健康増進課 ⑥ 佐賀県育英資⾦に関する事務 ⑦ 佐賀県⽴⾼等学校等学び直し⽀援⾦に関する事務 ⑧ 佐賀県⽴⾼校⽣等奨学給付⾦に関する事務 ⑨ 佐賀県⽴学校授業料減免に関する事務 ⑩ 特別⽀援教育就学奨励費負担⾦等及び要保護児童⽣徒援助費補助⾦交付要綱による 特別⽀援学校への就学のため必要な経費の⽀弁に関する事務 法務私学課 福祉課 教育総務課 教育振興課 2 改正の理由 ○ 社会保障、税及び災害対策の3つの分野において、「国⺠の利便性向上」、 「⾏政事務の効率化」及び「公平・公正な社会の実現」を図ることを⽬的に、 「⾏政⼿続における特定の個⼈を識別するための番号の利⽤等に関する法律 (以下、「番号法」という。)」に基づき、平成28年1⽉から個⼈番号の利 ⽤が始まっています。[資料1] ○ 番号法では、地⽅公共団体内においてマイナンバーの利⽤等を⾏う場合、 地⽅公共団体の条例に規定しなければならない場合があります。 ○ 佐賀県では、番号法に規定される事務(以下「法定事務」という。)のう ち※⼀部の事務を実施するために、「佐賀県個⼈番号の利⽤及び特定個⼈情 報の提供に関する条例(以下「県条例」という。)」でその内容を定めてい ます。(平成28年1⽉1⽇施⾏) ○ そうした中で、現在、法定事務に加えて、地⽅公共団体が⾏う「法定事務 に類する事務(以下、「独⾃利⽤事務」という。)」について、マイナン バーを利⽤した情報の連携を可能とするため、県条例に独⾃利⽤事務の規定 を追加することを検討しています。[資料2] ※⼀部の事務:知事部局内の異なる事務において情報の連携を⾏う事務、及び、知事部局と教育委 員会間で情報の連携を⾏う事務 3 改正条例対象事務とイメージ図 (1)今回追加の対象となる事務 番号法に規定される情報提供ネットワークシステムを介して他団体 との情報の連携([資料3])を⾏う独⾃利⽤事務 ○条例制定の根拠法令 ・番号法第9条第2項、第19条第14号[資料4] (2)イメージ図 佐賀県 照会 知事部局 情報提供 ネットワークシステム (※国が整備) 教育委員会 提供 照会 国 他都道府県 市町村 提供 (参考) 情報提供ネットワークシステムを活⽤した「法定事務」の情報の連携は、番号法に対象事務 が規定されているため条例不要 4 今後のスケジュール ○ 平成28年9⽉15⽇ 〜 10⽉14⽇ パブリックコメントの実施 ○ 平成28年11⽉ 定例県議会へ改正条例案を提出 ○ 平成29年3⽉31⽇ 施⾏予定 【資料1】マイナンバー制度導⼊の⽬的 情報の連携を⾏うことにより、社会保障、税及び災害対 策の3分野において、「国⺠の利便性向上」、「⾏政事務 の効率化」及び「公平・公正な社会の実現」を⽬指す。 公平・公正な社会の実現 所得や他の⾏政サービスの受給状況を把 握しやすくなるため、負担を不当に免れる ことや給付を不正に受けることを防⽌。 本当に困っている⽅にきめ細かな⽀援の 実施が可能。 ⾏政事務の効率化 ⾏政機関や地⽅公共団体などで、 様々な労⼒が削減。 複数の業務の間での連携が進み、作 業の重複などの無駄が削減。 社会 保障 税 災害 対策 国⺠の利便性の向上 添付書類の削減など、⾏政⼿続が 簡素化され、国⺠の負担が軽減。 ⾏政機関から様々なサービスのお知 らせを受け取ることが可能。 【資料2】対象事務の選定の解説 ○今回、条例で定める予定の事務はどのように選定したのでしょうか? ○ 独⾃利⽤事務については、「個⼈情報保護委員会」の規則に、要件が 定められています。 ○ この要件から、個⼈情報保護委員会は、平成28年6⽉末までに30類 型の事務を例⽰しています。 ○ このうち、佐賀県⼜は佐賀県教育委員会が現在実施している事務で、 例⽰に合致する10事務を選定しました。 <参考:独⾃利⽤事務の要件> ① 趣旨⼜は⽬的が、法定事務の根拠となる法令の趣旨⼜は⽬的と同⼀であること ② 事務の内容が、法定事務の内容と類似していること ③ 事務を処理するために必要な特定個⼈情報の範囲が、法定事務において提供を求める 特定個⼈情報の範囲と同⼀⼜はその⼀部であること 【資料3】情報の連携の解説 ○ マイナンバーを利⽤した情報の連携とは? ○ マイナンバーを利⽤した情報の連携とは、法律や条例で規定された事務に おいて、⾏政機関間でそれぞれで保有する個⼈情報の照会・提供が⾏わ れ、申請者本⼈が添付書類等を準備する必要がなくなり負担が軽減され ます。 ○ また、マイナンバーの利⽤にあたっては、直接、マイナンバーを使⽤するので はなく、情報保有機関ごとに異なる「符号」と呼ばれるコードを⽤いることによ り、必要な情報以外は他機関が⼊⼿することができない仕組となっています。 ○ さらに、平成29年7⽉から、個⼈ごとのポータルサイト(マイナポータル) が開設され、マイナンバーを含む⾃分の情報を、いつ、誰が、なぜ提供したの かを確認することができます。 【資料4】根拠法令 ○ 番号法 第9条第2項 第9条(利⽤範囲) 1 略 2 地⽅公共団体の⻑その他の執⾏機関は、福祉、保健若しくは医療その他の社会保障、地 ⽅税(地⽅税法(昭和25年法律第226号)第1条第1項第4号に規定する地⽅税をい う。以下同じ。)⼜は防災に関する事務その他これらに類する事務であって条例で定めるものの 処理に関して保有する特定個⼈情報ファイルにおいて個⼈情報を効率的に検索し、及び管理 するために必要な限度で個⼈番号を利⽤することができる。当該事務の全部⼜は⼀部の委託 を受けた者も、同様とする ○ 番号法 第19条第14号 第19条(特定個⼈情報の提供の制限) 何⼈も、次の各号のいずれかに該当する場合を除き、特定個⼈情報の提供をしてはならない。 1〜13 略 14 その他これらに準ずるものとして個⼈情報保護委員会規則で定めるとき。 【資料5】Q&A ○ 何故この時期に条例の改正を⾏うのでしょうか? ○ 新たにマイナンバーの利⽤等を⾏うにあたっては、あらかじめ条例で事務を 明らかにしたうえで、マイナンバーを扱うシステムの改修や、安全管理措置な どの準備⾏為を⾏う必要があるためです。
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