H28.7.28 第2回 広域通信制高等学校の質の確保・向上に関する調査研究協力者会議 提出資料 資料1-1 大阪府における 広域通信制高等学校への 対応について 教育庁私学課 大阪府広報担当副知事もずやん 1 〔1〕大阪府所管の広域通信制高等学校について 大阪府で所管する広域通信制高校は5校(学校法人立4校、株式会社立1校) 平成28年5月1日現在、12,346名が在籍 (府内生:6,506名、府外生:5,840名) 株立の1校を除き、何らかの形で大阪府域外に教育施設を設置 学校名 向陽台高等学校 八洲学園高等学校 長尾谷高等学校 開設年度 収容定員 S42 H4 H5 24,000 3,000 3,100 生徒数 6,421 1,387 2,735 YMCA学院高等学校 H14 1,750 744 ルネサンス大阪高等学校 (株式会社立) H26 3,000 1,059 教育区域 施設 (うち、大阪府外) ●本校 ●協力校 50校 ●指定技能教育施設 27校 ●協力校 49校 ●指定技能教育施設 24校 10都県 ●本校 ●分校 2校(大阪中央校、横浜校) ●協力校 1校 ●指定技能教育施設 8校 ●その他 4ヶ所 ●分校 1校 ●協力校 1校 ●指定技能教育施設 6校 ●その他 2ヶ所 7府県 ●本校 ●分校 3校 (梅田分校、なんば分校、京都分校) ●指定技能教育施設 2校 ●その他 1ヶ所 34都府県 15都府県 47都道府県 ●本校 ●協力校 6校 ●指定技能教育施設 3校 ●その他 5ヶ所 ●本校 他に狭域制通信制高校4校(開設年度:平成14年度2校、平成28年度2校) ●分校 1校 ●その他 1ヶ所 ●協力校 6校 ●指定技能教育施設 2校 ●その他 5ヶ所 〔2〕大阪府の広域通信制高等学校に対する近年の指導経過 H11.12 H12.7 大阪府私立学校審議会特別委員会(通信制高校問題)スタート 大阪府私立学校審議会建議〔適切な教育水準確保、国への要望、新設・定員増〕【資料1】 H12.10 府内通信制高校からの収容定員増認可申請に対して不認可処分(不適切な施設での生徒増を理由とした定員増は認められない) ⇒ H13.3法人が処分取消訴訟を提訴 ⇒ H16.10最高裁で大阪府が勝訴(1審、2審とも勝訴) H12.11 「大阪府私立通信制高等学校等の設置認可等に関する審査基準」制定【資料2(最新のもの)】 「大阪府私立通信制高等学校等における適正な教育条件を確保するための指導指針」制定【資料3(最新のもの)】 H13.3 広域制通信制高校3校に対する文書勧告(課長名)〔基準に合致しない施設の改善、定員遵守等〕 H14.3 平成13年度経常費配分基準において「不適切施設要素」を導入(不適切施設生徒在籍率に応じて減額措置) H15.1 広域通信制高校3校に対する文書勧告(知事名)〔基準に合致しない施設の改善指導、改善計画の提出〕 H15.3 平成14年度経常費配分基準において「不適切施設要素」を拡大(不適切施設在籍生徒数を対象外とし、適切施設生徒数分につい ても不適切施設生徒在籍率に応じて減額) H17.3 大阪府私立学校審議会建議〔新設・定員増、国への要望〕【資料4】 H17.8 文部科学大臣に対する要望(大阪府知事、私学審議会会長の連名)【資料5】 H25.8 大阪市教育特区が認定され、株式会社立のルネサンス大阪高校の設置認可申請が提出される。 ⇒ 私立学校審議会に特別委員会を設置し、4回にわたって議論 ⇒ H26.3条件付き認可【資料6】 H26.1 第4回特別委員会で、「構造改革特別区域法に基づく学校設置会社による通信制高等学校の設置について」取りまとめ【資料7】 2 〔3〕大阪府における広域通信制高等学校に対する取組み 私立学校審議会での特別委員会での審議 通信制高等学校設置にあたっては、特別委員会を設置して審議 この中で、教育体制・運営体制を細かく確認 〔平成25年度の特別委員会の概要〕 ・株式会社立の通信制高校の設置認可申請を受けて設置 ・開催回数:4回 ・報告書「「構造改革特別区域法に基づく学校設置会社による通信制高等学校の設置について」作成【資料7】 ・文部科学省通知(※)などで、不適切な学校教育活動の事例等が見られるとの指摘がなされていることなどを踏まえ、 「開校後も大阪府が定期的に実地確認を行うこと」等を条件とし、認可相当との諮問【資料6】 ※平成24年9月21日付けの文部科学省通知(「構造改革特別区域法第12条第1校の規定に基づく学校設置会社による学校設置事業等に ついて」) 〔平成26年度の特別委員会の概要〕 ・全日制課程のみを設置する高等学校から、新たに通信制課程を併置する旨の申請を受けて設置 ・開催回数:4回 ・審議の結果、開校に向けた準備が整っておらず、設置計画の内容をさらに高める必要があるとのことから、設置認可の取 り下げを求めた。 ⇒申請者は取り下げの上、翌年度、特別委員会の指摘の趣旨に沿った内容で再度申請 ⇒ 認可し、H28.4開設。 ※同時期にあった別件設置認可申請も、特別委員会での審議を踏まえ、追加資料の提出を受けた上で、認可。 3 不適切施設の改善について 府の基準に適合しない施設を「不適切施設」として位置づけ、その改善指導を実施。 不適切施設の在籍生徒は、経常費補助の対象外としている。 平成12年度以降、改善指導に取り組んだ結果、大幅に減少 H14年度:43ヶ所(生徒数:13,821人)⇒ H27年度:8ヶ所(314人) 〔大阪府の教育施設の主な要件〕 ・ 立地条件 ⇒ 風俗営業施設等が数多く立地していないなど、学校教育に適切な環境 ・ 通信教育の用に供する施設 ⇒ 本校、分校、協力校、指定技能教育施設 ・ 分校の設置基準 ⇒ 本校と同じ(小規模な分校について、面積要件のみ緩和) ・ 資産要件 ⇒ 本校・分校の校地・校舎は原則自己所有で、校舎は一棟占有 (同一設置者の学校との共有は、条件付で可) ⇒ 生徒の教育環境確保のため、全国的にも厳しい基準を設定 4 5 学校に対する現地確認(検査) 広域通信制高校へは、 “毎年” 現地での検査を実施 経常費補助金や就学支援金のほか、教務関係や法人運営も検査対象 株式会社立学校に対しても、学校法人立と同等以上の検査を実施 〔現地確認(検査)での主な検査項目〕 ・5月1日現在在籍生徒数(出席簿、指導要録等) ・全教員の教員免許 ・生徒の履修登録、単位認定、レポート提出回数、スクーリング出席回数、メディア視聴報告 ・スクーリング時間割と教員出勤簿・生徒出席簿の突合せ ・試験問題(数年分) ・指定技能教育施設のスクーリング担当教員の管理体制(委嘱、免許、授業実施確認方法等) ⇒ 不適切な生徒管理や単位認定の早期発見、早期是正に寄与 〔4〕都道府県からみた通信制高校にかかる課題 広域通信制高校に対する指導権限 広域制通信制高校は、3都道府県以上にまたがって活動するため、所轄庁のみで 実態を把握し、指導を行うことは困難 教育区域を拡大する場合に実施する当該都道府県への意見照会も形骸化 教育環境水準の維持向上 本校・協力校以外の施設での面接指導が新たに認められたため、生徒の学習環境 に著しい格差を生じさせる結果となっている 6 H28.7.28 第2回 広域通信制高等学校の質の確保・向上に関する調査研究協力者会議 提出資料 資料1-2 大阪府における 広域通信制高等学校への 対応について 【資料編】 教育庁私学課 大阪府広報担当副知事もずやん 【 目 次 】 資料1 今後の通信制高等学校のあり方について(建議) H12.7 1 資料2 大阪府私立通信制高等学校等の設置認可等に関する審査基準 3 資料3 大阪府私立通信制高等学校等における適正な教育条件を確保するための指導指針 5 資料4 通信制高等学校の今後のあり方について(建議)H17.7 6 資料5 通信制高等学校に関する要望書 H17.8 7 資料6 ルネサンス大阪高校の認可適当との諮問にあたっての条件 7 資料7 構造改革特別区域法に基づく学校設置会社による通信制高等学校の設置について(報告) 8 資料1 今後の通信制高等学校のあり方について(建議) H12.7 【はじめに】 現在、高等学校通信教育においては、社会状況の変化、生徒の多様化などにより、新しい視点に立って、そのあり方について検討することが必要となってきている。 高等学校通信教育は、制度発足時においては、主として、勤労青年に対する高等学校教育の機会保障を目的として、全国各地で休日を中心に教育が行われて きたところである。 近年、高等学校通信教育を取り巻く状況は大きく変化し、平日に面接指導を行うなど増加する中途退学生や不登校生などの高等学校教育の場としての役割も 担っている。 このような中、所謂「スクーリング会場」・「サポート校」といった、これまでの「高等学校通信教育規程」では想定されていない教育環境の下で通信教育が行われてい る実態も見られることから、適正な教育条件を確保するための対応を行う必要が生じている。 また、高等学校通信教育に関する設置・運営指導の基準である「高等学校通信教育規程」は昭和37年に制定されて以降、大幅な改正がなされていないため、 実態に則していない部分が見受けられる。 以上の観点から、大阪府私立学校審議会においては、「通信制高校の今後のあり方に関する特別委員会」を設置することとし、平成11年12月14日より7 回の審議を重ねたところである。 本審議会としては、これらの議論を踏まえ、私立学校法(昭和24年法律第270号)第9条第2項の規定に基づき、「今後の通信制高等学校のあり方につ いて」建議することとしたが、府として、今後、これらの課題解決に向けて、真摯に取り組まれることを要望する。 【建議内容】 Ⅰ 適正な教育条件について 今日の高等学校通信教育の実情に鑑み、適正な教育条件を確保するため、関係諸法令の他、府内の私立通信制高等学校の適正な教育条件のあり方につい て提言することとする。 1 趣旨 通信制高等学校を取り巻く状況が変化する中、通信制高等学校の設置・運営指導の基準である「高等学校通信教育規程」(以下「規程」と略称する)は、 昭和37年の制定以来、大幅な改定が行われておらず、規程にない、所謂「スクーリング会場」・「サポート校」といった場所において高等学校教育が行われている 例も見られ、生徒・保護者に影響を及ぼしている。 こうした状況に鑑み、高等学校教育を行う上で、十分な教育条件を確保するため、関係諸法令の趣旨を踏まえ、大阪府独自の私立通信制高等学校における 適正な教育条件のあり方について提言する。 2 対象 大阪府知事認可の私立通信制高等学校及び私立高等学校通信制課程 3 教育条件 各通信制高等学校において整えるべき教育条件は次のとおりとする。 1 総則 (1) 通信教育を行う施設(規程における実施校) ① 本校 ② 分校(学校教育法施行規則第6条) ③ 協力校(高等学校通信教育規程第3条) ④ 指定技能教育施設(学校教育法第45条の2) (2) 収容定員 ① 学校の収容定員は1(1)の①~④で示した施設のみを算定の根拠とし、各施設ごとの収容定員の合計とする。 ② 収容定員の変更は、生徒の収容人数、教職員数などの教育条件面のみならず、大阪府内においては府内の需要供給の状況、大阪府外においては、他 の都道府県の意向なども審査した上で判断する。 2 編制 (1) 教員(教頭・教諭・助教諭・講師(常勤の者に限る))の編制 ① 本校、分校、協力校、指定技能教育施設ごとに必要な教員数 教員は、各施設ごとの収容定員に規程を適用した必要教員数を配置すること。 (ただし、専任、兼任は問わない。) ② 学校の必要教員数 学校全体の必要教員数は、①の各施設の合計とする。 必要教員数のうち、専任教員は、学校の収容定員に規程を適用した必要数を配置すること。 (2) 事務職員の編制 (1)の①②に準じて配置すること。 (3) 養護教職員の配置 本校、分校、協力校、指定技能教育施設ごとに生徒の保健を担当する教職員を配置すること。(ただし、専任、兼任は問わない。) 3 施設・施設 (1) 施設 ① 位置 本校、分校、協力校、指定技能教育施設は、風俗営業施設などの教育にふさわしくない施設が、周辺に数多く立地していないなど、高等学校教育を行う 上で適切な位置にあること。 ② 面積 原則として、本校、分校の校舎面積は、それぞれの施設が1,250㎡以上であること。 ③ 所有形態 ○ 安定的な運営と教育条件の維持のため、本校、分校における校地、校舎の所有形態は、原則として、自己所有又は教育上支障がなく、かつ、20年以 上の賃借権を取得し、これを登記するなど、将来にわたり、安定的に使用できる場合とする。 また、原則として、校舎は建物全体を所有することとする。 ○ 協力校、指定技能教育施設については、実施校との協力・連携関係を十分に保ち、生徒の就学に支障のないように努めること。 1 ④ 必要施設 ○ 本校、分校、協力校、指定技能教育施設には、規程にある施設の他、「体育」の面接指導を行うことができる施設を整備すること。 ○ 学校内において自学自習を行える環境を整備すること。 (2) 設備 自学自習を支援するため、学習参考文献をはじめとした図書を整備すること。 4 教育内容 各通信制高等学校において望ましい教育内容は次のとおりとする。 1 学習指導 (1) 教科指導 教科指導については、生徒の習熟を図るため、生徒の自学自習と密接に関連させながら適宣実施すること。 ① 教育課程 生徒の特性、進路等の多様化に対応し、多様な選択科目を設定すること。 特に、芸術においては、生徒の興味・関心に応じた多様な科目が選択できるように配慮すること。 ② 面接指導 ○ 面接指導にあたっては、生徒の十分な習熟を図るため、少人数の編制によって行うこと。 また、生徒の学習状況にも配慮し、適宣、面接指導を補充して行うこと。 ○ 体育、芸術などの実技が中心の教科は、通常の教科より面接指導回数が多いことから、面接指導において学習指導要領の全域を行えるよう工夫す ること。 ○ 実験・実習を伴う理科、家庭については、可能な範囲で実験・実習を採り入れるか若しくは教材を工夫するなど、体験的な学習ができるように努める こと。 ③ 添削指導 ○ 通信教育は添削指導が基本であるものの、面接指導との組み合わせにより、生徒の学習理解をより把握することが可能であることから、面接指導と 添削指導は同一の教員が担当すること。 ○ 通信教育は自学自習を基本とするものの、自宅などでの学習のみでは理解を図ることが容易でないことから、自学自習を支援するための教員配置を 行うこと。 (2) 特別活動 通信教育は、添削指導が中心であり、生徒が教員や他の生徒と接する機会が少ないため、集団生活を体験するために、特別活動には次のような指導上 の配慮が必要である。 ○ 野外活動、意見交換会などを通じて、集団生活の体験や集団の中での自己発見につながるような取り組みを行うこと。 ○ ボランティア活動など社会の構成員としての役割を認識させること。 ○ 必要に応じ、特別活動の履修時間を増加させるよう積極的に取り組むこと。 ○ 生徒の自主的な活動を支援するため、部活動と連携を図るなど工夫を行うこと。 2 生徒指導 ① 生徒とのコミュニケーションが十分に図れるよう配慮すること。 ② 学習上、生活上さまざまな悩みを抱える生徒に対するカウンセリング等の充実を図ること。 3 進路指導 中途退学生をはじめ、今後、進路選択を行う生徒が増加している状況に鑑み、生徒個人の興味・関心・能力に応じた適切な指導が行えるような体制をとる こと。 Ⅱ 国への要望について 1 広域の高等学校通信教育は、都道府県域を超えた教育活動が行われ、本校所在の認可都道府県以外に影響を及ぼすことから、国が指導監督を行うべきで ある。あるいは、引き続き、都道府県において、指導監督を行うとしても、本校以外の都道府県での教育活動を実施する場合においては、当該都道府県の認可 にかからしめるよう所要の法律改正をされたい。 なお、法律改正がなされるまでの間、本校以外の都道府県での教育活動を実施する場合においては、当該都道府県の私立学校審議会の意見を聴くこととする よう全国の都道府県に通達を出されたい。 2 近年、通信制高等学校に学ぶ生徒が制度制定当時の勤労生から中途退学生、不登校生などに変化する中、現行の学習指導要領における面接指導時間、 添削指導回数によって、十分な習熟が図れない側面がある。 昨今、多数存在する、所謂サポート校については、その顕著な例であると考えられる。生徒の十分な習熟が図られるよう、学習指導要領のあり方について検討さ れたい。 また、当面の対応として、主たる生徒が、勤労生から、中途退学生等へと変化する中、平日に学習する場としての所謂スクーリング会場について、規程上、明記 されたい。 3 昨今のパソコン・インターネット等の情報通信手段の普及により、通信制高等学校のあり方についても大きく変化することが考えられる。 今後、国においては、情報化の進展をはじめとする社会情勢の変化を十分に踏まえ、通信制高等学校のあり方について、抜本的な制度改正をされたい。 Ⅲ 新規設置・定員増のあり方 新規校設置・既存校の収容定員の増加については、次の条件の下、慎重に審議した上で、判断すべきである。 1 通信制高等学校における生徒については、当面3年間は、900人から2,200人程度の増加が推計できる。 よって、収容定員の増加にあたっては、全日制高等学校において、中途退学の防止に努められていることを考慮し、まず、1,000人程度の需要に応え、その後 の状況を踏まえた上で残りの需要への対応を検討すること。 2 その際には、多様な教育機会を提供する観点から、既存校にない特色のある学校の設置を優先する必要がある。 また、今回示す教育条件等を十分に周知する期間を設けた上で対応すること。 3 他の都道府県認可の学校が府内において教育活動を行う場合については、適正な教育条件が確保されるよう、関係諸法令及び今回の建議内容に基づき、 当該都道府県と十分な調整を行うこと。 2 資料2 大阪府私立通信制高等学校等の設置認可等に関する審査基準 大阪府教育長(以下「教育長」という。)が、通信制の課程(以下「課程」という。)を置く私立高等学校又は私立中等教育学校(以下「私立学校」という。)の 設置、私立学校の課程・学科の設置、私立学校の収容定員に係る学則変更及び広域の課程を置く私立学校に係る学則変更の認可を行う場合は、高等学校設置 基準(平成16年文部科学省令第20号)、高等学校通信教育規程(昭和37年文部省令第32号、以下「通信規程」という。)その他の関係法令等のほ か、この基準及び手続により審査する。 第1 私立学校の設置認可 1 私立学校の責務 私立学校は、社会的に重要な役割を担っていることから、教育条件の維持向上のため不断の努力をすることにより、その責務に応えうる教育を行うこと。また、学校評 価の実施や積極的な情報の提供も行い、保護者や社会からの信頼を得るよう努めること。 2 名称 私立学校に付する名称は、当該学校の目的に照らし、学校の名称としてふさわしいものであり、かつ、既存の学校の名称と紛らわしくないものであること。 3 立地 (1) 風俗営業施設(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(昭和23年法律第122号)第2条第1項に規定する風俗営業又は同条 第5項に規定する性風俗関連特殊営業を行う施設をいう。)などの教育にふさわしくない施設が、周辺に数多く立地していないなど、学校教育を行う上で適切な 環境に位置すること。 (2) 適正な教育条件を確保するため、既存の私立学校の配置、学科の設置等の状況を考慮した適切な立地であること。 4 規模 (1)私立学校の収容定員は、次の施設ごとの収容定員の合計とする。ただし、協力校の収容定員は当該私立学校に係る定員とする。 ア 実施校(通信規程第3条に規定する実施校で、本校及び分校をいう。) イ 協力校(通信規程第3条に規定する協力校をいう。) (2)施設の収容定員については、適正な教育条件を確保するため、設置される都道府県の生徒数の将来動向及び既存の私立学校の収容定員等の状況を考慮 した適切な規模であること。 5 教職員数 (1)教諭等は、各教科に当該教科の普通免許を有する者を配置するなど、教育活動に支障をきたさない構成であり、その数については、施設ごとに別表1に定める 数以上とする。 (2)事務職員の数は、施設ごとに別表2に定める数以上とする。 6 施設及び設備等 (1)通信教育の用に供する施設は、次に掲げるものとする。 ア 実施校 イ 協力校 ウ 指定技能教育施設(学校教育法(昭和22年法律第26号)第55条第1項に規定する施設をいう。) (2)実施校の校舎には、通信規程第9条第1項の各号に掲げる施設及び第10条の設備を備え、独立校の校舎面積は、1200㎡以上とすること。ただし、教 育上支障がない場合は、収容定員が240人未満の分校の面積について次によることができる。 定員120人以下 600㎡ 定員121人以上240人未満 600㎡+5×(定員-120人) (3)実施校は、他の学校等(同一の設置者が設置するものを含む)と校地、校舎等を共用していないこと。 (4) (3)にかかわらず、年齢差を考慮した安全対策を講じるなど、安全上及び教育上支障がなく、 かつ、次のすべての基準を満たす場合に限り、校地及び校舎を共 用することができる。 ア 同一の設置者が設置するもので、学校教育法第1条並びに第124条及び第134条第1項に規定する学校等であること。 イ 共用する校舎が、当該学校の同一敷地内にあること。 ウ 校舎の共用については、普通教室を共用していないこと。また、当該学校は階全体を占有すること。 エ 校舎の面積は、当該学校及び共用する学校等がそれぞれ法令等で必要とされる面積の合計以上であること (5)分校では、本校に準じ、一元的に教育が行われること。 (6)協力校及び指定技能教育施設においては、実施校との協力・連携関係を十分に保ち、生徒の修学に支障のないように努めること。 7 資産等 (1)実施校における校地、校舎その他の施設は、自己所有であること。 ただし、教育上支障がなく、かつ、20年以上の賃借権を取得し、これを登記する等、将来にわたり安定的に使用できる場合はこの限りでない。 (2)実施校の校舎は、建物全体を占有すること。 ただし、国又は地方公共団体が設置する文化教育施設等の施設と複合する場合についてはこの限りでない。 (3)設備は自己所有であり、負担附(担保に供せられている等)でないこと。 ただし、教育上支障がないと認められる場合における情報機器等の借用はこの限りでない。 (4)私立学校の設置に係る負債(日本私立学校振興・共済事業団からの借入金を除く。)がないこと。 (5)(4)にかかわらず、既設の学校法人が私立学校を設置する場合は、次の基準を満たす借入金は認められる。 ア 借入金額が校地取得費及び校舎建築費の3分の2以下であること。 イ 借入先が確実な金融機関であること。 ウ 適正な返済計画があり、かつ、実行可能であること。 エ 当該借入後において、学校法人の総資産額に対する前受金を除く総負債額の割合が30%以下であり、かつ、学校法人の負債に係る各年度の償還額が 当該年度の帰属収入の20%以下であること。ただし、私立学校の設置が学校法人の経営改善に資するものであり、借入金額が学校法人の経営状態に多大 な影響を及ぼさないと認められる場合はこの限りでない。 (6)校地、校舎その他の施設は、負担附でないこと。ただし、(4)、(5)の借入金に係る担保はこの限りでない。 (7)開設年度の人件費の3分の1に相当する運用資金を保有していること。 (8)開設年度から少なくとも2年間の学校運営に係る予算について、適正な計画を立てており、授業料、入学料等現金の経常的収入その他の収入で収支の均衡 を保つことが可能であると認められること。 (9)校地、校舎その他の施設及び設備の整備に要する経費及び(7)の経費のための資金で、(4)、(5)の借入金を引いた額が、私立学校開設時に収納されることが 確実と認められること。 3 8 学校法人の管理運営 学校法人の管理運営については、適正を期し難いと認められる事実がないこと。例えば、次の事項に留意すること。 (1)法令の規定、法令の規定による処分及び寄附行為に基づいて、適正に管理運営されていること。 (2)役員の間における訴訟その他の紛争の有無 (3)日本私立学校振興・共済事業団等からの借入金の償還(利息、延滞金の支払いを含む。)又は公租・公課(日本私立学校振興・共済事業団の掛金を含 む。)の納付状況 第2 課程の設置認可 第1の3から8まで(6及び7の(7)を除く。)の規定を準用する。この場合、「私立学校」は「課程」と読み替える。 第3 学科の設置認可 第1の4から8まで(6及び7の(7)を除く。)の規定を準用する。この場合、「私立学校」は「学科」と読み替える。 第4 私立学校の収容定員に係る学則変更認可 1 規模 収容定員数の設定については、第1の4の規定を準用する。 2 教職員、施設及び設備等 収容定員を変更する場合は、第1の5から8まで(7の(7)を除く。)の規定を準用する。この場合、第1の5から7までについては変更後の収容定員によるも のとし、「私立学校」を「収容定員」と、「設置」及び「開設」は「変更」と読み替える。 ただし、収容定員を減員する場合は、第1の6から8までの規定は準用しない。 第5 広域の課程を置く私立学校に係る学則(収容定員に係るものを除く)変更認可 1 入学検定料、入学料及び授業料等 私立学校の運営状況等を考慮して、適正に設定すること。 2 通信教育を行う区域 当該都道府県の意向や影響等を考慮した上で適正に設定すること。また、通信教育を行う区域を拡大する場合は、第1の8の規定を準用する。 3 分校の設置 第1の3から8までの規定を準用する。この場合、第1の7については、「私立学校」は「分校」と読み替える。 4 協力校の設置 第1の4、5、6(6)及び8の規定を準用する。 5 指定技能教育施設との連携 第1の6(6)及び8の規定を準用する。 6 その他 その他の事項について、学則の変更を行う場合、大阪府内の高等学校に関する諸状況等への配慮が図られており、かつ、教育上支障がないと認められること。 第6 申請手続及び標準処理期間 1 私立学校の設置認可 (1)計画書の提出 私立学校の設置認可を受けようとする者(以下「申請者」という。)は、原則として開設年度の前々年度の9月30日までに計画書を教育庁私学課に提出し、 申請についての助言を受けることができる。 (2)申請書の提出 申請者は、認可申請書(以下「申請書」という。)に別に定める書類を添えて、校舎の建築等を伴う場合は、原則として開設年度の前々年度の11月30 日までに、校舎の建築等を伴わない場合は、原則として開設年度の前年度の6月30日までに教育長に申請すること。 (3)審査期間 ア 教育長は、適正な内容の申請書を受理後、内容を審査した上、直近の大阪府私立学校審議会(以下「審議会」という。)に諮問し、審議会からの答申後 10日以内に答申の内容を申請者に通知する。 イ 教育長は、私立学校の施設及び設備が申請内容と相違ないことを確認した場合は、開設年度の前年度の3月31日までに当該申請についての認可の適 否を決定し、その旨を速やかに申請者に通知する。 2 課程又は学科の設置認可 1の規定を準用する。その場合、「私立学校」は「課程(学科)」と読み替える。 3 私立学校の収容定員に係る学則変更認可 1の規定を準用する。その場合、「設置」は「収容定員に係る学則の変更」と、「開設」は「変更」と読み替える。 ただし、収容定員を減員する場合の申請書の提出は、原則として変更年度の前年度の1月31日までとする。 4 広域の課程を置く学校に係る学則(収容定員に係るものを除く。)変更認可 1の規定を準用する。その場合、「私立学校の設置認可」は「広域の課程を置く学校に係る学則変更認可」と、「開設」は「変更」と読み替える。 なお、分校の設置等が伴わない申請については、教育長は審議会からの答申後30日以内に当該申請について認可の適否を決定し、その旨を速やかに申請者 に通知する。 別表1 教員数 別表2 事務職員数 定 員 人 数 定 員 人 数 240人以下 5 240人以下 2 241~1200 (定員-240)÷100+5 241~5000 (定員-240)÷400+2 1201~5000 (定員-1200)÷150+14 5001以上 14に生徒数の増加に応じた相当数を加えた数 5001以上 40に生徒数の増加に応じた相当数を加えた数 別表1及び2において、1未満の端数を生じた場合は、小数点以下第1位の数字が1以上であるときは1に切り上げ、0であるときは切り捨てるものとする。 別表1及び2の「定員」とは、学則上の定員をいう。 4 資料3 大阪府私立通信制高等学校等における適正な教育条件を確保するための指導指針 (趣旨) 第1条 この指針は、学校教育法(昭和22年法律第26号)、私立学校法(昭和24年法律第270号)、高等学校設置基準(平成16年文部科学省令第 20号)、高等学校通信教育規程(昭和37年文部省令第32号。以下「通信規程」という。)、その他の関係法令及び大阪府私立通信制高等学校等の設置 認可等に関する審査基準(平成28年5月13日施行)に定めるもののほか、教育長が所轄庁である通信制の課程を設置する私立高等学校及び私立中等教 育学校に関し、私立通信制高等学校等の教育条件の向上を促進するために行う行政指導の内容となる事項を定めるものとする。 (規模等) 第2条 新規校の設置、既存校(通信制の課程を設置しているものを除く。)の通信制の課程の設置及び既存校(通信制の課程を設置しているものに限る。) の収容定員の増加については、次のとおりとすること。 (1) 収容定員の設定については、府内における生徒数の状況等を考慮した規模とし、定員の充足見込みがある数とすること。 (2) 必要な教育条件を備えるとともに教育内容の充実に努めることにより、生徒に多様な教育機会を提供できるようにすること。 2 各施設(通信規程第3条に規定する実施校(分校を含む。)及び協力校をいう。以下同じ。)の収容定員については、面接指導(通信規程第2条第1項 の面接指導をいう。)や補習等の実施計画をもとに、それぞれの施設で十分な教育条件を確保した上で設定し、学則に各施設の定員を明記すること。 (生徒募集等) 第3条 設置者は、各施設の収容定員を踏まえた生徒募集を行うこと。 2 生徒募集に当たっては、募集要項に通信制の課程である旨明記するなど、入学志願者及びその保護者等に対して、通信制の課程としての教育の内容及び方法 を正確に説明すること。 3 設置者は、生徒が学習面や生活面で支援を受ける民間施設において、当該私立学校の面接指導を実施するなど、生徒及びその保護者等が当該民間施設が 当該私立学校であるかのような誤解を招く連携を行ってはならないこと。 (教職員) 第4条 各施設には、養護教諭、実習助手、生徒のカウンセリングを担当する者、自学自習を支援するための教員等の教職員を配置することが望ましい。 (施設、設備等) 第5条 各施設には、運動場、体育館等体育の実技を行うことができる施設、カウンセリングルーム、生徒が自学自習を行う教室等を設置することが望ましい。 2 通信規程第9条第1項第2号に規定する図書室においては、図書の種類、冊数等を充実することが望ましい。 (協力校) 第6条 協力校(通信規程第3条に規定する協力校をいう。)を設ける場合は、本校と同様の教育環境が継続的に確保されるよう、協力の内容について文書によ る取決めを行うこと。 (教育内容等) 第7条 各施設においては、次のような取組をすることが望ましい。 (1) 教育課程は、生徒の特性、進路等の多様化に対応した選択科目を設定すること。 (2) 生徒が自らの興味、関心又は能力に応じ、教科及び科目の選択を行えるよう適切な指導をすること。 (3) 教科の指導については、生徒の自学自習と密接に関連させながら、適宜実施すること。 (4) 生徒の学習における理解の状況をより把握するため、各生徒についての添削指導と面接指導は同じ教員が担当すること。 (5) 面接指導は、以下の点に留意して行うこと。 ア 少人数の編成によること。 イ 習熟度別指導を取り入れる等生徒の習熟を図ること。 ウ 生徒の学習における理解の状況にも配慮し、適宜、面接指導を補充すること。 エ 体育、芸術等の実技が中心の教科については、面接指導においても学習指導要領に規定する全領域を設定すること。 オ 理科及び家庭については、可能な範囲で実験若しくは実習を取り入れること又は教材を工夫すること等により、体験的な学習ができるようにすること。 (6) 特別活動は、以下の点に留意して行うこと。 ア 野外活動、意見交換などを通じて、集団生活の体験や集団の中での自己発見につながるように取り組むこと。 イ ボランティア活動など社会の構成員としての役割を認識させるよう取り組むこと。 ウ 必要に応じ、特別活動の履修時間を増加させるよう取り組むこと。 エ 生徒の自主的な活動を支援するため、部活動と連携を図る等の工夫をすること。 (7) 生徒指導は、以下の点に留意して行うこと。 ア 生徒とのコミュニケーションが十分に図れるよう配慮すること。 イ 学習上、生活上さまざまな悩みを抱える生徒に対するカウンセリング等を充実すること。 (8) 進路指導は、生徒個人の興味、関心又は能力に応じた適切な指導が行えるよう、進学相談、就職相談等の体制を充実すること。 5 資料4 通信制高等学校の今後のあり方について(建議)H17.7 【はじめに】 通信制高等学校は、社会状況の変化や生徒ニーズの多様化などを背景に、中途退学生・転学生や不登校生の受け皿として、生徒減少期においても、全国的に量 的拡大を続けてきた。 このような中、通信制高等学校の一部では、「スクーリング会場」や「サポート校」等、通信制高等学校に関する設置・運営指導の基準である「高等学校通信教育規 程」(以下「通信教育規程」という。)において想定していない教育環境の下で、教育活動が展開されているなどの実態も見られるところである。 こうしたことから、本審議会においても、通信制高等学校に関し、適正な教育条件を確保するための対応が必要であるとの観点から、平成11年に、本審議会に「通信 制高校の今後のあり方に関する特別委員会」を設置し、通信制高校教育のあるべき姿や今後の新設・定員増のあり方に対する意見をまとめ、平成12年7月、所轄庁 である大阪府知事に対し建議をした。 その中で、新規設置・定員増のあり方として、当面3年間で1,000人程度の需要に応えることとし、大阪府においては、平成14年度に通信制高校3校(府内におけ る総定員1,200人)の認可をしたところである。また、その後の需要に対しては、今後の状況を踏まえた上で対応を検討することとしたところである。 また、通信教育規程については、昭和37年に制定されて以降、大幅な改正がなされず、実態に則していない部分が見受けられたことから、前回建議において、所要の 法令改正等を国への要望事項として掲げたところである。しかしながら、平成16年4月の同規程の改正においても、こうした問題点の改善は見られていない。 本審議会としては、前回建議以降のこうした状況等を踏まえ、私立学校法第9条第2項の規定に基づき、以下の2点について、改めて大阪府知事に対し建議するこ ととした。大阪府においては、本建議の趣旨に則り、真摯に取り組まれることをここに要望する。 【新規設置・定員増のあり方】 通信制高等学校の生徒数は、高校中退生や不登校生等の受け皿等といった社会的要請を背景として増加を続けてきたが、高校全体の生徒数が減少する中、今 後はこれまでのような右肩上がりの増加は見込めない状況にある。 一方、通信制高等学校の教育の実態を見た場合に、前回建議でも述べたが、法令や府の基準に適合していない施設において教育が行われるなど、依然として不適 切な点が見られるところである。 府においては、前回の建議以降、改善が必要な高等学校に対し、2度の勧告を実施したほか、経常費補助金の配分においても、不適切施設に在籍する生徒数に 応じた調整措置を講じるなど、より良い教育環境の確保に向けた取組みを行ってきたことは、本審議会としても一定評価をするところである。府においては、こうした取組 みを継続・発展させることで、引き続き府認可の通信制高等学校の教育環境の向上に努められたい。 一方、他府県認可校については、府内において法令や府の基準に適合していない施設で高校教育が行われている実態があるにもかかわらず、現行通信教育制度上 では、府に指導権限がないことから、何ら対策が講じられていないのが実情である。 さらに、近年、生徒数が減少する反面、広域通信制高等学校数は全国的に増加傾向にあり、府を教育区域に入れる他府県認可の通信制高等学校も増えてきて いる。 こうした状況を踏まえて、学校間の適度な競争を導き出し、より良い教育環境の確保や生徒の学校選択の幅の拡大を図るべきであるとの考えのもと、本審議会として は、法令や府の基準に適合した施設の新設や定員増を認めることが適切であると考える。 なお、その規模については、他府県認可校が府内に設置する施設で、法令や府の基準に適合していない施設の在籍生徒数等を踏まえ、適宜検討することが適当で あると考える。 【国への要望について】 広域通信制高等学校における指導権限の問題については、本年度の全国私立学校審議会連合会の総会議題として本審議会から提案を行い、国への陳情が議決さ れ、この1月には、文部科学省に対し、通信教育規程等の改正に向けた陳情がなされたところである。 本審議会としても、高等学校通信教育制度が今後とも健全に運営されるよう、今般、次の事項について、文部科学大臣に対し要望をすることとした。 ついては、府においても、その趣旨を踏まえられ、国に対し要望をされることを検討されたい。 ○ 広域通信制高等学校は、教育活動が3府県以上にわたるため、所轄庁である都道府県のみで実態を把握し、指導を行うことは事実上困難である。よって、その所 管を文部科学省とするか、教育活動が行われている都道府県知事に対しても、教育環境の確保のための実効性のある権限を付与すべきである。 ○ 現行通信教育規程では、面接指導施設等の施設要件等が示されていないことから、同一府県内において異なる施設要件の基準により認可された高校が教育活 動を実施するケースが生じている。生徒の教育環境水準を保証するためにも、通信教育規程において、面接指導施設等の全国統一的な基準を示すべきである。 ○ 近年、通信制高等学校に学ぶ生徒が、現行の学習指導要領における面接指導時間、添削指導回数では、十分な習熟を図れない側面がある。このため、通信制 高等学校の中には面接指導時間数を増やす学校も出てきている。こうした実態を踏まえ、集団教育のあり方や教科科目の十分な習熟について、上記面接指導施 設等の基準とともに、学習指導要領のあり方を検討されたい。 6 資料5 通信制高等学校に関する要望書 H17.8 通信制高等学校に関する要望書 通信制高等学校は、社会状況の変化や生徒ニーズの多様化 などを背景に、中途退学生・転学生や不登校生の受け皿とし て、生徒減少期においても、全国的に量的拡大を続けてまい りました。 こうした中、通信制高等学校の一部では、繁華街周辺での 立地、狭隘な教室や自己所有でないビルの一室等を「スクー リング会場」や「サポート校」として使用する等、通信制高 等学校に関する設置・運営指導の基準である「高等学校通信 教育規程」(以下「通信教育規程」という。)では想定をし ていない教育環境の下で教育が行われている実態があり、良 好な教育環境が確保されていないといった懸念を感じるとこ ろです。 また、本府の私立学校審議会においても、こうした実態を 放置することは、通信制高等学校教育への国民の信頼を損ね ることのみならず、後期中等教育への影響も懸念されると いった議論がなされたところです。 つきましては、高等学校通信教育制度が、今後とも健全に 運営されますよう、以下の事項について、文部科学省に対し 関係法令の改正等を要望いたします。 1 2 教育環境水準の維持・向上 現行通信教育規程では、面接指導施設等の全国的に統一され た基準が示されておらず、府県によって基準が異なるのが現状 である。例えば、ある府県(甲県)で認可された通信制高等学 校が、他の府県(乙県)域で教育活動を行う場合、乙県域には 異なる基準により設置された施設が混在することとなる。その ため、同一府県域において教育を行う通信制高等学校であって も、施設の状況はどの府県が所轄庁となるかによって大きく異 なり、生徒の学習環境に著しい格差を生じさせる結果となって いる。 よって、通信制高等学校に学ぶ生徒の学習環境の水準を全体 として維持・向上させるため、通信教育規程において、面接指 導施設等の全国統一的な基準を示すべきである。 平成17年8月 文部科学大臣 中山 広域通信制高等学校に関する指導権限 広域通信制高等学校では、教育活動が3府県以上にわたるた め、所轄庁である都道府県のみで教育活動等の実態を把握し、 指導を行うことは事実上困難である。 よって、その所管を文部科学省とすることも考えられるが、 望ましい姿としては、教育活動が行われている地域を所管す る都道府県知事に対しても、教育環境の確保のための実効性 のある権限を付与すべきである。 成彬 様 大阪府私立学校審議会 会 長 梶田 叡一 大阪府知事 太田 房江 資料6 ルネサンス大阪高校の認可適当との諮問にあたっての条件 ルネサンス・アカデミー株式会社によるルネサンス大阪高等学校の設置については、以下の事項を満たすことを条件に、認可適当と認める。 1. ルネサンス大阪高等学校において提供される高等学校通信教育の内容については、以下の事項に留意し、適切な実施に努めること。 (1)カリキュラムに基づいた教育を実施するために、相当の免許状を有した教員が配置されること。 (2)スクーリング(面接指導)が、学習指導要領上求められている教科・科目別に応じて行われ、クラス編制に基づき指導するための 教員が適切に配置されること。 (3)添削指導が科目ごとの履修生徒数に応じ、実施可能な教員体制となっていること。 (4)スクーリング(面接指導)や添削指導の内容が学習指導要領に即した目標と内容になっていること。 (5)試験が、教員の監督の下、特区区域内において行われること。 (6)添削指導の設問が択一式だけではなく、多様な設問形式が確保されていること。 (7)記述式の設問に対しては、教員が記述式で添削指導する体制となっていること。 (8)スクーリング(面接指導)時間数の一部免除が可能となるメディア利用による学習システムについては、視聴確認や成果確認を 厳格に行うこと。 (9)試験についても、添削指導と同様に、多様な設問形式となっていること。 (10)試験中に、パソコン等によってインターネット検索等ができないなどの不正防止の手立てを講じること。 (11)メディアを利用した学習においては、生徒の本人確認を確実に実施することとし、平成27年度からの音声認証又は文字認証の 実施について検討すること。 2. 大阪府は、認可後も、「ルネサンス大阪高等学校において、特別委員会が高等学校通信教育の適切な実施のために確認を行った 教育内容等が行われていること」を定期的に実地確認していくこと。 上記1の条件を満たさない場合は、再度、私立学校審議会特別委員会で議論することとする。 7 資料7 構造改革特別区域法に基づく学校設置会社による 通信制高等学校の設置について (報告) 平成26年1月 大 阪 府 私 立 学 校 審 議 会 株式会社立通信制高校の設置に関する特別委員会 8 目 次 1 諮 問 に至 るまでの経 過 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 2 特 別 委 員 会 の審 議 内 容 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 (1) 教 育 内 容 について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 (2) 「レポートシステム」について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 (3) 校 地 及 び校 舎 について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 3 答 申 にあたって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 《参 考 資 料 》 1 関 係 データ (平 成 25年 度 大 阪 の学 校 統 計 学 校 基 本 統 計 調 査 速 報 ) (1) 大 阪 府 が設 置 (認 可 )する高 等 学 校 (通 信 制 )の状 況 ・・・・・6 (2)公 立 中 学 校 卒 業 者 における高 等 学 校 等 進 学 者 の内 訳 ・・・・・・・・6 2 文 部 科 学 省 通 知 (平 成 24 年 9 月 21 日 )・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 「構 造 改 革 特 別 区 域 法 第 12 条 第 1 項 の規 定 に基 づく学 校 設 置 会 社 による学 校 設 置 事 業 等 について」 3 構 造 改 革 特 区 による株 式 会 社 立 学 校 一 覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 (平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 ) 4 大阪府私立学校審議会特別委員会 (1) 特 別 委 員 会 委 員 名 簿 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 (2) 特 別 委 員 会 開 催 状 況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 1 諮 問 に至 るまでの経 過 学 校 教 育 法 第 2 条 において、学 校 の設 置 主 体 は、国 、地 方 公 共 団 体 及 び学 校 法 人 に限 定 されているが、構 造 改 革 特 別 区 域 法 (以 下 「特 区 法 」という。)により、地 方 公 共 団 体 が教 育 上 又 は研 究 上 「特 別 なニーズ」があると認 め、内 閣 府 が当 該 地 方 公 共 団 体 の 特 区 計 画 を 認 定 した 場 合 は 、株 式 会 社 が 学 校 を設 置 す ること が 可 能 となっ た。 大 阪 府 及 び大 阪 市 ( 以 下 「大 阪 府 等 」とい う。)は、ル ネサンス・アカデミー 株 式 会 社 (以 下 「事 業 者 」という。)の提 案 を受 けて、学 校 設 置 会 社 による学 校 設 置 を行 うた めに、平 成 25 年 5 月 17 日 付 けで「大 阪 市 教 育 特 区 」の申 請 を内 閣 府 に行 った。 「大 阪 市 教 育 特 区 」は、株 式 会 社 立 ならではのスピード感 や関 係 企 業 等 との連 携 に よる多 様 性 に富 んだ特 色 ある教 育 内 容 を提 供 することにより、「社 会 の中 で生 きる力 」を 涵 養 するとともに、不 登 校 や中 途 で退 学 した生 徒 たちの再 チャレンジする機 会 を増 加 させ るなど、大 阪 の地 域 ニーズに応 える教 育 の推 進 を目 的 としている。 大 阪 府 等 からの申 請 に対 し、内 閣 府 は、同 年 8 月 9 日 付 けで特 区 法 に基 づく認 定 を行 った。 そして、平 成 25 年 8 月 30日 付 けで、事 業 者 から、広 域 通 信 制 高 校 ルネサンス大 阪 高 等 学 校 (以 下 「大 阪 校 」という。)の設 置 認 可 の申 請 があった。大 阪 府 等 は、この 申 請 を受 けて、これまで学 校 法 人 立 の私 立 学 校 の設 置 認 可 を審 議 してきた大 阪 府 私 立 学 校 審 議 会 の中 に設 置 された特 別 委 員 会 に対 し、特 区 法 第 12 条 第 8 項 の規 定 に基 づき、設 置 認 可 にかかる諮 問 を行 った。 -1- 2 特 別 委 員 会 での審 議 内 容 設 置 認 可 の申 請 を行 った事 業 者 は、他 県 において、株 式 会 社 立 による学 校 をすでに 2校 設 置 している。 学 校 設 置 会 社 による学 校 設 置 事 業 等 については、平 成 24 年 9 月 21 日 付 けの文 部 科 学 省 通 知 (「構 造 改 革 特 別 区 域 法 第 12 条 第 1 校 の規 定 に基 づく学 校 設 置 会 社 による学 校 設 置 事 業 等 について」)において、不 適 切 な学 校 教 育 活 動 の事 例 等 が見 られるとの指 摘 がなされている。 特 別 委 員 会 では、この指 摘 を踏 まえ、大 阪 校 の教 育 が適 切 に実 施 されるために、既 存 の2校 において、事 業 者 がどのような手 立 てを講 じようとしているのかについて重 点 的 に 審 議 した。また、大 阪 校 の校 地 及 び校 舎 などの資 産 要 件 についても審 議 を行 った。 以 下 、特 別 委 員 会 において、事 業 者 の対 応 状 況 等 について確 認 した内 容 をまとめて いる。 (1)教 育 内 容 について 教 育 内 容 については、①カリキュラムに基 づいた教 育 を実 施 するために、相 当 の免 許 状 を有 した教 員 が配 置 されること、②スクーリング(面 接 指 導 )が、学 習 指 導 要 領 上 求 められている教 科 ・科 目 別 に応 じて行 われ、クラス編 成 に基 づき指 導 するための教 員 が適 切 に配 置 されること、③添 削 指 導 が科 目 ごとの履 修 生 徒 数 に応 じ、実 施 可 能 な 教 員 体 制 となっていること、④使 用 する教 科 書 及 びスクーリング(面 接 指 導 )や添 削 指 導 の内 容 が学 習 指 導 要 領 に即 した目 標 と内 容 になっていること、⑤試 験 が、教 員 の 監 督 の下 、特 区 区 域 内 において行 われること、などを確 認 した。 -2- (2)システムについて 大 阪 校 の添 削 指 導 については、既 存 の2校 と同 様 、紙 ベースではなく、パソコン等 を 用 いた「レポートシステム」により行 われることから、「レポートシステム」の内 容 について、① 添 削 指 導 の設 問 が択 一 式 だけではなく、多 様 な設 問 形 式 が確 保 されていること、②記 述 式 の設 問 に対 しては、教 員 が記 述 式 で添 削 指 導 する体 制 となっていること、③スク ーリング(面 接 指 導 )時 間 数 の一 部 免 除 が可 能 となるメディア利 用 による学 習 システ ムについ ては 、視 聴 確 認 や 成 果 確 認 を厳 格 に 行 う ものと なって い ること 、な ど を確 認 し た。 また、試 験 についても、紙 ベースではなくパソコン等 を用 いるシステムにより行 われること から、①添 削 指 導 と同 様 に、多 様 な設 問 形 式 となっていること、②試 験 中 に、パソコン 等 によってインターネット検 索 等 ができないなどの不 正 防 止 の手 立 てが講 じられていること を確 認 した。 あわせて、パソコン等 を用 いて学 習 するシステムであるため、「レポートシステム」を使 用 する者 が本 人 かどうかを確 実 に認 証 できることが求 められるが、この点 については、当 面 は、「ダブルパスワード方 式 」による認 証 を実 施 し、平 成 27 年 度 からは、音 声 認 証 、あ るいは文 字 認 証 を実 施 するとしていることを確 認 した。 (3)校 地 及 び校 舎 について 学 校 法 人 立 の通 信 制 高 校 にかかる府 の審 査 基 準 では、借 用 により校 地 又 は校 舎 を確 保 する場 合 は、「20 年 以 上 の賃 借 権 を取 得 し、これを登 記 」、「校 舎 は、建 物 全 -3- 体 を占 有 すること。」としている。 大 阪 校 においては、校 地 及 び校 舎 は、借 用 により確 保 するとしており、契 約 期 間 も、 「3年 ごとの自 動 更 新 」となっている。また、校 舎 については、各 フロアは占 有 としているも のの、建 物 全 体 は占 有 がなされていない。 この点 、特 別 委 員 会 では、①国 においては、大 学 、短 期 大 学 又 は高 等 専 門 学 校 (以 下 「大 学 等 」という。)について、「開 設 時 以 降 20 年 以 上 にわたり、使 用 できる 保 証 を得 ることが困 難 な特 別 な事 情 があり、かつ、大 学 等 の教 育 研 究 上 の目 的 を達 成 する上 でやむを得 ない理 由 があると認 められる場 合 において、学 校 教 育 法 に定 める 当 該 大 学 等 の修 業 年 限 に相 当 する年 数 以 上 にわたり使 用 できる保 証 」があれば差 し 支 えないこととしていること(通 信 制 高 等 学 校 であれば、修 業 年 限 は3年 以 上 )、② 校 舎 は学 校 法 人 が所 有 しており、学 校 法 人 が学 園 ビルとして教 育 関 連 事 業 を実 施 す る企 業 等 に貸 し出 していること、また、賃 貸 借 契 約 は、3年 ごとに自 動 更 新 するとして おり、継 続 的 に使 用 することが可 能 と見 込 まれること、③建 物 全 体 の占 有 はなされては いないものの、フロア単 位 では占 有 されており、他 のフロアも教 育 関 連 事 業 者 が入 居 し ており、教 育 上 の支 障 が生 じるおそれがないことを確 認 した。 以 上 のことを踏 まえ、大 阪 校 の校 地 ・校 舎 については、将 来 的 に安 定 的 に使 用 でき るものと考 えられることから、特 区 における株 式 会 社 による学 校 設 置 の個 別 事 案 として、 これを認 めることとした。 -4- 3 答 申 にあたって 学 校 設 置 会 社 による広 域 通 信 制 高 校 は、平 成 25年 4月 1日 現 在 、全 国 で22 校 あるが、特 区 認 定 を受 けた地 方 公 共 団 体 は、すべてが市 町 村 であり、また、そのほと んどの場 合 、過 疎 化 等 による小 中 学 校 等 の廃 校 に伴 う跡 地 利 用 を主 としたものであ る。 それに対 し、今 回 の事 案 は、大 阪 府 等 が特 区 認 定 を申 請 しており、大 都 市 におけ る学 校 設 置 会 社 による広 域 通 信 制 高 校 の設 置 認 可 という、今 後 のリーディングケース になるものと考 えている。 特 別 委 員 会 の中 で、審 議 ・確 認 したものは、「2 特 別 委 員 会 の審 議 内 容 」にお いて記 載 したとおりであるが、この内 容 が、書 面 上 での約 束 事 に終 わるのではなく、大 阪 校 の実 際 の教 育 活 動 の中 で実 施 されることが重 要 である。そのためには、設 置 認 可 後 も、定 期 的 に、大 阪 府 が、大 阪 校 の教 育 内 容 を実 地 に確 認 し続 けていくことが担 保 されなければならない。 資料6と同じ したがって、特 別 委 員 会 としては、答 申 書 別 添 に示 した内 容 を条 件 として、「認 可 し かるべし」との答 申 を行 う。 事 業 者 においては、大 阪 校 において、「社 会 の中 で生 きる力 」を涵 養 するとともに、 不 登 校 や中 途 で退 学 した生 徒 たちの再 チャレンジする機 会 を増 加 させるなど、大 阪 の 地 域 ニーズに応 える教 育 の推 進 を図 ってもらいたいと考 えている。 -5- 《参 考 》 1 関 係 データ(平 成 25年 度 大 阪 の学 校 統 計 学 校 基 本 統 計 調 査 速 報 ) (1)大 阪 府 が設 置 (認 可 )する高 等 学 校 (通 信 制 )の状 況 学校数 年 度 対前年度 増減数 教員数 (本務者) 生徒数 うち 通信制 課程のみ (再掲) 対前年度 増減数 対前年度 増減率 校 教員数 (兼務者) 対前年度 増減率 対前年度 増減率 人 % 平成 21 8 - 6 - 19,308 △1.7 238 △3.6 1,314 △10.4 22 8 - 6 - 19,227 △0.4 230 △3.4 1,319 0.4 23 7 △1 6 - 18,918 △1.6 246 7.0 1,312 △0.5 24 7 - 6 - 18,716 △1.1 233 △5.3 1,333 1.6 平成 25 7 - 6 - 18,693 △0.1 229 △1.7 1,314 △1.4 国立 - - - - - - - - - - 公立 1 - - - 4,498 - 50 △5.7 582 △5.2 私立 6 - 6 - 14,195 △0.2 179 △0.6 732 1.8 (2)公 立 中 学 校 卒 業 者 における高 等 学 校 等 進 学 者 の内 訳 区 分 高 等 学校等 進学者 総 数 人 平成 21 年3月 高 全日制 人 等 対前年 増減率 学 定時制 対前年 増減率 校 通信制 中等教育 特別支援 学 校 高等専門 学 校 後期課程 学校 対前年 高等部 全日制 増減率 % 人 76,506 71,319 △3.0 2,792 17.3 1,503 6.7 - 298 594 22 81,018 75,832 6.3 2,656 △4.9 1,571 4.5 - 261 698 23 79,030 74,620 △1.6 1,885 △29.0 1,636 4.1 - 237 652 24 81,606 77,567 3.9 1,450 △23.1 1,707 4.3 - 222 660 25 82,050 77,821 0.3 1,400 △3.4 1,967 15.2 - 224 638 ●大 阪 府 が設 置 (認 可 )する通 信 制 高 校 の生 徒 数 は 1 万 8693 人 で、前 年 度 より 23 人 (対 前 年 度 △0.1%)減 少 となっている。 ●一 方 、公 立 中 学 校 卒 業 生 の通 信 制 高 校 へ進 学 する生 徒 数 は 1967 人 で、前 年 度 よ り 260 人 (対 前 年 度 15.1%)増 加 となっている。 -6- 3 構 造 改 革 特 区 による株 式 会 社 立 学 校 一 覧 (平 成 25年 4月 1日 一 覧 ) 学校設置会社 学校 開設 認定地方公共団体 【大学】 5校 1 株式会社東京リーガルマインド LEC東京リーガルマインド大学 (専門職大学院) H16.4~ 千代田区 2 デジタルハリウッド株式会社 デジタルハリウッド大学(4年制学部、専門職大学院) H16.4~ 千代田区、大阪市、八王子市 3 株式会社ビジネス・ブレークスルー ビジネス・ブレークスルー大学 (4年制学部(通信制)、専門職大学院(通信制)) 大学院:H17.4 学部:H22.4 千代田区 4 株式会社栄光 日本教育大学院大学 (専門職大学院) H18.4 千代田区 5 株式会社日本サイバー教育研究所 サイバー大学 (4年制通信制)(IT総合学部) H19.4 福岡市 1 株式会社アットマーク・ラーニング 美川特区アットマーク国際高等学校(広域通信制) H16.9 白山市(石川県) 2 株式会社ハーモニック 第一学院高等学校 高萩校 (広域通信制) H17.4 高萩市(茨城県) 3 株式会社代々木高校 代々木高等学校 (広域通信制) H17.4 志摩市(三重県) 4 株式会社ふりーだむ くまもと清陵高等学校 (広域通信制) H17.4 南阿蘇村(熊本県) 5 株式会社ウィッツ ウィッツ青山学園高等学校(全日制・通信制) H17.9 伊賀市(三重県) 6 新教育システム株式会社 さくら国際高等学校 (広域通信制) H17.10 上田市(長野県) 7 株式会社愛郷舎 創学舎高等学校 (広域通信制) H18.2 深谷市(埼玉県) 8 株式会社コーチング・スタッフ 大智学園高等学校 (広域通信制) H18.4 川内村(福島県) 9 株式会社エデュコジャパン 日々輝学園高等学校 (広域通信制) H18.4 塩谷町(栃木県) 10 株式会社日本教育工房 北海道芸術高等学校 (広域通信制) H18.4 清水町(北海道) 11 ルネサンス・アカデミー株式会社 ルネサンス高等学校 (広域通信制) H18.4 大子町(茨城県) 12 株式会社ナビ 第一学院高等学校 養父校 (広域通信制) H20.4 養父市(兵庫県) 13 株式会社ECC ECC学園高等学校 (広域通信制) H20.4 高島市(滋賀県) 14 富士コンピュータ販売株式会社 相生学院高等学校 (広域通信制) H20.4 相生市(兵庫県) 15 株式会社文学の館 師友塾高等学校 (広域通信制) H20.4 尾道市(広島県) 16 株式会社つくば東豊学園 東豊学園つくば松実高等学校(広域通信制) H20.4 つくば市(茨城県) 17 株式会社 I am success. 一ッ葉高等学校 (広域通信制) H20.10 山都町(熊本県) 18 株式会社札幌自由が丘教育センター 札幌自由が丘学園三和高等学校(狭域通信制) H21.4 和寒町(北海道) 19 ヒューマンアカデミー学園株式 ヒューマンアカデミー高等学校(広域通信制) H21.4 南木曽町(長野県) 20 株式会社アットマーク・ラーニング 川崎特区アットマーク明蓬館高等学校(広域通信制) H21.4 川崎町(福岡県) 21 ルネサンス・アカデミー株式会社 ルネサンス豊田高等学校 (広域通信制) H23.10 豊田市(愛知県) 22 株式会社エーアイイー AIE国際高等学校(広域通信制) H25.4 淡路市(兵庫県) LCA国際小学校 H20.4 相模原市(神奈川県) 【高等学校】 22校 【小学校】 1校 1 株式会社エル・シー・エー 学生募集を停止した学校 学校設置会社 学校 開設 備考 【大学(大学院)】 1校 1 株式会社東京リーガルマインド LEC東京リーガルマインド大学 (学部) 2 株式会社日本サイバー教育研究所 サイバー大学 (4年制通信制)(世界遺産学部) 千代田区,大阪市,新宿区,松山市,札幌 H22に募集停止(現在は, 市,千葉市,横浜市,静岡市,岡山市,広 千代田区で専門職大学院 島市,神戸市,福岡市,北九州市,宇都宮 のみ) 市でキャンパス閉鎖 H22に募集停止(現在は,IT 福岡市 総合学部のみ) 廃校した学校 学校設置会社 学校 開設 備考 【大学(大学院)】 1校 1 株式会社LCA-I LCA大学院大学 (専門職大学院) H22に廃止 大阪市 株式会社立学校として認可された後、学校法人立となった学校 学校設置会社 学校 開設 備考 【大学(大学院)】 1校 1 株式会社グロービス グロービス経営大学院大学(専門職大学院) H18開校→H20法人化 千代田区、大阪市 1 株式会社清風学園 勇志国際高等学校(広域通信制) H17開校→H22法人化 天草市(熊本県) 2 株式会社朝日学園 朝日塾高等学校 H16開校→H23法人化 岡山市 3 株式会社クラ・ゼミ クラ・ゼミ輝(キラリ)高等学校(広域通信制) H17開校→H23法人化 吉田町(福岡県) 朝日塾中学校 H16開校→H23法人化 岡山市 【高等学校】 3校 【中学校】 1校 1 株式会社朝日学園 - 10 - 4 大阪府私立学校審議会特別委員会 (1)特 別 委 員 会 委 員 名 簿 (50 音 順 ) 委員長 梶 田 叡 一 (学 )奈 良 学 園 理 事 、私 立 学 校 審 議 会 会 長 委 員 草 島 葉 子 (学 )興 國 学 園 理 事 長 ・校 長 委 員 小 谷 寛 子 委 員 重 山 香 苗 (学 )愛 泉 学 園 副 理 事 長 ・学 園 長 委 員 坪 光 正 躬 (学 )大 阪 明 星 学 園 理 事 長 ・校 長 委 員 平 岡 正 巳 (学 )清 風 南 海 学 園 理 事 長 ・校 長 委 員 満 田 育 子 小谷法律事務所 弁護士 読 売 新 聞 大 阪 本 社 編 集 局 プロジェクト編 集 室 主 任 (2)特 別 委 員 会 開 催 状 況 第一回特別委員会 (日 時 )平 成 25年 9月 13日 (金 )10時 30分 ~11時 50分 (場 所 )大 阪 府 咲 洲 庁 舎 会 議 室 第二回特別委員会 (日 時 )平 成 25年 10月 31日 (木 )10時 00分 ~12時 15分 (場 所 )大 阪 府 咲 洲 庁 舎 会 議 室 第三回特別委員会 (日 時 )平 成 25年 11月 28日 (木 )15時 00分 ~17時 10分 (場 所 )大 阪 府 咲 洲 庁 舎 会 議 室 - 11 - 第四回特別委員会 (日 時 )平 成 26年 1月 20日 (木 )10時 00分 ~ (場 所 )大 阪 府 咲 洲 庁 舎 会 議 室 - 12 -
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