申請者名 研究科(外科学講座) 3等陸佐 山寺勝人 課題名 Stage Ⅲ大腸

申請者名
研究科(外科学講座) 3等陸佐 山寺勝人
課題名
Stage Ⅲ大腸癌における予後規定因子および術後補助化学療法の効果予測因子に関する研究
研究対象
1999年から2015年までの間に防衛医科大学校病院外科で根治手術の行われた大腸癌患者さんの
うち、Stage Ⅲ大腸癌と診断され、手術前に化学療法や放射線療法が行われていない患者さん750
名の手術検体および臨床情報(手術の内容、病理結果、手術後の経過、手術後の治療内容等)を
使用いたします。癌組織からRNA抽出を行い、リアルタイムPCRを用いて癌悪性度に関わる遺伝
子発現の検討や、免疫組織学的にタンパクの発現を検索し、化学療法の有効性に関係する分子の
同定を主とした研究を行います。
連絡先
TEL:04-2995-1511
内線2356
外科学 山寺勝人
お知らせ文
大腸癌は比較的予後良好といわれております。しかし、大腸癌患者数は増加の一途をたどり、
日本人の死亡原因の中でも大きな割合を占めるようになりました。とくにStage Ⅲ大腸癌におい
ては、手術後に補助治療として抗癌剤治療を行うことが標準とされていますが、個々の患者さん
によって抗癌剤の効果には差が認められます。今回、抗癌剤の有効度がどのような要素に影響し
ているか明らかとすることを目的とし、切除された組織を用いてタンパクの発現等を検索します。
対象は1999年から2015年までの間に根治手術が行われた大腸癌の患者さんのうち、Stage Ⅲ大
腸癌と診断され、手術前に化学療法や放射線療法が行われていない患者さん750名です。手術によ
り切除された検体を使用し、タンパクの発現等を調べ、術後の抗癌剤の有効性に関係するタンパ
クを同定します。有効な予測因子が得られた場合、手術後の抗癌剤治療の適応決定に役立つ可能
性があり、また将来そのタンパクをターゲットにした分子標的治療につながる可能性が考えられ
ます。
本研究は、今後、研究のために患者さんから検体を採取したり投薬をしたりすることはなく、
これまでの外来及び入院治療での既存資料等のみを用いる後方視的研究です。
患者さんの臨床データはID等の個人情報とは無関係な番号付与による匿名化によって管理され、
その他通常の診療と同様にプライバシーが保護されます。また、現在及びこれまでに、防衛医科
大学校病院外科で大腸癌に対する外科的治療を経験された方で、ご自分の治療経過等の臨床デー
タを研究に使わないで欲しい、というご希望が有れば、研究リストの連絡先までご連絡をいただ
きますようお願いします。
なお、研究への使用の拒否の意思を表明されても、防衛医科大学校病院外科における診療には
全く何の影響もなく、いかなる意味においても不利益をこうむることはありません。
研究代表者・照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
〒359-8513 埼玉県所沢市並木3-2
防衛医科大学校病院 外科
山寺 勝人
TEL:04-2995-1511(内線 2356)