み や ぎ 経 済 月 報

統計資料 第1410-5号
み や ぎ 経 済 月 報
(2016年8月)
平成 28 年9月2日
目
次
利用される方に
Ⅰ 本県の経済概況 ‥‥‥‥‥‥‥
1
Ⅱ 主な指標の動き ‥‥‥‥‥‥‥
3
鉱工業生産指数
6月 ‥‥
3
新設住宅着工戸数
6月 ‥‥
3
公共工事請負金額
7月 ‥‥
4
百貨店・スーパー販売額
6月 ‥‥
4
乗用車新車登録台数
7月 ‥‥
5
消費者物価指数
6月 ‥‥
5
求人倍率
6月 ‥‥
6
所定外労働時間
6月 ‥‥
6
実質賃金指数
6月 ‥‥
7
雇用保険受給者実人員
6月 ‥‥
7
企業倒産
7月 ‥‥
7
Ⅲ 宮城県景気動向指数(概要)‥‥
9
Ⅳ 全国・東北等の景況 ‥‥‥‥‥
10
Ⅴ 主要経済指標 ‥‥‥‥‥‥‥‥
14
■この経済月報は,本県における経済活動の
主要項目分野に着目し,当該分野の経済指標
の数値変動をもとに,本県経済の状況をマク
ロ的視点から定性的に表現することを目的と
しています。
■資料は,官公庁,団体,会社等の業務資料
および当該機関の刊行した統計資料等によっ
たもので,資料をご提供いただいた関係各位
に厚くお礼申し上げます。
■数字の単位未満は,原則として四捨五入し
ており,合計と内訳の計とが一致しない場合
もあります。なお,指標の一部に速報値等を
利用しており,翌月に数値変更の場合があり
ますので,あらかじめご了承願います。
■統計表の符号は次のとおりです。
「▲」‥‥‥‥負数
「…」‥‥‥‥数字が得られないもの
「-」‥‥‥‥該当数字がないもの
■内容についてのご照会,ご意見は,
宮城県震災復興・企画部統計課
(分析所得班)
〒980-8570
仙台市青葉区本町三丁目8番1号
電話 022-211-2453(直通)
にご連絡下さい。
■本誌の内容は,インターネットでもご覧い
ただけます。
宮城県統計課ホームページ
http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/toukei/
Ⅰ 本県の経済概況
6月を中心とした宮城県経済の動向
生産は持ち直しており,求人倍率は高水準で推移しているなど,基調としては緩やかに
回復しているものの,住宅投資,公共投資や個人消費など一部に弱い動きがみられる。
(変化方向)
前々月
指 標
生
産
前月
当月
動 向
変化方向
東日本大震災の影響があるなかで,持ち直している。
住宅投資
高水準で推移しているものの,減少傾向の動きとなっている。
公共投資
高水準で推移しているものの,減少傾向の動きとなっている。
個人消費
持ち直しの動きとなっているものの,一部に弱い動きがみられる。
雇
改善傾向の動きとなっている。
用
企業倒産
生
産
小康状態が続いている。
鉱工業生産指数(6月)は,前月
比が6か月ぶりの低下となった。
前年同月比は4か月連続の上昇
となった。
新設住宅着工戸数(6月)は,前
年同月比が全体では4か月連続
の減少となった。貸家は4か月連
続の減少となった。分譲住宅は2か月ぶりの減少となっ
た。持家は3か月ぶりの増加となった。
住宅投資
公共工事請負金額(7月)は,前
年同月比が全体では7か月連続
の減少となった。県は4か月ぶり
の減少となった。国は4か月連続の増加となった。市町村
は2か月連続の増加となった。
公共投資
乗用車新車登録及び届出台数(7
月・普通,小型,軽自動車の合計)
は,前年同月比が 19 か月連続の減
少となった。軽自動車は 19 か月連続の減少となった。小型
車は2か月連続の減少となった。普通車は4か月連続の増加
となった。
自 動 車
仙台市消費者物価指数(平成 22 年
=100)(6月)生鮮食品を除く総合指
数は,前月比は2か月連続の低下と
なり,前年同月比は4か月連続の低下となった。総合指数
は,前月比は5か月ぶりの低下となり,前年同月比は3か月
連続の低下となった。
物
価
求人倍率(6月)は,有効は前月同
水準となった。新規は2か月連続の
低下となった。所定外労働時間(製
造業・30 人以上)(6月)は,指数が前年同月比が4か月連続
個人消費 (百貨店・スーパー,自動車,物価) の上昇となった。実質賃金指数(製造業・30 人以上)(6月)
は,前年同月比が2か月ぶりの低下となった。雇用保険受給
百貨店・スーパー販売額(6月)
者実人員(6月)は,前年同月比が4か月連続の減少となっ
百貨店・スーパー
の全店舗比較は,前年同月比が た。
2か月連続の減少となった。既存
店比較は,4か月連続の減少となった。
企業倒産(7月)は,件数は前年同月
比が2か月ぶりの増加となった。負
企業倒産
債総額は,前年同月比が2か月ぶり
の増加となった。大型倒産(負債総額 10 億円以上)は,発
生しなかった。
※下線部は前月からの主な変更箇所。
- 1 -
雇
用
は実数値(右目盛)
は前年同月比の推移(左目盛)
※1 前月比 ※2 前月差 ※3 指数
直近3か月の経済動向(前年同月比の動き)
消
費
百貨店・スーパー販売額
投
資
(%)
(億円)
(全店舗比較)
20.0
(%)
733
670
(億円)
800
200
▲ 1.6
▲ 2.5
0.0
400
▲ 10.0
▲ 20.0
5
6
(額) 609億円
6
335億円
0
(月)
1,793
1,694
1,812
(台) 5,342台
H28
8.2
7.7
80.0
0.0
60.0
0
4
5
6
1,694戸
1,793戸
1,812戸
40.0
(月)
▲ 10.0
20.0
▲ 10.1
0.0
4
(指数) 110.3
家
102.8
102.7
20.0
102.0
(仙台市)
5
6
102.8
102.7
企業倒産件数
25.0
15
310,775
▲ 10.0
96.0
▲ 20.0
(月)
(額)
309,549
▲ 50.0
H28
250,000
5
6
350,775
309,549
330,912
▲ 60.0
▲ 100.0
(月)
5
H28
(件数)
0
5
6
7
5件
4件
9件
所定外労働時間※3
実質賃金指数
(事務所規模30人以上 製造業)
(事務所規模30人以上 製造業)
1.48
1.48
(倍)
1.60
(%)
20.0
18.0
0.05
1.00
0.01
0.00
0.00
0.80
0.60
0.40
▲ 0.05
0.20
15.0
5
6
1.47
1.48
1.48
(月)
(時間)
20.0
H22=100 (指数)
200.0
(%)
20.0
153.7
15.0
150.0
15.0
10.0
4.5
5.0
1.1
10.0
5.0
0.0
0.0
3.5
85.3
▲ 1.5
▲ 7.2
▲ 5.0
H28
0.0
4
(時間) 18.0
- 2 -
5
6
16.5
17.7
(月)
▲ 10.0
100.0
86.3
5.0
▲ 5.0
0.00 ▲ 10.0
4
16.5
17.7
9.1
10.0
(月)
用
(季節調整値)
1.47
10
4
有効求人倍率※2
0.06
(倍率)
5
▲ 75.0
200,000
4
1.40
H28
9
▲ 25.0
8.2
1.20
▲ 0.10
0.0
300,000
0.0
98.0
0.15
0.10
(件)
20
28.6
25.0
350,000
330,912
雇
(ポイント)
0.20
(%)
50.0
400,000
▲ 10.1
▲ 0.5
(月)
(円)
34.7
10.0
100.0
▲ 0.5
107.2
30.0
104.0
2.0
1.0
119.3
企業倒産
(%)
40.0
(指数)
H22=100
106.0
4.0
6
勤労者世帯消費支出
(生鮮食品を除く総合)
(%)
5.0
5
計
仙台市消費者物価指数
(指数) 102.9
6,540台
100.0
500
▲ 22.3
H28
4
6,349台
(月)
(指数)
H22=100
120.0
107.2
▲ 20.0
H28
7
産
119.3
110.3
10.0
▲ 24.6
▲ 1.0
6
(季節調整済指数)
20.0
▲ 20.0
0.0
5
鉱工業生産指数※1
(%)
1,500
1,000
▲ 0.1
2,000
H28
331億円
生
(戸)
2,000
▲ 0.5
0.0
3.0
▲ 13.2
▲ 20.0
733億円
新設住宅着工戸数
102.9
4,000
7 (月)
670億円
(%)
20.0
(戸)
▲ 5.2
▲ 10.0
0
H28
▲ 40.0
5
H28 4
(額) 330億円
200
▲ 6.8
6,000
▲ 6.7
100
▲ 11.1
▲ 10.0
5,342
0.0
▲ 0.2
0.0
6,349
331
0.3
600
6,540
300
609
10.0
(台)
8,000
400
335
330
10.0
(普通,小型,軽自動車)
10.0
500
公共工事請負金額
20.0
乗用車新車登録台数
(%)
H28
50.0
0.0
4
(指数) 85.3
5
6
86.3
153.7
(月)
Ⅱ 主な指標の動き
1 生
産
○ 鉱工業生産指数
前月比(季節調整済指数)
6月の鉱工業生産指数(季節調整値,平成
宮城県
全 国
東
北
(H22=100)
(%)
20
15
22 年=100)は 107.2(速報値)で,前月比
10
10.1%の低下となり,6か月ぶりの低下となっ
5
た。
▲5
0
▲ 10
業種別にみると, “鉄鋼業”,“印刷業”など
▲ 15
(指数)
300
指 数 ( 宮 城 県 ・ 季 節 調 整 済 )
9業種が上昇となった。一方で,“電子部品・デ
250
バイス工業”, “生産用・業務用機械工業”など
200
150
9業種が低下となった。
100
前年同月比(原指数)は 14.5%の上昇とな
り,4か月連続の上昇となった。
50
0
6
7
8
9
10
11
12
1
2
3
4
5
H26
6
7
8
9
10
H27
鉱工業
11
12
1
2
3
4
5
6
H28
電子部品・デバイス
食料品
生産用・業務用機械
(資料:県統計課)
 数値データは 15 ページに掲載
2 投
資
(1)新設住宅着工戸数
宮城県
東 北
全 国
6月の新設住宅着工戸数は 1,812 戸で,前
年同月比 22.3%の減少となり,4か月連続の
(%)
60
前年同月比
40
減少となった。
20
利用関係別に前年同月比をみると,貸家は
0
▲ 20
32.8%の減少となり,4か月連続の減少となっ
▲ 40
た。分譲住宅は 41.6%の減少となり,2か月ぶ
戸
りの減少となった。分譲住宅のうちマンション
(千戸)
数 (宮城県)
4
は2か月ぶりの減少,一戸建ては3か月連続
3
の増加となった。持家は 0.5%の増加となり,3
2
か月ぶりの増加となった。
1
(資料:国土交通省)
0
6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6
H26
 数値データは 18 ページに掲載
H27
持家
- 3 -
貸家
分譲住宅
H28
給与住宅
(2)公共工事請負金額
7月の公共工事請負金額は 732 億 5,500 万
円で,前年同月比 6.8%の減少となり,7か月
(%)
前年同月比
宮城県
東 北
全 国
80
60
40
連続の減少となった。
20
0
発注主体別に前年同月比をみると,県は
▲ 20
46.4%の減少となり,4か月ぶりの減少となっ
▲ 40
▲ 60
た。国は 41.7%の増加となり,4か月連続の増
金
加となった。市町村は 11.7%の増加となり,2
(億円)
1,200
額 (宮城県)
か月連続の増加となった。
1,000
800
600
(資料:東日本建設業保証(株))
400
 数値データは 20 ページに掲載
200
0
7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7
H26
H27
国
3 消
県
市町村
H28
独立行政法人等
地方公社
その他
費
(1)百貨店・スーパー販売額
(%)
前年同月比(全店舗,百貨店・スーパー計)
6月の百貨店・スーパー販売額は 330 億 6,400
15
万円となった。前年同月比でみると,全店舗比較
10
は,1.6%の減少となり,2か月連続の減少となっ
5
0
た。既存店比較は,2.3%の減少となり,4か月連
▲5
宮城県
続の減少となった。
▲ 10
東 北
全 国
商品目別(全店舗比較)にみると,飲食料品は
▲ 15
1.0%の減少となり,2か月連続の減少となった。
金
額 (宮城県)
(百億円)
衣料品は 5.2%の減少となり,5か月連続の減少
5
となった。家具・家電・家庭用品は 4.9%の減少と
4
3
なり,3か月連続の減少となった。
2
1
(資料:東北経済産業局)
 数値データは 21 ページに掲載
0
6
- 4 -
7
8
9 10 11 12 1
H26
2
3
4
5
6
7
H27
8
9 10 11 12 1
2
3
4
H28
5
6
(2)乗用車新車登録台数
前年同月比(普通車,小型車,軽自動車計)
7月の乗用車新車登録及び届出台数(普通乗
宮城県
用車,小型乗用車,軽乗用自動車の合計)は
(%)
20
東 北
10
全 国
6,540 台で,前年同月比 6.7%の減少となり,19 か
0
月連続の減少となった。
▲ 10
▲ 20
車種別に前年同月比をみると,軽自動車は
▲ 30
16.2%の減少となり,19 か月連続の減少となっ
台
(千台)
数 (宮城県)
た。小型車は 7.0%の減少なり,2か月連続の減
16
少となった。普通車は 4.3%の増加となり,4か月
12
連続の増加となった。
8
14
10
6
4
2
(資料:自動車販売協会連合会宮城県支部,
0
7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7
全国軽自動車協会連合会)
H26
 数値データは 24 ページに掲載
4 物
H27
普通車
小型車
H28
軽自動車
価
○ 消費者物価指数
6月の仙台市消費者物価指数のうち生鮮食品
を除く総合指数(平成 22 年=100)は 102.7 で,
消費者物価指数
(H22=100)
前月比は 0.1%の低下となり,2か月連続の低下
104.0
103.0
となった。食料(酒類を除く)及びエネルギーを除
102.0
く総合指数(同)は 101.5 で,前月比は 0.2%の
101.0
100.0
低下となり,2か月連続の低下となった。総合指
99.0
数(同)は 103.0 で,前月比は 0.4%の低下とな
98.0
り,5か月ぶりの低下となった。
97.0
前年同月比でみると,生鮮食料品を除く総合
96.0
6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6
H26
指数(同)は 0.5%の低下となり,4か月連続の低
H27
仙台市(総合指数)
下となった。食料(酒類を除く)及びエネルギー
仙台市(生鮮食品を除く)
仙台市(食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く)
を除く総合指数(同)は 0.6%の上昇となり,38 か
月連続の上昇となった。総合指数(同)は 0.6%
の低下となり,3か月連続の低下となった。
(資料:県統計課)
 数値データは 33 ページに掲載
- 5 -
全
国(総合指数)
全
国(生鮮食品を除く)
全
国(食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く)
H28
5 雇
用
(1)求人倍率
6月の有効求人倍率(季節調整値,新規学卒
(倍)
2.4
2.2
2.0
1.8
1.6
1.4
1.2
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
求人倍率(季節調整済)
者除きパートタイム含む)は 1.48 倍で,前月同水
準となった。新規求人倍率(同)は 1.96 倍で,前
月を 0.15 ポイント下回り,2か月連続の低下とな
った。
月間有効求人数及び新規求人数(新規学卒
者除きパートタイム含む)は,有効は前年同月比
3.3%の増加となり,5か月連続の増加となった。
6
7
8
9 10 11 12 1
H26
新規は前年同月比 2.3%の低下となり,3か月ぶ
2
3
4
5
宮城県 有効
宮城県 新規
全
全
6
国 有効
7
8
9 10 11 12 1
国 新規
2
3
H27
4
5
6
H28
りの低下となった。
新規求人数を産業別にみると,“建設業”や
“医療、福祉”などで増加,“卸売業・小売業”や
“サービス業”などで減少となった。
(資料:宮城労働局)
 数値データは 29 ページに掲載
(2)所定外労働時間
前 年 同 月 比 (製造業30人以上,指数(H22=100)で算出)
6月の所定外労働時間(製造業,事業所規
(%)
15
宮城県
模 30 人以上,1 人平均月間)は 17.7 時間で,
全国
10
前年同月比(指数)1.1%の上昇となり4か月
5
連続の上昇となった。
0
▲5
▲ 10
(資料:県統計課)
(時間)
時 間 数 (宮城県,製造業30人以上)
 数値データは 31 ページに掲載
25
20
15
10
5
0
6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6
H26
- 6 -
H27
H28
(%)
20
前 年 同 月 比 (製造業30人以上,指数(H22=100)で算出)
(3)実質賃金指数
宮城県
15
全国
6月の実質賃金指数(平成 22 年=100,現
10
金給与総額,製造業,事業所規模 30 人以上)
5
0
は 153.7 で,前年同月比 7.2%の低下となり,
▲5
2か月ぶりの低下となった。
▲ 10
(指数)
指 数 (宮城県,製造業30人以上)
(資料:県統計課)
250
 数値データは 31 ページに掲載
200
150
100
50
0
6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6
H26
H27
(4)雇用保険受給者実人員
H28
前年同月比
(%)
10
6月の雇用保険受給者実人員は 8,646 人で,
0
前年同月比 8.5%の減少となり,4か月連続の減
▲ 10
少となった。
▲ 20
宮城県
(資料:宮城労働局)
▲ 30
全国
▲ 40
6
7
 数値データは 31 ページに掲載
8
9 10 11 12 1
2
3
4
5
H26
6
7
8
9 10 11 12 1
H27
2
3
4
5
6
H28
6 企業倒産
7月の企業倒産(負債総額 1,000 万円以上)は
(%)
350
前 年 同 月 比 (件数)
9件で,前年同月比で 28.6%の増加となり,2か
300
250
月ぶりの増加となった。
200
150
負債総額は9億 8,800 万円で,前年同月比
100
50
19.9%の増加となり,2か月ぶりの増加となった。
0
▲ 50
大型倒産(負債総額 10 億円以上)は発生しな
宮城県
かった。不況型倒産(販売不振,売掛金回収困
東 北
全 国
▲ 100
(億円)
負 債 総 額 (宮城県)
80
難,赤字累積,既往のシワ寄せ)の件数は7件と
70
60
なり,全体に占める構成比は 77.8%となった。
50
40
30
(資料:㈱東京商工リサーチ)
20
 数値データは 32 ページに掲載
10
0
7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7
H26
- 7 -
H27
H28
○指数:毎月変動する何らかの量や値を,比較の基準となる値に対する比率として表したもの。
(例)りんごの価格の指数を求めてみます。基準年を平成 22 年とします。平成 22 年のりんごの価格指数は 100 となります
(H22=100)。りんごの平成 22 年の平均価格が 30 円で,今月の価格が 31 円だった場合,今月のりんごの価格の指数
は,30 円=100 なので,比例計算で以下のとおり 103.3 となります。
(りんごの価格指数) 31 円÷30 円×100=103.3
○前月(期)比 :前月(期)からの変化率。
今月(期)の値から前月(期)の値を差し引いて,前月(期)の値で割ったもの。
足元の動き(前月(期)からの変化)を見るための目安となります。
○前年同月(期)比:昨年の同じ月(期)からの変化率。
今月(期)の値から昨年の同じ月(期)の値を差し引いて,昨年の同じ月(期)の値で割ったもの。
基調的な動き(変化方向)を見るための目安となります。季節性(天候,暦及び社会的慣習等により発生する1年を周期とす
る変動 例:季節による寒暖の差,2月等の月の日数,賞与)があるデータの場合,前月比で比較するよりも,前年同月比で比
較することにより,季節性を除去することができ,変化の方向性が見やすくなります。但し,1年前の値を基準としますので,
震災のように前年に特別な出来事により大きく増減した場合は,大きく変動します。
- 8 -
Ⅲ 宮城県景気動向指数(概要)
1 概 況
平成28年6月のCI(H22=100)は, 先 行 指 数 112.0, 一 致 指 数 142.9 , 遅 行 指 数 172.9 となった。
先行指数は前月差で 10.7ポイント下降し,4か月ぶりの下降となった。
一致指数は前月差で 4.8ポイント下降し,4か月ぶりの下降となった。
遅行指数は前月差で 2.5ポイント下降し,2か月ぶりの下降となった。
2 景気動向指数(CI)の推移及び個別系列の寄与度
系
列
CI 先行指数
先
行
指
数
2月
3月
4月
5月
6月
106.2
111.8
118.1
122.7
112.0
-10.7
0.2
-2.9
5.6
6.3
4.6
3か月後方移動平均
109.1
108.1
109.0
112.0
117.5
117.6
7か月後方移動平均
112.8
111.2
110.9
111.4
112.3
112.7
L1 新規求人数(学卒除く,パート)
2.13
-0.52
-1.02
0.70
-0.58
-0.96
1
L2 投資財生産指数
-0.32
1.12
2.74
-3.19
1.56
-0.66
2
L3 生産財生産指数
0.38
-0.69
3.89
7.06
2.66
-6.45
3
L4 日経商品指数(42種)
-1.87
-0.27
0.62
1.05
0.36
-0.81
4
L5 乗用車新車新規登録台数(軽含む)
0.16
-0.74
-1.76
1.88
-0.16
-1.85
5
L6 新設住宅着工床面積
-0.31
-0.31
-0.39
-1.29
1.53
-0.62
6
-0.44
8
L7 全銀貸出残高(前年同月比)
0.29
-1.14
-0.17
0.78
-1.91
L8 中小企業業界景況感(前年同月比)
-0.50
-0.46
0.85
-2.05
0.42
CI 一致指数
遅
行
指
数
1月
109.1
前月差(ポイント)
一致トレンド成分
一
致
指
数
(H 22=100)
平成27年
名
7
0.21
0.15
0.78
1.38
0.73
1.10
133.8
133.4
139.5
144.5
147.7
142.9
前月差(ポイント)
2.2
-0.4
6.1
5.0
3.2
-4.8
3か月後方移動平均
133.1
132.9
135.6
139.1
143.9
145.0
139.1
7か月後方移動平均
136.6
136.2
136.1
136.2
137.8
C1 所定外労働時間指数(調査産業計)
-0.93
1.22
-1.39
0.79
1.63
-3.63
1
C2 有効求人倍率(合計)
-0.01
0.36
0.60
2.19
-0.50
-0.60
2
3
C3 実質定期給与指数(製造業)
1.03
-1.79
2.16
-1.79
-0.45
0.86
C4 鉱工業生産指数
0.12
1.50
5.04
2.61
2.89
-4.24
4
C5 百貨店・スーパー販売額(前年同月比)
0.93
-0.20
-1.20
0.00
-1.06
0.49
5
6
C6 輸入通関実績
1.05
-1.50
0.92
1.14
0.74
2.27
CI 遅行指数
162.9
166.5
165.5
159.4
175.4
172.9
前月差(ポイント)
-0.7
3.6
-1.0
-6.1
16.0
-2.5
3か月後方移動平均
165.0
164.3
165.0
163.8
166.8
169.2
166.6
164.6
164.6
164.6
164.1
166.0
Lg1 離職者数(事業主都合)〔逆〕
7か月後方移動平均
-0.43
-1.62
2.80
-5.61
0.44
0.06
1
Lg2 雇用保険受給者実人員〔逆〕
-0.66
-0.04
1.45
-0.85
1.03
-3.28
2
3
Lg3 消費者物価指数(仙台市,前年同月比)
-0.16
-0.17
-2.83
1.31
-2.73
-0.75
Lg4 勤労者世帯消費支出(仙台市,前年同月比)
0.43
3.49
-1.25
-1.94
2.51
3.81
4
Lg5 営業倉庫保管残高
0.43
-0.10
-0.49
-1.22
10.47
2.01
5
Lg6 法人事業税調定額
-0.66
1.82
-1.88
0.30
3.21
-5.99
6
0.31
0.23
1.18
1.94
1.02
1.63
一致トレンド成分
(注) 〔逆〕は逆サイクル系列を表す。
3 景気動向指数(CI)一致指数グラフ
景気の山
20.2
160
景気の谷
21.3
(H22=100)
140
120
100
80
60
平成17
18
19
20
21
22
景気後退期
23
24
一致指数
25
26
3か月後方移動平均
- 9 -
27
28
(年)
7か月後方移動平均
Ⅳ 全国・東北等の景況
1 全国の景況
月例経済報告 (内閣府)
8月 24 日
[ http://www.cao.go.jp/ ]
景気は、このところ弱さもみられるが、緩やかな回復基調が続いている。
・個人消費は、消費者マインドに足踏みがみられるなか、おおむね横ばいとなっている。
・設備投資は、持ち直しの動きがみられる。
・輸出は、おおむね横ばいとなっている。
・生産は、横ばいとなっている。
・企業収益は、高い水準にあるものの、改善に足踏みがみられる。企業の業況判断は、慎重さが増している。
・雇用情勢は、改善している。
・消費者物価は、横ばいとなっている。
先行きについては、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やか
な回復に向かうことが期待される。ただし、海外経済で弱さがみられており、中国を始めとす
るアジア新興国や資源国等の景気が下振れし、我が国の景気が下押しされるリスクがある。ま
た、英国のEU離脱問題など、海外経済の不確実性の高まりや金融資本市場の変動の影響に留
意する必要がある。さらに、平成 28 年(2016 年)熊本地震の経済に与える影響に十分留意する
必要がある。
経済・物価情勢の展望―展望レポート― (日本銀行) 7月 30 日
[ http://www.boj.or.jp/ ]
わが国の景気は、新興国経済の減速の影響などから輸出・生産面に鈍さがみられるものの、基調と
しては緩やかな回復を続けている。海外経済は、緩やかな成長が続いているが、新興国を中心に幾分
減速している。そうしたもとで、輸出は横ばい圏内の動きとなっている。国内需要の面では、設備投
資は、企業収益が高水準で推移するなかで、緩やかな増加基調にある。個人消費は、一部に弱めの動
きもみられるが、雇用・所得環境の着実な改善を背景に、底堅く推移している。住宅投資は再び持ち
直しており、公共投資は下げ止まっている。以上の内外需要を反映して、鉱工業生産は、地震による
影響もあって、横ばい圏内の動きを続けている。企業の業況感は、総じて良好な水準を維持している
が、このところ慎重化している。わが国の金融環境は、きわめて緩和した状態にある。物価面では、
消費者物価(除く生鮮食品、以下同じ)の前年比は、小幅のマイナスとなっている。予想物価上昇率
は、やや長い目でみれば全体として上昇しているとみられるが、このところ弱含んでいる。
先行きのわが国経済を展望すると、暫くの間、輸出・生産面に鈍さが残り、景気回復ペースの鈍化
した状態が続くとみられる。その後は、家計・企業の両部門において所得から支出への前向きの循環
メカニズムが持続するもとで、国内需要が増加基調をたどるとともに、輸出も、海外経済が減速した
状態から脱していくにつれて、緩やかな増加に向かうことから、わが国経済は、基調として緩やかに
拡大していくと考えられる。見通し期間中の成長率は、潜在成長率を上回って推移すると予想され
る。
- 10 -
2 東北の景況
管内(東北6県)の経済動向 (東北経済産業局)8月 12 日
[ http://www.tohoku.meti.go.jp/ ]
全体の動向:一部に弱い動きがみられるものの、緩やかに持ち直している。
・鉱工業生産:生産は一進一退となっている。
・個 人 消 費:個人消費は足踏み状態となっている。
・住 宅 着 工:新設住宅着工戸数は、被災地を中心に復興需要に支えられているものの、 前年を下回った。
・公 共 投 資:公共工事請負金額は、引き続き高水準であるものの、前年を下回った。
・設 備 投 資:設備投資は、緩やかに持ち直している。
・雇
用:有効求人倍率、新規求人倍率ともに高い水準となっており、改善している 。
・企 業 倒 産:倒産件数は、小康状態が続いている。
経済の動き (日本銀行仙台支店) 7月 15 日
[ http://www3.boj.or.jp/sendai/ ]
東北地域の景気は、生産面に新興国経済の減速に伴う影響などがみられるものの、基調とし
ては緩やかな回復を続けている。
最終需要の動向をみると、公共投資は、震災復旧関連工事を主体に、高水準で推移している
ほか、設備投資は、緩やかに増加している。また、個人消費は、一部に弱めの動きもみられる
が、底堅く推移しており、住宅投資は、高水準で推移している。生産は、横ばい圏内の動きと
なっている。こうした中、雇用・所得環境は、改善している。消費者物価(除く生鮮食品)
は、エネルギー価格の下落から、前年を下回った。
地域経済報告―さくらレポート― (日本銀行) 7月7日
[ http://www.boj.or.jp/research/brp/rer/index.htm/ ]
東北地域の景気は、生産面に新興国経済の減速に伴う影響などがみられるものの、基調とし
ては緩やかな回復を続けている。
最終需要の動向をみると、公共投資は、震災復旧関連工事を主体に、高水準で推移している
ほか、設備投資は、緩やかに増加している。また、個人消費は、一部に弱めの動きもみられる
が、底堅く推移しており、住宅投資は、高水準で推移している。生産は、横ばい圏内の動きと
なっている。こうした中、雇用・所得環境は、改善している。消費者物価(除く生鮮食品)
は、エネルギー価格の下落から、前年を下回っている。
この間、企業の業況感は、幾分慎重化している。
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3 宮城県の景況
宮城県経済の動き (七十七銀行) 8月 25 日
[http://www.77bank.co.jp ]
最近の県内景況をみると、一部に弱い動きがみられるものの、震災復興需要などに伴い経済
活動は総じて高水準で推移しており、基調としては緩やかに回復している。
生産は一部に弱めの動きが残存するが、全体では持ち直しに向けた動きがみられる。需要面
の動きをみると、住宅投資は震災に伴う建替需要を中心に高めの水準で推移している。公共投
資は震災復旧工事などから高水準で推移している。個人消費は総じて底堅く推移しているもの
の、一部に弱めの動きがみられる。雇用情勢は総じて改善している一方、一部で人手不足が企
業経営の重しとなっている。
この間、企業の景況感は、このところ持ち直しの動きが鈍化している。
- 12 -
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