テクノロジー・イノベーションセンターが LEED プラチナ認証を取得

2016 年 9 月 8 日
LEED-NC(新築部門)において大規模なオフィスビルでは国内初
テクノロジー・イノベーションセンターが LEED プラチナ認証を取得
ダイキン工業株式会社はこのたび、テクノロジー・イノベーションセンター(以下、TIC)にお
いて、大規模なオフィスビルとしては国内で初めて、LEED-NC(新築部門)※の最高ランクであ
る「プラチナ認証」を取得しました。
LEED は、米国グリーンビルディング協会が開発・運用する、環境に配慮した建物やエリア開発
の評価システムで、世界で最も普及している認証制度の 1 つです。環境に配慮した建築物は、運営
コストや不動産の資産価値の観点からも優位性があると考えられ、LEED 認証を取得する動きは、
米国はもとより中東やアジアなど世界で加速しています
TIC は ZEB(ゼロ・エネルギー・ビルディング)の実現に向け、当社の技術の粋を結集した建
物です。今後も常に新しい省エネ技術を実証・検証しつづける、ソリューションモデルであること
を目指しています。今回は、当社の空調技術を中心とした省エネルギー性能、室内環境の快適性、
エネルギー計測・検証の計画性や、センター全体を挙げての取り組みが高く評価されました。
TIC は、日本の建築環境総合性能評価システム CASBEE でも最高ランクの S ランクを取得して
います。今後も TIC では、当社グループの技術開発のコア拠点として、ZEB に向けた最新技術の
実証実験を進めるとともに、環境やエネルギーなど社会が抱える様々な課題の解決に貢献する新た
な価値の創造に取り組んでいきます。
【LEED プラチナ認証取得の主な評価ポイント】
■省エネルギーと室内環境
○高効率な個別分散空調システムの採用
(高顕熱処理型ビル用マルチエアコン VRV X + 水配管レス調湿外気処理機 DESICA)
○自然エネルギーの積極利用(自然換気、自然採光)
○再生可能エネルギーの利用(太陽光発電、地中熱利用)
○詳細なエネルギー計測・検証計画、第三者コミッショニング
■計画の革新性
○ラボ・カーボン・マネジメントの実践とサイネージによる見える化
■節水
○大規模な雨水の利用
○トイレなど節水器具の採用
■地域別環境対策
○敷地内に自生植物の森を創出
<参考 URL>
http://www.usgbc.org/projects/daikin-technology-and-innovation-center
※LEED(Leadership in Energy & Environmental Design)について
LEED は米国グリーンビルディング協議会が主宰する、国際的な建物の環境性能評価指標。審査部門
には新築(New Construction)部門の他に、テナントビル(Core & Shell)、既存建物運用(Existing
Building Operation & Maintenance)
、学校(School)
、小売店(Retail)などがある。
LEED-NC(新築部門)では、敷地、節水、省エネルギー、材料、室内環境、計画の革新性、地域性
に応じた環境対策、など 8 つの項目で評価され、得点に応じて標準、シルバー、ゴールド、プラチナ
の 4 つのランクに分けられる。
【テクノロジー・イノベーションセンター(TIC)の概要】
建築主:
ダイキン工業株式会社
設計・監理: 日建設計・NTT ファシリティーズ
施工:
竹中工務店
所在地:
大阪府摂津市西一津屋 1 番 1 号
竣工:
2015 年 11 月
階数:
地下 1 階、地上 6 階、塔屋 2 階
延べ面積:
47,911.86 ㎡
構造:
鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造