情報提供資料 三菱UFJ国際投信 【投信調査コラム】 情報提供資料/【投信調査コラム】 日本版ISAの道 2016年9月5日 日本版ISAの道 その155 税制改正要望で「積立NISA」創設やNISA恒久化等! ~「積立NISA」の20年にわたる検証とバランス型ファンド・非毎月分 配型ファンドの純資産・純設定推移~ 商品企画部 ※三菱UFJ国際投信がお届けする、日本版ISAに関する情報を発信するコラムです。 松尾 健治 窪田 真美 税制改正要望で「積立 NISA」創設や 4 年ぶり NISA 恒久化! 2016 年 8 月 31 日に金融庁は平成 29 年度税制改正要望を公表、「積立 NISA」の創設等が盛り込まれた(URL は後述[参考ホームページ])。 「積立 NISA」は、若年層の NISA(少額投資非課税制度)の利用促進を目的としたもので、年間投資上限額は現行 NISA の半分である 60 万円だが、非課税期間が 20 年間と、長期化している。 名前が示す通り、定期・定額投資 に限られ、投資出来る商品は長期の積立・分散投資に適した一定の投資商品とされている。 具体例として「バラ ンス型ファンド、非毎月分配型ファンド等」と出ていた(現行 NISA では上場株や株式投資信託/ファンド)。 現行 NISA と別枠で設定され、利用者は現行 NISA とどちらかを選んで利用する事とされている。 また、この「積立 NISA」とともに現行 NISA においても投資可能期間の恒久措置が要望に盛り込まれた(現行 NISA では投資出来るのは平成 35 年/2023 年までである)。 恒久措置は平成 25 年度(2013 年度)税制改正要 望で出されて以来、4 年ぶりとなる(*当時は、投資可能期間が 3 年間で非課税期間が 10 年間という制度設計だ ったが、2013 年 3 月 30 日付平成 25 年度税制改正法により投資可能期間が 10 年で非課税期間が 5 年に)。 さらに 5 年の非課税期間終了後のロールオーバーについての要望もあった(後述※1 参照)。 金融庁平成29年度(2017年度)税制改正要望(2016年8月31日) ◆少額からの積立・分散投資の促進のためのNISAの改善 【要望事項】 ○ 「積立NISA」の創設(現行NISAと選択制) ・年間投資上限額:60万円、非課税期間:20年間 ※長期・分散投資のメリットを十分得られるよう、現行NISAよりも年間投資上限額を小さくする一方、 非課税投資期間をより長期とする ・長期・分散投資に適した一定の投資商品に限定 ・定期・定額での投資(積立投資)に限定 ・恒久措置として導入 ○ 非課税期間(現行:5年間)終了時の対応 ○ 投資可能期間(現行:平成35年まで)の恒久化 (出所: 金融庁税制改正要望) 巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧下さい。 1/6 三菱UFJ国際投信株式会社 三菱UFJ国際投信 情報提供資料/【投信調査コラム】 日本版ISAの道 2016 年 8 月 31 日に金融庁が 2017 年度/平成 29 年度(2017 年 4 月~2018 年 3 月)税制改正要望として財務 省へ提出しており、2016 年 12 月中の税制改正大綱で、この要望が通ったかどうかがわかる見込みである。 まず、「積立 NISA」の創設についてである。 積立 NISA というと、職場積立 NISA を想起するかもしれない。 職 場積立 NISA は既に始まっているもので、職場を通じて従業員が現行 NISA 口座を開設、積立て投資するものだ。 職場積立 NISA を導入している企業は 2015 年末現在、1268 社になっている(NISA 推進・連絡協議会~URL は 後述[参考ホームページ])。 要望通りなら、今後、職場積立 NISA を導入している職場においても、「現行 NISA」 と「積立 NISA」の選択制になる可能性がある。 【 積立NISAのイメージ 】 非課税期間 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 投資可能期間 ↓ 1 2018年(平成30年) (平成30年) (平成31年) (平成33年) (平成34年) (平成35年) (平成36年) (平成37年) (平成38年) 10 11 2028年(平成40年)~ (平成42年) (平成43年) (平成44年) 20 2037年(平成49年)~ (平成50年) (平成○年) 20年間 60万円 投資 20年間 60万円 投資 20年間 60万円 投資 ・年間投資上限額: 60万円 20年間 60万円 投資 20年間 60万円 投資 20年間 60万円 投資 20年間 60万円 投資 恒久措置 19 2036年(平成48年)~ (平成49年) 20年間 ・長期・分散投資に適した 15 2032年(平成44年)~ 一定の商品に限定(バランス型ファンド等) 16 2033年(平成45年)~ 18 (平成48年) 特定口座・一般口座で 保有(課税) 60万円 投資 14 2031年(平成43年)~ 2035年(平成47年)~ (平成47年) 20年間 13 2030年(平成42年)~ ・定期・定額(積立)投資に限定 17 (平成46年) 20年間 12 2029年(平成41年)~ 2034年(平成46年)~ (平成45年) 配当・譲渡益が 20年間、非課税 (NISA口座内で保有) 60万円 投資 8 2025年(平成37年) 2027年(平成39年)~ (平成41年) 20年間 60万円 投資 7 2024年(平成36年) 9 (平成40年) 20年間 60万円 投資 2022年(平成34年) 6 2023年(平成35年) 21~ 22 20年間 60万円 投資 2020年(平成32年) 2026年(平成38年)~ (平成39年) 60万円 投資 4 2021年(平成33年) 5 (平成32年) 60万円 60万円 投資 2 2019年(平成31年) 3 21 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年 2026年 2027年 2028年 2029年 2030年 2031年 2032年 2033年 2034年 2035年 2036年 2037年 2038年 20・・年 20年間 60万円 投資 20年間 60万円 投資 20年間 60万円 投資 20年間 60万円 投資 非課税投資総額: 最大1200万円 20年間 60万円 投資 20年間 60万円 投資 20年間 60万円 投資 20・・年(平成○年)~ 20年間 (出所: 2016 年 8 月 31 日付金融庁税制改正要望等より三菱 UFJ 国際投信株式会社商品企画部が作成) 「積立 NISA」と「現行 NISA」の比較 「現行 NISA」と「積立 NISA」のどちらかを選ぶ際、どの様に考えたらよいか。 金額としては、非課税投資総額は 「現行 NISA」が 600 万円、「積立 NISA」が 1200 万円と 2 倍の差がある(*「ジュニア NISA」は 400 万円)。 現行 NISA は様々な株や投信から選んで、積立投資はもちろん、まとまった金額を一度に投資する事も出来るな ど、利用者の変わりうる都合や希望に合わせて選択が出来るため自由度は高い。 ただ、「現行 NISA」の非課税 期間は 5 年である(*ロールオーバーで 10 年)。 一方、「積立 NISA」は「バランス型ファンド、非毎月分配型ファンド等」に限られ、その名の通り、定期・定額(積立) 投資となり、自由度は低そうである。 ただし、非課税期間は 20 年間と長い。 巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧下さい。 2/6 三菱UFJ国際投信株式会社 三菱UFJ国際投信 情報提供資料/【投信調査コラム】 日本版ISAの道 日本のNISA(少額投資非課税制度) ★ ※金融庁の平成29 積立NISA 年度税制改正要望 NISA 項目 制度を利用可 能な者 ※赤字は2016年8月31日に公表された金融庁の平成29年度税制改正要望に盛り込まれ今後検討される内容。 ★ 2016年8月31日 20歳以上の居住者等 ジュニアNISA 20歳以上の居住者等 上場株式等・公募株式投信の配当・譲渡益 *拠出時課税 非課税対象 (所得控除なし)、運用時非課税、受取時非課税 新規投資額で年120万円(2015年分まで年100万円)ロール オーバーも可能 *累積非課税投資額600万円(2015年まで500万円) 非課税投資枠 ⇒ 非課税期間終了時点で①利益が出ていて翌年の非課 税枠に移したい場合は全額移管可②損が出ていた場合、 課税口座への移管は当初の取得価額を払出し価額に(検討 中)。 10年間(2014年~2023年) ⇒ 恒久化(検討中) 投資可能期間 投資した年から最長5年間 20歳未満の日本居住者など(名義者) *1月1日において20歳未満およびその年に出生した者。 *祖父母や両親等(親権者等)が孫や子どもの代理で運用。 長期の積立・分散投資に適した一定の投資商品(例.バ 上場株式・公募株式投信等の配当・譲渡益 ランス型ファンド、非毎月分配型ファンド等)の配当・譲渡 益 *拠出時課税(所得控除なし)、運用時非課税、受取時非課税 新規投資額で年60万円 *定期・定額投資に限定 *累積非課税投資額1200万円 毎年、新規投資額で80万円を上限 *累積非課税投資額上限400万円。 無期限 8年間(2016年~2023年) *口座開設申込は2016年1月1日からで、投資は同年4月1日から(2017年 以降はいずれも1月1日から)。 20年間 投資した年から最長5年間 *子どもの年齢により、非課税管理勘定または継続管理勘定に移管して 長期も可(1月1日において20歳である年の前年12月31日まで)。 *20歳でむかえた1月1日以後は(成人)NISAへ移管可。 非課税期間 途中売却 自由 原則、18歳になるまで引き出し不可 *口座からの引き出しで再利用不可、口座内売却で再利用不可、未使用 分は翌年以降に繰り越すことが不可、分配金再投資は新規投資と見なさ れる、ファンドのスイッチング不可。 *3月31日において18歳である年の前年12月31日まで。 *途中で引き出す場合は過去の利益に対して課税。 *災害等やむを得ない場合などの例外あり。 特定口座等で生じた配当・譲渡益との損益通算は不可 特定口座等で生じた配当・譲渡益との損益通算は不可 特定口座等で生じた配当・譲渡益との損益通算は不可 一人一口座、 毎年金融機関の変更可(2015年1月から) 一人一口座、 NISAとの選択制(併用不可) 一人一口座、 金融機関の変更不可 2014年1月(20%本則税率化にあわせて導入) 金融庁の平成29年度税制改正要望(2016年8月31日公表) 2016年1月1日からの申込で同年4月1日から に「積立NISA」の創設が盛り込まれ検討中 損益通算 口座開設数 導入時期 1012万人/20歳以上人口の9.6%(2016年3月末時点) 78,168人/0歳から19歳人口約2210万人の約0.35%(2016年3 月末時点)。 加入者数 (出所: 金融庁等より三菱UFJ国際投信株式会社商品企画部が作成) 「積立 NISA」の 20 年にわたる検証 「積立 NISA」が「バランス型ファンド、非毎月分配型ファンド等」に限られ、その名の通り、定期・定額(積立)投資と なる中、非課税期間が 20 年間と長い事について検証して見る。 2016 年 8 月末までの 5 年、10 年、20 年間、1 万円を毎月投資し続けた積立投資の検証結果である。 結論から言えば、投資対象資産によっては、5 年間の積 立では損失を被る場合もあったが、10 年、20 年では検証したいずれの資産でも利益となっていた。 尚、バラン ス型ファンドについては、これらの組み合わせとなるので、もっと損失を少なく出来る可能性はあるだろう。 投資期間 5年・10年・20年 2016年8月31日 まで毎月末に10000円ずつ購入した時の 現在の 時価 *左から投資期間 5年・10年・20年。 (単位:円) 2016年8月31日現在 7,000,000 (単位:円) 2016年8月31日現在 +4,000,000 +3,500,000 6,000,000 +3,000,000 5,000,000 4,000,000 2016年8月31日 まで毎月末に10000円ずつ購入した時の 現在の 損益 *左から投資期間 5年・10年・20年。 +2,500,000 20年での元本水準 +2,000,000 +1,500,000 3,000,000 +1,000,000 2,000,000 +500,000 1,000,000 +0 0 5年 時価 10年 時価 20年 時価 10年 損益 エマージング債 グローバルREIT エマージング株 グローバル株 米ハイイールド債 グローバル債 日本債 5年 損益 (出所: ブルームバーグより三菱UFJ国際投信投資顧問株式会社商品企画部が作成) 巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧下さい。 日本株 元本 エマージング債 グローバルREIT エマージング株 グローバル株 米ハイイールド債 グローバル債 日本債 日本株 元本 -500,000 20年 損益 (出所: ブルームバーグより三菱UFJ国際投信投資顧問株式会社商品企画部が作成) 3/6 三菱UFJ国際投信株式会社 三菱UFJ国際投信 情報提供資料/【投信調査コラム】 日本版ISAの道 積立は「出口」、いつ終わるかが重要なので、上記の 2016 年 8 月末までの 20 年間以外、2006 年から 2015 年 末の各年末までの 20 年間についても見る事とする。 その多様な投資時期における 20 年間の積立投資の結果 は、一部の資産では損失となった時期もあったが、大半の資産では利益が出ていた。 投資期間 20年 毎月末に10000円ずつ20年間購入した時の 時価 *左から2006年~2015年の各年末、2016年は8月末。 毎月末に10000円ずつ20年間購入した時の 損益 *左から2006年~2015年の各年末、2016年は8月末。 (単位: 円) (単位: 円) 9,000,000 +7,000,000 8,000,000 +6,000,000 7,000,000 +5,000,000 6,000,000 +4,000,000 5,000,000 +3,000,000 4,000,000 +2,000,000 3,000,000 +1,000,000 2,000,000 +0 1,000,000 -1,000,000 0 2006/12/29 2007/12/31 2008/12/31 2009/12/31 2010/12/31 2011/12/30 2012/12/31 2013/12/31 2014/12/31 2015/12/31 2016/8/31 2006/12/29 2010/12/31 2014/12/31 (出所: ブルームバーグより三菱UFJ国際投信投資顧問株式会社商品企画部が作成) 2007/12/31 2011/12/30 2015/12/31 2008/12/31 2012/12/31 2016/8/31 エマージング債 グローバルREIT エマージング株 グローバル株 米ハイイールド債 グローバル債 日本債 日本株 元本 エマージング債 グローバルREIT エマージング株 グローバル株 米ハイイールド債 グローバル債 日本債 日本株 元本 -2,000,000 *データの都合上、エ マージング債は2013 年末までの20年間か ら、グローバルREITと 日本株(配当込み)は 2009年末までの20年 間から、エマージング 株は2007年末までの 20年間から。 2009/12/31 2013/12/31 (出所: ブルームバーグより三菱UFJ国際投信投資顧問株式会社商品企画部が作成) 「積立 NISA」が「バランス型ファンド、非毎月分配型ファンド等」に限られる可能性 税制改正要望では「積立 NISA」の投資対象は、投資信託のうち「長期・分散投資に適した一定の投資商品に限 定」され、例として「バランス型ファンド、非毎月分配型ファンド等」とされていた。 現行 NISA で対象とされる上場 株式は除外され、日本の投信の残高で約半数を占める毎月分配型ファンドも除外される見込みである。 最後に、 「積立 NISA」の対象とされるバランス型ファンドや非毎月分配型ファンドの動向を見る。 2016 年 8 月末時点でバランス型ファンド(モーニングスタ-の大分類でアロケーション)の残高は約 6.8 兆円と、 投信全体の約 11%を占めている。 バランス型ファンドに含まれる毎月分配型ファンドは 2.3 兆円、非毎月分配型 ファンドは 4.5 兆円(同約 7.5%)となっている(投信全体・・・単位型及び ETF を除く追加型~MMF 等除く)。 一方、非毎月分配型ファンドの残高は約 27 兆円/約 44%を占め、2013 年頃から緩やかに拡大中である。 非毎 月分配型ファンドに含まれるバランス型は約 4.5 兆円、バランス型以外の残高は 22 兆円とそれぞれ投信全体の 約 7.5%、37%を占める。 非毎月分配型ファンドへの純設定は 2015 年頃から、毎月分配型ファンドの純設定が 急減するに伴い増加、資金流入のほとんどを占めている。 巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧下さい。 4/6 三菱UFJ国際投信株式会社 三菱UFJ国際投信 情報提供資料/【投信調査コラム】 日本版ISAの道 日本の投信のバランス 型と非毎月分配型の純資産推移 2006年9月29日 ~ 2016年8月31日 *単位型及びETFを除く追 加型(MMF等 日々決 算型は 除く)。 純資産(単位: 億円) 800,000 TOPIX (右軸) 700,000 TOPIX (東証株価指数) 2,000 バランス型の非毎月 1,800 分配型ファンド(左軸) 1,600 600,000 1,400 500,000 1,200 400,000 1,000 300,000 800 600 400 200 2016年8月 2016年1月 2015年6月 2014年11月 2014年4月 2013年2月 2012年7月 2011年12月 2011年5月 2010年3月 2009年8月 2009年1月 2008年6月 2007年11月 2007年4月 2006年9月 0 2010年10月 バランス型の毎月分 配型ファンド(左軸) 100,000 その他(左軸) *バランス型でない毎月分 配型ファンド 2013年9月 200,000 0 非毎月分配型ファンド (バランス型以外) (左軸) バランス型の非毎月 分配型ファンド 非毎月分配型ファン ド(バランス型以外) バランス型の毎月分 配型ファンド その他 TOPIX (出所: ブルームバーグ、Morningstar Directより三菱UFJ国際投信株式会社商品企画部が作成) 日本の投信のバランス型と非毎月分配型の純設定推移 2006年9月 ~ 2016年8月 純設定(単位: 億円) TOPIX (東証株価指数) *単位型及びETFを除く追 加型(MMF等 日々決 算型は 除く)。 +25,000 TOPIX (右軸) +20,000 +15,000 1,800 1,600 その他(左軸) *バランス型でない 毎月分配型ファンド バランス型の毎月分 配型ファンド(左軸) +10,000 2,000 バランス型の非毎月分 配型ファンド(左軸) 非毎月分配型ファンド (バランス型以外) (左軸) 1,400 1,200 +5,000 1,000 800 +0 600 -5,000 400 バランス型の非毎月 分配型ファンド 非毎月分配型ファン ド(バランス型以外) 2016年8月 2016年1月 2015年6月 2014年11月 2014年4月 2013年9月 2013年2月 2012年7月 2011年12月 2011年5月 2010年10月 2010年3月 2009年8月 その他 2009年1月 0 2008年6月 -15,000 2007年11月 バランス型の毎月分 配型ファンド 2007年4月 200 2006年9月 -10,000 TOPIX (出所: ブルームバーグ、Morningstar Directより三菱UFJ国際投信株式会社商品企画部が作成) ※1: 現行 NISA の非課税期間終了時の対応・・・現行では NISA の非課税期間 5 年間終了で、口座の投資資産は課 税口座(一般口座・特定口座)に移され、その後の売買益や配当金については課税される。 しかしこの時に希望すれ ば、翌年の NISA の非課税枠に移管して保有できる(いわゆるロールオーバーでさらに 5 年間保有可)。 現在、移管 額は 120 万円までに限られているが、5 年の非課税期間終了時点で、投資資産の時価が 120 万円超の場合は、超え た部分も含め全額移管することを可とする要望。 また、課税口座へ移す場合、損が出ていた時には、当初の NISA 口 座で買付けした際の取得価額をもって払出し価額とすることも要望に盛り込まれた。 つまり、非課税期間 5 年が終了 した時点での損や利益を確定させずに移管することを要望するものである。 以 巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧下さい。 5/6 上 三菱UFJ国際投信株式会社 三菱UFJ国際投信 情報提供資料/【投信調査コラム】 日本版ISAの道 [参考ホームページ] 2016 年 8 月 31 日付金融庁公表「金融庁の平成 29 年度税制改正要望について」… 「 http://www.fsa.go.jp/news/28/sonota/20160831-3.html 」、 2016 年 8 月 18 日付日本経済新聞朝刊「NISAに長期積立枠 非課税、20 年を軸に政府調整 利用伸び悩み でテコ入れ」…「 http://www.nikkei.com/article/DGKKASDF17H06_X10C16A8MM8000/ 」、 2016 年 8 月 26 日付日本経済新聞朝刊「NISA資産、移しやすく、非課税期間後、上限超でも。」… 「 http://www.nikkei.com/article/DGXLZO06513510V20C16A8EE8000/ 」、 2016 年 3 月 16 日付NISA推進・連絡協議会公表「職場積立NISAの導入状況等について(平成 27 年7月~12 月)」…「 http://www.jsda.or.jp/sonaeru/oshirase/files/syokuba_nisa160316.pdf 」。 本資料に関してご留意頂きたい事項 ○当資料は日本版ISA(少額投資非課税制度、愛称「NISA/ニーサ」)に関する考え方や情報提供を目的として、三菱UFJ国際投信が作成したものです。 当資料は投資勧誘を目的とするものではありません。 ○当資料中の運用実績等に関するグラフ・数値等はあくまでも過去の実績であり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。また、 税金、手数料等を考慮しておりませんので、投資者の皆様の実質的な投資成果を示すものではありません。市況の変動等により、方針通りの運用が行 われない場合もあります。 ○当資料の内容は作成時点のものであり、将来予告なく変更されることがあります。 ○当資料は信頼できると判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性等を保証するものではありません。 ○当資料に示す意見等は、特に断りのない限り当資料作成日現在の筆者の見解です。 ○投資信託は、預金等や保険契約とは異なり、預金保険機構、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。 ○投資信託は値動きのある有価証券を投資対象としているため、当該資産の価格変動や為替相場の変動等により基準価額は変動します。従って投資 元本が保証されているわけではなく、基準価額の下落により損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。 ○投資信託は、販売会社がお申込みの取扱いを行い委託会社が運用を行います。 ○投資信託をご購入の場合は、販売会社よりお渡しする最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。 ○クローズド期間のある投資信託は、クローズド期間中は換金の請求を受け付けることができませんのでご留意ください。 ○投資信託は、ご購入時・保有時・ご換金時に手数料等の費用をご負担いただく場合があります。 本資料中で使用している指数について ・東証株価指数(TOPIX)に関する知的財産権その他一切の権利は東京証券取引所に帰属します。 巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧下さい。 6/6 三菱UFJ国際投信株式会社
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